長野県知事選挙を読む
長野県知事選を巡って、田中の立候補表明が意外に流行ったことが話題にされていますが、これは理由は簡単ですよ。
つまり彼は、告示日になって立候補表明して選挙戦えるだけの支援者をもう抱えちゃいないんですよ。いくら大口スポンサーが背後にいて金をザクザク使えても、人は急には動かせない。ポスターだって貼らなきゃならないし、集会場所も抑えなきゃならない。それを明日明後日行えるような支援者のネットワークはもうありませんから。ある程度、時期を睨んで準備を始めるしかない。
で、若林さんが降りて一騎打ちになるという前提で、まだ誰もやっていない票読みをしてみましょう。
前回出直し選挙が、74パーセントの投票率。
田中、 82万票
長谷川 40万票
今回の選挙の投票率がどのくらいになるか? です。他の地方、過去の長野の県知事選の投票率からして、恐らく、上を見て68から69パーセント辺りでは無かろうかと思います。
そうすると、一騎打ちとして、当選ラインは、60万票前後になるんでしょうか。
前回、あれだけマスゴミに煽られた中で、長谷川候補が40万票取っている。
ちなみにその前の投票率69パーセントの県知事選(その前は70パーセント)で、池田候補は47万票取っている。田中はこの時、58万票。
若林さんが降りるという前提で、村井さんは知名度もあることだし、下を見て前回逆風知事選時の長谷川候補が得た40万票は硬いと見て良いんでしょう。これにこの4年間増えただろう田中嫌いの票が乗って、うまく行けば50万票は基礎票として見込める。連合や民主票は無視。連合の集票力は知れているし、どうせ羽田陣営は自主投票だから。共産は、自民にだけは乗れないから、これも自主投票で、ほとんど田中に入れるんでしょう。固いのは学会票だけ。
問題は、残りの10万票ですよね。田中の基礎票が何万票あるのか? という部分の読みが難しいわけですが、やっぱり50万票くらいはあるでしょう。選挙が近づけば、当然またマスゴミ総掛かりでのヨイショが始まりますから、メディアリテラシーの無い人々が乗せられて10万票くらいポンと乗るかも知れない。
いずれにしても、10万票くらいの票の奪い合いですよね。村井さんにも勝機が無いとは言わないけれど、これから想定される東京メディアのヨイショ合戦を思うと、厳しいと思いますね。
もう一つ、結果を左右するものとして、大票田の票があります。北部の大票田、長野市では前回、田中12万票、長谷川6万票だった。松本周辺では、8万票対2万6千票の圧倒差。
さすがに長野市でも、ダブルスコアはもうあり得ないでしょう。これが10万対8万(村井)ぐらいになって、問題は松本。田中支持が激減するのは目に見えている。最悪逆転。上を見ても、4万対4万のイーブン。田中は、松本と長野だけで6万、8万の票を失う恐れがある。
こういう見方をすると、いかにも村井さんにも十分な勝機がありそうに思えなくもないけれど、この計算には、村井さん個人のハンディが加算されていない。年齢であるとか、生粋の自民党員であったとか。それらのマイナス要因がどう作用するかですよね。これは無視できない要素だけれど、ちょっと過去3回の選挙とは図式が違う部分なので、なかなか読めない所がある。
*この読み、どうでしょう? 飴屋さん(~_~;)。
※ 「内紛、殺された者も」誘拐犯絡む広域強盗団
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060630i101.htm?from=main1
怖いでつねぇ。クラミジア・グループ……。あいやクリミナル・グループ? いかにも不良外国人がどうのこうのと煽る連中がいるけれど、実は彼らの犯罪を計画立案してサポートしているのは、国内の暴力団なんですよね。彼らの存在なくしては、なかなか彼らも入ってこられないし、違法行為を継続できない。
それでいて警察庁には、暴力団を潰す気なんか露ほども無いわけでしょう。国にも、オレオレ詐欺なんて長らく野放し状態だった。それで私たちの社会的コストだけが無限に上昇していく。警察庁の予算も懇ろに上がっていく、という図式が出来上がっている。
不良外国人をしのごの言う前に、警察庁はまず暴力団を潰せ、と主張すべきだと思う。
※ めぐみさん自殺主張 金英男氏「日本側鑑定は侮辱」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060630-00000001-san-soci
怒っちゃいけなんだろうけど、不愉快なプロパガンダでしたよね。
※ サマワで自衛隊の無人機墜落…事故の可能性
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060629it11.htm?from=top
勿体ない……。
※ ひき逃げ事件で警視庁が誤認逮捕 男性を10カ月勾留
http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY200606290218.html
無茶苦茶でんがな……。被害者とその周囲にいる人々って、いかにもドキュンな感じはするんだけど、これさ、轢き逃げと言っても、執行猶予が付く案件ですよね。それを自白しないってだけで10ヵ月勾留なんて、なんでこんなことがまかり通るんだ。
不当な勾留や、検察の自白装置としての身勝手な拘置所の運用に関して、きちんと批判しなゃ駄目ですよね。
※ 元海自訓練校生ヤドカリがデビュー!
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200606290007.html
まあ、適正ってのは誰にもあるからなぁ。
※ 今朝のCBSニュースにて、
非常に生徒が優秀な学校というのが紹介されていて、校長か誰かが言ってたことは、生徒にとって頼れる教師とは、「知識の多さでは無く面倒見の良さ」である。そうなんだろうけれど、この人数を相手に、その要求はどうだろうと思いますよね。
医療を巡る問題もそうだけど、医師の裾野拡大を論じる時に、何もいきなり看護婦に聴診器持って子供の腹痛を診ろなんて無茶なことは言っていないわけですよ。
第1には、たとえば皮膚科の大部分とか、それ、医師が診る必要がありますか? という患者が一定数いるでしょう。教育現場で言えば、手の掛からない生徒ということになるけれど。そういう人々は、今でも看護師に委ねれば良い。
うちの親は毎週定期検診に掛かり付けの総合病院に行きますけれど、それ、果たして毎週医師の診断を仰ぐ必要があるんだろうか? と思いますよね。本人の申告、もしくは異常な数値が出た時だけで良いじゃないですか、と思う。
果たして、ベテラン医師の診断を仰がなければならない疾病が、一般外来の何割なのか? 疑問ですよね。そこいらへんで、看護師の診断なら、何割安くしますよ、自己責任で決めて下さい、というので良いじゃないですか。
第2には、即席と言っては何だけど、すでに自分で適正判断が出来ている人々に、更にスキルを身に付けて貰ってそれなりに遇するということで良いじゃないですか。
サービスを受ける国民がそれで良いというのであれば、別に躊躇う理由は無いと思いますよ。
※ メルマガおまけ 末期癌と闘うIT社長
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