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2006.07.10

あれは96式艦戦だった

 木曜までのメンテに備えて、まずスパム対策として、トラックバックとコメント欄を一時閉鎖します。

 メンテ中の避難所を下記に用意しました。
http://eiji-oishi.seesaa.net/

 TBS誤報の件、下記サイトを教えて貰いました。有り難うございます。
昨日のコメント欄にも、翻訳業の方の解説があります。

http://blog66.fc2.com/t/tuch/file/img20060702064651.jpg

  うちの二歳半児の日本語並みの英語力しかない私の理解力でも、頭にI don't feel が来ていることを思えば、間違いようは無いと思うのですが……。やっぱりこれは確信犯でしょうか。

※ GK川口「日本代表には闘争心が足りなかった…」
http://www.sankei.co.jp/news/060710/spo001.htm

 ま、一億超速俄サッカー・ファンとして言わせて貰うと、たとえば決勝トーナメントですか、そのゴール・シーンだけ繋いで見ても、明らかに、素人目にも、日本の選手は、まったくスキルが無い。
 これを書いている今、丁度仏伊戦の前半が終わった所なんですが、リズムが美しいんですよ。理不尽にパスが切れる感じがしない。双方が盤面を緻密に読んで二手三手を繰り出して、その結果を招いたような、戦術の美しさが、フィールドに溢れている。
 翻って日本の試合は、フォーメーションとかいろいろ大事なものはあるんだろうけれど、何かこう、それ以前の、個人のポテンシャルが全く世界レベルに追い付いていないみたいな感じがするとですよ。まるで96式艦戦で、第二次大戦に乗り込むような(これが名機だったという話はひとまず置かせてね)、無茶な感じがする。
 あと、フランスとか見ていると、これ一体何人の集団? て感じがしますよね。アルジェリア・チームなら通るかもしれないけれど、それフランス・チームとしちゃ無茶だろうみたいな。
 いっそ、クラブチーム対抗戦にしたらどうでしょうね。クラブチームで国内リーグ戦が成り立っている国だけが参加資格を持ち、その時々で、一番調子が良いチームを出せるとか。

※ 「市民記者の喜怒哀楽がニュース」8月始動のオーマイニュース鳥越編集長
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbe000007072006

 ぜひ成功して欲しいですよね。マスのメディアが、やり村上ファンドだ、W杯だと熱中している最中にも、われ関せず、独立独歩でニュースを追うメディアがぜひ欲しい。

※ ロシア機着陸失敗、140人死亡か=建物に激突・炎上-イルクーツク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060710-00000002-jij-int

 エアバス怖いなぁ……。まこれは雨天に無理して着陸したのが原因らしいけれど。たぶんそのまま引き返すか何かの便で、燃料をそこそこ積んでいて重かったんでしょうね。
 エンジニアの皆さんに訊くと、一定数が「エアバス? いや良い飛行機だよ。僕は好んでは乗らないけどね」と、仰って下さいますが。
 なんでそういう話になるかというと、ボーイングは、山のような死体を築いて今の技術をものにしたけれど、エアバスはそうじゃないんですよね。その辺りで、いざという所で、詰めが甘い印象がある。

※ 小中校で通知表廃止 年4、5回評価 埼玉県熊谷市教委
http://www.asahi.com/life/update/0709/002.html

 通知表云々よりも、その二学期制の方に激しく興味がありますね。とにかく、公立のこの授業数減らしを改善するには、長期休みを削るのがベストでしょう。
 昨日の阪大生の親殺し事件。うっかり書いちゃったけれど、もちろん人格形成は家庭の任務です。その点では、母親には気の毒だけど、子育てに失敗したということですよね。
 でも一方で、この四半世紀の日本社会のモラル崩壊の現実を見ると、人格教育を家庭の外に求めたくもなりますよね。

※ ネット書店で本「延命」 巨大倉庫が書棚のかわり
http://www.asahi.com/business/update/0709/003.html

 そんなに美味い話があれば作家も出版社も苦労しないって。

※ メルマガおまけ キックボード

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コメント

>96式艦戦
いや名機であったかどうかは別の話にしても各国も第2次世界大戦突入時には同程度の機体でしたでしょ。昭和11年製ですよ。
>二学期制
既に導入している地域は多数ありますよ。その分冬休みや春休みが増えたりしますけどね。

投稿: dada | 2006.07.10 10:38

>クラブチームで国内リーグ戦が成り立っている国だけが参加資格を持ち、その時々で、一番調子が良いチームを出せるとか

ヨーロッパチャンピオンズリーグという、各国クラブのリーグ戦上位のチームのみが戦うリーグ戦があります。
W杯みたいに4年に一回じゃなくて、毎年やってます。
中村俊輔が所属しているチームが今年出れる資格を持っているので、サッカー知らない人にも知名度があがってくるかも。

投稿: tight end | 2006.07.10 10:48

 確信犯

A.悪いことと知っていて犯罪を犯すこと
B.正しいと信じて犯罪を犯すこと
さて、どっち?

投稿: 早隠居 | 2006.07.10 10:58

ワイドショーでの発言聞いてると、鳥越はなぁと思います。

投稿: 片麻痺介護 | 2006.07.10 11:04

>ヨーロッパチャンピオンズリーグ
実質それが世界一ではあるのですが、
昨年から各大陸のチャンピオンズリーグ(カップ)の優勝チームを集めて
トーナメント戦しています。
(それ以前は欧州と南米のチャンピオンチームだけの一試合)
http://www.fifa.com/jp/comp/index/0,2442,CWC2005,00.html?comp=CWC&year=2005
毎年日本で開催。
昨年は南米のチームが優勝しちゃいましたが、
レベルが拮抗していれば番狂わせも起こりうるのがサッカー。


野球が世界一とった上にサッカーも世界レベルを・・
というのも欲張りですね。

仮に日本に野球という球技が無ければ・・
大型FW・松井秀喜、快足MF・鈴木一朗で
決勝トーナメント間違いなし!?

投稿: リュウ | 2006.07.10 11:43

>96式艦戦

前大戦に当てはめるとしたなら
私には日本代表の戦いに臨む姿勢が
栗田ターンを繰り返しているようにしか
見えなかったです。

投稿: M | 2006.07.10 11:57

>96艦戦
何となく、零戦誕生に繋がって欲しいという
お気持ちが見えてくるような....

とは言え、フランスを見ても純国産は
無理でしょうから、あちこちから助っ人帰化を
御願いが必要なのでしょうね。
それも含めて、再出発なのだと思います。

投稿: 外資社員 | 2006.07.10 15:16

>※ ロシア機着陸失敗

みのかオズラか、どっちの番組だったかは忘れたけど、件のイルクーツク空港は、かなりアブない空港として知られてるんだとかと言ってた。

事故発生国別検索
http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/wadr/wadrct.htm
事故No,19760209a
http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/wadr/accident/19760209a.htm
>1976年2月9日
>イルクーツク空港を離陸時に墜落した。
事故No,19940103a
http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/wadr/accident/19940103a.htm
>1994年1月3日午前11時58分
>イルクーツク空港を離陸後、空港から11Km離れた郊外の農園に墜落し、炎上した。
事故No,20010704a
http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/wadr/accident/20010704a.htm
>2001年7月4日午前2時10分(モスクワ時間3日午後9時10分)頃
>イルクーツク空港に着陸進入中、空港から約22Km、イルクーツク市街の南東約34Kmのブ
>ルダコフカ村付近の森に墜落した。

投稿: truly_false | 2006.07.10 16:09

>あちこちから助っ人帰化を
御願いが必要なのでしょうね。

こういう時こそ、日系ブラジル人、日系アルゼンチン人など中南米の日系人を集めたらいいんですよ。そしてこう言うのです。真田さんみたいに。
「こういう時のためを思って・・・云々」

投稿: | 2006.07.10 16:31

>リズムが美しいんですよ。理不尽にパスが切れる感じがしない。
双方が盤面を緻密に読んで二手三手を繰り出して、その結果を招いたような、
戦術の美しさが、フィールドに溢れている。

さすがに作家さんですね。美しく且つ、的確な表現だと感心しました。

ただ、これらの美しい盤面を構成するのには、もちろん技術は最低限必要ですが、
選手間の相互理解が最も大切な要素となります。
(意外に技術の高い選手だけ集めてもこうはなりません)

「あいつがボールを持ったから、スペースに走れば必ずパスを出してくれる」という
確信を持って選手は行動を起こし、また出し手もそれを「感じて」パスを供給します。
失敗することもありますが、これを何度もトライし続けた結果、
ゴールという美しい形で終結することとなります。

非常に残念ながら、日本代表は最後までこれらの相互理解の構築ができませんでした。
あまり広くは認識されてはいませんが、足元の技術について日本は、
欧州の国々とも比べても、それ程、遜色はありません。
ところが実戦でそれが表現ができない。大きな選手に体を寄せられたり、
強いプレッシャーを受ける局面になると、途端に技術にブレが生じる。
(ちなみに中田は技術レベルでは他の日本人と比べても大きく
抜きん出たところはないのですが、それらを克服したため
一流の選手となりました)

今回の日本代表には大石先生が「美しい」と感じたサッカーを表現する
ポテンシャルは確かにありました。
技術においても経験においても、十分な力はありましたが、
チームの相互理解がとても戦えるレベルには達していなかった。
さらにそれが原因で自信をもって戦えず、プレイが萎縮する悪循環となり、
残念な結果となってしまいました。

>何かこう、それ以前の、個人のポテンシャルが全く世界レベルに
追い付いていないみたいな感じがするとですよ。

おそらく先生に限らず、ほとんどの方はこう感じられたのは当然だと思います。

勝負事ですので、勝ち負けはある程度仕方がないのですが、
結果負けたとしても、普段サッカーを見ない人や、世界の人々に
「日本はこれだけのサッカーができるのだ」ということを披露したかった。
今回の最低の試合内容は本当に残念です。

投稿: とら | 2006.07.10 17:03

>あと、フランスとか見ていると、これ一体何人の集団?
 て感じがしますよね。アルジェリア・チームなら通るかもしれないけれど、
それフランス・チームとしちゃ無茶だろうみたいな。

あまり記憶が確かではありませんが、10年くらい前に、
フランス国内でも同様の議論があったような気がします。

しかしすっかり馴染んでしまった彼らを
今さら「君らはフランス人ではない」とは言えないわけで・・・。

あと例の決勝でのジダンの頭突き事件は、このあたりの人種問題に関する
ことで侮辱を受けたのでは?と、私は考えています。
(一応、あくまで私の考えです、と強調しておきます)

投稿: とら | 2006.07.10 17:24

>こういう時こそ、日系ブラジル人、日系アルゼンチン人など中南米の日系人を集めたらいいんですよ。

ぴったりなのが居ります。

http://www.sponichi.co.jp/wsplus/column_w/04677.html

本人もその気でして、この記事の後にあった日本vsブラジル戦では日の丸鉢巻姿で観戦しておりました。
確立はそれほど高い話ではありませんが、ブラジルも世代交代の時期に差し掛かっており、今後大量のテストで若手選手をためすことになるので、彼が招集されないとは限らない。
もし、一度でも代表の試合に出てしまえばW杯に日本代表として出場することは不可能になる。
早めに手をつけておくべきですよ。間違いなく。
ハングリー精神、技術、得点への執着、全て純日本人には望めないレベルを彼は有している可能性がある。
それに本人も語っているように血統(見た目)的に日本種であるということが絶対的なアドバンテージです。

投稿: | 2006.07.10 19:15

公立小中学校で授業時間数を減らす原因となっているのが、運動会・遠足・写生大会等に代表される学校行事
校長・教頭の人事評価は、学校行事の時間数を減らして授業時間数を増やしたら、大幅ポイント付与にでもしないと・・・

投稿: | 2006.07.10 19:27

そういえば昔、体育祭と文化祭を隔年実施していた私立進学校が、入学年による機会の平等云々といった批判を受けていたような記憶が・・・
例えば、体育祭を2学年だけでしか経験しないのは問題云々・・・

投稿: | 2006.07.10 19:34

>>2006/07/10 19:15:19様
確か、先日NHKのドキュメントで、愛知、マドリッド、サンパウロの3ヶ所で日本対ブラジル戦を見ての反応、と言う内容で、サンパウロの日系人達のパブリックビューイングに参加していましたよね?

全員に紅白と緑黄の2パターンのより紐で出来た鉢巻が配られ、それぞれ応援したい方を前に締める、という企画で、彼は前半紅白を前に締めていました。ハーフタイム中に地元マスコミからその事について指摘を受け、後半から緑黄のパターンを前にしていましたが、絶望的な状況で戦い続ける日本代表を眼前にし、途中から再び紅白を前に持って行き(まるでフィリッポインザーギの飛び出しの様にマスコミに一切気づかれる事無く(w)応援し続けていました。

勿論個人的にも日本に来て欲しい人材だと思うのですが、それは家族から離れ誰の力も借りることなく生計を立てていくと言う事でもあり、又仰るとおり日本代表で戦うと言う事は、即ちセレソンのユニフォームの可能性を断ち切る、と言う事でもありますので、十分納得の行く熟考をして欲しいですね。

勿論、その上で本人が覚悟を決めて来日してくれるのでしたなら、大歓迎ですし、日本代表に選出された暁には、喉が潰れるまで彼等の名前を叫び応援し続けたいと思います。

投稿: 北極28号 | 2006.07.10 20:14

>>オーマイニュース

この手のメディアは日本でも既にJANJANとかがあるんですが、どうもネガティブキャンペーンつか「プロ市民(って何?)が仕切ってる」っぽい感じで悪宣伝がされていて定着してはいるんだけどマスコミの牙城は崩せないのが現状ですわな。

そこに孫のバックアップでオーマイニュースが参入して派手にぶち上げてくれることで、日本の(便所の落書きと官製報道の両極端に分裂していて、中庸が埋没してしまっている)メディア状況に風穴があいてくれるといいんだけどなぁ…とは思いますが、どうなることやら。

鳥越氏を編集長にしたのはいい方に転ぶとおもいますよ。

知名度そこそこあるし、サンデー毎日でやってたときはいい仕事していたし。(本当は朝ジャ副編だった宮本氏あたりが実務の面では適任のような気がするけど、引退しちゃったでしょうからね…60代半ばの筈だからまだまだやれると思いますけど ^^;)

投稿: Artane. | 2006.07.10 20:37

>オーマイニュース
リンク先にはありませんが、YahooJapan8月号には「市民記者には、あらかじめ登録すれば基本的にだれでもなれる。登録する情報としては、住所や氏名、年齢など基本的な個人情報のほかに、原稿料振り込みのための銀行口座番号が必要になってくる。記事の掲載は、執筆者の実名掲載が基本だ」とあります。さあ皆さん小遣い稼ぎのチャンスだというのはいいとして、これどうも自民総裁戦一ヶ月前に開店、照準を合わせていて鳥越さんも党籍のある人が生の情報をあげてくれたらいいなあなんて言ってるわけです。それでは大石氏の「独立独歩でニュースを追うメディアがぜひ欲しい」とはかけ離れていませんかね。

投稿: ウンコ煮るなよ中野区民 | 2006.07.10 21:31

鳥越氏曰く・・・

>日本社会の一番の問題点は、納税者としての「義務と権利」に関する意識がとても薄いことです。政治や社会のしくみ作りにもっとかかわるべきなのに「劇場型」、つまり「寝っころがって見ているだけ」が当たり前になっている。

ここまで分かっているのなら、今日本に臨まれるものは「オーマイニュース」型ではなく「2ちゃんねる」型であるという視点には至らないものなのだろうか?(ま、雇われ編集長に発起部を求めても無駄だろうけど、、そもそも言論人が受身なんだから一般人がどうたらなんておこがましい)
結果は、国民総右傾化の波(2ch)に居場所を失った「市民」のオアシスというポジションをえるというだけだろう。
既存メディアは喜んで2chの対抗馬として持ち上げるだろうが、韓国のように「既存メディア(保守言論)」に対する「オーマイニュース(革新)」という位置づけが出来ない以上、特に魅力的なコンテンツにはなりえない。
なんせ「日本言論の保守本流」自体が日本版オーマイニュースの目指すところと合致するわけですから(それをネット上に一市民の声として展開したいというだけのはなしなのだから)
今必要なのは、2chに欠けている部分(一次情報の殆ど全てを既存メディアに依存している点や、検証取材・作業を組織的に行えない)を補完するポジションのメディアでしょう(要するに2chには口は幾つもあるが手足が一つも無い)
他の問題点(匿名性による無責任な誹謗中傷)などは法が仕切る部分であって、メディアが言論統制をしくのでは本末転倒であると思う。

投稿: | 2006.07.11 00:01

つまり、選手の能力に原因を求めているあたりが日本の限界ってことなんじゃないですか?

我々に必要なのは優秀な政治家、官僚、せいぜいがAWACSってことじゃ?

投稿: | 2006.07.11 00:46

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受信: 2006.07.10 16:03

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