メディア界のエリートたちよ
今朝、9時半頃起きて、たまたまテレビを点けたら、テロ朝朝刊瓦版で、いつもの出演者を並べての「やじうまプラス号外版2006年最後の一刀両断超拡大激論バトルSP」というのを放映していて、丁度虐めや我が子殺し犯罪に関して、いつものメンバーがぶつぶつ言ってらしたんだが、はて? 二木@日刊ゲンダイ、確か不倫問題を起こして土下座写真がばらまかれたのは去年だったか。それからあの人、確か離婚した。この人、子育ては半世紀前? こっちのコラムニスト、頑として自分が結婚しているかどうかすら明らかにしない。果たしてこの中で、子育てだの少子化だの家庭の問題をうまくクリアしたり、あるいは苦労した体験を持って世間に説教垂れる資格のある人間がどのくらいいるんだろうか? ひょっとして今ここにいる連中こそ、これらの問題に関してもっとも語るべき資格の無い人々ではと大きな疑問を持ったわけだが。
※ 衰退するメディア
まず郵便局を巡る問題から。↓こういう面白い現場のサイトがあります。
http://densobin.ubin-net.jp/index.html
先日、超過勤務を巡るニュースをここで振ったら、「郵便局はまだまだぬるま湯だ」みたいなコメントが多数付きました。いや、自分はこんな長時間労働をしたことがある、というのなら解るけれど、たとえばうちの業界ではこの程度の過重労働は当たり前だ、みたいな発想は、それは間違ってませんか? と思う。
それは本来、ワーク_シェアでも人集めでも何でもやって、労働者の人権として平日の昼間勤務を死守すべき問題でしょう。医療現場のように、長い教育訓練期間と、高度な技術が必要な現場は、そりゃ人材確保も難しいけれど、運送業で24時間を超える勤務とか、私は人道に対する犯罪だと思う。
だって、長距離ドラ_イバーなんて、このルートを法定速度で走ったら、睡眠時間は取れない、もしくは目的地に着けないし、荷下ろしの時間も無いことははっきりしているのに、そんな横暴が至る所でまかり通っている。
最近私が考えているのは、労基署を強化して、業種毎に報酬や人間としての労働環境を加味してきちんと処罰できる権限を与えるべきだと思う。あれ? 労基署はそれをやって取り締まる役所では無かったっけ?
* 通信社化する新聞&テレビ
ロッキード事件の時の有名なエピソードで、立花隆氏の田中金脈レポートが出た時に、「そんなことはみんな知っていた」と新聞記者が嘯いたという話があった。
たとえば、今年のニュース。最近で言えば、税調会長の辞任劇。あれは、関西の記者所か、税調担当記者はみんな知っていたと言う。なぜなら、問題の公務員宿舎に夜討ちに出掛けて、その愛_人と言われる女性からお茶を出して貰っていたから。
*ブラジル人労働者が事件を起こすたびにさっさと帰国して、処罰できない、という現実を何処の全国紙がフォローしたのか?
*保_険の未払い問題。私自身数年前遭遇して、ブログだかメル マガで書いた憶えがある。ネットを丹念に拾っていれば、不払いが増えているという現実に何処かで気付いたはずです。経済部の記者は役場が動くまで知らなかったのか?
*虐_め問題。文科省の統計では、長年「虐_め自_殺ゼロ」更新だった。誰もその統計に気付かなかったのか? 照会しようという気にならなかったのか?
*ライブ_ドアの経_営実態が相当に怪しいことはネットでは既出だったのに、司直が乗り出すまで誰も暴こうとしなかった。
*サラ金業界が死亡保_険金で回収していることを知らなかったのか?
*国民年金保_険料の免除偽装は全国規模で起こっていたのに、あの問題役所の数字操作になぜ誰も気付かなかったのか?
*タウソミーティングでのやらせ質問。プロなら聴いていれば、それが仕込みだとすぐ気付くだろう。
記者なら知っていて当然というニュースが今年はあまりにも多すぎた。何かの事件や事故が起こる。それ自体はありふれたベタ記事。でも遺族はただ嘆き悲しむだけじゃない。この事件や事故の裏に隠された真実を暴こうと、何処かでメディアを頼ったこともあったでしょう。それが大事件になる前に、メディアが動けば阻止できたかも知れない。JR西日本の異常な体質に誰も気付かなかったのか。
でも私たちは、来る日も来る日も、いつも同じ順番、同じ扱いで横並びの新聞記事やテレビニュースと付き合わねばならない。
記者個人の取材力は今や2ちゃんの電凸隊員並みに低下した。スピードでは2ちゃんの方が上回っているんだから、ネットに勝てるわけがない。おまけに記者個々人の問題意識の無さ、ニュースを嗅ぎつけるセンスの無さと来たら、もう論外ですよ。記者クラブ発表のお貸し下げ情報を後追いすることしかしない。そんなことなら通信社で間に合うでしょう。
この人たちの生活感の無さを危惧する。普通に暮らしていれば、郵便事情の悪化は体感できるし、ハンバーガーを一個百円以下で買えるビジネスモデルの裏に、どれほどの低賃金労働があるかくらい察しが付くでしょう。小包が東京から鹿児島まで二日三日で届いてしまうのは、考えてみれば異常なスピードです。親として履修漏れに気付いた記者はいなかったのか?
私たちが暮らす社会に、社会の不正を暴き、政治の怠慢を告発することを生業としている人々がいる。その人たちは、必要な人材も取材網も権威すら持ち、それに見合う十分な報酬を得ているにも拘わらずに、何一つまともな仕事をしない。ちゃねら~電凸隊員並みの仕事しか出来ない。電凸隊員は、単に一個人一消費者というバックボーンしか持ち合わせないのに、日本最強のバックボーンに守られた集団が、彼らと同レベルの仕事しか出来ないし、好奇心という意味合いでは電凸隊員以下。
今、わが国で進行している少子化とワーキングプアという病魔が、将来どれほど国家と社会を蝕むことになるのか、誰も想像力を働かせることが出来ない。いったいいつから日本のメディアは想像力も無ければ意欲もない無能な集団に堕落したのか。
※ 最期は“神は偉大なり”フセイン氏死刑執行
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20061230/20061230-00000024-nnn-int.html
たいへん結構なことです。独裁者に安息の場は無い。金正日に対して良いメッセージになったことでしょう。
※ アッキーブログに批判「空気読めない」
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20061230-136622.html
「勝ち組セレ_ブブル_ジョア日記丸出し……」うん、まあそうな訳だが、子育てすらしていない、選挙の苦労もたいして知らんだろうお嬢様にブログをやれ、とか言われても、じゃあ何を書けば良いの? ですよね。現実問題として、この人たちには、半径1.5メートルの自分の幸せしか興味ないし、その外枠の世界なんて理解不能なんだから。彼女がせめて何か特定の社会問題に情熱を持っていたというのならともかく、どうもチーム世耕は最近空回りですね。
http://bogusnews.seesaa.net/article/30556700.html
首相夫人はここでも読んどいて下さい。
※ <世田谷女性殺害>尾行して自宅割り出す…逮捕の同僚
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061231-00000010-mai-soci&kz=soci
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/061231/jkn061231000.htm
この犯人は、良い大学を出て一部には司法浪人していたみたいな話も出ているけれど、これは就_職氷_河期の影響を受けたのでは無いでしょうか。刹那的な犯行で、なんでそんなことで自分の人生まで台無しにするんだろう。
※ 35キロオーバー…鶴保議員、罰金7万円
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061231-00000301-yom-soci
秘書や後援会の責任ですよ。議員に運転させるなんて。ただここで不思議なのは、本当に会合とか、政治的な目的があったのか? そこに秘書や何やら、とにかく議員本人に代わるドライバーが居なかった理由はなぜか? を考えるべきかも知れない。
※ 予約ミスのドイツ人男性、夏のはずが冬の「シドニー」行き
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061230-00000384-reu-ent
気付けよ、をひ! と思いつつも、もう北米行きの飛行機に乗ってしまったら、そこがドイツ上空だろうがどうしようも無いですよね。日本でも十分に起こりうるハプニング。切符は本人以外誰も疑わない。パスポート・コントロールだってスルーだし。
※ 2人暮らしの母スノ_ボ、アパート火事で2歳男児死亡
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061231i404.htm?from=main4
これは母親を保護責任者遺棄で逮捕とか出来るんだろうか。氏ね! という感情を押し殺しつつ、御近所にひょいと子供を預けられる環境が私たちの街から失われているというのは考えなければならないことですよね。
うちみたいな家庭でも、さすがに次男は置き去りにしないけれど、長男を数十分留守番させるという状況はごく稀にありますからね。
※ 陸自に海外情報部隊創設へ、派遣先で協力者確保
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061231it01.htm
大変結構なことで、ぶっちゃけ陸軍情報部ですよね。ただ、これは日本に限ったことではないけれど、「情報」の特技を持っていても、上にポストが無いんですよね。パイロット出身でなければ、なかなか幕僚長にはなれない、みたいな話で、今後はポスト面での待遇改善で、いかに人材を集めるかですよ。軍隊は軍隊の中で、人材の争奪戦があるわけですから。
※ ほし_の_あき:紅_白で「半パイ」か どーするN_H_K
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/news/20061231spn00m200004000c.html
ほし_の_あき、好きじゃないけど見るしか無いのか!? ってこと?
「それでですね、ほし_のさん。貴方を紅_白にお招きした理由は汲んでいただくことにして、一つご了解頂きたいのは、うちは民放さんではありませんので、ポ口リは困るんです。はい、それだけご理解頂ければと。期待しておりますので、グビビ!」
※ 今年パスし続けた問題。
何処かで書く機会があれば、と思いつつ結局その機会が無くて、書かなかった問題がひとつあります。それは、日本の船員問題です。外国航路はもとより、全般的にかなり酷い状況にある。労働市場の開放がどこより早かったせいですね。私たちはこうやって、労働市場を開放することによって、第三世界の経済力向上に貢献もしているだろうけれど、やっぱり一線を引くべき所はあるだろうと思う。あれもこれも自前で抱え込むという発想はさすがにこの時代にナンセンスだろうけれど、最低ラインは設けるべきだと思う。
* 天皇陛下 誕生日記者会見詳報(1)
http://www.yomiuri.co.jp/features/impr/inyoudujjfijhvli0654848027815468nvfhvyywowej_01.htm?from=os1
天皇の「残念なこと」発言があちこちで話題になっていますが、深読みする必要は無いんじゃないの? 爺さん婆さんは誰でも孫に会いたいに決まっている。息子夫婦はそれが面倒くさいに決まっているんだから。てか、東宮御所とをテレビ電話で繋げば良いんじゃ?
※ コ_ミ_ケ御礼
昨日、コ_ミ_ケにいらして下さった皆様、有り難うございました。残念ながら私は直行して着席、2時間その場を動かず、コ_スプ_レを見に行く暇もありませんでした。まいいか、冬のコ_スプ_レはどうせ全身_タ_イツだろうから(~_~;)。
帰りの電車に乗ると、ほとんど空で入ってきた電車が国際展示場前で満員電車になるんですよ。さっそくDSを広げる人、携帯でゲームを始める人。スマートフォンで仕事する人、ヒップ_バッグの中で何か電子ツールがピコピコ光っている人。なんだかんだ言いながらも、ああ! 俺はこの中で自分を装わなくて良いんだ(^O^)/ 癒されるぅ~モードですよ。
その後、川崎での忘年会オフを終えて南武線に乗ったら、隣りに座った、ちょっと一杯入った30代半ばのヤンキー風の男性が激しい咳を始めて全然止まらない。私はもちろんこのシーズンは人混みはマスクで完全防備ですが、隙間をピチッと指で止めて、でも止まらないから、停車駅で隣の車両に逃げたら、今度は隣のオヤジが俯いたままブツブツ独り言を始める。世間の現実を思い知らされて帰りましたよ。
※ ちょ~常現象ファイル・テロ朝
を帰宅してから見る。後半はつまらなかった。リチャ-ド・ギアが主演した「プロフェシー」て通好みなオカルト・サスペンスだけど、モスマンが前面に出ると、あんな安っぽい話になってしまうのか。
白眉は、あの河童ビデオですよね(~_~;)。CGだろうけれど、凄く出来が良かった。あの出来の良さに感動した。
※ 今年を振り返る。
今年は、年内にハードカバーが間に合いませんでしたが、何とか年度内刊行を目指して頑張ります。ノベルスは、2月に出ます。今年はちょっと仕事量が減りましたが、前年までが体感飛ばしすぎという感じだったので、ま充電期間だったということで。来年は当社比2倍モード、通常の3倍のスピードで頑張りましょう。
つい先日、ブログで当分頑張るみたいなことを言いましたが、実はメル マガへの完全移行を考えています。その辺りの話も年明け以降、おいおいと。私は、毒にも薬にもならない、本当にオマケでしかないメル マガおまけです、ということを断った上でメル マガを購読して頂いてるのですが、今月は、これは表に出せない、けれども書かずにいられるか! というネタが多かった(~_~;)。
今年の仕事に関しては、せっかくの状況を活かせず、自分の納得のいく数字を出せなかった。ただ、それを言っちゃうと、この厳しい出版状況の中で、いったいこれ以上のどんな数字を望むんだ、と周囲から石が飛んで来そうだから、そこは嘘でも、大変良い年でした、と言わざるを得ないでしょう。これより良い年が今後ありうるか? と言えば、それも今の全体状況では見通しが暗いことは事実だし。
ただ私が、心の底からとても嬉しく思っているのは、以前も書いたけれど、私の原作を種にして、ワンクール、ドラマが回り、それで仕事を得て生活の糧とすることができた人々が大勢いた。それは出演者の皆様から、弁当の仕出し業者に至るまで、千人単位、最終的には億単位のお金がそれで回ったわけです。そういうきっかけになれたということを、素直に誇りにしたいと思います。
家族も幸い元気です。次男は先日3歳になり、とうとう短い親孝行期間を終えて、今はたどたどしいながらも口答えのボキャブラリーが毎日増えていく。時々、このまま時間が止まってくれればどんなに幸せだろうか、と思う日々です。
当ブログは、今年、ワーキングプアに少子化に医療問題に興味を持って取り組みました。文明社会とは、昨日より良い生活が保障される社会です。それを喪失した社会は文明社会とは呼べない。毎年書いていますが、私たちに科せられた使命は、明日を昨日よりちょっとより良い社会にすることです。
ところが、何一つ、その安心感が得られない。少子化と高齢化、そして不経済が呆れるほどの相乗効果で見事なデフレスパイラルを描いている。景気は足踏み状態で、来年はもう一度インタゲ論が大っぴらに議論されることになるでしょう。
われわれは隣に、十倍の人口を抱える隣国を抱えて、その旺盛な生産力と消費に引っ張られて飲み込まれようとしている。すでに労働市場はそういう状況にある。そこからどうやって脱却するのか? という議論もしなければならない。国民は、結局は、その水準以上の政治を持つことは出来ない。最近私は、同時にその水準以上のメディアを持つことも出来ないんだな、と失望していますが、嘆きつつも前進しましょう。大事なことは、変革を信じて努力することです。
メディアに関して言えることは、はっきり言って、テレビ局にしても新聞社にしても、その中にいる人々は、社会の変革なんてちっとも求めてはいないんです。彼らは勝ち組だから、勝ち組としてのその権利が守られること以外には実は何の興味もない。メディアにはエリートがいなくなった。真の意味でのエリートとは、国家や社会の全体像を見渡せる人種という意味です。そういうエリートは、もはや役所からすら消えつつある。だからこの国は駄目になったんだと思う。
今年、なかなかうまく回らなかったと思った皆さん、ワーキングプアから全く脱出出来ない同志諸君! 私たちの状況を変えるのは、結局は個々人の地道な努力です。しかし大状況を変えるためには、政治が動く必要がある。教育にせよ景気にせよそうです。来年は国政選挙も統一地方選挙も控えています。私たちの一票はささやかだけれど、それが明日の生活と、私たちが暮らすこの社会を変えるのだという確信を持って政治に参加しましょう。
先日、昔お世話になった方から、とある南方の島の警戒群司令に赴任したという挨拶状を貰いました。今この瞬間も、暗い室内でレーダー画面を凝視している集団がこの国をぐるりと回るように配置された孤島の基地内にいて、号令一発隊員たちがハンガーやエプロンに走り出して離陸してゆく。そんなプロ集団が陸海空、海保に警察にといてくれる。消防では今日も犠牲者が一人出た。身が震えるような現実です。この繁栄を永続させるために、われわれが立ち向かわなければならない脅威は、国境の外にも内にも山積している。
良い新年をお迎え下さい。(新年の日記は3日水曜日からの再開となります)
※ メル マガおまけ コ_ミ_ケに思う
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