たたき割り捜査
※ たたき割り
今朝の朝日首都圏版、対抗社会面に、志布志の冤罪事件の特集があります。3回くらい続くんだろうか。鹿児島版には載るんでしょうか。「たたき割り」という、鹿児島県警独特の手法。最初に捜査官が筋書きを書いて、それに合わせて自白させるための素晴らしいw手法があるらしい。ググッてみると、件数は少ないですが出て来ますね。
今朝の記事だと、筋書きを書いて事件を主導したのは、志布志署長と、かつて彼の部下だった、県警の捜査二課の警部だったらしい。この二人はやり手だそうで、立派に自刃なさるんでしょう。にしても全国紙の朝日にしてすら、その固有名詞を未だに出せないというのは情けない話ですが。
ところでこの事件、県知事も県警本部長も、たいした発言はしていないわけです。県警本部長はどうでも良いですよ。この人が赴任した時には、もう事件は起こった後ですから、自治体の役割は、東京からやってくるキャリア様を無傷で警察庁へお返しすることですからね。責任は、その当時の県警本部長や、ひょっとしたらもう一人はキャリアがいるはずだから、それが捜査二課長(たぶん30歳前後)だった可能性はありますよね、その連中に取って貰えば良い。
県知事も、「ようわからん」というどっちつかずな発言でお茶を濁しているんですが、私が県知事であっても、この時点では、同様にどっち付かずな態度を取ります。
というのは、この裁判、ここで終わったわけじゃないんですね。検察には控訴の選択肢があるわけで、まあ検察と言っても人の子ですから、外野からやいのやいの言われれば、そりゃ意固地になって勝てない事件を上へ上げるなんて無茶だってやりかねない。
そりゃマスコミやわれわれ世間は、「民意はあんたの側には無いんだよ」ということをアピールすべきだから、その声は大きいに越したことは無いけれど、こういう時、県議会や知事は、素知らぬふりをしといた方が良いんです。
検察が負けを悟って目出度く無罪が確定したら、春の統一地方選挙開けを待って、「検証委員会」ですよ。それは県議会が主導するのか県庁が主導するのか解りませんが、これはぜひやって欲しいです。議会はこういう時のためにあるんですから。自治体警察だということを県警本部の連中に思い起こさせる良い機会ですよ。
あと、取調の可視化の件ですが、警察庁の言い分は滅茶苦茶ですよ。信頼関係が損なわれるなんて言っているけれど、取調室にそんなものははなから無いでしょう。もし信頼関係を築けたら、記録云々なんて話にならん。それに、世界中が記録を残す方向へ動いている現状も無視しているし、何より理解不能なのは、日本の警察においては、過去録音テープが録られていた時代があったじゃないですか? じゃあその頃、信頼関係は築けなかったのか?
これは国会の責任です。きちんと結果を出して貰わないと。
※ クラスター爆弾
昨日のネタですが、欠陥を知りながら黙っていたなんて話も出ていますが、あれはちょっと真に受けられない記事ですよね。というのは、コソボ紛争時の故障率云々で、どういう状態の時に不発になるかはもう知られていた。それはばらまく側にとっては、実は些末な問題に過ぎないんですよね。
私は、この禁止には全く疑問です。地雷禁止にも似たようなことが言えるわけですが、ただ地雷の場合は、欧米はもう外にはばらまかないでしょう。かつてはイタリアとか売りまくってましたけど。今も懲りない中国にだってプレッシャーにはなるでしょう。
ただクラスター爆弾に関して言えば、それを実戦で使用できる国は僅かですよ。だって制空権が無ければ使用できないんだから。戦闘機や攻撃機を持っていなければ使用出来ないんだから。そういう状況下に置かれて、実際にそれを使うだろう国は、せいぜい英米にロシアくらいのもんですよ。ま中国はこっそり西方で使っているかも知れないけれど。
その連中にとっては、こんなことを決議しても馬耳東風だし、そういう状況を強いられないだろう国々は、そもそもクラスター爆弾なんぞに金使わないでしょう。輸出はしても。
そこでわが国。輸出はしないから、100パーセント防衛目的の兵器です。しかも、その足止め効果たるや絶大です。そりゃ戦争が終わったら、それはそのまま地雷へと変身するわけです。でも日本が自国領土内でクラスター爆弾を使用するしか無いという状況は、ほとんど総力戦ですから、その後の後始末なんか構ってられるわけがない(ここでは、ほぼ無人地帯で行われるだろう島嶼防衛作戦でも極めて効果的であるという肝心な事実はひとまず置く)。
もちろんそれは、純粋に抑止力としての意味合いを持つ訳です。他方、日本に対していずれ侵略能力を持つかも知れない周辺諸国、ロシアにせよ中国にせよ、この連中はこの手の協定など気にも留めないでしょう。だとしたら、こんな協定で日本が音頭を取るのは、単なる利敵行為に過ぎなかったりする。
だから日本は、こんなものに興味示さずに、後処理が容易な子爆弾の開発にエネルギーを注げば良いんですよ。
それに、本当にクラスター爆弾の犠牲を減らしたいのあれば、もっと優先して取り組むべきことがあるでしょう。たとえばイスラエルに対して、子爆弾の視認性を上げるような派手なデザインにしろ、とかちゃんとした製品クオリティにしろとか、時限信管の類はやめろとか、ハードルを高く掲げるよりも、被害を逓減するためのアプローチが先でしょう。
※ 塩素爆弾、ヘリ標的…スンニ派新戦術で戦線拡大は必至
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070224id22.htm
そんなに大量の塩素が簡単に手に入るのは、清潔な水を入手するために、それだけありふれているからなのだろうか。
※ 多選弊害、知事22人が「ある」 制限には消極姿勢
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070224/skk070224001.htm
高知県知事のことが書いてないんですよね。先々週の何かの番組で、政治評論家の三宅氏が、橋本知事と会った時のことを話していて、あんたはバカだと、多選の弊害に関して説教したらしいんですよ。そしたら、橋本知事が何と言ったかと言うと、あろうにか「余人を持って代え難い」とか言って、呆れたと三宅氏が言ってましたが。自分でもって自分のことをそんなに評する政治家がこの世のどこに居るんだろう。ほとんどボケ老人状態と言って良いと思う。
だいたい政治家なんて、他人から「余人を持って代え難い」と煽てられ始めたら退き時だということですよ。それを自分で言っちゃうんですからね。裸の王様としか言いようが無いですよね。
※ 土建業議員:減少、全議員の7.5%に 6都府県でゼロ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070225k0000m010083000c.html
ちょっと意外な数字ですけれど、こんなものでしょう。これねぇ、興味ある人はウェッブ魚拓とか取っておいた方が良いですよ。パックインとかに出てくる元帥だの二木なんぞは、二言目には地方議会は土建屋が牛耳っているみたいなことを言いますが、数字からもそれがただの嘘っぱちだということが解る。
※ 過疎地域の2641集落が消滅の危機 国交省など調査
http://www.asahi.com/life/update/0224/009.html
こんな数字で済むはずがないでしょう。
※ ゆびとま:前社長「放逐」…アドテックス・前田容疑者ら
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070225k0000m040085000c.html
これは、社会の安全のために、一度組織犯罪絡みで裁かれた人間は、ウェッブ上で名前を検索できるようにすべきだと思う。性犯罪だってそうしようという動きがあるわけだから。もちろんこういう連中は、戸籍変更による名前の偽装も出来ないようにして。そりゃ性犯罪なんかより遙かにこっちの方が社会に及ぼす影響が大きいわけですから。
※ <情報収集衛星>打ち上げ成功…4基態勢に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070224-00000081-mai-soci
やっと揃ったらもう耐用年数? 早く次を開発しないと駄目よ。つかさ、M-Vとかで、その昔ソヴィエトが一週間置きに打ち上げていたみたいに、低軌道のスパイ衛星を使い捨てられるようにすれば良いじゃん。
※ 土曜日
日曜に何処かで開かれるという何かのイベントの搬入作業が終わったぞぅオフで川崎。
※ メルマガおまけ ウド缶
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コメント
>ゆびとま
小久保さんも確かに被害者だわ。でも、選挙が無ければ付け入る隙がなかったかとみるか、長崎県知事に当選した後で付け入られたかもしれないかと思うと、それも度量や器量のうちかもしれないと。
>塩素
C兵器は間違いなくあったわけで、いつ本物の在庫が出てくるか?という練習は当然やっているのでしょうね。
投稿: pongchang | 2007.02.25 10:16
クラスター爆弾は何も航空機からの投下使用ばかりではありませんが?
面制圧目的で地対地で使用される例が増える(地雷の代用品としての使用も増える)から先回りしての禁止目的の会議なわけで。
投稿: | 2007.02.25 10:20
>信頼関係が損なわれるなんて言っているけれど、取調室にそんなものははなから無いでしょう。
かつて特捜部にいた検事に言わせるとあったそうですよ。カウンセリング的な取調べというやつが。もちろん、拷問だとか怒鳴ったりとかはせずに、情に訴えて自白させるんです。
刑事ドラマで見るように、カツ丼食わせて「故郷はどこだ?」とかやってるかどうかは知りませんけど、可視化したら、非常にドライな取調べになることは間違いない。
相手の情に訴える取調べができる能力は属人的なもので、簡単には後輩に伝承できないので、違法な取調べが行われる危険と比較すると、可視化した方がましでしょう。
投稿: Inoue | 2007.02.25 11:01
>先回りしての禁止目的の会議なわけで。
行ったい何を先回りしているのやら…。
地雷を禁止したら、別の兵器が発達してその穴を埋めるだけ。
地雷の禁止によりアルマジロのようなもっと非人道的で効果的な兵器開発が加速されるだけのこと。
投稿: | 2007.02.25 12:36
>クラスター爆弾
その前に民間人を狙った人間爆弾だとか車爆弾だとか仕掛け爆弾だとかは非人道的でないのか?
三カ国が賛成しなかったという前に、まずその非人道性を全会一致で宣言しろよ。(もしかしたらそれがあって報道されてないだけかかも知れないけど)
自分達を理知的と考える人々によって自軍の戦い方を制限した結果、戦場はより悲惨なものになり戦後はさらに悲惨な結果になった例は幾らでも
あるのに、自称理知派は体験から学び歴史からは学ばない。
投稿: デコイ | 2007.02.25 13:21
くだらない。そんな言いがかりの屁理屈ならすべての兵器を禁止しなけりゃ全ての兵器を野放しにしなけりゃならないのか?
しない善よりする偽善だよ。
所詮この世は偽善なんだから。毒ガス細菌禁止しても核の使用は国際法で野放し。
自爆攻撃を国家組織として作戦だててやったのは旧軍ぐらいじゃないの?
投稿: | 2007.02.25 13:59
>しない善よりする偽善だよ。
クラスター爆弾の禁止は偽善どころか無意味です。
無意味な行為を繰り返すな。
それだけのことです。
投稿: | 2007.02.25 14:11
国際条約などである種の兵器が禁止されるたびに、
兵器萌えな人達が哀しい気持ちになるのは理解できます。
共感はしないけど。
投稿: | 2007.02.25 14:14
・・・フムフム。
冗談でホーリー・ネームを持つというのも面白いかも知れませんね。それか2chみたいなナンバー制。 取り敢えず、誰が誰にというか某が某に、何が何に就いて何を話をしているかすら解りにくいのは、当事者同士の議論に差し障るだけでなく、傍から観ていても難解で「チンプンカンプン」!
・・・と、独り言。侘しいのぉ~。
投稿: H | 2007.02.25 15:21
>ウド缶
関係ないけどウド缶に対抗して熟女ライス置いときますね。
https://ec.sod.co.jp/image/12802_02.jpg
そういえば昨日のオマケでその場で五千円って エェエエーー??そんなシステム知らない???
ワンセット2千円に値切ったことあるけど…
イスラエル娘とロシア娘が同席してお前らモサドとKGBだろって言った事あるけど…
以上横須賀にて
投稿: デコイ | 2007.02.25 17:08
>地方議会は土建屋が牛耳っているみたいなことを言いますが、数字からもそれがただの嘘っぱちだということが解る。
土建屋の声がやたらと大きい県議会はまだまだ多いのじゃないのかな。人数の問題じゃないでしょ。仕事を取りに議員になったんだからほかの議員より必死ですよ。
投稿: | 2007.02.25 17:14
鹿児島県議会は、一党独裁とまではいかないが8割が自民党の議員。逮捕された県議は無所属だったのでしょう。自民にあらざられば人にあらず。知事は絵に描いたようなエリート官僚で自治省上がりだ。他人の領域に嘴を挟むようなことは絶対しない。権力そのものである警察の監視が怠るのも頷ける。これがデンパ知事の慎太郎や康夫だったら早期にいちゃもんつけてますよ。
「たたき割り」ということは初めて聞きましたが、度重なる警察資料の流出で、自白を待たずに自白調書を作成していることも、選挙中は選挙事務所や集会所に出入りする車両まで監視対象になっていることもバレてしまった。ただし、これは都市部のはなしで田舎だとでやりづらそうだ。選挙中、監視ができうる地域だとしたらこんなでっち上げ事件は起きなったかもね。
投稿: TOソープランド | 2007.02.25 18:11
>カウンセリング的な取調べというやつが。
実際、刑事裁判の大部分は、被告人が事実を認めている自白事件であって、捜査の過程で検察は証拠をガチガチに固めているのが常なんす。で、弁護が始まるまでの段階で、捜査機関は「本当の味方は弁護士じゃなくて、捜査官」と暗示をかける。で、ゲロ。しかし、それが本当のこともあれば、でっちあげのこともある。実際には、刑事弁護の大半は、事実を認めた上で、不起訴処分に持ち込む捜査弁護か、自白した上で情状に訴える情状弁護になっている。今回のような無罪事件は、普通の弁護士なら人生に一度あるかどうかの経験です。
検察官と弁護士、裁判官は同じ教育を受けているから、あんまり無罪判決ばかり出るのも、問題はあるんですけどね。
投稿: 土門見人 | 2007.02.25 21:30
>熟女ライス
それは、パック製。
>ワンセット2千円に値切ったことあるけど…
これは、パック制。
>イスラエル娘とロシア娘が同席して
with デコイ氏で、PACKⅢ。
で、こっちはBACK3。うっ。誰か続けてくれっ(良いとこ取りしてスマヌス)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se214791.html
投稿: H | 2007.02.25 21:30
自己レスです。。。虚無なり。
イ・パクサ(李 博士)the 怒涛のポンチャッカー
http://www.orcaland.gr.jp/~morris/epaksa/jcd.htm
投稿: H | 2007.02.25 21:52
>余人を持って代え難い
三宅氏の発言はTVタックルでのものだったと思います。
投稿: 福岡県人 | 2007.02.25 22:58
三宅はん流の皮肉ではないかと、思わんでもないが……
宿舎の片付け、着手したばかりだが、ガラクタの量に思いやられる。転居は、国家公務員の宿命とはいえ……
投稿: 土門見人 | 2007.02.25 23:01
>無意味な行為を繰り返すな。
日本の軍ヲタはどうして1か0かのデジタル思考しかできなんでしょうかねえ。
ものすごく純情で誠実なのかな?
発案者も条約で不発弾被害が0になるとは考えていないでしょうに。
ちょっとはマシになることに意味があるのですよ。
投稿: | 2007.02.26 01:21
ん?三宅島の土○○○?あれの避難先は東京あきる野市か。他に考えられるのは埼玉テレビが映るお宅=宿舎=宿命=寮=畳は敷いていないし、侘しい発言は怒涛の韓流の疲労・・・仕方がないので詮索はもう止めにします。野暮でした。
投稿: H | 2007.02.26 01:43
>>日本のクラスタ爆弾とかMLRSとか
本当に領土防衛のみで使われ、なおかつ、完璧に近い除雷作業を状況終了後速やかに行うことを義務づける「縛り」が法律で明文化されていれば、まだいいでしょう。
それでも、本土防衛に使う場合、逆に、状況中の自国民への誤爆可能性が、通常爆弾とは比べられないほどに長期間かつ広範囲に起きうる訳で、果して使うべき代物かどうかは懐疑的ですね。
せめて、子弾に自爆装置か信管を焼ききるタイマーをつけて一定期間で無力化できるような改良をおこなって、弾薬を総入れ替えすることは必須でしょうね。
しかし、今後の流れとして米英枢軸と組んでの連合軍になるか、国連なりASEANなりの征伐軍としてになるかはともかく、自衛隊が日本領外で明確な(正当防衛の範囲を逸脱した)武力行使を前提とした兵力の投入を行う可能性は高くなることはあっても低くなる可能性は極めて少ないですから(これは制服組と言うよりはシビリアンの代表である政治側に無茶な軍拡や無闇な軍事力行使を目指す意向が強くあるとこの間の状況を見ていると考えられるからですが。)、現状のまま状況が進めば、領土外でクラスタ爆弾やMLRSなどを実戦使用する可能性は高いのでは無いかと思いますが。
果して、使用した子爆弾の不発弾の爆破作業などの後始末を、使用した日本が責任をもって行うということは保証できるのでしょうか?
そこまで責任を持ち、更に現地に触雷対策や不発弾処理の指導も含めて自衛官や退役自衛官・警察などの爆発物処理のエキスパートを投入する覚悟が政治の側にもあるのでしょうかね?
そうでないのならば、多分外務省の言い分一つ取ってもそうではないようですから、禁止条約を批准して、保持する子爆弾散布型兵器は実戦しようしないことを国際的に約束することが、政治的・経済的に日本を孤立させないための方策だと思いますし、
中国やロシアあたりが「安かろう悪かろう」で旧式のクラスター爆弾やスメルチやウーラガンなどのロケット砲に使われている子爆弾散布型弾体を紛争当事国に乱売した時に明確に批判・制裁側に回れるし、売ったり使ったりした国への制裁を発議する事自体容易になる
…武力を使わずして、外交努力にて国防を行う努力を尽くし、自衛隊や海保の武力使用は「最後の切り札」とするのが六十数年前の敗戦から得た教訓ではなかったのですかね?
それが、今後も確実に続くという保証が、どの程度あるんでしょうかね。
投稿: Artane. | 2007.02.26 07:22
>それでも、本土防衛に使う場合、逆に、状況中の自国民への誤爆可能性が、通常爆弾とは比べられないほどに長期間かつ広範囲に起きうる訳で、果して使うべき代物かどうかは懐疑的ですね。
専守防衛とは、自国民と自国領土を犠牲にして敵を打ち払う方策ですよ。
>武力を使わずして、外交努力にて国防を行う努力を尽くし、自衛隊や海保の武力使用は「最後の切り札」とするのが六十数年前の敗戦から得た教訓ではなかったのですかね?
いいえ。
60年前の教訓は、戦争で相手に被害を与えなければ譲歩は得られない。
敵は本土の外で撃破せよ。です。
硫黄島などの数々の激戦を闘ったからこそ、アメリカから譲歩を引き出すことができたのです。
>果して使うべき代物かどうかは懐疑的ですね。
使用しないで敵を撃破できるという保証はあるんですか?
投稿: ほるほる | 2007.02.26 07:35
以前この話題も取り上げていましたよね。
心証はクロでも、これ以上あきらかになるのは
難しい気がしますが・・・
田中康夫のクイズミリオネア
http://blog.livedoor.jp/tuigeki/archives/51446099.html#comments
投稿: taro | 2007.02.26 08:35
多選知事の弊害が無いと言い切ったのは全国で6知事。
実際に多選なのは高知の橋本や岡山、長崎などの3選目の中で、初当選の長野県知事が多選の弊害は無いと言い切っているのは異様でした。
投稿: | 2007.02.26 08:51
硫黄島や沖縄で、アメリカがどんな譲歩をしたのか教えていただけますかねえ。
枢軸国が無条件降伏するまで戦い続けるというのは、戦争初期から何度も連合国同士で確認されてきたことで、それをアメリカがいまさら破ることはありえないし、実際破らなかった。
投稿: Inoue | 2007.02.26 10:09
>それをアメリカがいまさら破ることはありえないし、実際破らなかった
アメリカは破りました。
日本の占領はアメリカ一国で行われ、日本は国体を保持し、領土の返還まで行われています。
日本は条件降伏。ドイツとはまったく状況が違いますよ。
歴史を勉強しましょうね。
投稿: ほるほる | 2007.02.26 10:22
↑何を言ってるんですか。占領を米国一国で行うだとか、国体を護持するとか、領土を返還するなんて約束なんてなかったじゃないですか。事後的に、日本に寛大な占領政策があったといっても、降伏そのものは、無条件降伏以外の何者でもない。
be subject to GHQの意味がどうとかいまさら言い出してもムダですよ。日本政府内ですら、その意味で意見が割れて、統一見解が出ず、結局、玉虫色のままで終わったんですから。
投稿: Inoue | 2007.02.26 10:27
>降伏そのものは、無条件降伏以外の何者でもない。
無条件降伏を要求されたのは日本帝国軍だけですよ。
ポツダム宣言に基づく降伏文書をご存知ありませんか?
投稿: ほるほる | 2007.02.26 12:13
硫黄島や沖縄のおかげで、本土決戦を回避できた。
これこそが、アメリカの譲歩ですよ。
投稿: ほるほる | 2007.02.26 12:14
ポツダム宣言は日本軍と日本国政府を区別しているとかいうあの議論でしょ。
いまさらメザシをつつくようなことは止めませんか?
日本が降伏しなかったら、アメリカは躊躇せずに上陸作戦を敢行していたに決まってるじゃないですか。コロネット作戦やオリンピック作戦がペーパープランだとでも?
なるほど、硫黄島や沖縄で、栗林や牛島は悪条件をものともせずにがんばった。それは認めましょう。しかし、いくらがんばったからといってそれが何の役にも立たないことはよくあるし、実際、何の意味もなかった。局地戦で多少の損害を与えて米国の戦略が変化するんだったら、真珠湾攻撃やシンガポール攻略で、連合国と講和条約が結ばれてますよ。
投稿: Inoue | 2007.02.26 12:27
それに、本土決戦を回避したのは日本政府の決断であって、米国が止めてくれたんじゃありませんしね(爆笑)
投稿: Inoue | 2007.02.26 12:35
>(爆笑)
ってね。
あんたの言うことは勉強になるし、いつも関心させられるけど、その爆笑の二文字にあんたの性格の悪さが滲み出てると思うよ。
本土決戦を回避したのは日本政府の決断であっても本土決戦を回避したかったのは米国の事情じゃないの?だから原爆まで市街地に落としてるんでしょ。上陸作戦を敢行し夥しい消耗を続け、ついには交渉相手の政体する存在しなくなった後、さらに非対称戦を戦い続けるのか?
今のイラクを見るにつけその考えは更に強くなったよ。沖縄、硫黄島etcで米国は悟ったんでしょう。さらに時間をかければソ連を南下を許すし。
投稿: デコイ | 2007.02.26 12:57
いやぁ、悟ってないから朝鮮でもベトナムでもアフガンでもイラクでも勝てないんじゃないですか?
投稿: L-WING | 2007.02.26 16:42
まあポツダム宣言自体は経済維持するだの奴隷化しないだの軍隊は武装解除したらちゃんと返しますよ(シベリア抑留は何なんだ)とか散々条件はついてますな。
ただ、無条件降伏の定義が
「交戦国の一方が一定の降伏条件を無条件に受諾して降伏すること。」(大辞林より)ってだけで。
相手が「うちの領土全部あげて賠償金払うんで降伏してください」と言う条件を出したんで丸呑みしたら無条件降伏。おかしな気もしますがそれが定義ってンだから仕方無い。
中身を見ずに字面だけで判断する人に対する印象操作としてはベストでしょうね。この定義を考えた人を褒めてあげたいです。
沖縄や硫黄島は、まあこの二つだけで太平洋戦争における米軍の死傷者の1/4を叩き出しているわけですからねえ。これがアメリカの意思決定に影響したかどうかと言うと歴史にIFは無いですからなんとも言えませんが。
冬戦争なんか起さずに最初からカレリア地峡をソ連に割譲していたらフィンランドは今よりも更に繁栄していたんじゃないか、と言うのと同じでせん無きことでしょう。私はソ連に併合されていたと思いますが。
投稿: 紅 | 2007.02.26 19:15
>日本が降伏しなかったら、アメリカは躊躇せずに上陸作戦を敢行していたに決まってるじゃないですか
するわけないでしょ。
当時の新聞は、きちんと硫黄島の損害を伝えていたので、反戦や停戦を喚起する世論は存在していました。
>真珠湾攻撃やシンガポール攻略
で、連合国の戦略は大きく変わりましたね。
局地戦でも戦略に影響を与えます。
いいかげんに、後知恵で歴史を語るのは止めたら?
投稿: | 2007.02.26 20:02
失礼。
投稿 | 2007.02.26 20:02 は、ほるほるです。
投稿: ほるほる | 2007.02.26 20:03
いやまあ、日本が降伏しなければアメリカは最終的には上陸作戦を決行せざるをえなかったでしょうし、それにより予想される損害の大きさには、多少の躊躇や、その損害を回避するための模索も当然あったでしょう。また、ソ連が日本本土に侵攻する前に片をつけ、戦後処理を優位に進めたい、という考えもあったでしょう。ポツダム宣言や原爆投下を含む、終戦間際のアメリカの政策にはそれらの思惑が反映されていた、と考えるのは自然なことと思いますし、そういう資料も出てきていたんじゃありませんでしたけっけ?
投稿: ya-mana | 2007.02.26 23:55
橋本氏の多選で県は腐り果てていますよ。
たとえばこれ。橋本氏の鳴り物入りで作った掲示板。橋本氏のお気に入りに外注してエライ高コスト。
http://www.plat-kochi.com/index.shtml
ところが、うるさがたのオンブズマンのおっちゃん達が掲示板で熱い議論をはじめ、県職員が密室会議でアクセス禁止にしたからさぁ大変。
本来、橋本氏を支持していたはずの「市民派」のオッサンたちが、情報開示請求をするなどボロが出るわ出るわ。議事録一つ作る能力がないのが県の幹部だとばれちゃった。
年間数百万の予算を付けて、本来は外郭団体の筈の協議会が県幹部で占められ、アク禁も県幹部の思いつきだったなど、ボロボロですわ。お飾りの民間委員も逃げ出しちゃいました。
結局、高知地裁にアク禁の差し止め仮処分請求を起こされた途端に閉鎖。
予算を無駄に垂れ流す様を指摘されてもほっかむりで、情けなや県議会も動くに動けぬ体たらく。
そもそも、県という行政機構がBBSの様な憲法訴訟食らうリスクの高いものを運営することに無理がある上に、担当県職員は橋本氏の褌担ぎで無能の権化。随意契約で妙に見場だけ良くて使えないサイトを運営し、運営が行き詰まっても半年以上凍結して右往左往するばかり。なにしろ高知県内のインターネットホームページ関係は利権の巣窟ですからねぇ。どこかしこも見場ばかりで中身空っぽ。版権無料で使わせてもらえるアンパンマンキャラを散りばめてバナーベタベタでハイ百万。
面白い事例では、M下を追い出された企業ゴロのオッサンと妙なコンサル契約を結び、県内にベンチャーが一つ出来ればハイ百万。星の数ほどインチキベンチャーを作らせ、億単位の金をもって行かれ、ベンチャーは片っ端から潰れてゆきましたトサ。なにしろ、変なコンサルのオッサンへは金が行くが、ベンチャーには支援もコンサルも何も無しというこれまた見場ばっかりの数字稼ぎなんですね。
橋本氏の周りには公金にたかって、高飛びする変な人物がゴロゴロしております。
このようなチンケな利権からオリックス利権など高知県は橋本利権で雁字搦めですが、橋本フーリガンたちは、「溝淵・中内時代の暗黒が再来して良いのか」と、まるでボルシェビキのアクチブみたいなことを連呼しとります。
投稿: 高知県人 | 2007.02.27 00:19
橋本氏はミカカと不治痛がらみで色々と取り沙汰されますね。
高知情報ハイウェイなるものをゴア氏にあやかって「整備」したものの、面白いことに、ギガビット基幹ネットワークが、高知県内のみで、県外とはつながっていなかったんです。従って、帯域が全く有効に使われず、僻地の幼稚園や小学校とインターネットでビデオチャットをした程度しか使われませんでした。
で、高知大水害の年に県外と接続するNTTの幹線が国道ごと崩壊し、名実共に「高知イントラネットハイウェー」と化した訳です。数日、高知はインターネットから切断されました。仮復旧後も室戸、足摺周りの細い線で、メタメタでしたね。何のために大金叩いて山の中に光ファイバーを引いたのかさっぱりわかりませんでした。
現在、この情報ハイウェーは完全に陳腐化し、結局誰も使わない電線工事をしただけに終わりました。喜んだのは橋本氏とつながりのある中央ゼネコンと電線屋、不治痛くらいのものでしょうね。
まだ、使われる分、広域農道の方がマシですわ。
投稿: 高知県人 | 2007.02.27 00:35
>ya-mana | 2007.02.26 23:55
・・・・もうやめません?
投稿: toumeinahito | 2007.02.27 08:00
私は最初から結果論を言ってるんですけど。レトロスペクティブに、戦争末期での抵抗は日本の得になったかどうかという話をしているわけですね。結果は、得にならなかった。硫黄島はともかく、沖縄の民間人の犠牲は看過しがたい。
戦力差が圧倒的な敵国が、断固として相手国政権を打倒するまで戦うと宣言してしる状況(大西洋憲章以降)で、交戦相手国を牽制できる同盟国もないのに(フィンランドにはそれがあった)、どんなに抵抗しても無駄だということは明らかだと思います。
孤立無援な状況に陥る前に、仮想敵国を牽制できる、有力な同盟国あるいは友好国を作っておく方が、少々の戦力拡充よりもずっと有効でしょう。
だからといって、対人地雷やクラスター爆弾禁止が望ましいなんてぜんぜん思わないですが。あれで日本の平和志向がアピールされ、友好国が増えたかというと、そんなことはないですし。
投稿: Inoue | 2007.02.27 10:46
>結果は、得にならなかった。
結果は得になった。
沖縄の犠牲ばかりクローズアップされるけど、本土でも民間人の犠牲者は出ていますよ。
>戦力差が圧倒的な敵国が、断固として相手国政権を打倒するまで戦うと宣言してしる状況
だからこそ、その宣言を無効にするべく、相手に大量の出血を強いるように戦うのですよ。
投稿: ほるほる | 2007.02.27 12:12
日本は、クラスター爆弾禁止など、米国や中国が加入しない条約には入るべきではないですね。意味がないから。京都議定書自体、自民党の暴挙でしかない。自慰は個人生活に止めるべきです。
投稿: popper | 2007.02.27 16:37
重投スマソ。Artane氏は日本の海外での武力行使を心配されてますが、日本が核を持てば非倫理的な戦争にお付き合いする義務は激減するでしょう。北朝鮮が核武装化した以上、今後イラク戦争よりも筋の悪い戦争ですら戦争支持&参加による内閣消滅の可能性は減ると見てます。日本の平和イメージを維持したければクラスターじゃなくて「核武装」ですね。
投稿: popper | 2007.02.27 16:41
結果論と言う観点から言うならば硫黄島や沖縄は大成功と言っていいと思いますよ。何といっても本土決戦を回避できた。
アメリカがポツダム宣言を出した要因の一つがソ連の対日参戦準備がある訳で、それを考えるともし硫黄島が当初の予定通り5日、沖縄が1ヶ月で陥落し時間稼ぎが出来なかったらそのまま九州や九十九里浜への上陸作戦が行われていた可能性が出てくる。
勿論硫黄島や沖縄で大して損害を受けなかったならば本土決戦のコストは低く見積もられるでしょうしね。
そしてソ連ドイツの例を見るまでも無く本土決戦は圧倒的に悲惨なことになります。
下手すりゃ松代大本営で延々攻防戦やっている時にソ連に北海道ぐらい切り取られていたかも知れません。
又、結果論と言うならば「共産主義の防壁は半島に丸投げして戦後の高度成長を成し遂げた」と言うのは素晴らしい結果でしょう。果たして硫黄島沖縄が無くてもそれ以上の結果が出せたか?
ま、歴史のIFと言う奴ですかね。仮想戦記にしかなりません。
アメリカと戦争しなかったら財閥解体も農地解放も行われず軽工業中心のインフラが残り半島で共産主義者と対峙しないといけないんで案外悲惨なことになってたかも知れないですしね。
投稿: 紅 | 2007.02.27 19:30
いや、違う。日本にとって最悪の路線は、佐藤大輔が「征途」に描いたように、何かの歴史のいたずらで、終戦が遅れて、ソ連が日本本土に上陸してくることです。ドイツのように。
つまり、抵抗せずに、敗北が決定的になった時点で、さっさと降伏していた方がはるかにましです。
投稿: Inoue | 2007.02.28 02:11
>敗北が決定的になった時点で、さっさと降伏していた方がはるかにましです。
余力十分の陸軍がクーデターを起してやりあっているところにソ連が侵攻してくるんじゃないですかね。
ポツダム受諾ですら原爆とソ連参戦と言うインパクトがあって始めて実行できたんですから。
投稿: 紅 | 2007.02.28 06:44