崩壊する公共サービス
※ JR発足20周年 東日本は東京駅で式典
http://www.asahi.com/national/update/0401/TKY200704010208.html
果たしてこれで良かったんだろうかと思いますよね。帰省した時に、廃止された大隅線の線路跡を利用したバイパス道を走ったんですよ。古江を過ぎて垂水に入り、しばらくしてから始まり、丁度、母方の先祖の墓がある場所で終わるんですけれど、所々センターラインもあって、まだまだ知られていないから走りやすいとタクシーの運転手さんは仰ってましたが。大隅線自体は、海岸から100メートル無い辺りを走っていたんですよね。だから場所によっては、畑や住宅街越しに錦江湾が見える。
空港からの往路は、たまたま直行バスの時間にぎりぎりで間に合ったものだから、山の中を2時間走るバスに乗ったんです。所が国分市内が結構渋滞してまして、何でだろうと思ったら、日曜だったんですね。でも、その空港と鹿屋を結ぶバスに乗っていたお客は何人かと言うと、うちの家族を除くとたったの5人なんですよ。タイムテーブルは90分間隔くらいですかね。走っていると必ず2台同じリムジンバスとすれ違う。平日だと、国分のソニーや京セラの工場前で降りる客がもう少し乗っているんですけれど。それでも、日曜の夕方に、空港から鹿屋へ向かうバスに、たった5人じゃ、とても元が取れたものじゃない。
地方は地方でモータリゼーションが進み、バスも列車も、本当に交通弱者しか利用しなくなった。それがまた公共輸送機関の赤字に拍車を掛けて、廃線になったり、ダイヤがすかすかになったりして、更に公共輸送網の縮小スパイラルを加速してしまう。
でも、田舎では、今でも人口、とりわけ若年人口の流出が続いているし、街へ出ると、うちの親父みたいな年齢の人が車を運転しているんですよ。あれは都会のトラック並みに怖いですね。
いずれそのまま、地方の中核都市の高齢化が、車社会を全滅させるまでになるんですよ。今でも、自動車のショールームは、田舎の一等地にあるけれど、いずれ、田舎じゃネットで買うしか無い時代が来るでしょう。いざという時に、車を出してくれる世代が近所にいない、そういう状況が来た時に、もう半世紀前の、20分置きにバスが幹線道路を走っていたような公共輸送網は存在しないんですよね。それを立ち上げる体力はもう自治体にも地元企業にもない。
私の故郷は、この四半世紀で、まず鉄路を失いました。しばらく国鉄のバス路線もあったように記憶しているけれど、それもなくなり、次に、「特急バス」が消えました。これが消えた時にはびっくりしましたが。
数年前、独りで帰省した時、垂水から普通バスに乗った時は、あまりの乗客の少なさに愕然としましたよ。夕方だというのに。それでいて、鹿屋の人口は微増、もしくは現状維持なんですよ。なのに、公共輸送網は壊滅的な状況に陥っている。
※ 崩壊する神奈川の産科小児科医療
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/post_05f5.html
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/post_59ca.html
↑参考ブログ
昨日のNHKだったかな。「お産拠点 8割で32時間勤務」という無茶なニュースがありました。医者が自分で麻酔薬乱用して死ぬわけですよ。で、昨日から、厚労省のサイトでは、医師を検索するサービスがスタートしたわけですね。したら、とっくに死んだ70歳過ぎのお爺さんまで現役として表示されるらしい。皮肉なことに、過労死でニュースになった医師の名前まで検索できる。厚労省はこんないい加減なデータを元にして「医師は足りている」と主張しているわけですね。
今朝、ブログのコメント欄で、神奈川の医療体制が崩壊しているというブログを紹介して頂いたのですが、これは率直に私も感じています。
川崎に限定すると、小杉にあった非常に信頼のあるNICUを抱えた大学病院が、建て替えが理由なのかな、昨年産科を閉じたんです。で、そこはうちの高津駅前にある帝京の付属病院で手に負えない患者が回される所で、あと新生児を診られる所は、そこの系列なのかな、梶が谷かどこかに一軒あるだけなんです。人口で言えば、50万、ひょっとしたら60万くらいの人口圏で、今、新生児をまともに治療出来る病院が、一軒しか無いんです。
たとえば50万都市の鹿児島市では、かつて五つ子ちゃんを取り上げた市立病院があるし、鹿大病院だってある。鹿屋市だって、私の家から2キロ圏内に、評判の良い小児科が2軒あります。
待合室もカラフルで遊具もあって、都会の町医者とは大違いですよ。こちらで、うちがいつも子供を連れて行くホームドクターは、小児科専門じゃないから、待合室は素っ気ない。
少なくともこの十年で言えば、川崎市高津区に於ける子育ては、小児科は決して増えてはいないし、産科にしても幼稚園にしても、状況は年々悪化するばかりです。
どうすべきなのか? 正直、この期に及んで、それは人的リソース配分の問題だと言っても仕方ないと思う。唯一にして確実な解決策は、全国の医学部の定員を倍にすることですよ。でも結局の所、厚労省は、「医療費の総額抑制」という絶対命令を遵守しなければならない。一方で、個々の医療費は高度医療の発達で、どんどん高額になっていく。そしたら、何処で予算を節約するか? となれば、それはもう医師の数を減らす、しか無いでしょう。
大っぴらには言わないけれど、厚労省は、そういうロードマップを持って医師に過労死を強い、患者をたらい回しせざるを得ないような施策を取っているんだと思いますよ。
もちろん神奈川の医療の現状に関しては、知事の責任であり市長の責任です。たぶん日本中で一番金持ちな自治体のはずなのですから。なのに、限られたリソース配分をどうするか? で、せめて出来ることすらやってないんだから。
* リソース配分のことを言うと、実際に足りていないのか、あるいは本当にリソース配分の問題なのか? という議論が必ず起こるわけですね。不思議なのは、医師の数は、少なくとも減ってはいないはずなんですよね。何処に正確な情報があるのか解らないけれど。一方で、出生率が減っていることは明白なわけで、バブル以降の四半世紀、もし子供が減り続けたのであれば、本来なら小児科や産科の仕事量は減っていなければならない。なのにその医師たちは減っている。その人たちはいったい何処に消えたのか? に関しては、きちんと検証して対策を取るべきだと思うわけです。
マイカーを捨てた年寄りが増える一方なのに、バス路線が立ちゆかない地方とか、少子化で仕事は楽になっているはずなのに、激務が続く医療界とか、変な話ですよね。そのまともな解決策を誰も持っていないんだから。
※ 動画投稿サイトに政見放送、選管「法に抵触の可能性」
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/news/20070401it02.htm
>BGMを入れたり、アニメと組み合わせたりするなどした映像も登場
きっとあれにあれを被せてあるんだろうな、と思って出掛けてみたら、やっぱりそうだった(~_~;)。選挙って、通り名でオッケーなんですよね。私も出てみようか知らん。氏名、ギレン、職業、チョイワルな独裁者、時々クリンゴン戦士とかで。
※ 離島赴任の教職員の見送りピーク
http://www.mbc.co.jp/newsfile/news-v/00098862_20070401.shtml
懐かしかったので動画を見たのですが、これは市丸グループの新しい「プリンセスわかさ」ですね。船上で映っていたのは、あれは校長先生のご家族なんでしょうか。となりにぽつんと寂しそうにしている少年の姿を見て涙ぐんでしまいましたよ。
いやもう私が島に渡った時は、まだフェリーも就航していなくて、親の死に目には会えないことを覚悟せよ、という時代でしたが。今より遙かに賑やかでしたよ。まじな話、「何々先生を送る!」みたいな幟が林立して、テープの数も半端じゃない。船上から見下ろしてもテープに隠れて見送る人間の姿が見えないんだもの。
あの少年の気持ちは良く解るけど、大丈夫だよ。きっと君はその生涯に於いて二度と得られない貴重な経験を島で体験することになるから。
※ お酒に弱い人の継続飲酒、食道がん発症率が12倍
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070401it12.htm?from=top
>アルコールを毎日50グラム(ビール大瓶2本程度)摂取した人の乳がん発症率は、
ビール大瓶2本も毎日飲む人っているんだろうか? てかね、宴会とかでも思うんですけれど、ビールって、美味いのは最初の喉越し一杯ですよね。2杯、3杯目だと飽きる。
※ バーベキューに罰金、首相は役者に転向…英紙がうそ記事
http://www.asahi.com/international/update/0402/JJT200704010006.html
日本のメディアは昨日は何処かやったんですかね。
※ 慰安婦問題 米紙、吉見教授の見解掲載 保守派の反発強調
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070401/usa070401000.htm
こういう連中は、自分たちに都合の悪い学者の存在は黙殺するんだよね。
※ 脱ひきこもり支援「レンタルお姉さん」川上佳美さん
http://www.sankei.co.jp/kyouiku/kyouiku/070401/kik070401000.htm
カモンカモン! ぜひうちにも。コスチュームはこっちで用意しますから!
※ メルマガおまけ めぐりあい宇宙
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コメント
> 大っぴらには言わないけれど、厚労省は、そういうロードマップを持って医師に過労死を強い、患者をたらい回しせざるを得ないような施策を取っているんだと思いますよ。
正確に言えば厚労省ではなくて財務省であり、国会であり、国民です。
厚労省は与えられた財源の中でできることしかやってません。財務省も削れそうなので削っているだけです。予算は国会が認めているものであり、国会議員を選んでいるのは国民です。
医療や福祉が崩壊寸前なのに、どうするのかを財源付きで提案できる政治家が日本には一人もいません。現場どころか、役所の会議室でもどうしようもありません。
医師増員策としては、文系・理系諸学部卒業生向けの4年生の医師養成大学院の検討が俎上に上ってきています。設置場所は大学ではなく、優秀な研修医養成で実績と定評のある、有力な大規模病院です。実現すれば、優秀な臨床医がこれまでよりも2年短縮して現場に出てきます。
でも、これすらも、医療費抑制政策に固執するエスタブリッシュメントの執拗な妨害の御陰で、政策化できずにいます。
国民が負担を覚悟してくれないと事態の改善は望めませんし、これは都道府県や市町村レベルで「花いちもんめ」していては解決できません、
投稿: rijin | 2007.04.02 10:59
先生、英知が終わりました。時代の終焉です。
http://holiday22.keyblog.jp/blog/10047502.html
投稿: dada | 2007.04.02 11:13
※ お酒に弱い人の継続飲酒、食道がん発症率が12倍
>ビール大瓶2本も毎日飲む人っているんだろうか?
実際にはいらっしゃるとは思いますが、先生も十分ご存じのように、この手の記事で出てくるのは、わかりやすい「比喩」ですよね。「ビールはのアルコールは5%ですから、これから換算してね」と思います。
実際、ウィスキー、焼酎など色々なアルコール飲料があるので、実際、ビール大瓶2本分のアルコール摂取という人は、意外と多いと思います。
※ バーベキューに罰金、首相は役者に転向…英紙がうそ記事
昔は日本でもありましたが、今は、マスコミ「ねつ造問題」で盛り上がっていますから、「冗談でした」では許してもらえないと思います。
※ JR発足20周年
当時、私は関連する仕事についていたので、感慨深いものがあります。目的の一つは「過激な組合員を追い出すこと」だったかと思います。
また、20年間、ほとんど運賃が上がっていないのは、見事ですが、その裏では、思い切って人は減らしているようです(特に直接儲けにつながらないセクション)。以前でしたら、架線が垂れ下がった位で、何時間も首都圏で列車が止まることはなかったのですが、今は、監督以外は全て外注ですから、事故が起こると、その都度、外注先に招集をかけているようです。
地方の公共交通ですが、残念ですが、バスすら維持できないところは、鉄道どころではないと思います。ただし、北が開発したデュアルモードビークルを使えば、鉄道路線へのアクセスは多少良くなる地域があるかもしれません。
投稿: 成田の近くの住人 | 2007.04.02 11:18
リンク貼り付けた人間ですが、リンク先の
>大正15年医籍登録って、生きてたらいくつの先生ですか、厚労省。
は
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070401#c1175444399
ということのようです。
投稿: | 2007.04.02 14:27
>鹿屋市だって、私の家から2キロ圏内に、評判の良い小児科が2軒あります。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20070327ik09.htm
>> 九州の南端、大隅半島にある鹿児島県鹿屋市は、2001年に病診連携をいち早く導入し、成功例として全国に知られるようになっていた。しかし、開業医が「時間外診療」の予想以上の負担増に悲鳴をあげ始めたのだ。
(中略)
>> 「当番の日に当たると患者が次々と訪れ、仮眠も取れない。徹夜明けで翌朝の診療にも影響が出る」
>>
>> 当番は月2回ほどだが、輪番から外してほしいと訴える開業医の声は切実だった。
先生が書いた小児科がこの病診連携に関わっているかは分かりませんが、予断を許さない状況ではないでしょうか?
投稿: | 2007.04.02 14:41
>>4/1
エブリデイがエイプリル(ry
今年は
>> 「マイとかち.jp」から「マイとかちつくちて.jp」へ
が一番受けまちた(笑)
投稿: 環境反故団体 | 2007.04.02 14:46
>市場原理自由主義経済
規制改革、市場原理主義、自由経済、なんでもいいが、これらを推し進めれば地域、人、富あらゆるところで偏在が起こるのは人間がより高次の存在にでもならない限りは当然の結果であり自明だろう。
にもかかわらず我々は直接間接、それで良し、としてしまったんだから、結果責任は最終的に国民にある。遅れてやってきた市場経済導入国いわゆるBRICsなどは既に敷かれたレールを突っ走っているので急進的にピークを迎え、その偏在は我々第一グループの比ではない。
ただ、近い将来これらの原理は破綻する。日本社会は緩やかに衰退の道を歩んでいるが、それらの国々はその成長速度に見合った速度で衰退する。すべてが右肩上がりで正のスパイラルが起きている限りは問題は見えないし、実際にうまくいっているようにも思える。
しかし、すべてのリソースは有限であって実際には青天井ではない。好むと好まざるとにかかわらず終着駅で降ろされ、別の列車に乗らざるを得ないことになる。終着駅はすぐ近くなので放り出される前に次の列車に乗ることを真剣に考えなければならない。
次の列車として北欧型の社会民主的なシステムが選択肢としては有力だが、日本の土壌にこうした考えが合うかどうかはいまのところ微妙ではある。
#日本では二言目には「アメリカではこうしている」と魔法の言葉を信奉する経営者がいるが、彼らは本当に“日本人”なのかね。
投稿: | 2007.04.02 17:49
医療崩壊が報道されている地域では、独自財源を確保して、金で医療を立て直そうという動きは、ついにありませんでした。市民は市長に陳情するか、署名をするだけ、市長は近傍の医科大学に医師派遣をお願いするだけ。
医療に限りません。何か行政サービスをするときに、住民に財政負担を強いてでも推し進めるということを、この国の地方自治は一切やってこなかった。中央政府の補助金を引き出すために中央官庁に陳情するのが関の山です。住民税その他の地方税は全国一律です。(国民健保の保険料は違うけれど)
政治の最重要機能が、どれだけ、どこから金を集めて、何に使うかということである以上、この国の政治は(中央も含めて)ろくに機能していないんじゃないか。対立政党のスキャンダル暴きなんてやっている場合ではないと思うけれど。
投稿: Inoue | 2007.04.02 18:40
>#日本では二言目には「アメリカではこうしている」と魔法の言葉を信奉する経営者がいるが、彼らは本当に“日本人”なのかね。
ついでに、「トヨタ(あ、ここは財界大手の製造業者に置き換わる…)が成功した方式だからわが社も…」とほざいてる経営者も加えてください。
彼らのおかげで現場はロクな事になっていないのですがね(-_-#)
投稿: Artane. | 2007.04.02 18:40
今、NHKの首都圏ニュースでやっていたのですが、埼玉県の上田知事が新入職員への訓示で
「自衛隊員は人殺しの訓練を平和のためにしている。(批判をされがちな自衛隊員と違って)県民から歓迎されていると言う自分たちの立場に感謝し、責任を自覚してほしい」
と宣われたようで
…私の場合は自衛隊はある種の政治的な必要悪であり、現状では一気に廃止などというのは無理で、接尾の改善や装備の更新や軍事に関する研究を続けることは重要な政治目標の一つと割り切っていますが、
そういう立場からしても、あまりに自衛官の人たちを侮辱している発言だと思うのですが…上田って人はタカ派だという専らの評判ですが、それいぜんに配慮と言う物にかけるんでしょうかね(-_-;
投稿: Artane. | 2007.04.02 18:50
>BGMを入れたり、アニメと組み合わせたりするなどした映像も登場
>きっとあれにあれを被せてあるんだろうな
先生っ!もしかしてコレの事でしょうか!?
鳥肌実(ギレンの演説)
http://www.youtube.com/watch?v=32zMqGaqApg&mode=related&search=
外山恒一の政見放送(日本語)ニコニコ動画コマンド付
http://www.youtube.com/watch?v=oXux5e7SKV8
投稿: H.ex の人 | 2007.04.02 19:50
>日本社会は緩やかに衰退の道を歩んでいる
高度成長期の終わりに、Japan as NO.1や一億総中流などと、自らの実力を省みない一炊の夢に浸っていた時代があった。
嘆くべきは、近代西洋文明への明治開国であり、もしそれをやむなきものと信ずるならば、先頭集団の一員として試行錯誤の責任を甘んじて受け入れるべきであろう。この世の中に間違いのないシステムなど手に入れることはあり得ないのだから。
投稿: たつや | 2007.04.02 20:09
> 親の死に目には会えないことを覚悟せよ
現在在住の十島村が、まだそんな感じですね。(笑)
フェリーが週2便運航ですから。時々欠航しますし。
投稿: H@tokara | 2007.04.02 20:31
皮膚科や眼科に人気があって、外科や内科、産科に人気がない理由。
それは、前者には基本的に急患というものがなく(大規模な火災で、火傷患者続出のような状況なら、話は別)、自分の時間も持てるし、ゆとりのある生活が送れるというものだそうで。あるところで、女医から聞いた話でつ。(そんな人に会った理由は、聞かないように)医者の不足が根本的な問題ではないようです。
投稿: 土門見人 | 2007.04.02 21:58
>慰安婦問題 米紙、吉見教授の見解掲載 保守派の反発強調
この吉見教授は、「植民地での奴隷狩り的強制連行は確認されていない」「挺身隊が慰安婦にさせられた例も確認されていない」とか「これは狭義の強制連行であり、詐欺などを含む広義の強制連行の問題をも深刻に考えてしかるべきであろう。」言っていて、安倍総理の見解と変わらない気がする。
なぜ、安倍総理は叩かれて、吉見教授は持ち上げられているのだろう。
吉見義明氏の発掘した「決定的資料」内容は
民間業者が慰安婦を募集する際には、
「軍部諒解の名儀を悪用」
「従軍記者、慰問者らを介した不統制な募集」
「誘拐に類する方法を使って警察に取調べられるなどの問題が多発しているので、業者の選定をしっかりし、地方憲兵警察と連繋を密にせよ」
という内容らしい。
つまり、軍に警察と共同して悪質な業者を取り締まれってことだろ?
投稿: | 2007.04.02 22:08
先生もご存じかもしれませんが、4月1日もので「気の利いた記事」が、以下のブログに掲載されていました。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo
投稿: 成田の近くの住人 | 2007.04.02 22:24
>外科、産科医不足
忙しいうえに訴訟リスクが大きいからな。
ただ、そんなことはずいぶん前から言われていて分かっていること。
解決策は2つあって簡単だが、それを実行するかどうかは結局国民にその意思があるかどうかだ。
>安倍ちゃんが叩かれる理由
そりゃ、河野談話を否定したと受け取られる余計な発言をしたからに決まってるだろ。
以前のエントリで散々やったのでいいかげんもうこの話はいい。
投稿: | 2007.04.02 22:29
>医者の不足が根本的な問題ではないようです。
医療費不足→勤務医不足による低賃金長時間労働→医師の病院からの逃散と病院崩壊
ですので、医師数を増やせばいいというものではないのは事実ですが。
皮膚科や眼科や精神科や美容外科が増えているのは、まさに低賃金長時間労働を嫌ってのことです。
投稿: Inoue | 2007.04.02 22:53
>自衛隊員は人殺しの訓練を平和のためにしている。
本当に言いたいことは
自衛隊員は○○人殺しの訓練を平和のためにしている。
だと思いたい。
だってこれがもしも彼の国であれば
将軍ちゃま「栄光ある人民軍は侵略者の米帝、日帝殺しの訓練を平和のためにしている。」
で、やんやの大喝采であろうから。
投稿: | 2007.04.02 23:09
>外山恒一の政見放送(日本語)ニコニコ動画コマンド付
素の素材でも来てるのに、弄ったら更に破壊力が上がってますなw
十勝も面白かったですが、テニプリも面白かったですw
投稿: SEED | 2007.04.02 23:13
>自衛隊員は人殺しの訓練を平和のためにしている。
「自衛官は平和を守るために人殺しの練習をしている。国民の生命と財産を守るため。偉いと褒めたたえなければならない」
という発言を知事はされたわけだ。
さて、ここで疑問なんだが石原閣下が第三国人発言をしたときに
ああそれは差別だ。ああわれわれのことを指しているニダ!とエライ騒ぎになったのを覚えておられるでしょう。
では今回のこの発言ではなぜ、その人殺しの練習でいったいなに人のことを想定してるのかという質問が飛び出さないのだろうか?
投稿: | 2007.04.02 23:39
>そりゃ、河野談話を否定したと受け取られる余計な発言をしたからに決まってるだろ。
違いまつ。毒を食らわば皿までの覚悟がなかったから。強制を否定するだけで、河野談話まで否定する覚悟を持たなかったから。どうせ叩かれるなら、国益を守るため、河野談話・宮沢談話の否定まで踏み込むべきだった。
投稿: 土門見人 | 2007.04.02 23:45
私も「毒を食らわば」に賛成。
『毒を食らわば皿まで』
意味:既に罪を犯してしまったのだから躊躇(ためら)わずに最後まで悪に徹しようという考え。
言い換えると、「多数の韓国女を拉致って強姦した。証拠がないのでしらばっくれよう」と云うことです。
投稿: ワタシ | 2007.04.03 00:12
拉致も強姦もしておりまへん。
あれが拉致であり強姦なら、現代の東京に仰山ある韓国女の出張風俗も、拉致であり、強姦ですな。風俗業は、現代でも警察の監督下にあるんだから、官憲が韓国出張風俗に関与していることは同じだし。
投稿: 土門見人 | 2007.04.03 00:18
4月1日は
円谷プロのが面白かったらしいですね
投稿: hex | 2007.04.03 00:22
>「これは狭義の強制連行であり、詐欺などを含む広義の強制連行の問題をも深刻に考えてしかるべきであろう。」
岩波新書の『従軍慰安婦』ころは日本軍の責任を問おうと「貧困などの理由で嫌々やっていたから広義の強制」といっていたのが、後の『「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実』では「日本軍は経営にも関与したが、戦後のアメリカ軍は売春宿を利用しただけ」と狭義の強制がないから問題なしということになってました。日本の戦争責任を問おうとするあまり論理に矛盾が。
投稿: so | 2007.04.03 00:23
>忙しいうえに訴訟リスクが大きいからな。
訴訟リスクを高めたのは、医療を受けるリスクを説明せず、医療ミスを隠蔽してきた医者の責任も大きいけどな。
>皮膚科や眼科や精神科や美容外科が増えているのは、まさに低賃金長時間労働を嫌ってのことです。
競争相手が多いと、皮膚科や眼科や精神科や美容外科も低賃金長時間労働になりそうですね。
投稿: | 2007.04.03 00:30
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000113-jij-soci
昨今の事例を見ていると、全文が判明しない段階で、報じる側に都合のいい部分だけが抜粋された
記事に対してあれこれ語ることは危なっかしくてしょうがないと思いつつ。
「自衛官の人は大変ですよ。分かりやすく言えば、いつも平和を守るために人殺しの練習をしている」
「だから、われわれは『偉い』と言って、(自衛官を)ほめ称えなくてはいけない。頑張れ、頑張れと」
まぁぶっちゃけその通りです。しかしこの手の"失言事件"があるたびに思うんですが、事前にスピーチ原稿を
用意するだろうに、「これは拙いだろう」とか「思わぬ揚げ足を取られるリスクを冒してまでわざわざ話す内容ではない」と
チェックしてくれる周囲の人間っていないんですかね。不思議でしょうがない。
内容については県職員の仕事のくだりと併せて読むと、現代まで綿々と続く穢れ思想がポロリと発露しちゃった、という話なのかなと。
投稿: 肉 | 2007.04.03 00:31
>どうせ叩かれるなら、国益を守るため、河野談話・宮沢談話の否定まで踏み込むべきだった。
それが国益とは笑止だな。そんなものは単なる私益だ。河野談話は失策だが、外交と内政を混同しているようでは愚策に過ぎん。
鈍感力の安倍もさすがにその違いに気づいてあの失言以降、公で一切河野談話以上に踏み込まなかったというのにな。
投稿: | 2007.04.03 00:34
自衛官含む軍人の任務は敵の無力化であって、殺害とは違いますよ。あくまで殺害も視野に入っていると言うだけで。
人殺しありきなら、50~100口径対物ライフルでの対人狙撃ダムダム弾の使用もやり放題になる。
投稿: 黒猫 | 2007.04.03 00:45
>では今回のこの発言ではなぜ、その人殺しの練習でいったいなに人のことを想定してるのかという質問が飛び出さないのだろうか?
その質問自体がナンセンスでは?
防衛省の御偉いさんやシビリアンの頂点である内閣総理大臣などがどう考えているかはともかく、殆どの一般の自衛官は攻め込まれてみんなが危機に陥ったら追い返すために全力を尽くす。と言うのみの意識で任務を遂行してるのであって、何処の誰がどーこーなどと考えているのは、「盾の会」ではないけど、特定の極端な右翼的な思想を持って、その実現の為に自衛隊に入り込んだ一部の人だけでしょう。
(反戦自衛官は、一兵卒が国会前への治安準備命令で同胞(デモ隊や群集)に銃を向ける寸前になったときに任務を拒否したと言うあたりから始まってるので、ちょっと話が違うのですが…)
今回の問題は、貴方がたが意図的に無視している、後のセンテンス、正確には
http://www.47news.jp/CN/200704/CN2007040201000265.html
に載った記事によると:
>使命を全うしようとする公務員の例として
>「自衛官の人たちは大変だ。分かりやすく言えば平和を守るために人殺しの練習をしている。国民の命、財産を守るためだから偉いと褒めたたえなければいけない」と述べた。
>上田知事は県職員の仕事に関しては「多くの人に喜びを与えて感謝され、自らも喜びを感じることができる」と話し「最大のサービス産業」と強調した。
と言う部分とセットにして考えないと見えてこないのですが。
つまりは、このニュースの文脈やNHKで流れたニュースの文脈で考えると、上田埼玉県知事は自衛官を持ち上げてるつもりで、実は埼玉県の職員よりも自衛官・特に下士官以下の「兵隊」が劣っている…と言うよりも兵隊自体が卑しい職業だと思っている…と言う差別意識を露骨に示している訳で(-"-;)
投稿: Artane. | 2007.04.03 00:51
>それが国益とは笑止だな。
国益そのものじゃん。
北は、拉致と戦地売春婦問題を相殺にしようとしている。
河野談話を否定することで、北朝鮮の戦術を無効にできる。これが国益でなくて、何であろう。
投稿: 土門見人 | 2007.04.03 01:01
>「自衛官の人は大変ですよ。分かりやすく言えば、いつも平和を守るために人殺しの練習をしている」
百年兵を養うは只平和のためである、と同じ意味か。
>慰安婦関連
岡崎久彦がTVタックルに出ていた。サンプロで安倍内閣では河野談話を否定し新たに談話を出すと言い切ったのにぶざまやな。
アメリカ様が黒と言ったら白い物でも黒というのがヤツの本心。
投稿: ワタシ | 2007.04.03 01:04
安倍内閣での河野談話なんてのは国会演説で継承すると最初に言った段階で終わった話。以後、何を言っても無駄。否定すれば、じゃあ延々と言ってきたことは全部嘘だったのか?と批判される。事実批判されるとまた継承していると答弁する安倍。
投稿: dada | 2007.04.03 07:28
>肉 さま、
>まぁぶっちゃけその通りです。しかしこの手の"失言事件"があるたびに思うんですが、
>事前にスピーチ原稿を用意するだろうに、「これは拙いだろう」とか
>「思わぬ揚げ足を取られるリスクを冒してまでわざわざ話す内容ではない」と
>チェックしてくれる周囲の人間っていないんですかね。不思議でしょうがない。
日本の政治家の周囲には、イエスマンしか群がってこないからではないでしょうか?
イエスマンは言い過ぎにしても、「空気を読む」事に長けている人しかいないから、
「余は聞きとうない」と言われて遠ざけられるリスクを犯してまでチェックをする人が
出ないのでは?
投稿: Escher | 2007.04.03 09:13
>競争相手が多いと、皮膚科や眼科や精神科や美容外科も低賃金長時間労働になりそうですね。
医師の絶対数が不足している現状では、過当競争が起こる以前に、医療が崩壊してしまう。
毎日新聞の報道によると患者の手術待機時間がどんどん伸びていて、手遅れになる事例が出始めているそうだし。
まだ英国ほどひどくないけどね。あちらは治療待ちの間に患者が死ぬのはごく当たり前になってるし。
投稿: Inoue | 2007.04.03 11:13
>BGMを入れたり、アニメと組み合わせたりするなどした映像も登場
「外山恒一 in 映像の世紀」
(URL貼るのまずそうなので、ようつべで検索かけてください)
個人的にはこれが一番オモシロイ。あまり手をかけていないようで、手が込んでるwシンプルなのが一番w!
ところで、
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/03/news051.html
>都選管の担当者は「政見放送がネット上に投稿される事態は全く想定外。
>極めて好ましくない」と神経をとがらせる。
もうね、何を時代遅れのことを言っているのかと……。
選管が画像サーバー立てて、オンデマンド放送するべき話でしょう。
で、その公職選挙法ですが、
>>>候補者本人や支持者が選挙運動目的で投稿したことが確認できなけば、
>>>明確な違反とは言いがたいといい、都選管は
とあるので、外山氏の政見放送を面白おかしく無関係な人間が匿名でアップしているのは、グレーとなりそうです。
そのことを理解した上で、こちらのブログをご覧ください。
http://netuyoku.blog67.fc2.com/blog-entry-437.html
投稿: | 2007.04.05 00:54
>まだ英国ほどひどくないけどね。あちらは治療待ちの間に患者が死ぬのはごく当たり前になってるし。
日本では治療待ちにならずに全ての治療を行えているという統計データでもあるの?
投稿: | 2007.04.05 07:38