出口戦略
いよいよ、GW突入ですね!(^o^)/ 皆さん、いかがお過ごしですかぁ。私は、昨夜の深夜便に乗りまして、今、グアムの日航ホテルにチェックインした所です。気温はまあまあ、空は青いしぃ~。人間にはイマジネーションがあります。想像力を働かせば20光年だってひとっ飛びですよ(やっぱりあれ、公転周期を考えると、高度な生物がもしいるとしたら、海のだいぶ下でしか進化は無理ですよね。海面部分でも相当に諸々の電磁波放射線が強力過ぎて、陸にも海面にもせいぜいアメーバ程度の生物の存在しかムリポな感じですが)。
想像力! ここが、人を人間たらしめる部分ですね。ワーキングプアな同志諸君! こんな時期、どこへ行ってもブリ混みっすよ。GWなんてああた、一部上場企業の皆さんが偶に家族サービスするためにあるんですから、負け組は閉門蟄居して大人しく仕事ずら。
さっきぽすれんを返却しにポストまで出たら、東京はちょっと花曇りな感じですね。黄砂にしては色が無いけど、ただのスモッグだろうか。
※ 医療問題の出口戦略
最終的には、これは予算の問題ですから、厚労省が動く、財務省がそれを認める、という形でないと解決はしないわけで、そのためには、政治が動く必要がある。ひとつ不思議なのは、日本医師会は何をやっているんでしょうね。解決策の提示くらいは医師会として当然てしいるはずなのですが。
日本医師会の場合、闘う医師会として、自民党を牛耳っていた頃のヒールなイメージが国民の側に定着していて、ぶっちゃけ、彼らの言うことに耳を貸す国民もメディアもいないわけですね。これは医師会の自業自得因果応報な部分はあるけれど、政治を動かすために、国民に対してどうパブリシティを展開すべきかということを医師会も考えるべきだと思いますね。
あと、これは乱暴な発想になるけれど、窮余の策として、以前のように、大学の医局が神のごとく振る舞い、派遣医で地域医療をコントロールできる状況に戻すというのは無理なのでしょうか。このまま2、3年待てば、成長した研修医が町に溢れますから、という確証があれば、現場には気の毒だけど、それまで頑張って貰えるけれど、もしその希望無く、厚労省が説明するように、十数年待たなければ改善しないというのであれば、いったん元のシステムに戻すのもありだと思うんですよ。
長期で見れば、医師が働きやすい環境を整備するしか、その世界に人を留めることは出来ないだろうけれど、今は戦時ですから、予備役召集でも何でも、出来ることをやって、責任を応分で負担するしか無いと思うのですが。
もう一点、診療報酬の引き上げに同意します。大幅な引き上げに同意します。小児医療公的負担の流れに逆行して、小児外来の大幅な自己負担増にも賛成します。その代わりと言っては何ですが、あらかたの抗生物質や処方箋薬を、処方箋無しで購入出来るようにして欲しいです。タミフル遣せ! という奴には窓口で右から左へ窓口で渡せばいい。風邪薬なんてコンビニで売ってくれ! 患者の自己責任部分を大きくすれば、外来を減らせますよ。外来患者を減らすための方策を真面目に検討すべきだと思いますね。
医者が酷使されているという現実の一方で、処方箋の紙切れ一枚が利権と化している部分は間違いなくあると思いますよ。
※ 熊本城上空にブルーインパルス 広報不足で苦情殺到
http://www.asahi.com/national/update/0427/SEB200704270011.html
>市には「うるさい」と49件の苦情が殺到
たった49件で「殺到」と書く、さすがはアカピー! 厚木からエアショーを叩き出して雄叫びを上げた実績がキラリと光りますなぁ。はっきり言って、その情景を見逃して、どうしてもっと積極的に広報しないんだ! と残念がった市民が4900人はいたと思うね。
※ 戦時個人補償―扉を閉ざした最高裁
http://www.asahi.com/paper/editorial20070428.html
【司法が救済の扉を閉ざしたとしても、政府と国会、企業は何もしなくていいはずがない。いまからでも、高齢化した被害者らの救済の道を探っていくべきだ。この問題を日中間のトゲのままにしてはならない。】
ええっと……、「企業は何もしなくていいはずがない」。こんなことを仰るのであれば、戦争を煽ったのは、他ならぬ貴方の新聞なのですから、年収2千万円の貴方のポケットマネーでやって下さい。
※ <中田カウスさん>出演の番組放送延期 暴力団関係報道で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000130-mai-soci
これは一人「中田カウス」云々の問題じゃないでしょう。吉本に所属する日本一口汚いコラムニストが、「山口組」とか「暴力団」というフレーズを自ら禁句にしちゃって「マフィア」なんていう姑息な言い換えをしなければならないほどことは深刻なのに。本来日本の全テレビ局が、吉本をボイコットすべきなのじゃないのか?
※ ネットカフェ:生活の拠点にする若者、全国に拡大
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070428k0000m040113000c.html
>専門学校を出てテレビ局で働いた。時給にすれば400円程度の長時間労働に耐えきれず退職
孫請けの孫請けなんだろうけれど、単純に労働基準法違反じゃん。
※ メルマガおまけ ガイナックスの件は延焼は真っ平なのでコソーリとメルマガにて。
でもあれは、ある時点から話題性作りのためのシナリオ・モードに入ったと思うんだよね。ガイナックスならやりそうじゃん。
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コメント
>ネットカフェ:生活の拠点にする若者
早速、地本の広報官が攻撃目標にしそうな悪寒……
投稿: 土門見人 | 2007.04.28 11:39
暴力団疑惑のカウスを出さないというのはいいけど、だったら脱税の正蔵も降板させるべきじゃないの。
投稿: | 2007.04.28 12:00
ガイナックス:
その言葉をブログに書いたらコソーリも何も無いですよね(笑)
四話確認しました。作画監督のコメントは↓で。http://8138.teacup.com/osamu/bbs?OF=0&BD=13&CH=5
私もおよそ彼の言うとおりだとは思いますが、昨今は作画の乱れに神経質になっている人が多いですね。DVD販売を考慮するのであれば、あまりよろしく無かったのではないかと思います。
作品自体はガイナらしいサプライズ&ギリギリ演出で、好き嫌いは分かれるんではないでしょうか。自分はガイナの最新作だというだけで見始めまして、ここまでは単なる娯楽作品として結構楽しんでいます。DVDは限りなく購入意欲が無い様子見です。同じガイナならエヴァのDVD-BOXがお買い得ですから。
赤井氏ほかの言動については、そもそもエヴァに代表されるようなキモヲタに媚びまくっておきながらに、最後に後ろ足で砂をかけるような作品作りの姿勢が、具体的に言動に出たものだと思います。ですから、それほど驚きませんでした。
でも、こんな騒動を起こす根っこの部分をもう少しどうにかしたほうがいいでね。それで商売面で余計な苦労を背負い込んでいるわけですから。
投稿: とおりすがりん | 2007.04.28 12:10
>あらかたの抗生物質や処方箋薬を、処方箋無しで購入出来るようにして欲しいです。
できます。コンタクトレンズだって処方箋なしで買えます。外国から個人輸入すればいいんです。他人に転売しない限り合法です。
ちょっと英文を読めるなら、誰でも薬箱に外国製の医薬品をそろえて、自分で自分を治療するぐらいは簡単だと思います。
>風邪薬なんてコンビニで売ってくれ!
反対しているのは医師ではなく薬剤師。その一方で、スイッチOTCは大賛成なんです。なんて正直な人たちだろう。
投稿: Inoue | 2007.04.28 12:23
>公転周期を考えると、高度な生物がもしいるとしたら、海のだいぶ下でしか進化は無理ですよね。海面部分でも相当に諸々の電磁波放射線が強力過ぎて、陸にも海面にもせいぜいアメーバ程度の生物の存在しかムリポな感じですが
>Although the new planet is much closer to its star than Earth is to the Sun, the red dwarf Gliese 581 is only about a hundredth as luminous as the Sun. So seven million miles is a comfortable huddling distance.
http://www.iht.com/articles/2007/04/25/news/planet.php
小学生程度の科学知識の持ち主が、小学生程度の科学知識を持つ読者を想定して、必要な情報以外の部分だけを報道するのが、日本のマスメディアのダメなところです。
赤色矮星
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E8%89%B2%E7%9F%AE%E6%98%9F
失礼ながら、科学関係はエントリを起こす前に、日本の本流マスコミ以外のソースに当たったほうがよろしいかと。このあたりですとか。
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/04/26gliese581/index-j.shtml
投稿: 鶚 | 2007.04.28 14:12
>ネットカフェ:生活の拠点にする若者、全国に拡大
地方都市の物価を考えれば、10万もあれば何とか生活できる筈なんですがねえ。
15万稼げばそこそこ文化的に生活できる。
どうせパチンコとかで給料大半剥されている連中じゃないかと。
投稿: 九六式 | 2007.04.28 15:20
今日の話題とは関係ありませんが、来月の25日を楽しみにしていますね。
「サハリンは誰の手に(仮)」
投稿: pfe | 2007.04.28 15:45
>ワーキングプアな同志諸君!
いや先生は明らかに同士同胞じゃないと思いますが・・・・
まぁその辺は置いといて
>>九六式さん
問題点が違うんですよ。まさにあなたは
鶚氏のいう
>小学生程度の科学知識の持ち主が、小学生程度の科学知識を持つ読者を想定して、必要な情報以外の部分だけを報道
の最たるところで、科学知識じゃないですけど概ねの話ではこの手の人です
10万もあれば確かに最低限度の生活は可能でしょう、ですがネッカフェ難民は部屋を借りるに必要な保証人や保証人協会へ払うだけの持ち金をもってはないのです。
僕の経験上、正社員やそれに近い職に付くには住所が欠かせません。
もちろん保証人不用のウィークリーマンションなどもありますが、そういうとこはちょとでも滞納すると、追い出されます。
時間雇いの我々のような不定期な収入では払えなくなってしまうことが間々あります。
こうの悪循環がネカフェに入らざるおえないことをほんの少しでも心に留めておいていただければ幸いです。
決して遊興に手を染めて、ヤクザな生活を送っているわけではないので蔑む様な事は止めていただきたい。まぁ確かに一般の人からすればわからない側面がある事は致し方ないと思いますが・・・・
無礼で乱筆乱文申し訳ありません。
投稿: 元ネカフェ難民 | 2007.04.28 16:03
>東京・蒲田の24歳男性は、専門学校を出てテレビ局で働いた。時給にすれば400円程度の長時間労働に耐えきれず退職。
「テレビ局で働いた」であって、「テレビ局に勤めた」でないところがミソです。たぶん、孫受けあたりで、実制作費としては、最初にスポンサーが出した金の1割も使われてない。「あるある大事典」には、1本あたり1億円も花王が払ってましたが、VTR制作費は860万円だったそうです。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a2dec2f4b1db81a2ed3cd6704b02901a
要するにアニメータと同じ身分なわけです。制作現場で働きたい人はいくらでもいるから、そいつらを片っ端から使いつぶしても特に問題がない。
投稿: Inoue | 2007.04.28 16:14
>>Inoue氏
どこも同じなんですねぇ・・・
孫請けひ孫請けが現場で働く。映画業界もそのような感じらしく制作に携わる下っ端の人間どころか中間の助監督やらもその場で雇って正社員じゃないようです。自分が前に知り合った人の談
IT業界も多重派遣が極当たり前の世界で大元が70万近く払っているのにも関わらず末端の派拳社員には20万15万とか・・・・・・・
でもIT業界は成長してるらしいです。従事する人が増えてるらしいです。
正社員も増えているらしいですがそれは派遣会社が正社員で雇って、他の正規に受註してる会社に何社かはさんで派遣されてるのが実情
派遣業界はいまや政治家に影響する程の業界へ
なんだか 中世の奴隷商人を「ああなんてひどい時代だ」とはあざけれないです
投稿: 元ネカフェ難民 | 2007.04.28 16:39
>戦後補償
実に妥当な判断だな。問題はあったが決着済みで何度も蒸し返すような話じゃない。
河野談話以上に何度も謝らされてる馬鹿安倍も少しは見習らったほうがいいな。
投稿: | 2007.04.28 21:34
やはり、支那人に法治を理解させることは無理なのだと良く分る。
法治国家では、為政者も国民も、被害者も加害者も、平等に法に服さなくてはならない。被害者だからといって、時効が適用されないということはないし、戦争の被害者だからといって、特別扱いは許されない。しかし、法治が存在せず、人治が当然である支那では、「被害者」の主張が通らないことは、許されないことなのである。
支那人が法治を理解しないことは仕方ないとして、法治国家の法曹である日本の弁護士まで、戦争被害者には個人の請求権があるとか、時効は適用されないとか喚いているのは、深刻な事態である。司法研修の失敗ではないか。彼らは、法の下の平等を理解していないのである。
投稿: 土門見人 | 2007.04.28 22:39
>熊本城上空にブルーインパルス
アサピーの記者は神戸に一度来いっ!
神戸空港に離発着する飛行機が市街地の目と鼻の先の
瀬戸内海上空を低空で飛んで行きよるからしょっちゅう
ゴーゴー言うとるわい。飛行機によってはビルのすぐ
上を飛んでいるようにも見える
ほとんど香港に近い状態やな
まあ、慣れたけどなww
投稿: TBH | 2007.04.28 22:47
>支那人に法治を理解させることは無理なのだと良く分る
たしか最近、イタリアでも駐車違反の検挙を巡って
警官隊と双方1000人くらいが衝突する事態になった
んだよな。
イタリアの極右政党の党員も警官隊の助太刀に駆けつけ
てど突きあいをしたそうな
その背景には中国人が安い商品を密輸して、おまけに
卸売りの鑑札もないのに違法な卸売りをはじめ。
正規の商売をしているイタリア人の反感を買った。
おまけにその地区では中国人の納品車両が道を塞いで渋滞させ
困った市民の苦情が当局に殺到して取り締まりを厳しく
しはじめたからだそうな。
最後に、中国人の皆さんには、これからもどうぞ
どんどんがんばってもらってヨーロッパに右派民族主義の
台頭を加速してやってください。
投稿: | 2007.04.28 23:00
>外国製の医薬品
専門業の方に差し出がましい事を書くようで大変申し訳ないのですが、基本的な事、つまり昔からの常識を完全に忘れてやしませんかね。欧米の薬品というのは基本的に日本人の体質には合わないはずなんですよ。向こうの人は日本人と比較すれば体格が大きく、当然体質も違う。薬剤も効き目の強いものが使える。それも日本のものの十倍以上強いものを昔から平気で使っていた。日本人の体格は昔と比較すれば良くはなっているけれども、体質的にはおそらく何の変化もないはずで、欧米の薬品をそのまま日本人に適用するとなれば副作用等のリスクは断然大きくなりますよ。最近の例ではタミフルが挙げられる。言葉は悪いけども、ものの見事に大騒動になったでしょう。タミフルは輸入薬品も同然で基本的に向こうの製薬会社が開発・製造したものですよ。
いくらコストの問題があるとはいえ、何でも輸入品に頼るのは良くないし、危険性が高い。それは何よりも現場にいる薬剤師が熟知しているはずで、だからこそ反発しているのではないですかね。
もう少し、というよりもかなり時間をかけて熟考・検討して考え直す事だとは思うのですが、いかがなものでしょうかね。仮にも人の命を預かる商売をしているのでしょう? ならばこんなところで即断即決して触れ回る事ではないはずだ。
もう一度じっくり時間をかけて落ち着いたところでご検討された方がいいでしょう。それは患者のためでもあり、また医者や薬剤師、強いては病院そして今後の日本の医療のためにもなるのだから。
投稿: KKK | 2007.04.28 23:29
去年の奈良と同じパターンやん。
つーか、記事を書いた朝日の記者もBIが来るの知らなかったのに
1000カノッサ
投稿: 漏れも田中 | 2007.04.28 23:32
>向こうの人は日本人と比較すれば体格が大きく、当然体質も違う。薬剤も効き目の強いものが使える。それも日本のものの十倍以上強いものを昔から平気で使っていた。
それはまたずいぶんと大雑把なご理解で。
集団によって特定遺伝子を持っている人の割合が違うから、有意差が出るほど反応性が違うんだけれど、それは「人種」なんてあいまいな属性で代表できるものではない。個体差のレベルで考えなくてはならない。
責任遺伝子が明らかでない場合、腎機能や肝機能を投与前にチェックするとか、薬物血中濃度をモニタリングする(保険が認められてる)必要はありますが、「日本人だからこのくらい」「アメリカ人(という人種はないね)だからこのくらい」というように一律に決められるものじゃないです。
そこまで微妙なさじ加減を要求するなら、そもそも外国製だから危ないんじゃなくて、国内製品だって十分に危ないわけで、とても素人の手には負えない。
「誰でも英文が読めれば自己治療なんてできる」ってのは、反語的表現です。それが危険なケースがあるからこそ、処方箋による流通制限がある。しかし、過剰規制が大半であるのも事実です。今更それを腑分けするのが面倒くさいから、ミソもクソも一緒くたにして、医師に全責任を負わせてるわけです。
>それは何よりも現場にいる薬剤師が熟知しているはずで、だからこそ反発しているのではないですかね。
それは薬剤師を過剰評価しすぎです。彼らのうち、100人中99人は薬を袋づめして渡しているだけです。薬の専門家ってのは建前で、ほとんど薬の知識は持っていません。
投稿: Inoue | 2007.04.29 00:54
>それも日本のものの十倍以上強いものを昔から平気で使っていた。
痩せ薬で死人が出たとき、耐性の低い日本人向けの漢方薬は中国人の6分の1の分量という報道があった記憶が。
投稿: so | 2007.04.29 01:36
>>熊本上空のBI
(?_?)
一昨日の某所の米軍のF-22と自衛隊のF-4/F-15の対抗演習ネタの件でここでやってるんじゃないか?!って熊本の住人が複数書いていましたが、BIですか?!
謎だ…
投稿: Artane. | 2007.04.29 01:38
>Inoueさん
丁寧なレス痛み入りますね。
>それはまたずいぶんと大雑把なご理解で。
これはあくまで大雑把な表現をしたまでです。ただ、自分が向こうにいた際にいろいろと専門用語を使って細々と数時間にわたって聞かされた話なので大筋のみ書きました。それに、実際に向こうから直輸入した薬剤を飲んで肝腎機能を見事に破壊された人がいた、という事はここで伝えておきます。先に付けたのはあくまで老婆心から出た(出した)コメントです。
>ミソもクソも一緒くたにして、医師に全責任を負わせてるわけです。
なるほどそういう事でしたか。たしかに問題はお役所方面にあるのでしょう。ただ、薬を投与する前に血液検査で肝腎機能チェック等を徹底して行っている市立病院もある、という事はここに書いておきます。たしかに地方での医療崩壊が明らかになった今ではあまり意味がないかもしれませんが。
>それは薬剤師を過剰評価しすぎです。
これは若干過小評価しすぎているような感じもしますね。この間子供が風邪をひいて病院に連れて行ったら、薬局でやたらに詳しく説明されてかえって困ったくらいなので。
長々と失礼しましたね。
投稿: KKK | 2007.04.29 01:39
人種差もありますが、地域の「薬に対する認識」の差で「規制当局が量を決める」側面を忘れてはいけないと存じます。
自費でやるのに「副作用を出さないけど、一定の人間は薬効が薄い(得られない)」というような投与量では、米国は納得しません。「ある程度の副作用はあるが、作用による利益が上回るなら、薬効が頭打ちになる量まで極力認めよう」という方向に、米国では働きます。
日本では「薬は安全だから認可した」のに違いないという誤認が国民にあり、「副作用がでたのはお上の過失」という方向で、提訴がなくてもメディアスクラムや国会対策が生じます。そのため、「安全域」に傾いて承認用量・用法を絞る傾向にあります。「副作用がでないけど、治験で有効性も示されない」ので再試験→ドラックラグという弱り目に祟り目のようなことがあります。
リスクベネフィットという概念が、行政の立場で、事なかれ的に萎縮して扱われるので、日本の用法用量が積極さを欠くことにつながっています。韓国や中華人民共和国の承認用量も、欧米に追随しています。
体格ではなく、遺伝子の差ということでは、間質性肺炎が挙げられます。アレバやイレッサでも日本で見出され、世界に副作用として発信されました。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_469.htm
そもそも、間質性肺炎は、薬害と無関係に日本人で多い傾向があり、逆にQT延長の副作用は日本人で少ないので、海外の副作用情報を鵜呑みにできないというのは、確かですが。
投稿: pongchang | 2007.04.29 09:08
来たな。国内向けかね。何れにせよ、日本はまがりなりにも三権分立というシステムなので間違っても変なところに抗議とかしないように。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070427id22.htm
>中国、天然ウランの国家戦略備蓄システムを早期確立へ
http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/531550.html
原発シフトが世界的に進むと、早々にウラン争奪戦争が勃発しそうだな。
エネルギーとしての効率、利用価値としたら天然ガスなんぞの比じゃないから、うっとうしいロシアのサハリン2とか忌々しい中国の東シナ海資源開発とかにカネ使うよりよほど効果効率的なんじゃないか。
今後日本も4割をカザフに依存する予定だから上得意さまを持ってかれるよな。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070428id22.htm
この流れに焦ったか。でも日本の領海の共同開発とかは聞き飽きた。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070428i212.htm
投稿: | 2007.04.29 14:22
「出口戦略」をちょっと考えて見ましょう。
常に世論の動きには時差があります。たとえば、所得や資産格差が決定的に拡大したのはバブルの頃で、今頃になって騒ぐのは時宜を逸しているのに、今年はメーデーで「格差是正」の文字が躍る。実に10年遅れです。
医療危機も同じで、先手を打って診療点数を上げてくれるということはないでしょう。増税を国民に納得させられない。
大半の医療関係者が考えているのは、
医療崩壊 → 健康指標の悪化 → 世論の変化
というルートです。
イギリスの例をみると、このルートが完結するには、あと20年以上かかります。私ががんになるころにはどん底でしょう。私はきっと手術すら受けられずに死ぬ。
投稿: Inoue | 2007.04.29 15:43
30年前の方達も
我々が当たり前として享受している「あたりまえの世界」を
知らずに亡くなられていたのですよね。
先達の功績に頭を垂れ、感謝し、今を受け入れ
後のよりよい世界を生み出す努力を続ける。
しかし隔靴掻痒(´ー`)┌フッ
投稿: たつや | 2007.04.29 16:42
またおじゃまします。
>pongchangさん
>海外の副作用情報を鵜呑みにできないというのは~
常に疑念を持つという事もこれからは必要不可欠な事になると思うんですよ。だから自分としてはその言葉がまず聞きたかった(見たかった)。今の薬、特に欧米の薬品のの開発はまずコンピュータシュミレーションから入るという話を聞いた事がありますが、願わくばその時点から疑いを持つという事も是非頭に入れて頂きたいです。また体格や体質関連の大雑把な話になって申し訳ないですが、肝腎機能であればアルコール摂取量の問題がある。この一点のみ比較・検討してみても欧米人と日本人とでは差は歴然としているはず。他の点は専門の方々でまた再考して欲しいです。自分は専門ではないので断言は出来ませんが、おそらく導かれる結論は悲観的なものだけにはならないはずですよ。
Inoueさんの言葉には強烈な説得力があるのでいつも感心しますよ。いつもの事ですが、起きている事象と世論の動きとの間には常にタイムラグがあって、今回のは特に遅い。バブル崩壊時から国内で下らない事ばかり蔓延し始めていたのにも関わらず、医療が崩壊している今になってやっと騒いでいる。対抗手段としてはやはりメディアに頑張ってもらう以外ないのですが、果たしてどうなるのか。20年かかるとありますが、その時間を短縮する方向には持って行けるだろうとは思うんですよ。何事もやり方次第、というのは楽観的に過ぎますかね。
それではまたの機会に(せっかくのお休みなので)。
投稿: KKK | 2007.04.29 17:01
>アルコール摂取量の問題がある。
歴然としてい「た」。過去形です。1Lも変りません。しかも、米豪ともに蒸留酒からスイッチして少なくなり、全体量も落ちつつあるのに、薩摩と琉球のせいで(宮崎?)、日本の蒸留酒の伸びは世界の潮流と逆行し、伸び続けております。
http://www.who.int/substance_abuse/publications/globalstatusreportalcoholprofiles/en/index.html
投稿: pongchang | 2007.04.29 19:31
>薬剤師を過剰評価しすぎです。彼らのうち、100人中99人は薬を袋づめして渡しているだけです。薬の専門家ってのは建前で、ほとんど薬の知識は持っていません。
わたしにもそう思っていた時期がありました。
初めて病院実習で現場を見るまでは。
まぁ、100人中「50人ぐらい」なら「すでに袋づめされた薬を売ってるだけ」ってのは事実だと思います。
「現場にいる薬剤師が熟知している」というのも、それはそれで評価しすぎではあると思いますが。
タミフルの問題については、体質が影響しているかいないかよりも、日本における「使いすぎ」こそが最大の問題なんだと思います。なんでもかんでも薬飲んでしまおうとする考え方の人が日本に多くて、「インフルエンザじゃないけどタミフルを飲んでヤバい事態になった人」が相当な人数いるわりに「インフルエンザだけどタミフルを飲んでない人」がほとんどいないという母集団の問題を見ずに「インフルエンザでないのにタミフルを飲んで飛び降りた人が続々出てくるのに、インフルエンザにかかってタミフルを飲んでなくて飛び降りた人がほとんどいない。だからタミフルがヤバい」などという論調がまかり通ってしまう土壌も問題でしょう。
「必要のない人に薬を出さない」ことの意味が、そういう日本では、よその国より大きいんじゃないでしょうか。
で、抗ウイルス薬なり抗菌薬なりを必要もないのに使って副作用で本人が死ぬのは自己責任と云ってしまえたとしても、それで薬剤耐性の病原体が蔓延するような事態になるリスクは阻止する責任が、厚労省なりの制度を作る立場にはあると思います。
投稿: D | 2007.04.29 20:39
> 医療問題の出口戦略
いますぐなら、医療費を増やし、人手を増やすことで戦線を維持することができるかも知れません。
1970年代から80年代初に大量に作られた病院が、大小の別なくそろそろ耐用年限を迎えていますが、医療費さえ増やせば、この建て替えが可能になりますし、製薬・医療機器開発も息を吹き返します。
人手を増やす方は、若年失業率が下がりきらない今、非専門職であれば明日からでも可能です。しかし、専門職の場合は、結果が出るまで、看護師で5〜6年、医師で10年(大学院大学で養成すれば2年短縮できます)かかりますから、5年後なら完全に無理です。
…ジオンに兵無し。
いますぐなら、まだ何とかなるだろうと思います。自宅や施設を含め、団塊の世代の死に場所も確保していける可能性が出てきます。
最大の不幸は、医療費抑制政策を放棄し、財源問題の解決に汗をかこうという政治家が日本にはいないことです。主要政党でも医療費増額とその財源問題を具体的に提案しているところはありません。
いわば、国民の意思の受け皿に選択肢がないのです。
投稿: rijin | 2007.05.01 12:28
>いますぐなら、医療費を増やし、人手を増やすことで
今医師や看護士になろうとして頑張っている学生が増えている地方もあるですよ。それ系の専門学校も増えているし、実際そこで学んでいる人も多い。だから
>…ジオンに兵無し。
という事にはならないと思いますね。あと解決すべき点はこれでしょう。
>財源問題の解決に汗をかこうという政治家が日本にはいない
従来の大学のあり方に問題があるのでは。特に某有名大学の経済学部とか、経済学部とか。
何故某民間企業の方法を医療現場に持ち込まねばならないのかさっぱり理解出来ない。あれでは医療は事務処理同然で、必然的に薬にのみ頼るようなおかしな医療にならざるを得ない。だからよけいにまずいんですよ、今の状況は。
投稿: | 2007.05.01 16:35
>学生が増えている地方もあるですよ
何かとんでもない誤解してませんか?
ボトルネックになっているのは、必要な人員を雇う「金」であり、人材ではない。いくら医師や看護師(看護士じゃないよ)が養成されても、雇用できないなら失業者を増やすだけでしょう。
行政は、「医師確保が最大の問題」と言いつつ、医師の給与を切り下げています。
投稿: Inoue | 2007.05.01 18:22
>雇用できないなら失業者を増やすだけでしょう。
その前に給与が下がります。
人材がいて、その業界に金が無いなら、給与が減るというのは自然な流れ。
自力で資金を確保するか、無くした政治力を取り戻すのが先決かと。
投稿: | | 2007.05.01 19:50
> その前に給与が下がります。
実態はある意味でもっと深刻で、離職率の高さとして現れています。
医者は未だ今のところは忙しくてリスクの高い、しかしそれだけにうまく行ったときの効果の高い医療から各々の要素がどれかかけていて相対的に楽な仕事に変わる程度であり、完全に足を洗うところまでは行きません。
しかし、看護師は以前からずっと直線的に右肩下がりの年齢構成から抜け出せていません。全てが給料の安さで説明できるわけではありません(実は看護師の所得を国際比較すると、日本は先進国でトップクラスです)が、誰が見ても将来の看護部長候補というような逸材が家庭に入るのを見ると、複雑な心境になります。
ピラミッド型の年齢構成は、右肩上がりの給与表を取る公務員型給与体系の多い中では人件費抑制に大きく寄与してきましたが、他方、特に民間病院での中堅層以上の人材の薄さは否めません。
事務系職員はもっと人材確保に苦労していて、多くの民間病院で30代〜40代の中間管理職の引き留めができていません。年齢構成は輪投げの棒みたいです。
自力で資金確保を図るにしても、規制がきつくて難しいのです。また、診療報酬点数表とにらめっこして経営するのに慣れてしまっている御陰で、それから離れて経営を考えるという余裕がなくなっているという傾向もあります。
政治力の方は相手のあることですから、すぐに結果が出るというわけにはいきません。
時に無性にイライラしてしまうこともあるのですが、最近では、地道に患者さんや国民の皆さんに理解いただけるよう、努力するしかないのかも知れないと思っています。
投稿: rijin | 2007.05.01 22:37
>何かとんでもない誤解してませんか?
先のコメントは身の回りで妙な事があまりにも多すぎるので、疑問をぶつけるつもりで故意に本末転倒させて書きました。学生の件については医科大学、しかも国立(独立行政法人ですね)の建物まで新設されているくらいなので、今後何らかのプランがあるのではないか、といった感じです。計画も意味もなくそんな大がかりな事をするはずはないんですけどね。
主に金回り(他は人と労働環境ですかね)で人の回転(流動)が……というのは分かっていたのですが、それにしてもおかしな事が多すぎるんですよ。普通、それは逆だろう、みたいな。
Inoueさんやrijinさんの苦労は文面からも伝わってきますよ。たしかに医療分野で金銭的に強く絞り上げられてはかなり辛い。やはり親方(↑)のアクション待ちという事になるんですかね。
動ける政治家がいないというのはかなりショックな言葉でした。ここまで、とは思わなかったので。こちらでは知り合いに働きかけてはいるんですが、今後どうなっていくのかまでは分からない。何せ国家レベルでの話ですからね、これは。
そのうちまたこの関連の話の近況をコメントします。
投稿: 2007.05.01 16:35 | 2007.05.01 23:45
追加:このサイトを見ていると一端の議員みたいな気分になるところが少々辛い。それから先に書いた“働きかけ”というのは完全なる時間外・給与外・社外勤務なので、よけいきついものがある。余談ではありますが。
それではまた後ほど。
投稿: 2007.05.01 16:35 | 2007.05.02 00:15
>建物まで新設
[1]教育、[2]研究、[3]臨床の3つが医大の役割です。
学部学生の教育がなくても、例えば医師資格のない修士の医学研究科を充実させても上物はついて回ります。
本来は、上記の順番で回るべきですが、大学院大学化で「予算をとるには[2]」が求められ、社会的役割としては「[3]」の圧力が強くなります。[1]に対する予算の増額があっても、大学院>研修医>学部の順であり、決して逆にはなっていないでしょうし、教授が当直に入るようでは、他の人間も[3]だけで終わり、[1]や[2]での自己向上や次世代の育成は夢また夢。
投稿: pongchang | 2007.05.02 05:16
>よけいきついものがある
学級委員もPTA役員も町内会長も給与はでませんよ~。でも誰かがやらねばならない。
ただそれだけです。
国会議員も町内会長に毛が生えたものと理解すればいかがでしょう。
投稿: たつや | 2007.05.02 09:11