« 弁護士の矜持 | トップページ | 弁護団によるセカンドレイプ »

2007.05.24

人工血液は何故使えない?

 新刊告知。明日金曜日が正式な発売日になるのかな。「サハリン争奪戦」上下。都心の早売りできる所では、今夕、棚に並ぶかも? 知れません。

※ 新・人材バンクの対象者、毎年2000人…行革相が見通し
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070523i214.htm

 昨夜の報ステでミニ特集があったわけですが、天下りで給料の「後払い」を受けている、という表現はちょっとどうかと思いましたけどね。
 どうしてもこういう問題はポピュリズムな思考に陥りがちだけど、有無を言わさず肩叩きというのは、表向き民間でもやっちゃ行けないことになっているのに、中央省庁ではそれが当たり前に行われていた。
 それは人材の行き場は確保しなきゃならないのは当たり前の話で、ただ、その受け皿を創るために公益法人を乱立させて、独立行政法人とかで、出鱈目を続けて欲しくないわけで、官界は官界で、国民の理解を得るに妥当な天下り方法を編み出せなかったことが、最大の問題ですよね。

※ <難病ATL>「国が感染拡大防止を」 患者が国際会議へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070522-00000008-mai-soci

>成人T細胞白血病

 先日、どこの駅前を歩いている時に、献血の呼び込みとすれ違って、私は伏し目がちに通り過ぎたわけですが、自分の場合、洋行期間がどうのこうのより、そもそも南九州の人間だから、献血は避けた方が良いんだろうな……、とぼんやり思ったりしたわけです(輸血で感染するという確たる実例はまだ無かったと思う)。
 この病気は、風土病ということで、なかなか厚労省も研究に金出してくれないのですが。
 先日書いた、慈恵医大青戸病院の手術ミスに拠る出血死事件に関して、そもそも該当病院では、もともと輸血用血液が不足する傾向にあった、という指摘があるわけですが、これって日本中の病院がそうなんですよね。そもそも日頃から輸血用血液は慢性的に不足気味で、赤十字の白い車がいつも走り回っている。

 非常に疑問なのは、私が人工血液のニュースに初めて接したのは、昨日今日のことではないように思う。それこそ20年位前からそういうニュースはありますよね。牛乳みたいな白い血液で酸素を運ぶみたいな……。なんでこのご時世に、われわれは未だに献血に頼らなければならないんでしょうか。不思議でならないのですが。酸素を運ぶだけでは、血液としての機能が不十分すぎるということなのでしょうか。

※ 世田谷区議の経歴虚偽:自・公区議団、民主区議に辞職勧告へ /東京
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000000-mailo-l13

  辞める辞めないというレベルの問題では無く、明らかに公選法違反です。当選無効とか書類送検とか、そういう次元の問題ですよ。なんでこれが辞職勧告とか、そういう問題で終わるんでしょう。

※ 練馬の車止め撤去:自、公が区決定を指示
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000001-mailo-l13

  テレビの映像からは、久しぶりに住民エゴを見たという感じがしたけれど、関越のインター周辺て抜け道だらけでしょう。何処が安全で何処が危険かを議論することすらナンセンスみたいな。
 地下道でも整備してすっきりさせて欲しいですよね。あそこはそれだけコスト掛ける価値はあると思うけど。
 てか、関越に乗るのにダラダラと下を走らなきゃならない状況はいつになったら解消されるんですか。この問題が解決されたら、新潟や長野方面の経済、大浮揚すると思いますよ。神奈川方面から観光客やスキーヤーがマイカーで殺到するから。

※ 浜田元県議を書類送検 傷害容疑で指宿署
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=4584

 この元県議さんがどういう人か全く知りませんが、これで書類送検は無茶でしょう。単なる正当防衛に過ぎない。たぶん報道に無い所で、喧嘩両成敗的な措置を執らざるを得ない事情があったのかも知れないけれど。

※ 高校駅伝 最長1区問題 高体連の苦渋の決定に賛否両論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000025-maip-spo

 わが国に於いてケニア人がマイノリティとして一定数暮らしているというのならともかく、絶対数を考えると、それはやっぱり変でしょう。箱根駅伝に各校独り程度ならワイルドカードとして面白いかも知れないけれど、高校レベルではどうかと思う。

※ こんにゃくゼリーで窒息死 今年、7歳児2人 7年度以降11件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000003-san-soci

 食べて見れば解るけれど、意外に硬いんですよね。ゼリーと言うよりは、明らかにこんにゃくに近い。うちでは全く買わなくなりました。

※ 「ヒマ人では?」の声に 東国原知事ブログで反撃
http://www.j-cast.com/2007/05/23007849.html

 暇だよねぇ~。テレビに出る以外、何も仕事してないじゃん! その仕事しなさぶりのペースは田中康夫を既に上回っていると思う。

※ 「悪いのは投稿者」わいせつサイト管理者、異例逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070523/20070523-00000027-ann-soci.html

 明らかにひろゆき逮捕への布石ですよね。今頃、海外逃亡を企んでいるんじゃなかろうか。

※ <妊婦死亡>病院と医師の過失主張 遺族が提訴 奈良
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000006-mai-soci

 これは、誤診の可能性をどれだけ見積もるかで、法廷は苦労しそうですね。

※ 女子高生と「関係」の男性 恋愛認め無罪 名古屋簡裁
http://www.asahi.com/national/update/0524/NGY200705230023.html

 基本的に、この手の法令に於ける年齢の線引きって無理があると思うんですよね。せめて15歳以下が妥当では無かろうか。仮にそれが身体を売る行為であっても、高校生ともなればもう自己責任の範疇でしょう。あるいは保護者の。年齢を理由とした罰則が妥当だとは思えない。

※ 原発、停止中も危険性 事故率は運転中と同じ 経産省
http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY200705230391.html

 それ、聞いてないよ~、という話なんだが。

※ 「検査強化して」と飛行機にナイフ
http://www.mainichi-msn.co.jp/tokusyu/horidashi/news/20070522mog00m040011000c.html

 へぇ~、見つかったんだ。

※ メルマガおまけ 明けない夜はない?

|

« 弁護士の矜持 | トップページ | 弁護団によるセカンドレイプ »

コメント

>サハリン争奪戦
 八重洲ブックセンターでは、午前10時半にもう並んでました。

投稿: Escher | 2007.05.24 11:27

>※ こんにゃくゼリーで窒息死

これって一昔前によくCMでやってた
蒟○畑ですよね?何で商品名出さないんだろう?
消費者の安全を考えつつ、同系列商品の
売り上げを落とさないようにするために、
当局やマスコミはちゃんと実名を挙げた方がいいと思うんだけど。

投稿: | 2007.05.24 11:46

チェーン展開している大きいところですが、昨夕購入、上巻読了しました。
下巻は今晩ですが、良いところで司馬さんが助けに来るんだろうな。

投稿: 一般書店 | 2007.05.24 11:49

蒟○畑には類似品がたくさんあって、
類似品の方が弾力が強いように思います。

[弾力]類似品>>>蒟○畑>>ゼリー

私の主観ではこんな感じです。

投稿: SOL | 2007.05.24 11:55

>こんにゃくゼリー
中国でも問題になったいて、「喉の奥にコロッといく大きさを変えろ」とか「弾力も問題だ」とやっていました。
その後ニュースになってないのですが、製品の大きさや弾力が変わったという話は聞きません。

投稿: 中資系社員@青島 | 2007.05.24 12:52

「関越へのアクセス」

群馬に実家のある私。我が家からは環八が全通して便利になったけれど。

目白通り(の上か下)に首都高なんてのは構想段階で、事業化は全く不明の状態だから、結局外環の大泉JCT~東名ないし湾岸までができないと話にならない。これは特に杉並区や世田谷区あたりの地域エゴが問題。

なお神奈川方面からなら圏央道の方が先に出来てしまいますね。
http://www.kenodo.net/what.html

投稿: フロレスタン | 2007.05.24 13:01

こんにゃくゼリー、今年起きた2件の事故はそれぞれ違うメーカーのゼリーだそうですよ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070523it16.htm

投稿: | 2007.05.24 13:32

> 酸素を運ぶだけでは、血液としての機能が不十分すぎるということなのでしょうか。

 濃厚赤血球液の代用としては充分です。

 アメリカでは数年前から臨床試験が始まっています。何か大きなトラブルがあったという話は聞いていません。このまま順調に進めば、早ければ5年、遅くも10年で日本国内でも薬価収載されていくだろうと思います。…何かあれば仕切り直しになる可能性はあります。

 治療薬の開発は成功確率の低いことが悩みの種です。

 特に重症外傷での初期治療(循環動態の安定化)での効果が期待されます。血液型不適合の心配がなく、輸血による感染症の危険がなく、安定した状態での長期保存が可能であり、つまりは滅多にない大量輸血への対応が可能になるということでもあります。コストダウンにも繋がります。

 製剤としての優秀性が普及を左右するだろうと思います。

 輸血としては、赤血球の他に、血小板浮遊液、新鮮凍結血漿等が使われていますが、こっちが人工物で完全に置き換わるまでには、さらに永い年月が必要になりそうです。

投稿: rijin | 2007.05.24 13:39

>こんにゃくゼリー
マンナンライフ
本日現在Q&Aで、こういったメディアリテラシーの低い文書を掲げています。
http://www.mannanlife.co.jp/q_a/index.html
質問4 ■ 子供が食べても大丈夫ですか?
【回答】
お子様でも問題なく、お召し上がりいただけます。小さなお子様には、食べやすく小さく刻んでお与え下さい。原材料に「洋酒」を使用しておりますが、製造の過程でアルコール分はほとんど飛んでいますので、安心してお召し上がりいただけます。

投稿: デコイ | 2007.05.24 13:45

毎年必ず死者が出て1996年の一月には
一ヶ月に200人以上の死者を出したこともある
日本最凶の食べ物、もちと同じく注意が必要ですね。

投稿: たこ | 2007.05.24 14:12

> これは、誤診の可能性をどれだけ見積もるかで、法廷は苦労しそうですね。

 それだけでなく、この事件の場合、誤診が死亡に結びついたかどうかも争われるであろうと思います。一定の因果関係が合理的な範囲で推定されないと、賠償の対象にはならないからです。

 一般に若年での脳出血は診断の難しさもさることながら、治療の難しさが多くの場合に生死の境となります。発症直後に心肺停止してほぼ即死ということも少なくありません。また、生存したとしても、高度の後遺障碍に苦しむことが少なくありません。

 万一、脳内出血の確定診断がついた場合の応急手当としては、極端な低血圧の維持と利尿剤の使用による頭蓋内圧低下が試みられますが、分娩中であればこれは胎盤血流の低下に直結します。お母さんは助かったとしても、赤ちゃんは亡くなる結果となった可能性があり、現場での判断に苦しむ所です。

 また、子癇発作が疑われて深夜の転院先探しとなりましたが、深夜の緊急帝王切開、緊急開頭減圧・血腫除去が同時にできる施設はいずれにせよ極めて少なく、また、術後のAPGARの悪い児の収容のできるNICUには空床がほとんどありません。

 この事件に限っては、因果関係の立証の方があるいは難しいかも知れません。

投稿: rijin | 2007.05.24 16:24

確か昔同じ事故があったので、
マンナンライフはパッケージに「喉に詰まらせる可能性がありますので~」と書いてありますよね。

さてさて、
売った人間が悪いのか、
それを守らず食べさせた親が悪いのか。
少し前のシュレッダー事故を思い出しますね。

投稿: DD | 2007.05.24 17:21

>>世田谷区議←この人の議会での答弁をチラッとテレビで視たのですが、(他の議員が1人の区議に対し、、、)多数で持って辞職を強制するような状態に凄く不安だし信じられない、と大体そんな事を申されてたようです。お前はどんな民主的方法で区議に当選したんだよと思わず笑ってもぅたですwww

投稿: サニーさん | 2007.05.24 17:50

 >>サハリン争奪戦
 神戸でも、もう店頭に並んでおります。
 BK1では下巻の情報が無く、アマゾンは品切れで下巻に何故か(3)の表記が。まだまだ、本屋で買う習慣は廃れそうにないですね。

 来月には、「ぼくらはみんな、ここにいる」の文庫本が出ますが、またドラマ化ですか?。

投稿: らりぱ | 2007.05.24 18:41

 ナッツ類を気管に詰まらせて、片方の肺だけが膨らんだり、無気肺になったりする、「ピーナツ肺炎」という言葉があります。医師国家試験にすら出題されるぐらいですので、昔から小児科医の間ではポピュラーな疾患だったらしいです。
 2~3歳の子供なんて、見境なく口に入れますので、なんでも誤嚥する可能性はあり、特定の食品を糾弾しても意味がありません。グミをつまらせた事例、コインが気管に入ってた事例など、数限りなくあります。

投稿: Inoue | 2007.05.24 20:09

>暇だよねぇ~。

 一方、宮崎県出身者に言わせると、「宮崎県は、とにかく金がない。だから、一人でも多く観光客を呼ばなければならない」その意味では、そのまままのパフォーマンスも、全く無意味ではないそうで……

投稿: 土門見人 | 2007.05.24 21:41

http://www.asahi.com/national/update/0520/NGY200705200001.html
>ケニア人がマイノリティとして一人暮らしているという。
まぁ、何でもありですが。

投稿: pongchang | 2007.05.24 21:55

不法滞在のシナ人や本来いてはならない北チョンも追い出せ。

考えてみればチョゴリの切り裂きも従軍慰安婦や南京と同じで、
立場が違えば連中はするって事だよな。

投稿: | 2007.05.24 23:34

>こんにゃくゼリー

気の毒じゃのう新参者はフォッフォッフォッ
毎年、毎年、かかさず正月には何人もあの世に送っとるが
わしゃあいまだに文句を言われたことがないんじゃぁ
まあ、わしほどの年季が入るとみな恐れて
敬意をはらうんかのう?  
                         
                          もち

投稿: | 2007.05.24 23:59

> 高校駅伝 最長1区問題 高体連の苦渋の決定に賛否両論

最長区間を(4区とか5区とか)うしろの方にすりゃいいだけのような気がするが...

投稿: Honda.Tact | 2007.05.25 00:32

Inoueさん、そりゃちょっと違うのじゃないですかね。
グミだってリスクはあるんだろうけど、粘性が低い分リスクは幾分低いだろうし(にしても配慮は必要だと思います。)コイン何かは、そもそも子供の手の届かないところに置くべきですよね。子供が触れる玩具や用具では、そこそこのメーカーは誤嚥テストを必ず行って対象年齢設定と合わせて世の中に流通させるわけです。一方で幾分前の話ですがミニトマト何かは与える側が気をつけるしかない。その違いは加工品か否かってことと子供を対象にしてるかってことだと思います。

振り返ってこんにゃくゼリーは加工品です。メーカーが「お子様でも問題なくお召し上がりいただけます」と言うなら何で初めっから小さく刻んでパッケージしないの?さもなくば「子供に与えるな」って何で警告しないの?それが安全性への配慮でしょ。過去から類似事故が少ないないことを考えれば、今まで担保されるべき安全性を疎かにしてきたってことです。
それを
>特定の食品を糾弾しても意味がありません。
っと言うなら社会には自浄作用も働かず進歩も成熟もなく衰退する一方なのじゃないですか。
追伸 今見たらQ&Aの「子供が食べても大丈夫ですか?」「お子様でも問題なくお召し上がりいただけます」の項目がHPから削除されてますね。

投稿: デコイ | 2007.05.25 02:38

先生、昨日ですが書泉とアキバの有隣堂で新刊を
発見、書泉で購入しました。夢中で拝読していたら
もうこんな時間です・・・。

投稿: パルメン | 2007.05.25 03:09

こんにゃくはこんにゃくだ。
こんにゃくを食って死ぬ人間は
その人間が悪い。
子供が犠牲者なら親の責任。
田楽でもそうだ。
ういろうでもそうだ。
こんにゃくゼリーでどうこう
批判している連中は普段和菓子なんぞ
食べたこともないのだろう。

投稿: | 2007.05.25 07:11

>考えてみればチョゴリの切り裂きも従軍慰安婦や南京と同じで、
>立場が違えば連中はするって事だよな。

 元寇の時も、高麗兵の暴虐ぶりが酷かったため、弘安の役の時には旧宋兵は助命して高麗兵は皆殺しにしろと鎌倉幕府が命令していました。
 つまり7世紀以上の伝統ということで・・・

投稿: Escher | 2007.05.25 09:12

>これは、誤診の可能性をどれだけ見積もるかで、法廷は苦労しそうですね。

関連の情報を調べてみると、出産中の患者が脳出血を起こすこと自体が極めて稀であること、地方の病院であり深夜にCTなどが取れる体制が整っていなかったこと、搬出しようにもその様な体制が整った病院が手近になかったetc.etcの極めて気の毒な状態だったようです。

ところがこれを毎日新聞記者が遺族感情におもねり過ぎ客観性を書いた記事を書き、あまつさえそれをスクープ扱いし、挙句にそれに賞を与えるというマッチポンプを行った結果、遺族の感情が悪化し、記事にある病院はお産を停止しました。

この病院は、奈良県南部で唯一お産を扱っていた病院であり、ここが産科の扱いを停止した結果、奈良県南部でのお産は事実上不可能になっています。その結果、奈良県南部の妊婦は周辺県での出産を余儀なくされ、ドミノ倒しで近畿地方の産科体制を圧迫しております。

亡くなった患者さんや遺族の方には気の毒な話で、同情を禁じえません。しかし、あまりに酷いマスコミの対応を見ていると、怒りが沸いてきます。

投稿: Jinguzi | 2007.05.25 16:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人工血液は何故使えない?:

« 弁護士の矜持 | トップページ | 弁護団によるセカンドレイプ »