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2007.07.22

崩壊状態の資本主義

 ちょっと気になっていることで、村上ファンドの判決で、これで有罪なら、日本の証券会社はみんな有罪になる、みたいな論調があるでしょう。なら、私に言わせれば、日本の証券会社はみんな有罪です。わざわざそのぬるま湯体質を突いて外資も入ってくる。
 村上はライドドア事件のみで裁かれたのであって、日本の刑法に照らせば、妥当な判決であり、それを越えるものを求めるのはポピュリズムだろうという見方も当然あるでしょう。
 ただ私に言わせれば、村上は、似たよう手口をずっと使っていた。検察が村上ファンドを一罰百戒で摘発したことも事実なら、その村上ファンドの中でも、たまたま一罰百戒的な案件を立件したに過ぎないでしょう。
 だから欧米では、経済事犯に関しては、財産全没収無期懲役並みの刑罰を科すわけです。犯した罪に比べて判決があまりに割りに合わないから。
 数千万の横領犯の判決と、こんな重大犯罪の判決が同じということ自体が異常だと思わなければ。

※ 「再チャレンジ」公務員試験、152人枠に2万5千人応募
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070721it13.htm?from=top
※ 「仕事ない。子どもも産めない」夫がメール残す 大阪一家心中
http://www.asahi.com/national/update/0722/OSK200707210110.html

 公務員試験に殺到しているというニュースと、この一家心中のニュースを私はセットで見ているんですけれど、この国は、事実上資本主義社会として崩壊していると思う。
 子育て世代が展望も無く一家心中しなきゃならない経済状況が続いていて、それは一向に改善される兆しは無い。一方で、公務員社会は、不況とは全く無縁で、いつたん就職したら老後までの生活が保障されてしまう。
 別に公務員が楽だというつもりは無いけれど、今の民間のあまりの展望の無さと比較した場合、公務員が置かれている、首の心配が無いとか、まずサラリーが下がる心配も無い、退職金はきっちり出るという状況はちょっと度が過ぎているような気がしてならない。
 じゃあ公務員の待遇をコムスンのヘルパー並みにすれば良いのか? と主張するつもりは無いし、それで民間が置かれた問題が解決するとは思えないけれど、結局、10年進行したデフレの中で、ひとり民間だけが割を食って来た現状を改めないと、景気の最大の牽引役である消費経済をこの国は喪失するかも知れない。
 そんなに公務員が良いんだったら、もう公務員社会全体をいっそ自衛隊の任期制並み採用にしましょうよ。その代わり、身分も収入も不安定な民間も、ともに幸せに暮らせるようなシステムに変えれば良い。今の日本の諸問題は、公務員の待遇にあまりに良すぎて、民間が置かれている状況が見えないことに起因すると思う。

 さっきのCXの報道2001の最後で、竹村健一が、途上国、欧米、日本の経済成長率を7:5:3だと語っていたけれど、3パーセントもの成長率なんて何処にあるんだろう。

※ すすけた変圧器、段差あちこち=柏崎刈羽原発を公開-地震後初・東京電力
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070721-00000089-jij-soci

 映像を見ると凄まじいですよね。むしろこの程度で済んで良かったなと思える。活断層云々が問題になっていますが、日本列島でそれを言って仕方ない。実際活断層って、今の技術でも、全部を把握するのは無理だと聞いた記憶がありますが。
 今後は免震構造等、きっちり導入して、地震と付き合う術を原発も身に付けるしか無いでしょう。
 あとは原発シップですよ(~_~;)。現用の原子力推進軍艦で考えるから、パワー不足云々という話になるわけで、そこは原発専用船を造れば良いじゃないですか。30万トンくらいあればなんとかなるんじゃないですか? 台風やテロを考えて、当然潜水艦ということでね(~_~;)。駄目?

※ 日テレ、避難所に発信器付きマイク「隠す意図は…」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070721-00000921-san-soci

 ああ、こういうのをやるのはバンキシャ! だよきっと。

※ 松岡氏事務所費は「芸者の花代」 山本副大臣 後に撤回
http://www.asahi.com/politics/update/0722/OSK200707210111.html

 さすが芸者の花代は違いますなぁ。うちらも業界もパーティで銀座のお姉さんを呼ぶ時には花代を包むけど、景気が良い時でも5千円入ってなかったような気がする。

※ 北海上空:ロシア爆撃機が南下 英・ノルウェーが緊急発進
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070722k0000m030065000c.html

 どうやら大陸の東西で展開演習を繰り広げているみたいですね。

※ 日垣隆『すぐに稼げる文章術』が好きになれない理由
http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20070721/higaki

 ↑こういう所からあっちのブログにトラバを貰いました。盗作云々を抜きにしても、非常に面白い論考ですね。思考の組み立て方が綺麗に筋道立ててあって、論考全般のクオリティが高い。
 2ちゃん全盛になってからというもの、ネットの中の知性は崩壊したように思えるけれど、たまにこういうサイトと巡り会えるとほっとしますね。私たちが知らない知性がネットの中に確実に芽吹いている。

※ メルマガおまけ 新キャプテン・スカーレット・CG版

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コメント

村上ファンドの判決:
刑法に従って裁かれたとは知りませんでした(笑)。
今回の判決の問題点は↓によくまとまっています。
http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2508

投稿: とおりすがりん | 2007.07.22 10:47

> この国は、事実上資本主義社会として崩壊していると思う。

 この自殺したらしいお父さんは、小なりとは言え社長さんのようですね。月家賃10万円のマンション住まいは、社長さんとして贅沢しているとまでは言えない気がします。

 電気設備の中小企業となると、たまに仕事があっても孫請け・曾孫受けで、儲けは残らなかったんじゃないでしょうか。それどころか、やればやるほど持ち出しになっていたのかも知れません。技術者としてはそれなりの仕事はできる人だったのでしょうが、会社から独立をそそのかされ、いいようにシャブリ尽くされたのではないかと心配です。

 公務員天国の問題と裏腹の問題として、この國は起業家や経営者に対して苛酷です。

 起業に際しての種種の支援の仕組みが弱く、事業設計から資金調達まで、自力でやらざるを得ません。お金だけを考えても、融資を受けるためには、まず、金融機関に全資産を差し出す覚悟が必要です。特に理系・技術系の人間にとっては、独立は非常に困難です。

 また、金融機関の融資に対して個人保証を強いられるため、事業に失敗すれば全資産を事業整理のために出さざるを得ません。個人的に借り入れた部分については、多くは個人的な人間関係に依存して借金していますから、容易に破産もできない仕組みです。

 そういう意味でも、資本主義は機能していません。

投稿: rijin | 2007.07.22 11:03

>※ 「再チャレンジ」公務員試験、152人枠に2万5千人応募
>※ 「仕事ない。子どもも産めない」夫がメール残す 大阪一家心中

全く日本の現状はひどいもんだと思います。
地方自治体議会の連中は政務調査費と称して、
本来の議員の給料の3分の2くらいを上乗せで
もらってるくせに、貧困世帯に月10数万程度の
生活保護費すら出すのを渋るときたもんだ。
もう地方議会は定員削減の上、住民による
厳しいチェックシステムが必須でしょう。
チェック機関は住民持ち回りで、多少給料も出るとかにして。

投稿: | 2007.07.22 11:11

>今回の判決の問題点は↓によくまとまっています。

 元はと言えば、これを読んで疑問を感じたことが発端なわけですが。

投稿: 大石 | 2007.07.22 11:17

>資本主義は機能していません

博打でも商売でも最も大切なのは「引き時」です。
パチンコでもツキのない時はさっさと席を立ち、「負け時の凹みをどう最小限に踏みとどまるか」がトータルとして勝てるかどうか。生保もあるでしょう?借金なんか踏み倒せばいい。
プレイヤーたろうとしたときに、自分でケツもてないのはまったく理解できない。

投稿: たつや | 2007.07.22 11:23

>別に公務員が楽だというつもりは無いけれど、今の民間のあまりの展望の無さと比較した場合、公務員が置かれている、首の心配が無いとか、まずサラリーが下がる心配も無い、退職金はきっちり出るという状況はちょっと度が過ぎているような気がしてならない。

大石先生、どうして「公務員」って大きく括られて議論されるんでしょうか?うちは地方の県ですが、給料だってここ何年も実質マイナス続きですし、サービス残業も当たり前。今日もサービス出勤で、職場でこれ書いてます。まあ、楽な職場もあるんでしょうけど、数年続いて職員の飛び降りがある職場もあるんですよ。「公務員」って括られるのには抵抗があるなあ。
「会社員」だって、大企業と零細企業じゃ違うでしょ。

投稿: small | 2007.07.22 11:51

↑荒れるから、上の書込に脊髄反射しないでね、民間の人(-_-;)。何か私自身がふぁびょ~ん! となりそうな所を必死に堪えているんですけれど(ーー;)。

投稿: 大石 | 2007.07.22 11:58

>元はと言えば、これを読んで疑問を感じたことが発端なわけですが。

裁判の争点は、事実そのものではなく事実の解釈ですから。(「公開買付け等を行うことについての決定」がいつの時点でなされたかという点)
取締役会での意思決定があったとかいう話なら、有罪かどうかについて誰も疑いを差し挟んだりはしませんよ。

投稿: とおりすがりん | 2007.07.22 12:00

 たつや さん、こんにちは。

> プレイヤーたろうとしたときに、自分でケツもてないのはまったく理解できない。

 論点がずれていらっしゃる、と思います。

 新古典派経済学の前提と異なり、現実の資本主義では所有と経営の分離が行われています。

 たとえ自腹で会社を興し、IPOして大儲けという場合であっても、それは投資家としてのプレイヤーの立場であれば、多くの場合、株主は当然に有限責任です。見込み通りなら(投資家として)大金持ち、見込み違いなら当該企業株式が紙切れになって、損切りは確定します。

 経営者としてのプレイヤーの立場であれば、これは株主の代理として経営に従事しているに過ぎないわけですから、重大な過失によって株主に損害を与えた場合等を除けば、この有限責任さえ存在しないと考えるのがスジです。それが所有と経営の分離というものでしょう。

 ところが、実務の場では、しばしば経営者は企業借り入れに対して金融機関から連帯保証を要求され、あるいは経営責任についての損害賠償請求によって、事実上の無限責任を追及されます。合資あるいは合名会社ではもちろん、株式会社の場合であっても、そういうことが普通に行われます。

 所有者が有限責任なのに、経営者が無限責任というのは、いささか問題があるとは思われませんか。

 それに、人間関係を引きずって借金をしている中では、自己破産すると言うことは、それまでの人間関係の全てを壊し尽くしてしまうのと同じ事です。容易にできるとも思われず、そこに金融機関が乗じているわけでもあります。

…技術的にも、会社の破綻が明らかとなった時点で、経営者の個人口座が最初に凍結され、まず、金融機関が回収を行いますので、自己破産手続きに必要な費用を手許に残すことすら難しいのが普通です。

投稿: rijin | 2007.07.22 13:08

rijin さま

大石様の資本主義の崩壊という点、rijinさまの経営者が過酷である点については概ね了解し、その点にからすれば無限「だけ」にひっかかったずれた話です。

言葉の上では経営者が無限責任を負っていることは理解していますが、指摘の範囲では根拠ない損害賠償請求が存在するように感ずるのは私だけでしょうか?「大和銀行事件」の時に問題になりましたが、役員が受け取った全ての報酬以上の責任を負う根拠は何なんでしょうか?なんの根拠なしに無限責任なのでしょうか。
それはともかく、人間関係を借金で破壊されるとされていますが、借りた範囲以上のものを負うのでしょうか?そもそも人の金で博打をすること自体が理解できませんが、よしんば博打でなかったとしても「倒産する時には飲み屋のツケだけは払え」という原則を無視しています。
蛇足ですが、「破綻が明かに」という部分がありますが、私ならつぶれ「そう」になったら、誰にもバレないうちに、借金して離婚の慰謝料として嫁に渡しますね。

投稿: たつや | 2007.07.22 14:10

柏崎の隠しマイクは系列の中京テレビです。
http://www.sanspo.com/sokuho/070722/sokuho002.html

投稿: エアロツアラー21 | 2007.07.22 14:38

村上ファンドに関しては落合弁護士の見解も参考にすべきだと思いますね。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070719#1184808345

投稿: りすが | 2007.07.22 15:04

>村上ファンドに関しては落合弁護士の見解も参考にすべきだと思いますね。<

緒方元公安庁長官逮捕ではこんな認識なのに・・・
ま、身内には甘いということでしょうかねぇ。
刑事事件ではあまり依頼したくない先生ですね。

>>その後の経緯も含め、「国策捜査」という性格を非常に強く感じさせる記事だと思います。こういった性格を持つ捜査に、捜査機関の一員として加わらずに済むようになって良かった、と、しみじみと感じています。<<

投稿: | 2007.07.22 15:34

>原発専用船

アメリカの企業家が投資家を募っている例の巨大船
フリーダムシップっていうのがありますねえ。
こういう手もあるということでww
夢見たいな話だけれど、中韓にキャッチアップされつつ
ある我が国の造船業に再び活を入れるという意味では
挑む価値はあると思うけどなあ
http://www.freedomship.com/freedomship/gallery/new/new.shtml
http://www.freedomship.com/

投稿: 123 | 2007.07.22 15:53

>さっきのCXの報道2001の最後で、竹村健一が、途上国、欧米、日本の経済成長率を7:5:3だと語っていたけれど、3パーセントもの成長率なんて何処にあるんだろう。

ここ↓にあります。
>2007年1―3月期実質GDP改定値、年率3.3%成長に上方修正<<
http://www.nikkei.co.jp/keiki/gdp/

経済に関する限り、先生の見解は常に「大石家」をゼロ基軸に置いているわけですから、世の中がどうなろうと、「大石家」にお金がバカスカ入ってこない限り、景気はずっと悪く、株なんぞで儲けている不労所得な連中は許せんって、ことになりますね。
先生の懐が一向に潤わないのは日本政府・経済にも一定の責任があるとは思いますが、同じ社会人として考えると、本当にそれだけなのか?という基本的な部分での疑問もあります。
と、脳内で変換しながら先生のエントリーを読んでおりますです。

投稿: | 2007.07.22 15:59

>人間関係を借金で破壊されるとされていますが

 担保にするような資産がないなら、連帯保証という「人間関係」を担保にして金を借りるしかないんです。自分が破産して他人に借金負わせたら、もはや人間関係なんて修復不能です。
 借金取りの追い込みには耐えられても、知人友人親戚を泣かせて耐えられる人は少ない。

 自殺した社長も、おそらく、そんなことを考えて、自己破産しようがなかったんでしょう。

投稿: Inoue | 2007.07.22 16:16

>論点がずれていらっしゃる、と思います。
論点がずれてるのはいつものことだから気にならないとしても、博打と同一視している時点でアレだと思うが、商売を金儲けの手段としか捉えられない村上主義以外は死んでいい、むしろ死ぬべきだという原理主義者に理屈は無用。
株主は経営者の代理じゃなくてどちらかというと公的パトロンじゃないのか。
資本主義は公的パトロン制度。実に分かりやすいじゃないか。
ただ、現代の行き過ぎた資本主義は利益至上主義に偏り、パトロンのもっていたパトロナージュ機能というのを失いつつある点が問題なんだと思う。

>元はと言えば、これを読んで疑問を感じたことが発端なわけですが
これ自体が村上シンパというか村上チルドレンのようなので参考にはならないと思う。
聞いちゃった発言等不合理な村上の釈明を鵜呑みにしているようだし。

ノイズ対策はしばしインビジブルだから難しい。見えるノイズの対策は容易。

投稿: | 2007.07.22 16:17

>資本主義は公的パトロン制度。実に分かりやすいじゃないか。<

私が上場企業の経営者なら、「資本主義は公的パトロン制度。実に分かりやすいじゃないか」と言ってくれたら涙を流して同意しますよ。
経営が悪化して株価が下落しても、「ま、いいじゃないっすか。ここはパトロナージュってことで」って株主総会を切り抜けられますね。
「命の次に大事なカネを返せ」とかのビンボー人は株主面をして欲しくないですよ。
いや、私が経営者で公的パトロン制度って見解に同意なら。

投稿: | 2007.07.22 16:41

原発船いいですねえ。
ただ、規模を考えると、メガフロートやオイルリグのような浮体構造を繋留するのもいいんじゃないでしょうか。で、短SAMとCIWSで武装して、と。各県に繋留バースと送電設備を作って近隣県持ち回りで危険の押しつけ合いw
いざとなれば日本海溝に沈めて処(ヲ

投稿: | 2007.07.22 17:17

>村上ファンドの判決で、これで有罪なら、日本の証券会社はみんな有罪になる、みたいな論調があるでしょう。<

保田氏の論旨は、株を取得する可能性の高い低いは関係ない、少しでも可能性があれば(つまりゼロでなければ)インサイダーと見なす、ってのがあまりにも実情を無視した粗雑な判決だってことですよ。
そんなバカなって。
どっかの資産家と証券マンとの会話で「あそこの株を5%まで買ってみようかw」って冗談でも「聞いちゃたら」、その証券会社はもうインサイダーに抵触するからそこの株の自社売買ができなくなるってことです。
マスコミなんかも、○○が逮捕されるとかの司法情報(例え噂程度でも)を得たら、インサイダー登録して社員の株売買を停止してるのでしょうか?
そうじゃないとインサイダー取引になるって判例です。

投稿: | 2007.07.22 17:43

 公務員、ずばり コネ が無いとなれません
 採用の最優先の決め手は コネです
試験結果など 二の次です。

 以前三重県で 県職員採用を 県外在住者に 
限ったことがありました これはコネがらみでは 
と勘繰りました。

 知人の息子さんが地元の市職員になろうとして 
コネの壁が越えられず 断念しました。

投稿: 公務員になるには | 2007.07.22 18:01

「むつ」は、熱出力3万6千kw。熱出力でABWR(392万kw)は、百倍になります。
原子炉がひっくり返らないのは20m掘って、その基盤に6mの厚さの鉄筋コンクリートの人工基盤を作るからです。
http://www.kajima.co.jp/news/digest/mar_2003/site/index-j.htm
オイルリグの鉄骨で支える重さではありません。浮力というと途方もない大きさになります。

投稿: pongchang | 2007.07.22 18:41

マスコミの人たちは当然株取引したらインサイダーになるんじゃないでしょうか。
なんか制度であったような。

日経の人も逮捕されてましたしね。

投稿: とおり | 2007.07.22 19:09

>>民間vs公務員
この構図自体が不毛だと思うんですよ。
民間でも、零細企業や個人商店の社員や経営者と大企業の経営者や銀行のある程度上の役職ではまったく「報酬と責任の比率」が違うし、
末端の公務員と霞ヶ関あたりで天下り目的の法律作りや根回しに奔走しているキャリア官僚や組合の上層部で所属する組織の幹部と癒着している労組幹部とでは、これまたまったく「報酬と責任の比率」が違う。

末端の現場や窓口で働いている公務員とドライな付き合いが多いから感じるだけかも知れませんが、話す人皆、上が出す政策と人減らし(現場のリストラはかなり凄い)で仕事量が激増して仕事こなしきれない…って嘆かれます(苦笑)少し水向けると「今時理解ある人がいるのか」…って感じで色々、守秘義務違反にならない程度に嘆かれます(苦笑)

で、えてして、民間の「上」と公務員の「上」は利害が一致して繋がっていたりもする…自分たちの政治力を保つために「公務員の下」を生贄にして、「下」同士で潰し合いをするように誘導する。

まぁ、そういう構図でお上は安泰…ってあたりに取り入ってよろしくやっているが、民営化をやたらめったら言った論功から東京都の副知事になった猪瀬氏などな訳ですが(´Д`)y-~~

ま、このあたりの構図については大石さんは気づいていて敢えて書いてるんでしょうけど:-)


追伸つか、公開私信:
今日か明日にトラバ送ると思いますので、今のトラバ消していただけますでしょうか?
今のトラバ先は下らない話ですが、今回(って、昨日書いたのがありますけど、別枠でこれから本題を書く予定)は真面目で、かつネタ的にトラバお送りしたい内容になると思いますので(昨日書いたネタもトラバお送りしたい所ですが、優先度的には…)。
よろしくお願い申し上げます m(__)m


# 多分、これから書くことの次の更新はパワーが上がるか大事件でもない限り、
# コミケかその少し後まではないと思います。あっても下らない事しか書かないでしょう。

投稿: Artane. | 2007.07.22 19:38

身内が柏崎に住んでおり、今回大きな被害を受けました。原発も心配でなりません。
被災者の立場を考えた発言や行動が誠実に実行されていませんね。

投稿: toshiki | 2007.07.22 20:06

>連帯保証
中には悪用しまくる人もいる。で、事が発覚したらその日のうちに人間関係等委細構わずスタコラサッサと即夜逃げか高飛び、よくあるパターン。前に聞いた話では自分の身内の連帯保証をうっちゃって、というのもある。連帯保証をといわれたら上手くかわして逃げるというのはごく当たり前の常識だが、何かにつけて押しつけがましい今の世の中、そううまく逃げられない場合もある。当該記事の社長さんなんかはある意味良心的なのか。それにしても気の毒だ。四方八方から強烈な圧力をかけられまくった可能性が大きい。たとえば、貸し剥がしの裏側にいる勢力が関与した等々。
>>>民間vs公務員
あまりにも不毛すぎる。いちいち対立ばかりしていたらそれこそ社会とやらは成り立たない。なんでも民営化路線を提唱して進める連中やそれに迎合している連中こそが諸悪の根源だし、加えてその連中をわざわざ押し上げているご丁寧な人達こそが害悪なんであって、この場で八つ当たりをかましたところでどうにもならない。

投稿: | 2007.07.22 20:29

篤志家や投資家の信を得て事業をするのがあるべき姿であって、爺婆の虎の子を人間関係や情を質草に引き出すものではない。万が一そんなものを預からねばならない場合があるのなら細心の注意が必要になるのは当然。
友人の借金を死亡保険で堂々返済できるなら別だが、死んだって借金が棒引きされるわけでもないし、自己破産を選ばない理由など一つもない。
連帯保証でやけどして高い授業料を払ったひとなどそこら中にいると思ってたのだが。

投稿: たつや | 2007.07.22 20:34

>どっかの資産家と証券マンとの会話で「あそこの株を5%まで買ってみようかw」って冗談でも「聞いちゃたら」、その証券会社はもうインサイダーに抵触する

冗談なら買っていないのだから、インサイダーにはなりません。
買っていれば冗談ではないので、インサイダーになります。

投稿: | 2007.07.22 20:45

>今日か明日にトラバ送ると思いますので、今のトラバ消していただけますでしょうか?

 却下だよ(-_-)。私がトラバに関してローカルルールを設定した意味を理解して欲しい。

投稿: 大石 | 2007.07.22 21:38

IAEA現地調査 受け入れへ
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/07/22/d20070722000120.html
頑なに拒否してたのに結局受け入れたのか。
北みたいである種の屈辱だが、自浄できないんだから仕方ない。

原発トラブルの安全性めぐる広報のあり方に疑問呈する
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news001.htm
初め国は秋ころに受け入れの“検討をする”とか惚けたこと言ってたと思うんだが、そんな時間与えたらいくらでも工作できるから調査を受け入れる意味がない。

投稿: | 2007.07.22 22:07

>北みたいである種の屈辱だが、自浄できないんだから仕方ない。

極秘でやっていた核実験装置とかとんでもない物が出てきたら楽しくなりますね。

投稿: _ | 2007.07.22 22:16

>冗談なら買っていないのだから、インサイダーにはなりません。
買っていれば冗談ではないので、インサイダーになります。<

買う買わないで判断しちゃいけないのですね。今回の判決では。
大量に買う可能性がゼロ以外は全部アウト!
そもそもインサイダー登録をする時点で、相手が買ったか買わないかを問うこと自体が無意味です。(買ったことを確認してからインサイダー登録をしても遅いというのが証券取引法の原則です。インサイダーを認識した時点で登録すべきというのが法の主旨です)
ま、今回の判決はこういったものだと実感できましたか?

投稿: | 2007.07.22 22:28

報道は故意に混同させてるのでしょうかねぇ。

(日本)
The Agency believes a thorough investigation of the impact of the earthquake on the plant and full transparency in such investigations is required. To this end, the IAEA expressed its readiness to assist Japan and is offering to send an international expert team to join Japan in assessing the event and its consequences.

(北朝鮮)
The IAEA team has been able to confirm that the above five facilities have been shut down. The team applied the necessary seals and other measures as appropriate. The installation of the necessary surveillance and monitoring equipment by the IAEA team is expected to be completed in the next few weeks.

投稿: | 2007.07.22 22:36

>>大石様
> 却下だよ(-_-)。私がトラバに関してローカルルールを設定した意味を理解して欲しい。

了解しました。
考えます。

投稿: Artane. | 2007.07.22 23:01

最近、ななしさんのコメントが増えてますがここのコメント欄は原則的にHNをかくのがルールだったと思います。
ななしさんの意見は折角中身があっても、「ななし」ということで信頼性にかける印象があり、もったいない気がします。
ここの愛読者としては、HNを書いていただけるようにどうぞお願いします。

松永

投稿: 松永 | 2007.07.22 23:46

 名無しさんが一番困るのは、ワンクリックでその発言に飛べないことですよね。前後にハンドル・ネームが入ったコメントがあると、そこから辿れるけれど、やっぱり他人の利便性に配慮しない点でも、その発言の信頼度を毀損しているんですよね。

 そこいらへん、ブログのコメント欄は2ちゃんとは違うんだということを自覚して欲しいとか思ったりするわけですが。

投稿: 大石 | 2007.07.23 00:15

公務員になるには さんへ
公務員には一部コネはあるでしょうが、自治体の規模によると思います。私の知人は国家、都庁、地元県庁には受かったのに隣の市職員だけ落ちました。国家については都庁か地元県庁に行くことを決めていたため官庁訪問しなかったので最終合格はしてませんが、お呼びはかかったそうです。

投稿: きりしま | 2007.07.23 05:59

 たつや さん、こんにちは。

> 蛇足ですが、「破綻が明かに」という部分がありますが、私ならつぶれ「そう」になったら、誰にもバレないうちに、借金して離婚の慰謝料として嫁に渡しますね。

 自分で逃げ出せる余裕があるなら粛々と整理していただければいいのですが、金融機関から引導を渡されて「破綻が明らか」になるケースが少なくありません。

 逃げようと思ったときには手遅れということになります。

…はっきり言ってしまえば、日本の資本主義を機能不全に陥らせているのは、やっぱり金融機関だと思うのです。

 もちろん、金融機関の側から見れば、貸し出しはそのまま預かった金であって、一定以上の注意義務もあるし、回収に努めるのは当然と思います。

 しかしながら、事業破綻のタイミングを事実上決定する権限を持ち、他の債権者に対する情報の非対称性を利用して優位に回収に当たり、かつ、事業資産だけでなく経営者の個人資産からの回収という手段で特に優位性を発揮しているという実態は、如何なものでしょう。

 また、収益性の高い事業を抱える企業から、間接金融が資金調達源として敬遠されているのは、経営者達の過去の苦く辛い経験によるところが大きいものとも思います。…結局、金融機関は経営者の無限責任を安易に追及することによって、長期的に自分で自分の首を絞めてきたのではないでしょうか。

投稿: rijin | 2007.07.23 09:42

>オイルリグの鉄骨で支える重さではありません。浮力というと途方もない大きさになります

そうだ! この手もあったぞ!
ついに真打登場ですよww
ハボクック・・・・・。(パイクリートで作る例のやつw)
http://ho-to-.hp.infoseek.co.jp/habocook.html
http://www.geocities.jp/suteki_jin/pyke.html

投稿: 123 | 2007.07.23 10:50

rijinさま

事業家なら仕事は実業と、人の金を右から左へ動かしてるだけで金儲けしようとする銀行をろくでもないものと思っていますし、また数十年前から日本の金融は世界と比べると幼稚園レベルと言われていましたので今更感があります。

貸しはがしと言うけれども、営業が借りてくださいとお上手いうのを身の丈考えずに借りたというだけで、冷静な目でBS見てたら馬鹿してることは誰だって気付いている。資金調達だっていろいろな方法があるし、銀行だけに頼ろうとは誰も思っていない。そもそも社長がする仕事は資金繰りだけといって過言でないんですから。

自分でやっている事業について目鼻が付けられず、事業としての健全性も理解できず、金融機関に引導を渡される経営者が存在することが理解できない。それは引導ではなく単に介錯でしょう。
「あなた様にはこの高級車がお似合いですよ」と営業トークに騙されて高い車を買わされたけれども支払いができなかったというのとなにも変わらない。

投稿: たつや | 2007.07.23 16:24

>「仕事ない。子どもも産めない」夫がメール残す

子どもも産めない、といっても、奥さんのおなかにいたのは3人目のお子さんなんですよね。3人目を身ごもった時点では、経済状態はそんなに悪くなかったのではないでしょうか。でなきゃ作らないでしょう。そして急にうまくいかなくなった。想像ですが。
もしそうだとしたら、これは「日本の経済状態」の問題ではなく、この一家の問題かと。資金繰りがつかなくなっての一家心中は、昔からあります。
もちろん、実際にひどい状況に置かれている子育て世代は大勢いるわけではありますが。

投稿: 彼岸過迄 | 2007.07.23 18:22

>たつや さま
>> 蛇足ですが、「破綻が明かに」という部分がありますが、私ならつぶれ「そう」になったら、誰にもバレないうちに、借金して離婚の慰謝料として嫁に渡しますね。


破綻を隠蔽して資金を得ようとするのは詐欺行為ではないでしょうか。

借りた範囲以上のものを負う必要はないのですから、粛々と事業の失敗を公表して、次の新たな事業を立ち上げたほうが良いと思います。


日本の金融機関は個人資産を奪ってしまうから再起できない。
失敗の経験を生かすためにも、セカンドやサードチャンスを与えるようにするのが資本活動を活発化させるかと。

投稿: ほるほる | 2007.07.23 20:43

ほるほるさま

再起できるような場合ならご指摘の通りでしょうね。
でも残念ながらなんの故なき責任を負わせようとするのがこの世だと皆さん述べられているではないですか。ゆかりのない延焼を避ける自衛です。
単に正当な事由により離婚が起こるだけです。それ以上でもそれ以下でもない。

投稿: たつや | 2007.07.24 01:24

 たつや さん、こんにちは。

> 自分でやっている事業について目鼻が付けられず、事業としての健全性も理解できず、金融機関に引導を渡される経営者が存在することが理解できない。それは引導ではなく単に介錯でしょう。

 日本の金融機関は押し売り、介錯金融というわけです。

 経営者にだけ厳しいのはなぜですか?

投稿: rijin | 2007.07.24 10:39

これは聡明なrijinさまの言葉とは思えないご指摘。
壷、印鑑、ネズミ講など世の中に心地よい甘言で人を騙そうとすることが溢れているなか、経営者が儲けようとしてる上前をはねようとする者がいるのは当然。
また、そもそも経営者の責任が無限で家族全員の命をも必要とするごとくのご指摘だと受け取りましたのでのはじめた話。
経営者がその人生の範囲で、人生を賭けて儲けようとし、成功すれば地位も名誉も人生を賭けただけの価値のある金も得ることができる。これは当然だと思いますし、また負けたときにはその範囲に於いて責任を負うのも当然だと思います。ただ、その負うべき範囲は所詮その程度でしょう。
別に経営者「だけ」に厳しいわけではなく、その立場を少しつまびらかにした程度で、なにわ金融道程度の四方山話かと。

投稿: たつや | 2007.07.24 17:15

>たつや 様
>経営者がその人生の範囲で、人生を賭けて儲けようとし、成功すれば地位も名誉も人生を賭けただけの価値のある金も得ることができる。これは当然だと思いますし、また負けたときにはその範囲に於いて責任を負うのも当然だと思います。ただ、その負うべき範囲は所詮その程度でしょう。

 日本の銀行では、融資打ち切りの脅しで経営に介入するといった事が少なからず行われており、経営者が諸外国のように自由裁量を発揮できた例ばかりではないかと思います。
 もっとも、先見性と鉄の意志力を持ったごく少数の経営者は、そうした銀行すら手玉に取った訳ですが。

投稿: Escher | 2007.07.24 17:33

Escherさま

うーん
繰り返しになりますが経営者のうわまえをはねようとする代表に敵対的買収があり銀行の介入がありと、資金に関わる力をもつものが盗みに来るのは常識だと思うのですよ。資金は自己資金、金融機関からの融資、株式、社債、調達は分散することができる。それぞれメリットデメリットあるわけですからリスク分。
また会社は対抗すべく会計士、弁護士雇って自衛する。会社の健全性について第三者に警鐘ならしてもらえるんですよねぇ(当然聞くか聞かないか別)
生き馬の目を抜く自らの事業分野で生き抜いた人が、資金面での通常の注意義務をはたせないのが理解できないので、先見とされるについて疑問を感じる。
確かに日本人が全員考えもしなかった土地神話の崩壊、それに伴う借入超過、財務状況の悪化。これは天災レベルだと思います。これは誰も避けようがなかった。
バブルの時代に本来の事業を忘れ、土地投機に走り相場に破れた人が大半でしょう?
また土地転がししていた流通や、官公庁の下請だけで安穏としていた建設などが、事業そのものに展望がなくなったので金融機関が助けはしなかったということでしょうが、足を引っ張ったかと言われると疑問です。
個人的には今の金融庁の改善命令多発をみていると日本の銀行、保険はかわいいお子ちゃま程度なことしかできないのだろうと思いますし、ようやくファンドが世界レベルの禿鷹に追い付きつつある。ファンド相手ならまだしも銀行という赤子に手を捻られるという指摘はどうも・・・

投稿: たつや | 2007.07.25 17:06

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