ニュースの裏側
私は今週、本当にテレビを見ている暇が無くて、ネット体力も普段の百分の一以下に落ちているんですが。たとえば以下の厚労省ノンキャリの汚職事件。定年になった途端に発覚したんですか? その理由があるはずなんだけど、そこまで報じた記事にたどり着けない。
昨日の奈良での救急車流産事件に関しても、妊婦側の事情を探っていくと、どうもかなり非常識な妊婦だったらしいことが、ブログのコメント欄を読むと分かってくる。
ところが、世間の圧倒的大多数は、日々ニュースに割ける時間なんてもの凄く限られていて、今週の私以下かも知れない。
そうすると、ニュースの裏側をどうやって知るかというメディアリテラシーの問題が生じてくる。残念ながら、それは2ちゃんじゃ無理なんですね。あそこではあくまでも祭りの状態は把握できるけれども、それとてこちらの体力を割かねばならない。
昨日夜の時点だと、ニュー速板は、この流産事件とミンス議員の不倫スクープで賑わっていたけれど、それとて、どこにわれわれが必要としているテキストがあるかは、スレの全部に目を通さなければならない。こんなことは、日常生活を抱えた普通の人間には無理です。しかもあまりに情報が多すぎて、それで全てを知ったような錯覚も与えてしまう。それが映像であればなおさら。
そういう、自らニュースを掘り下げるチャンスを持たない圧倒的大多数の人々にどうやってそのニュースの核心部分、あるいはそこから社会がくみ取るべき教訓を提示するかは、このメディア過多の時代にあって考えなければならないですよね。
※ 小倉秀夫氏
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/
昨夜ブログのコメント欄で、小倉氏を揶揄するコメントが付いたら、速攻ご本人が登場なさいまして(^_^;)。(本人じゃなかったら名誉毀損だから私は小倉氏にIP情報を公開するよ。何か小倉氏が出没する所、追っかけてコメント・スクラムを展開する人々もいるらしい)
いえ。私はこういうアクティブな方は大好きです。応援します(そのスタンスを支持するという意味では無いけれど)。
日本は医療過誤問題を扱える弁護士がまだまだ圧倒的に少ないし、そりゃ運がなかった……、で済ませちゃならない事例は現実にあるんですから。何かあれば医療過誤だと騒ぐ風潮は問題だというスタンスと、実際に患者がそう感じた場合に、駆け込む門戸があるべきだ、というスタンスは両立すべきだと思う。
何でもかんでも医療過誤、という事象は、お産の場合は、判断や処置が難しくて、昔はバタバタ死んでいたのに、今では相当数が助かるようになった。それでも死ぬ時は死ぬわけです。それどころか、助かるようになった結果、障害児の世話を一生続けなければならない親も出てくる。
そこで弁護士が出てくるのは仕方ないと思います。弁護士は少なくとも患者の意見を代弁するだけであって、裁くわけではない。でも北陸でしたか、刑事事件に発展するのはどうかと思うけれど。あれはもう逮捕の時点で(日本では)刑事罰を受けたのと同様ですからね。ここは分けなければならない。あとネットの中は、総じて弁護士に批判的であるけれど、弁護士事務所の窓口で門前払いを食らっているケースが、実は訴訟にまで発展するケースの何倍もあるだろうことは無視すべきではない。
ただわれわれが反省すべきは、先日の救急車流産事件は、病院の問題云々の前に、どうも妊婦の自覚自体に問題があった可能性も捨てきれない。それすらも表面的な事実経過だけ取り上げられると、報道としては医療問題、すなわちシステムの側の問題として報じられてしまいがちになる。ここはやはりある種の責任の分担があるべきだろうと感じます。本人4割、システム3割、運がなかった3割みたいな。
前世紀、アメリカでお産を巡る訴訟が相次いで、産科医が激減した事例を私たちは目撃しているわけですから、それは患者の権利を守る一方で、どうやって産科医も守るかの手だても考えるべきで、そこには弁護士の知恵も必要ですよ。
※ 姫井氏に不倫疑惑!交際していた教師が告白「かなりのM」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007083002.html
これは溜まりませんなぁ(^_^;)。でも私より年上? よっぼどアレが良かったんだろうか? てか、この手のスクープの嫌らしい所は、週刊誌は当然選挙に突入した時には知っているわけです。さくらパパにしても。怪文書が出回ったりするから。ところが、ターゲットが野党だと、選挙が終わるまで記事を寝せるんですよね。自民党だと、佐藤ゆかりみたいに選挙戦最中にぶつける。だから民主党にとっては、むしろ選挙が終わるまで黙っててくれてありがとう、な気分ですよね。
※ 老老介護重い課題
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news001.htm
とても他人事とは思えないんだけど、行政がきちんと介入すべきだったのでは? と思うけれど、行政を頼りたくないという意志を持つ人々に、どうやって救いの手をさしのべるかは難しいですよね。結局この二人は、自分たちで決着をつけるという判断をどこかで下したようにも思える。
※ 厚労省前局長 社会福祉法人から30年以上金品受領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000019-maip-soci
これは酷い! いくらノンキャリとはいえ、この自覚の無さと言い、呆れるばかり。ただ、このニュースのキモは、やはり何で今頃発覚したの? だと思う。
※ 医師不足対策、医学部の定員80人増 08年度国立大
http://www.asahi.com/life/update/0830/TKY200708300325.html
800人の桁違いかと思った。さすがに8000人となれば、受け入れ側の問題が生じるけれど、それにしてもこの数はあんまりだと思う。今必要な数は8万の増員とかじゃないの?
※ toto、売り上げ目標達成へ 「ビッグ」人気が貢献
http://www.asahi.com/sports/update/0830/TKY200708300349.html
人間てのは、げんきんなものですな。
※ 炎上機の同系列機で座金なし、製造時から?…ANK発表
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070830it15.htm?from=top
ボーイングも雑な仕事をするようになったなぁ。他の機種もチェックした方が良いぞ。
※ エアバス:世界最大の旅客機、10月にデビュー
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kaigai/news/20070831k0000m020089000c.html
こんなものイラネ。どうせ全日空もJALも、どうやってこれに800名詰め込もうか、しか考えないじゃん。そんなの技術革新じゃないでしょう。
※ 指しゃぶりダメ!で園児の指にからし 甲府の保育園
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000919-san-soci&kz=soci
>男児の保護者から「指しゃぶりがひどい」と申し送りがあったというが
記事には三ヶ月の男児とあるけれど本当だろうか。ふつう親がこんなことを言ってきても、プロなら「気にするな」で済ますと思うんですけどね。
※ 産経新聞、未確認の投書で記事 宇治山田商の応援団服装
http://www.asahi.com/national/update/0830/OSK200708300066.html
これは事実なら、間違い勘違いレベルを超えて捏造としか思えないけど。ただそれを否定したのが、事実上こういう問題では高野連に頭が上がらない学校と、その高野連と一体化している朝日だって所ですよね。
※ 運転室の悪臭消えず、運休 JR宝塚線
http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY200708310006.html
しかし私はむしろこの運転士を表彰すべきだと思うのであります。
※ メルマガおまけ この苛々感
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