« 行政の無限責任 | トップページ | ドイツ人が憎くて溜まらない »

2009.08.14

農業は誰のものか

 農業の話ですが、この国では、いったい誰のための農業なのか? 何のための農業なのか? の議論が長らく行われてこなかったんですよね。
 たとえば、限界集落をどうするか? という問題は、その限界集落の田畑をどうするのか? という問題と直結しているでしょう。私は、限界集落は畳め派ですが、行政コストとして考えた場合、結局は何もせず、その集落が自然死するに委ねるのが一番安上がりなんですよね。
 80歳過ぎた独居老人を説き伏せて、コンパクト・シティに迎え入れるコストより、放置して、死後一週間目にご近所のジジババに発見されるようした方が遙かに安上がりにつく。
 農業もたぶん同様の部分があって、今農業に従事している平均年齢65歳な皆様が、自然死した後に、あれやこれやと考えた方が、たぶん行政コストとしては安上がりに付くんでしょう。

 私はプロレタリアートであり革命家ですから、既得権益に執着する集団は生理的に嫌いです。
 とは言っても、農民のための政策はあってしかるべきです。それはサラリーマンが正社員としてガチガチに護られているのと同様に、労働者として最低限の権利はあるべきでしょう。
 ただこれも正社員、非正規社員問題と同様に、参入障壁があるわけです。しかも農業の場合は、求人倍率が高いわけでもないのに、なぜか狭き門が当たり前になっている。それはいろんな理由があって、単に制度的な障壁があるというだけではなく、展望の無さも不人気の原因になっている。

 最初の命題に戻ると、果たして自給率を維持することが目的なのか? 国土保全が目的なのか? 何度も言うように、国土保全が目的なら、それの専門部隊でも作って維持管理した方が恐らくは安上がりに付くでしょう。山奥の限界集落で、別にたいした補助金を貰っているわけでもない80歳の夫婦が棚田を護っている裏では、とんでもない金額の補助金が農業に投じられてきた。ウルグアイラウンドみたいに、名目は農業なのに、なぜか農民とは無縁な所で、箱物が一杯建ったりしたわけです。
 FTAを拒否して、入って来ようとする米には法外な関税を掛けてジジババや兼業依存の自給率を維持することが目的なのか? 農業という形態に対して散々日本と諸外国の違いが流布されて来たけれど、本当に彼らと同じ土俵では戦えないのか? その辺りの議論がきちんとなされたようには思えない。
 たとえば、土地の流動化問題にしても、資本主義社会では、土地は高騰している最中に一番流動性が増すわけですね。だったら、宅地並みの値段で売り買いできるようにすべきかもしれない。
 これは正社員非正社員問題にも言えることですが、現状の、あまりの展望の無さを直視してさっさと変革しないと、問題を放置して先送りした所で、後に続く世代が、先送りした分、苦労するだけですよ。

*所で、農業問題でいろいろ提案しようとすると、悪し様にそれは駄目だあれは馬鹿げている、と批判する当事者非当事者な皆さんが大勢いらっしゃるけれど、でもその人たちは、別に、自分なりの解決策を持っているわけじゃないんですよね、不思議なことに。あるいは現状維持がベストだとでもお考えなのでしょうか?

※ 山本弘のSF秘密基地BLOG
http://hirorin.otaden.jp/d2009-08-13.html

 昨日、ムーンパニックのDVDとか出とらんのか、と思ってググッたら、会長のブログに辿り着きました。会長! ドクターフーのファンなら、NHKにさっさと続編を放映するよう圧力を掛けて下さい(^_^)/ レッドドワーフ号を最後まで放映したNHKが、ドクターフーを袖にするなんて許してはならんです。
(今ムーンパニックでググるとNHKの次にいきなり私のブログが表示されるのは科学教育上よろしくないので、ぜひ会長のブログを上げて下さい)

 それはともかくとして、個人的には、科学設定部分の破綻を突っ込みながら見るのもドラマ視聴の楽しみと思っていますから、私は面白ければ良い派です。ただ、アルマゲドンしに行く辺りは、「あれを日本人が作ったらアシモでヨクネ?w」みたいなオチになるんだろうな、と思って見てましたが。しかも物語の肝心要の人工重力? の部分をたった一行二行の台詞で片づけるのはいただけない。
 それに潮汐力云々は、素人でも気付く部分で、あそこの嘘っぽさは少々許容範囲外かな、とは思いましたが。
 ちなみにディスカバリーch等では、時々、「月がなかったら?」みたいな番組は放映していますよね。しかし仮定の話としてでも、何か巨大な隕石なりが月に衝突して、ちょっとでも軌道が変わったらえらいことになりますよね。でも大丈夫v、木星さんが護ってくれるから!

※ 16年五輪、野球とソフトは復活せず ゴルフとラグビー採用へ
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090813STXKE061413082009.html

 野球とソフトの復活はあり得ないでしょう。落ちたばかりで。ラグビーはいかにもヨーロッパ人のオリンピックを現してますよね。ゴルフはスポンサーの大きさで合格。所詮オリンピックは、白人の道楽だという証左でしょう。個人的には、女子ローラースケートに80カノッサ(^_^;)!
 私はそもそも、ゴルフがスポーツであるという発想に反対です。どう考えても、単なる娯楽、ゲームでしょう。フィールドで行うゲーム。あれがスポーツなら、囲碁だの将棋だのもスポーツ扱いして良いと思う。
 てか、スポーツの定義って何? バイアスロンはスポーツっぽいけれど、エアライフルやピストルの射撃を果たしてスポーツと言って良いんだろうか?

※ 「特別困難」係長?不適切昇級141市町村で
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090814-OYT1T00057.htm?from=top

 表現は悪いけれど、市役所の職員の高給を護るために、非正規の派遣を奴隷扱いして犠牲を強いているわけでしょう。民主党は、官公労の支援をどっぷり受けているから、民主党政権下でどうこういうことは急には無いだろうけれど、結局は、10年20年というスパンで振り返れば、こうして、メディアと役所、役所と住民という形でのせめぎ合いを繰り返しながら、公務員の待遇はどんどん悪くなるんでしょう。
 今、40歳前後の地方公務員は、そこそこ良い状態で定年を迎えられるだろうけれど、今30歳前後の皆さんは、退職金なんて無くて当たり前、という状況に追いやられるかもしれない。
 あと10年もしたら、どんなに不況でも、就職先として、公務員なんて見向きもされなくなりますよ。その果てに、私が提唱する選抜公務員制度がやって来るんです。内務班監視の三食(4人部屋)官舎付き、年収250万から300万円の徴兵公務員の時代が。

※ 人口、地方の減少止まらず 三大都市圏に50.37%分布
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090812AT3S1102F11082009.html

 たぶん原因を遡ると、高度成長時代の都市部による若者の収奪ですよね。あれがきっかけになって、「都会へ出ても、バラ色の人生は無いかも知れないけれど、少なくとも失敗しても匿名の一人としてひっそり生きていける」という人生観が若者を蝕み始めたんですよね。あとは、減反政策とかも微妙に影響したんでしょうね。

※ "のりピー"異例の追跡報道は「押尾学=政界ルート」のスケープゴート!?
http://news.livedoor.com/article/detail/4296289/

 これは無いと言えば嘘になりますよね。麻布署は今、お塩先生一人で終えようと必死なんですからw。一方で、マスゴミが熱狂してくれるのであれば、多少肉を切らせる程度(政界波及しない経済界ルート)のことはしても良い、という人々もいらっしゃるわけで。
 今頃、AVギャルを鄙びた温泉地に拉致して、「この社長の固有名詞は喋って良いけど、この政治家の名前をちらとでも出したら君ぃ、東京湾に浮かぶと思いなさい」と特訓している連中がいますよ。

※ 「スマートフォン」データ通信も定額対象に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090813-00000739-yom-bus_all

 うん? 別にたいして割引になっているようには見えないけれど。

※ 前日の空虚重量70.9キロ

 ぶっちゃけ、喰いまくってますorz。
 帰省渋滞のニュースとか見ていると、ああ世の中って、みんなマイカーを持っていて、還るべき故郷があって、この一番高い時期に飛行機に乗ったりも出来る。それが当たり前の人々がやっぱりメインストリームを占めているんだなぁ、と思いますね。
 こんな時期に好んで帰省したいか? とんでもない(^_^;)。暑いし、みんな帰ってくるから小遣いに金掛かるし。真っ平です。

※ コミケ告知

----------------------------
いよいよ明日から、コミック・マーケット76(09夏コミ)。
http://www.comiket.co.jp/

【参加】  8月16日(日)・・・3日目(最終日)
【配置】  西地区  ま 36-a   
           http://www.tinami.com/comike/map/?id=0076-3-MAh-36-a

【新刊】 『サイレント・コア Ⅴ』オフセット A5版 68P
【頒価】  \1,000-
【目玉】   大石センセ書き下ろし小説 20P (原稿用紙換算50枚)
          『司馬さんが征く-。レディXの謎』
----------------------------

 残念ながら私はこういう状況なので、全く身動きがとれません。それで、例年だと先着順という形で、パリやFarnboroughの写真とビデオのディスクを焼いてプレゼントするのですが、今年はそれもありません。実は焼くつもりで、ディスクだけは百枚キープしてあって、写真のhtml化までは辿りつけたのですが、焼いている暇が全く無いし、ビデオも手付かずなので、今年は断念しました。もし冬があったらその時には…‥。
 ただし、新刊はあります。50枚の短編小説。今回も、去年と同様、実験小説です。今年の主役は司馬さんですが…‥。れいによって、ネット通販は、(可能だとしても)相当後れると思いますので、会場に行かれる方は、会場でゲットして下さい。

※ 有料版おまけ プールが無い

|

« 行政の無限責任 | トップページ | ドイツ人が憎くて溜まらない »

コメント

sport
娯楽, 遊戯; 運動, 競技; 〔英〕 (pl.) 運動[競技]会; 冗談, 戯れ (a 〜 of terms [wit, words] しゃれ); 造化の戯れ, (突然変異などによる)変種; 運動[狩猟]家; 〔話〕 いいやつ; 〔豪話〕 ((男同士の呼びかけ)) 君; 〔米話〕 プレイボーイ; 〔話〕 ばくち打ち; もてあそばれるもの; 〔話〕 きざなやつ.

です。古くは「買春」を意味する場合もあります。
ですから本来は、100メートル走なんかより、ゴルフのほうがよっぽどスポーツですね。

投稿: y | 2009.08.14 10:22

ちなみに、チェスはボードゲームであり、かつスポーツでもあります。

となると、将棋、囲碁もスポーツ。

投稿: | 2009.08.14 10:41

>その集落が自然死するに委ねるのが一番安上がりなんですよね。
>あるいは現状維持がベストだとでもお考えなのでしょうか?
やっぱり現状維持ですよ

まあ、食料自給率なんてのも所詮まやかしですしね

やはり派遣村の連中かき集めて国土保全隊するか、いっそ国営の大規模農営するか…ってやっぱりソフホーズ!?

投稿: | 2009.08.14 10:50

>スポーツの定義って何?

もし体力と頭での割合でまずは最初に体力が必要いう考えを優先する
のならばモータースポーツや飛行機による競技がオリンピックにもあってしかるべきでしょうね。
特にピストルやライフルがOKなのならば、飛行機によるエアレース、
射撃、爆撃、また人力飛行機による飛距離、レースなどあっても
面白いんじゃないかと。
そもそもハングライダーですらオリンピックに入って無いってのは
どうなんでしょう?(競技人口はカーリングよりも多いと思うけれど)


投稿: | 2009.08.14 11:09

>※ 人口、地方の減少止まらず 三大都市圏に50.37%分布
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090812AT3S1102F11082009.html

    >たぶん原因を遡ると、高度成長時代の都市部による若者の収奪ですよね。
    >あれがきっかけになって、
    >「都会へ出ても、バラ色の人生は無いかも知れないけれど、少なくとも
    >失敗しても匿名の一人としてひっそり生きていける」
    >という人生観が若者を蝕み始めたんですよね。
    >あとは、減反政策とかも微妙に影響したんでしょうね。

わたしは、一番大きいのは「団地」だと思いますね。

住宅団地だけではなく、○○団地というのが「合理的で近代的」なものだとされた。
団地は原理として、同質のものを集めるとコストが下がる、というものです。
そのためには、より大規模な方が良いわけで、大都会はますます大都会化した。

コミュニティと言うか、社会生活のあり方を変えてしまった。
住宅団地に関して言えば、同年代が集まってしまうから、小学校が足りないときと、小学校が廃校になる時が出てくる。

工業団地にしたから、技術者・技能者のセンスを次世代に引き継ぐことが出来なくなった。
駅前商店街はスーパーとコンビニしか残らないから、日本全国の駅前商店街から活気が無くなった。

これは、団地化という「短期的な利益追求の結果」であって、少なくとも10万人規模の住宅団地なんてものを作るべきではなかったと思うし、職住接近の推進のためには工場とか商店に住んでいる住人には住民税の引き下げなどで、人の定着を図るべきだった。

団地の思想は、結局は人の商品化とも言えるもので、流動化を国が推進したのだから、本人の意図ではなくて、都市に集中させることこそが合理的あったことの結果ですよ。

ニワトリと卵の関係だ、と言えばその通りではあるのですが、どうすればそんな事が起きるのか?と言うことに関しては、団地の思想=層別化による合理化=低コスト、というのが一番利いたと思うのです。

投稿: 酔うぞ | 2009.08.14 11:17

>やはり派遣村の連中かき集めて国土保全隊するか、いっそ国営の大規模農営するか…ってやっぱりソフホーズ!?

18歳超えたら結婚適齢期の若い男女を一定期間集めてイスラエルの
キブツを真似て集団生活させるってのはいいと思うけどな。
整備したらまだ使える、廃村とか人が居住しなくなった島とか
日本国中にいっぱいあるよ。出会いの場になるから少子化にも多少
役立つと思うよ。

あちこちの廃村
http://www.din.or.jp/~heyaneko/0haiweb.html
http://www.din.or.jp/~heyaneko/haison.html

投稿: | 2009.08.14 11:21

>私はそもそも、ゴルフがスポーツであるという発想に反対です。どう考えても、単なる娯楽・・・・・

大石先生のご意見には、ほとんど賛成なのですが、これには賛成いたしかねます。
この種の意見の持ち主は、まずゴルフをされたことがない方、そして車はぜいたく品的発想の方に多く見られるようです。

確かに、腹の突き出たメタボおやじのゴルフは娯楽、それもあまり品の良くない遊び・接待。これは事実です。

しかし、ひとたび真面目にゴルフをプレーしてみると、こんなに肉体的に過酷で神経をすり減らし、さらに戦略的思考も併せ持つ必要のあるスポーツはないと骨の隋まで認識させられます。

しかも、プロは、これを4日間連続でプレーするのだと考えると彼らの体力・精神のタフさに感心させられるものです。

今週末は、ちょうど「全米プロ選手権」がテレビ放送されています。
いつものようにスポーツ放送が世界一下手くそなTBSなのが残念ですが、世界の一流プロのすさまじい闘争心とテクニックを見れば、単なる娯楽との誤解も解けると思います。

投稿: MI-6 | 2009.08.14 11:58

投稿: 剣 | 2009.08.14 12:30

昨日の、シボレー・ボルト

ボルトは、プラグイン・ハイブリッドというタイプで、
家庭用電源で充電しておいて、しばらくはそれで走り、電池が空になったらガソリンエンジンで充電しつつ走る。
(エンジンは単なる発電機として使うシリーズ・ハイブリッド)

で、どういう条件だと230MPG(マイル・パー・ガロン)=約98km/リットルになるのかというと、
まずバッテリだけで40マイル(約64km)走行。それから発電用エンジンを回しつつ11マイル(約18km)走り、この間0.22ガロン(約0.83リットル)のガソリンを消費。
トータル51マイル(約82km)で、0.22ガロン(約0.83リットル)。割り算すると 232MPG。

http://response.jp/issue/2009/0812/article128354_1.html

スタート時に満充電というゲタをはかせているからこういう数字にもなりますが、
最初が空だったり、もっと長距離だったりする(ゲタの影響が減る)と、11mile/0.22gal = 50 MPG(21km/リットル) 程度ということになりますね。

プリウスのほうが(51MPG)ちょっとだけいい。

投稿: | 2009.08.14 13:08

全国の大学の半分が首都圏に存在する状態では、高等教育を受けようとすると都市部に出て行かざるを得ないんです。
さらに安定した企業も都市部に偏在してるから、Uターン就職もままならず、成績の良い方から大都市に定住するようになります。
東大以外の大学を首都圏から所払いでもしない限り、この構造は変りません。

投稿: KAZ | 2009.08.14 15:36

確か東京の出生率はぎりぎり1.0くらい
と考えると、とんでもない流入があるんでしょうねえ。

投稿: | 2009.08.14 16:28

>*所で、農業問題でいろいろ提案しようとすると、

そら、センセのは極論ばかりで(今日のも)まともに議論できる土台じゃないですからね。
だから対する極論ばかりで埋まってしまう。
問題設定が悪いんですな。そもそも。
ちったぁ議論が醸成されるような前提にしましょうよ。

投稿: | 2009.08.14 16:56

限界集落云々がすきですねえ

投稿: HATA | 2009.08.14 18:27

> チェスはボードゲームであり、かつスポーツでもあります。となると、将棋、囲碁もスポーツ。

麻雀もスポーツと言った、たしか東大卒のプロ麻雀氏が昔いました。
私はスポーツは肉体の状態を正常化するものと定義しているので、これらは入りません。ゴルフもしかり、野球も(伊良部とか松坂の体型は一体なに?)。なお、プロは一般に肉体に障害を抱えてしまうことがありますが、これはプロ化によるもので、そのスポーツそのものの問題ではありません。

投稿: | 2009.08.14 19:14

>ゴルフ
試合を興ずるにあたり、
環境負荷(汚染)の高さ&使用面積あたりのプレーヤー人数比での低効率さが最悪のスポーツと思っているのですが、どなたかこれ以上酷いスポーツをご存じの方はいらっしゃいますでしょうか。
個人的には観るのもやるのも楽しいスポーツと思っているのですが、上記悪さ故、嫌悪感涌くし積極的に手を出せない。公共(オリンピック)で支援すべきスポーツではないと思います。

投稿: nanwa hachi | 2009.08.14 21:07

スポーツによっては慢性的に肉体に障害を抱えてしまうのではと思えるものもあります。プロじゃなくてもやりすぎると。

投稿: | 2009.08.14 21:47

>ちなみに、チェスはボードゲームであり、かつスポーツでもあります。となると、将棋、囲碁もスポーツ。

近代五種であれ、古代五種であれ、元々は兵士の戦う能力を具現したモノ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E4%BA%94%E7%A8%AE%E7%AB%B6%E6%8A%80
個々の兵士に、チェス・囲碁・将棋といった戦略的思考が、求められるか?というのはさておき、オリンピックに売り込まないと、普及や知名度が広められないよーな競技で無ければ、採用されても、ベストメンバーを送り込んで来る訳でも無いし(cf;ペナントレース中の野球)、競技団体の偉いサンの虚栄心か、スポンサー契約の取り易さが売り込みの動機ではないかと?

>問題設定が悪いんですな。そもそも。

地域社会からの疎外と、その地域を捨てての上京、尚捨て切れない愛着と復讐心?が、特に初期の、大石文学研究を語る上での、ルサンチマンとして欠かせない要素だと思われますが、拘りを捨てて虚心坦懐に取り組めば、より良い条件設定は可能だと思われるんですよ。
少なくとも、「ぼくここ」で、最初に治水から生徒達に取り組ませる位には、農業或いは、過疎地の暮らしに必要な事の優先順位は理解しておられるんですから

投稿: yossi | 2009.08.14 21:56

>>ゴルフ
環境負荷(汚染)の高さ&使用面積あたりのプレーヤー人数比での低効率さが最悪のスポーツと思っているのですが、

そのスポーツの練習に合理性や効率を欠くのならばとも角、場所を取るとか楽しめる人数が少ない等々の効率化と最も遠い位置に置くのがスポーツなのでは?

プロの最高度のプレーがメジャー大会で見れるゴルフをいまさら五輪の種目に入れるのは疑問ですけど。

日本人ってちょっと贅沢とか金満風の娯楽やスポーツを排除したがりますね。

投稿: 通りすがり | 2009.08.14 22:34

Sanwa hachi様

>環境負荷(汚染)の高さ&使用面積あたりのプレーヤー人数比での低効率さが

日本のゴルフ場が、日本の気候のもとで、あの雑草ひとつないコースを管理するのは確かに大変なことで、農薬も半端なくぶち込んでるし、そもそも生えてる木を切りまくってるし、ということになるのですが、
本来はセントアンドリューの景色のような、木の生えない穴ぼこだらけの自然の草っ原でやるものらしいです。そりゃそうですよね。
一度だけ、カナダで「庶民向けゴルフ場」というのに行ったことがありますが、自然の草っ原にちょっと毛の生えたようなコースで、来てる人たちも気楽な感じで、料金も安くて、これで十分なのに、と思いました。日本には庶民向けコースというのがそもそもないですよね。打ちっぱなしだけ。土地がないってことでしょうか。
同じく、雑草も生えないやせた涼しい土地向きであるイングリッシュガーデンというのも、日本の自宅で試みる人たちに過酷な労苦をもたらしてるようで。
どうしてもその土地には向かないものって、ありますよね。

投稿: 彼岸過迄 | 2009.08.14 22:37

一応やってますが、ゴルフはスポーツではない派です。
自分なりのスポーツの定義は、競技中に死ぬ又は負傷する可能性
がある。ツアー中のプロはそりゃ大変だろうが、死ぬほどではない。
結構な年齢までプロを続けられることが、肉体的負荷の低いことを
表していると思います。私らみたいな素人は尚更です。間にうまい飯喰ってビール飲んで(私は下戸ですが)、人に道具持たして移動はカートなんてとてもスポーツとは恥ずかしくて言えない。

投稿: | 2009.08.14 23:24

とおりすがりさん、疑問の提示、ありがとうございます。
戦争という興奮と浪費から浪費を削ぎ、都市娯楽として戦闘技術を競技場の中に収めたのがスポーツの始祖と思っています。人的物的ロスをミニマムにしつつ、興奮を維持出来たので現代でも生き残っていると。今後も増加多様化するスポーツからオリンピック競技を選りすぐるなると、浪費の対極たるエコロジーという基準は重要になると思っています。
あと、オリンピック競技たり得る資質を備えたスポーツとはなんぞやと云えば、人力賛歌なのかと。全身使って汗かいたその姿が、真似してみたい・感動したいと思わせるものでないと。そういう意味では、サイバースポーツは指先の妙技止まりでメジャースポーツ足り得ない。全身のモーションを取り込んで競えた時にこそ、サイバースポーツはメジャスポーツとなれるのではないでしょうかと思ったり。
あと、書いておいてなんなんですが、ゴルフよりモータースポーツの方が遙かに悪ですよね。以前、プロライダーが今後のモーター界の振興を憂いた際、上のことを伝えられなくて、歯がゆい思いしたことあって・・・メカと人の両立であるモータースポーツの素晴らしさを活かしつつエコに配慮したダウンサイジングが必要と言えなかったのです。

彼岸過迄さん、コメントありがとうございます。
ご提示頂いたセントアンドリューのような始祖に返って環境負荷を減らす方法はあるはずなのに、日本のゴルフはそれを徹底的に排除した場所になってしまっている。エコロジーという旗の元から敵視されたらゴルフは存続の危機に直結すると気づいて頂いて改善されればいいなぁと思っています。
例えば日本の地理を活かしたゴルフ場というスポーツに進化すれば環境負荷減るとも思いますが、競技する以上は一定の世界統一ルールを維持できなきゃならない。となるとあまり日本独自に進化できない。広い場所を使うスポーツってのは、その図体のデカさ故に、郷に従うことが難しい。

投稿: nanwa hachi | 2009.08.14 23:41

>倫敦五輪
冷静に考えれば、単純にラグビーもゴルフも英国由来のスポーツですがね(7人制はちょっと、えー、ですが、ラグビーはガチ15人制だと肉体の消耗度が高く、二週間の五輪期間で収めるには8カ国しか出れない)。
先生は囲碁将棋がスポーツ面に出ているのはご存知ですよね。たまにNHK教育当たり見ていると「あーこの消耗度は、これこそガチスポーツだよな」と思いますよ。将来テレビゲーム当たりがこれらにとって変わるかもわからんし、単に肉体を使わないからスポーツではないという見方は、運動非経験者又は運動大音痴と同じくらいうっすいんで、それこそ以前暗黙にご批判された「考えず言われたことだけ肉体を駆使してやればいいという、スパルタ的少年野球のコーチ」と全く同じ地平に立っていると申し上げざるを得ない。
部活マジにされた方はご賛同いただけると思うのですが、スポーツは「ルールのある戦争」であって、「ルールの遵守」は「自分をも守るからこそ尊重すべき」ものですよ。そのルールの範疇で何でもありなんで、それに反すればイエローカードなりレッドなりの制裁があるのです。将来にわたる怪我なんかアマチュアの私もしておるし、農薬場所代云々なら都会の真ん中にゴルフ練習場や競技場があること自体を問題にせにゃいかんでしょ。そもそも雑草にとっては日本は生活しやすい環境ですし。

>私はプロレタリアートであり革命家ですから
>ただこれも正社員、非正規社員問題と同様に、参入障壁がある
>悪し様にそれは駄目だあれは馬鹿げている、と批判する当事者非当事者な皆さんが大勢いらっしゃる
これはあのー、まとめて考慮すると、後の世に言う大石英司ポル・ポト宣言なんでしょうか、チェ・ゲバラ宣言なんでしょうか。私は思想に相容れないがカストロの方が英雄と思ってますんで、結構気になります。

投稿: さいとー | 2009.08.15 00:16

>果たして自給率を維持することが目的なのか? 国土保全が目的なのか?

農業という票田を守るのが目的だったのでしょう。

日本人の食糧を確保するのが目的なら、自給率を上げるよりも世界の食用の流動性を上げた方が日本が不作の時にも食糧を輸入できるので、有利です。
政府は10年ぐらいの食糧備蓄を作って、毎年、備蓄の更新として1年分の食糧を国内・国外から購入するだけでOKです。
国内の農作物生産は市場原理にまかせておけばいい。

国土保全なら、専門部隊を作ってもいいし、僻地の棚田とかには専用のロボットに1年を通じて耕作させればいい。
食糧備蓄があるなら、ロボットが作る作物の出来はどうでもいいわけですし。


票田が枯れてからが、日本の農業改革の始まりだと思います。


投稿: ほるほる | 2009.08.15 01:41

>>果たして自給率を維持することが目的なのか? 国土保全が目的なのか?

>農業という票田を守るのが目的だったのでしょう。

戦後の食料飢餓を経験した身にとっては、食料自給は安全保証というのは、実感的にすんなり納得出来たのでしょう、また農林村が国土保全を担ってるのも間違いない。で、これらを優遇すると票も返ってくる。
全部狙えてずいぶんお得じゃね、俺って頭良くねと考えた人が多かった事も十分納得できます。

だから全部が目的ってのが回答じゃないでしょうか

投稿: KAZ | 2009.08.15 09:22

>日本人の食糧を確保するのが目的なら、自給率を上げるよりも世界の食用の流動性を上げた方が日本が不作の時にも食糧を輸入できるので、有利です。

この点は、ほるほる氏であろうと同意。
アジアやアフリカの低開発国を国際的な食糧市場に組み込むことで、win-winになりそうだけど、米国とかEUの補助金漬けの農業がネックだよねえ。(補助金が許されるのは小学生まで(ryって風潮が出てこないかしらん)

投稿: y-mat | 2009.08.15 10:59

>ゴルフはスポーツか?

結局、スポーツ/ゲーム/レジャーの境界ってのが、よく考えるとアイマイなのが問題なんじゃないかと。
ダーツとかビリヤードはゲームと呼ぶにはスポーティだしプロもいるくらいだし、登山はレジャーだと思ってナメてかかると死人が出るほどハードだけど、スポーツに入れられる要素に乏しい。話題のゴルフも、メタボオヤジのレジャーだと考えればハラの蟲も蠢くけど、いざ自分がやるとなると、ショットやパットとかキチンとカンどころを掴まないとレジャーとしてすら楽しめない(逆に、故・山本七平氏によれば、旧軍の砲兵科の古参兵は、明けても暮れても砲術のハナシばかりで、あたかもゴルフのショットを楽しむかの如き話しっぷりで、戦陣訓の奉読なぞついぞやらず仕舞いだったとのこと。戦争すらスポーツ性の成り立つ余地があるワケです)
つまるところ、近代五種がテレビ映えしないからと種目から外されそうになった件からすると、オリンピック的には、ビジュアルな訴求力(あるいは視聴者動員力)があるかがスポーツか否かを判断する基準なんじゃないでしょうかね。

投稿: truly_false | 2009.08.15 13:03

>ゴルフはスポーツか?

スポーツであると思いますよ。
ただし陸上競技や水泳、フットボール系競技に比べて、
ゴルフはその発展段階において細分化的な進化が多少は
ありましたが早いうちに統一化され一本道になってしまいましたのでほぼ今のスタイルしか残っておりません。
まあ洗練されすぎたんですな。
進化によっては、キャンプ道具を背負って野営しながら
野を越え山を越え100KMを横断するゴルフとか存在してても
いいと思うんだけどw
まあ結局、ズルをするやつを見張るのに今の規模になったんじゃ
ないですかねと思います。競技範囲を広げるとジャッジできません
でしょ?審判がマンツーマンになりますよ。
スポーツかどうかって論議するなら釣りもスポーツフィッシングなど言われますが、釣りは釣る魚別に細分化されすぎているので
これまたオリンピック競技には難しいでしょうねえ
こっちも競技範囲が広いからズルしやすいというのがある
(ゴルフはやらない人には整備された芝生の上でポーンと打って、
トコトコ歩くというイメージくらいしか湧かないでしょうが。
でもこれ、学生時代に農閑期の山や田んぼなんかで原始ゴルフ
というものをして1ホールで距離5キロくらいかなwよく遊んだんですが全くの整備されてない地形でやると、
ムチャクチャハードですよ
ルールは簡単、○○君の家の庭から出発して町の中は水上ゴルフ
用の軽いプラスチックの球、―町中じゃ普通のボールは危ないからね― を打ってすすむ、田圃に出たらそこから
普通のゴルフボールにチェンジ、あらかじめホールを作っておいた神社まで何打で到達できるかの勝負。ちなみに進行ルートはどこを
通るか個人の自由。
欠点としては、田舎で昼間は誰も歩いていないような場所じゃ
ないとプレイ出来ないこと(鶴瓶の家族に乾杯って番組で田舎で
昼間に全く誰も歩いていないことがよくあるけど田舎じゃ普通。)

投稿: | 2009.08.15 22:24

まあ野球の五輪復活は難しいと思ってましたが・・・
本気で復活狙うならアメリカなんて無視して
日本が率先してロビー活動から始めたほうがいいような気がします

投稿: ニュースで暇つぶし | 2009.08.16 08:00

限界集落の農地なんて、耕したい奴がだがやせ~ 自民党が農地の集約化などと言わなくても、勝手に他がやせるよ

投稿: たし | 2009.08.17 00:14

自民党と、土建屋と、農協と官僚が食い物にするのが農業じゃなく農業予算!

投稿: たし | 2009.08.17 23:57

>でもその人たちは、別に、自分なりの解決策を持っているわけじゃないんですよね、不思議なことに。
家内の実家、秋田の農家へいってきましたが、農家は農家同志、土地の交換利用をして整形し、農薬散布ヘリの共同利用、共同で用水排水路の整備をして今年も立派な稲の稔りを迎えていましたよ。
先生がいかに革命家で、憎悪の念をいだいているのかは知りませんが、ご自分の偏狭な知識だけで十把一絡げに極論を吐いて、農家を暗愚な馬鹿あつかいしているから、当事者から馬鹿げているといわれるのではないでしょうか。

投稿: | 2009.08.18 11:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 農業は誰のものか:

« 行政の無限責任 | トップページ | ドイツ人が憎くて溜まらない »