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2009.11.23

雇用調整弁としての公務員

 ニュースが無い連休ですね。

>100万人に年間400万円の収入を補償した場合、年間4兆円の出費

 ↑昨日、こういうコメントがありました。単純に考えると、子供手当に回る予算だけで、100万人以上を雇用できることになりますよね。
 政府や自治体は、公務員として採用するという形で、直接雇用を生み出すことが出来ます。しばしば、それは過去に於いても成されてきたし、「徴兵制」下での総力戦というのは、形を変えた完全雇用形態の一つでもあります。
 今年は、就職氷河期より更に深刻な就職難だそうです。メディアは、新卒の就職難をまるで他人事のようにレポートはするけれど、いい加減、年一回の横並びでの採用は止めよ、とは決して言わないんですよね。何かそうなると、自分たちが困ることでもあるのだろうか、と勘ぐりたくなりますが。たとえば、ここ数日巻き返しているスパコンの問題にしても、そもそもがそのスパコンはもう時代に合っていないんじゃ? 開発するにしても他のタイプが良いんじゃないの? という視点の記事や報道はほとんどないんですよね。

 所で、4兆円使って、ひとまず100万人を雇用するというのは魅力的なアイディアです。
 この辺りの民主党の政策はどうなっているのか? というと、マニフェストでは、国家公務員の人件費の2割削減を掲げているらしいですから、はなから公務員増は頭にないのでしょう。
 ただ、ある部分では大きな政府を目指し、ある部分では政府支出の削減を叫ぶことの矛盾は致し方ない部分はあります。不況時にそこのバランスを取ること自体が困難ですから。言ってみれば、今は、産み落とされた有精卵は一個なのに、食料としての卵も必要なら雛も要ると言うような状況ですから。
 そこはしかし、民主党の政策云々に関係無く、そもそも人件費を出す財務省に、天下り用の独法はバカスカ作っても、公務員の総数だけは増やさない、是が非でも減らす、という強迫観念めいた決意があって、それが政策を縛っていることも事実です。

 私は、この機会にこそ、自衛隊の充足率を上げよ、と訴えて来ました。これが極めて有効で即効性に優れていることは明白です。採用組織は全国津々浦々にあり、宿泊施設を備えた教育機関も揃い、なお、任期制で使えない人材は、数年後大っぴらに首に出来るというシステムになっている。部隊内で様々な免許も取得できる所は、そもそもが失業対策機関としての性格を完璧に満たしている。
 2年後3年後、景気が回復した時に、娑婆へ戻ろうという隊員を引き留める必要も無い。
 にも関わらず、政府には、自衛隊の充足率を上げようという動きは全くありません。それは防衛費増を招くだろうし、軍隊で雇用回復をというのは、政治家として口にし辛い部分はあるでしょう。しかしそんなに自衛隊がお嫌いなら、自衛隊より人手不足の海保の充足率を上げるとか、警官を増やすとか、いくらでもやりようはある。

 あるいは、ケネディが作ったような平和部隊を編成して、鳩山さんの友愛を世界に広める切っ掛けにしても良いでしょう。ただ海外での任務にどれだけの人材が志願するかは疑問なので、そこは国内向けの屯田兵でも構わない。限界集落に屯田兵として住み込み、ありとあらゆる雑用をこなして貰う。

 政府にせよ財務省にせよ、そういう発想、もしくは柔軟性をなぜ持たないのか? 民間準拠ということで、公務員の待遇が高止まりしてしまったことが原因ですね。昨日のCXか何かの討論番組で、民間の所得水準は、92年頃の水準まで下降したようなことを誰かが言っていました。もっとも92年の公務員給与の水準で考えても、この財政赤字に苦しむ国の公務員の待遇としては、まだまだ高いと思いますが。
 結局、予算を出す側の財務省にしてみれば、こんなに高止まりした待遇の公務員をこれ以上増やせない、という決意がある。何しろ公務員は、原則的に一度雇用したら、そう滅多に首を切れるものではありません。自衛隊みたいなケースはむしろレアな方で。
 その一方、公務員はみんな良い給料を貰っているかと言えば、図書館にせよ、役場の窓口にせよ、あるいはハローワークにしても、年収800万円の窓際職員の隣で、毎年雇用契約を延長して貰わなければならない年収200万円のワープアな契約公務員が必死に働いているという状況です。
 民主党政府が本気で人件費の総額抑制に動くなら、ますますこの状況は加速するでしょう。何しろ、給料を削れないのであれば、定年で出来た欠員を契約公務員で穴埋めするしか無いのですから。

 私は何度も訴えていますが、否応もなく、公務員の待遇が半分になる時代がやがて来ると思っています。恐らく、上場企業のサラリーマンの年収の半分以下でしか公務員を雇えない時代が必ずやってきます。恐らく20年以内に。だからこそ、選抜公務員制度を提唱しているわけですが。
 いずれにしても、政府や自治体が直接雇用に乗り出すべき時期が来ているのかも知れません。手っ取り早いのは、自衛隊の充足率を上げることです。万単位を受け入れられる。
 そこはもうああた、頭の上がらない白髪の部下が数名しかいない三佐殿が突然数十名の部隊の指揮官ですよ(^_^;)。若くてぴちぴちな連中を睥睨できる。婚活の官品漁りもよりどりみどり!

 ただ、総額抑制との絡みもあるし、不況時の緊急避難として雇用を増やすのは良いけれど、公務員を増やすのは拙いだろうという懸念は国民にも政治家にもありますから、そこをどうクリアするかですよね。契約公務員のワープア状態を解消しつつ、任期制の公務員制度もきちんと整備して、国と自治体で100万規模の公務員を採用できるような環境を整備すべき時期でしょう。景気が回復したら、速やかに民間へ流れるような仕掛けも作って。
 景気さえ回復すれば、肩たたきしなくとも、一定数は民間へ自然に戻って行くわけですが、日本の公務員制度の何が拙かったかというと、バブルに突入する前辺りから、優秀な人材が民間に流れてしまうからと、しゃかりきになって公務員の待遇を上げ続けたし、年々首も切れなくなってしまった。そのせいで、不況時に、調整弁としての公務員採用を加減する機能が全く果たせなくなってしまっている。
 政府は、この不況時に民間に採用増を訴えるけれど、じゃああんたたちは何もしないのか? という話ですよね。
 公務員の給料が回す地域経済というのは確実にあります。それは地方へ行くほど大きくなります。だから、みんな横並びで、民間並みにボーナスゼロにして国民の溜飲を下げれば済むというものでもない。そこはさじ加減が難しい所ですが、今後とも、景気循環の波は繰り返すわけですから、いざという時の、雇用の調整弁としての公務員採用の機能を強化すべきでしょう。

※ 防衛省、次期戦闘機F35採用へ 約40機の導入想定
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112201000383.html

>短足、鈍足、重いモノ持てないもやしっ子
>でも値段だけは高い

 ↑2ちゃんで見つけた秀逸なコメント。たぶんこれを導入したら、F-2と同じ問題を抱えることになりますよ。
 シングルエンジンでパワー不足。搭載量も限られ、足も短い。F-2と同じ運命を辿ると解っていて、どうしてこんなのを欲しがるんでしょう。そもそも、どの程度固い話なんでしょうか。
 いずれにしても、日本に入って来るのは、最短でも2018年とか、そんなものでしょう。それ以上早く遣せということになったら、応分の開発費負担ですよ。そういう話になる。てことは、その頃には、飛行隊自体がもう自然減ですよ。装備計画自体が雲散霧消している。
 そういえば昨日のNHKの日曜討論で、共産党の志位書記長は22DHのことを不要な「ヘリ空母」と呼んでいたんですよね。赤旗はずっとヘリ空母という書き方で来ているんだろうか。そうだと言えばそうだけど。果たして無事に予算が通るかどうか。
 このまま順調にいけば、(欧米に)周回遅れでも、F-35は32DDHくらいでヘリ空母搭載機として買って貰えるんじゃないでしょうか。日本経済が持ち直していればの話ですが。

※ 天井からの装飾布など規制無し…居酒屋火災
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091123-OYT1T00092.htm

 ちょっと辟易としますよね。こういう事件事故が起こる度に、規制はどうなっていた? とメディアが書くのは。

※ 松方さん、また300キロ超ゲット クロマグロ釣り競争
http://www.asahi.com/national/update/1122/SEB200911220039.html

 もう神懸かりとしか思えない。

※ 前日の空虚重量71.9キロ

 本日、午前7時半セットのタイマー更新。

※ 有料版おまけ Terminator Salvation

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コメント

>そもそもが失業対策機関としての性格を完璧に満たしている。

そんなメンドーなことしなくたって、公共事業に予算回せば済むでしょが。
何がなんでも国で雇用するんだーって発想だから、無茶な話になる。
やることは同じでも、いかに効率的にカネを回すのかってのが喫緊の課題です罠。

投稿: | 2009.11.23 10:41

>最短でも2008年とか、

なんの間違いでこうなるのだろう?記事には10年代半ばとか書いてあって2018年とは書いてないし。

投稿: | 2009.11.23 10:59

>ここ数日巻き返しているスパコンの問題にしても、そもそもがそのスパコンはもう時代に合っていないんじゃ? 開発するにしても他のタイプが良いんじゃないの? 


民主党は、スパコンは世界の2番目でよいからとの認識で予算を削ったのでは。

しかも、TVで予算理由の説明が悪いから削ったので、TVで流された理由なら削らなかったとの言い訳をしていました。

他のタイプが良いとの認識では無いようです。

民主党政権は、科学の分野やその派生領域では、日本は世界一は求めるなという予算編成の認識でしょう。

投稿: | 2009.11.23 11:15

昨日のコメントを先生に取り上げていただき、ありがとうございます。

>公共事業に予算
単純に公共事業に予算を回すと、失業者に仕事が回らない可能性があると思います。失業者対策として、政府が直接雇用するという方が即効性があると思います。失業者が大幅に減少すると、GDPにも貢献します。先生が書かれていた屯田兵のような仕事も効果的だと思います。
ただし、政府の直接雇用は、任期制とせざるを得ないと思います。

投稿: フェリ | 2009.11.23 11:35

>政府の直接雇用は、任期制とせざるを得ないと思います

臨時ならまだしも2年とか3年とか公務員職に就けるならば身分保障が必要でしょ?
それに軍ってのは生産的なアウトプットはないのだから、「ただ居るだけ」って身分で3年限定で給料を払うってことですよ。
それは雇用じゃなくて失業保険みたいなもんで、単なる失業率隠しです。

投稿: | 2009.11.23 11:48

>婚活の官品漁りもよりどりみどり!

こうやって、公権力を行使しようという輩がいるから公務員を増やしてはいけないんです。

雇用を増やしたいなら、公務員の仕事を民間にアウトソーシングすればいい。
警察も自衛隊も司法も、政府機関に対抗する形で民間企業に任せればいいんですよ。
そうすれば、公権力の暴走を押さえ、民間活力を活発にできます。

投稿: ほるほる | 2009.11.23 11:51

>軍ってのは生産的なアウトプットはないのだから、「ただ居るだけ」って身分で3年限定で給料を払うってことですよ。

ならば今こそコルホーズ!

投稿: | 2009.11.23 12:24

民主党戦略室の試案では数十万人規模で林業方面に振り向けるというのがありますね。

これは自衛隊や道路整備より以下の点で優れているアイデアです。

・スギ花粉対策になる
・治水対策にもなる
・過疎地対策にもなる
・継続的な仕事になる
・将来の林業資源の供給増につながり、CO2削減にもつながる

・非常時には山岳ゲリラ戦に兵力として転用できる


単純な公共事業では一時対策にはなっても、将来の国家の発展にはつながりません。
事業仕分けによって非効率な事業から取り戻された国富は、より有用な投資先へと振り向けられるべきでしょう。

投稿: ez | 2009.11.23 12:56

>35
別の共同の記事だと、15E等で中継ぎってかかれてますけど、導入までF-4維持するって話もあるんですよね。極端な話、86D末期の様に書類上でって感じで。
15の後継もコレでほぼ決まりですし、導入する場合、かなりの確率で1タイプではないので導入枠をなるべく大きく取りたいんですよ。で、F4の枠維持したまま待つ事で、情勢変化がおきて22が導入出来る場合はすぐそちらに切り換えると。

様は35本命、22大穴の両面待ちです。

投稿: 名無し二等空士 オンステーション | 2009.11.23 12:59

長く読んでいますが初めてメールします。
きょうのお昼のニュースで蓮舫さんが防衛庁の広報施設に出向き、陸自にも海自にもあるのにとか、あれもこれも無料なのとか、ケチをつけているのを見てからきょうのこの論説を読んで、あまりにタイムリーなと感心してしまいました。
次の仕分け作業で自衛隊の皆さんが蓮舫さんにいじめられた際にはこのblogを持って蓮舫さんをやっつけてもらいたいと思います。毛利衛さんにも噛みつく狂犬にギャフンと言わせる人が出てくるのを見てみたいです。
だからといって年俸に釣られて私がいまの派遣先から自衛隊に転職するかと言われれば、またそれは別のお話。

投稿: みむめも | 2009.11.23 13:13

>・将来の林業資源の供給増

現在、林業が低迷しているのは林業資源の供給が多いわりに、需要が極端に少なくなったからです。
産業としての業態も炭坑と同じで、作業はきついし、事故率・死亡率も高い。とてもじゃありませんが、税金と労働力を投入する価値は無いでしょう。

投入するなら、人よりも無人ロボットでしょう。
その開発にならば、税金と労働力を投入する価値は大いにあります。

投稿: ほるほる | 2009.11.23 14:07

>毛利衛さんにも噛みつく狂犬にギャフンと言わせる人が出てくるのを見てみたいです。

典型的ネトウヨ脳?

NASAなんて税金タカリの象徴。悪魔の組織。スペースシャトルは最初無人で構想されたのが、予算ががっつり取れるdayと有人化されたものの、あとになって予算足りね~、メンテは適当でおkで何人もの有為な人間が丸焼きに。後継機はなしで放置プレイ?そんときこの毛利某は「科学の発展には犠牲はつきもの」みたいなことをシレっといってて大笑い。
そんなもんじゃ決して正当化できない、何十年ものゴマカシとマヤカシがあったんですがw
仕分け作業でも「専門家をもっと入れるべき(キリッ)」とNHKのインタビューで答えてましたが、専門家に任せておくと本当にロクなもんじゃねえことを立証した典型的組織に人生を捧げた男が言っておりましたw

投稿: popper | 2009.11.23 14:10

>林業資源の供給が多いわりに、需要が極端に少なくなったからです。

木材への需要自体はさほど減ってはいませんよ。
最終製品としての木材や紙は依然として大量に消費しているわけですから。

ただ、それが安価な輸入材木で需要のほとんどを賄ってしまい、国産木材を誰も使わないというだけで。

林業分野に国策労働力を投入するというのは、本質的には欧州がやってる農家や牧畜業者への補助金投入と同じです。

どちらにせよ、花粉被害への対策や治水面での危険除去のためにも間伐はやらねばならないのですから、雇用対策を兼ねてこの不況期に手をつけるのは合理的でしょう。


>事故率・死亡率も高い

穀潰しの数が減ってくれるなら実に望ましいですな。

林業ロボットについては、労働力が余っているときに労働力減らす技術開発をしても仕方ないでしょう。好景気で人不足のときにロボットを導入し、不景気で人余りのときに人海戦術を使うのが合理的です。不景気なのにロボット投入するのは手段と目的がちぐはぐです。

投稿: ez | 2009.11.23 14:27

市橋みたいに目標もって必死に働けば100万溜まることもできるのに、介護は嫌だとか、楽な仕事をしたいって連中が派遣村に来ているんですよー
木こりなんて誰がやるんだかw
ezクソ、やってみるか?いっちょ。

投稿: | 2009.11.23 14:56

>きょうのお昼のニュースで蓮舫さんが防衛庁の広報施設に出向き、陸自にも海自にもあるのにとか、あれもこれも無料なのとか、ケチをつけているのを見てからきょうのこの論説を読んで、あまりにタイムリーなと感心してしまいました。<

「なんで実物を展示しなければならないのですか?」
「説明が悪いので予算削除します!」

とかね。
いや笑えないから始末に悪い。

投稿: | 2009.11.23 15:03

林業やってますけど、正直、チェーンソーも持ったことない人が仕事を出来るようになるまで数年は掛かります。しかも、歳が上がるほど難易度は高くなりますように感じますよ。
 林業重視はいいですけど、ほんとならその分、農業高校などに予算回してくれたほうがイイです

投稿: | 2009.11.23 15:48

>日本に入って来るのは、最短でも2008年とか、そんなものでしょう。それ以上早く遣せということになったら、応分の開発費負担ですよ。

各国空軍が順番待ちしてるA型はそうなるでしょうね。
でもF-4代替機としての40機であれば、
米海軍向けのC型の製造ラインに割り込むなり並べば、
A型の最後尾よりは比較的早めに取得できるのではないでしょうか?

B型やC型の生産ラインは製造終了後はどうなるのか判りませんが、
ラインも人員もA型の製造に転用されるのか、それともライン閉鎖して人員も解雇されるのか?
前者なら日本がC型に手を上げても、結果的にはA型の生産スケジュールに影響を与えてしまうので、
現状のままの議論でA型の導入方法について検討すれば良いでしょう。
逆に後者であれば現地での雇用対策も含めて日米間だけの話し合いで纏められるのでは?と期待してしまいますが。

まぁ仮に40機をC型で取得したとしても、
次のF-XXでは再びA型とモンキーラプターか心神かで問題が再燃しそうな気がしますが・・・。
 

投稿: リラ | 2009.11.23 16:15

(追記です)
願わくばその頃に、まだ我が国に戦闘機の生産基盤が残っていますように。

投稿: リラ | 2009.11.23 16:22

>民主党戦略室の試案では数十万人規模で林業方面に振り向けるというのがありますね。

失業と就業のミスマッチってのは、なかなか理解されないんだろうなー!!

上のほうで実際に林業やっている人の話が出ていたけど、民主党の若手議員に1ヶ月でもいいから林業の現場実習やらせたいよ。

たとえば、ホワイト・カラーが店員や飲食店のウエイターやウエイトレスやるのは、不可能ではないけど、めちゃ厳しいですよ。

初日で足腰、痛くて立てなくなる。
客商売の苦情処理なんか中高年の初年兵がやったら、ノイローゼになってしまう。

市橋みたいに、本当に追い詰められて、若くて体力ある奴なら土方もできるけど。

万単位の失業者(例外も、もちろんあるだろうけど、現職で働きの悪い者?)を十把ひとからげに、介護だとか農林業、自衛隊へ・・・なんて、その業種のプロ集団に失礼極まりない話。

投稿: MI | 2009.11.23 16:30

>その業種のプロ集団に失礼極まりない話。

切り出した材木に買い上げ保障をつけるなら既存の林業家の収入は倍以上に跳ね上がりますし、公務員化するなら既存の林業家は業務指導や監督としての管理職公務員級の待遇で雇用されるでしょうな。

まあ、林業家の皆さんが今までどおり荒れ果てた山の中で貧困生活をエンジョイする権利も尊重しなければなりませんから、無理にこの政策に理解を求めることはしませんが。

投稿: ez | 2009.11.23 16:44

民主党が、自衛隊の広報を有料化しろとの宣言か

>防衛省の広報施設の多くは入場無料だが、仕分けチームは「有料にして財源を確保すべき」などと指摘している
http://news24.jp/articles/2009/11/23/04148364.html

なんでも何処からでも、このような考えなのでしょうか。

ならば、警察の有料化、行政の有料化と、どこまでもいく悪寒が。

先生、これでいいのですか??

投稿: | 2009.11.23 17:24

>、林業家の皆さんが今までどおり荒れ果てた山の中で貧困生活をエンジョイする権利も尊重しなければなりませんから


民主党マンセーのez氏ですが、これはいけません。というか、民主党はこのような思想の持ち主が支えているなら、国や国土が滅びます。

投稿: | 2009.11.23 17:25

林業ねえ。で?素人にやらせたり、機械化したりで、またこれを口実に林道を税金で作りまくるわけですね。
素直に信用保証制度をもっと小渕政権なみに条件をゆるめて使いやすくするとか、麻生政権で100万の失業者を阻止した中小企業緊急雇用安定助成金を拡充するとか、もっと現実的で即応性のある対策をするべき。

投稿: qqq | 2009.11.23 17:26

>最短でも2008年とか

 ご免なさい。当然なら2018年の間違いです。

 あと、主記事で書き忘れたんですが、この長引く不況で、国にしても自治体にしても、緊急避難的な失業対策のつもりで採用した人々が、(不景気のせいで)辞めるに辞められなくて、雇用調整弁としての、のりしろ部分というか、余裕を無くしている部分があるかも知れない。

投稿: 大石 | 2009.11.23 17:33

>シングルエンジンでパワー不足。搭載量も限られ、足も短い。F-2と同じ運命を辿ると解っていて、どうしてこんなのを欲しがるんでしょう。

そら空自としてはラプターが最善なんでしょうけど、ラプター取得が不可能である以上、残った第五世代戦闘機であるF-35しかないというだけじゃないですかね。
サイレントイーグルやスパホの話も出ていますけど、そりゃ現時点における質的優位性を保ちたいのならばそれで構わないでしょうけど、中露も着々と第五世代戦闘機の世界に足を踏み入れているわけですから、予算の兼ね合いから見ても、将来における質的優位性考えないといけないと思いますよ。

>民主党戦略室の試案では数十万人規模で林業方面に振り向けるというのがありますね。
これは自衛隊や道路整備より以下の点で優れているアイデアです。

麻生政権のときに派遣の受け皿として農業に振り向けようとしたけど、結果的に失敗した事例考えるならば、現在の林業政策の問題点や商業性について、よほどきちんとした方策を提示していなければ、掛け声倒れで終わるでしょうね。
ついでに言えば、こうした方策を立てるということは、民主党にとって最も苦手とするところではありますけどね。

投稿: | 2009.11.23 17:41

>ならば、警察の有料化、行政の有料化と、どこまでもいく悪寒が。

そこで、「民営化」ですよw
森永卓郎や亀井静香が言ってるように、仕分け人には小泉・ケケ中改悪路線を推進した悪い学者ばっか入っているてさ。
小泉・ケケ中路線を全否定したつもりが、すっかり取り込まれてしまったでござるの巻
これが鳩山内閣の支持率持ち上げの要因だってのだからオモロイw
枝野やレンホーたちもこのパラドクスに気がついているのかしらん。

投稿: | 2009.11.23 17:46

>切り出した材木に買い上げ保障をつけるなら既存の林業家の収入は倍以上に跳ね上がりますし、公務員化するなら既存の林業家は業務指導や監督としての管理職公務員級の待遇で雇用されるでしょうな。<

民主党の行き先は共産党ですな。

投稿: | 2009.11.23 17:49

>この長引く不況で、国にしても自治体にしても、緊急避難的な失業対策のつもりで採用した人々が、(不景気のせいで)辞めるに辞められなくて、雇用調整弁としての、のりしろ部分というか、余裕を無くしている部分があるかも知れない。

この件は、緊急雇用対策事業として、今年度から3年間の基金事業として実施されています。都道府県が事業主体となり、都道府県自身の対策事業及び市町村や民間が実施する対策事業で、人件費が中心を占めるものを選別して実施しています。平成14年度あたりにも実施されたものですが、今回は規模を拡大しています。麻生政権において、やるべきことはやっているのです。

林業を対象にするのは、農業を対象にしてうまくいっていないのと同様の結果に終わるでしょうね。法人を参入させる件といい、農業従事者育成のための職業訓練が就業に結びついていない件です。

福祉関係は将来的な雇用が拡大するとして就業促進の対象に挙げられています。現実に求人数は多いものの、待遇が追いつかないので人材不足は解決していません。そこで、介護の点数を大幅アップするのが有意義な対策だと考えます。財源負担が増しますが、社会的な価値があるでしょう。

投稿: ペンチ | 2009.11.23 18:48

>100万人に年間400万円の収入を補償した場合、年間4兆円の出費

よくある勘違い、人件費は給与だけで済むものではない。
仕事の種類にもよるが、年収400万円の人を雇うつもりなら、最低600万円以上の人件費は必要だろ。
最も安くあげるなら、給与だけ与えて自宅待機。
それでも、年金に各種保険の雇い主負担分が発生する。
人ってのは、ステルス機以上にランニングコスト(率)が掛かるものです。

投稿: | 2009.11.23 19:22

>公務員雇用
まぁ200万で住民様主権者様民意様に三度バックでいいやという罰ゲーム歓迎な、先生の言うところの将来的な公務員に向いている奇特な人は、ジョーシキで考えれば特車なり個人情報を売って糊口をしのぎますわね。単純に売れば首だから、それはやり方を考えつつやるんで。自分より稼いでいる人は皆利権に見えるから、近視眼になるのはしょうないですが、手段と目的をはきちがえたらいけませんな。
そもそも、中国の労災並みの事故率でしかも普通にひざ下がすっ飛ぶわ暴れたチェーンソーが飛んでくるわなのに「林業でもやればいい」という方は、まぁどっちかというと駄目な意味で体育教師とか少年野球チームのコーチに向いていると思うのですが。だって逆に先生の業界で「紙と鉛筆があれば誰でも物書きになれる」もんでもないでしょう(労災といっても、タイプライター症候群ぐらいとは思うが)。
っつーか、レンFO♪さんもそうなんですが、なんで支持者も含めて理性原理主義者のわりに、簡単に理性のタガがはずれ不幸の拡散波動砲というか判りやすいシバキ主義になるんですかね。一種のビョーキなんでしょうか、あの小沢さんの言った「キリシタン不寛容説」みたいに。

投稿: さいとー | 2009.11.23 20:18

>林業ロボットについては、労働力が余っているときに労働力減らす技術開発をしても仕方ないでしょう。

ロボットを開発するのは、人間の労働環境を改善するのが目的ですよ。
人間にチェーンソーを扱わせるより、チェーンソーを持ったロボットを遠距離から人間がコントロールしたほうが遙かに安全です。
作業が安全になれば、障害を負う確率も減り、健康保険を使うことも少なくなります。
また、一人で多くのロボットをコントロールできるようになれば、切り出した木材の価格を安くすることができます。
少ない人数で多量の資源を確保できるのですよ。


>好景気で人不足のときにロボットを導入し、不景気で人余りのときに人海戦術を使うのが合理的です。

というのは非常に不合理なわけです。
景気に関係なくロボットを使うことが唯一、合理的な行動です。
ロボットを使うことで人間の活動範囲は非常に広範囲に広がります。
人間の仕事はロボットの開発とロボットの監視だけになります。

モニターを通じての監視作業なら、誰にでもできますし、複数の人間を手軽に投入することができます。
副業で行うことも簡単です。

素人を、林業や農業などの高度に複雑化した作業に投入することが不合理なのです。

投稿: ほるほる | 2009.11.23 20:43

>小泉・ケケ中路線を全否定したつもりが、すっかり取り込まれてしまったでござるの巻
これが鳩山内閣の支持率持ち上げの要因だってのだからオモロイw
枝野やレンホーたちもこのパラドクスに気がついているのかしらん。


元々、民主党は、社民党議員や組合出身者以外は、新自由主義者で小泉シンパだったのだし、小沢一郎だって、バラマキ社民主義の旧田中派の中では異色の自己責任、普通の国論者だったんだから。

パラドックスじゃなくて必然・本音じゃないかな。

投稿: MI-6 | 2009.11.23 21:05

山林メンテロボは、今後の軍需への転換を考えたら、けっこう芽がありそうは気がするんですが。
アメリカはUAVをいまや数千の単位で保持してるんだとか。
相手が空なら、こちらは陸で攻めて逝こうってことで。

投稿: truly_false | 2009.11.23 21:10

>パラドックスじゃなくて必然・本音じゃないかな。

市場原理主義がホンネで、マニフェストがタテマエですか・・・。
終わってますな。

投稿: | 2009.11.23 21:26

>ここ数日巻き返しているスパコンの問題にしても、そもそもがそのスパコンはもう時代に合っていないんじゃ? 開発するにしても他のタイプが良いんじゃないの? という視点の記事や報道はほとんどないんですよね。

民主支持者が一度削ってしまったことを無理矢理擁護してるようにしか見えないんですがw

投稿: | 2009.11.23 22:06

>※ 天井からの装飾布など規制無し…居酒屋火災

マスコミが騒ぐので、何か事件が起きるたびに規制が増えていって何をやるにしても不自由な世の中になっていくのですね。今回の件とは関係ないですが、住宅用火災警報機なんて必要だと思いますか。

>公務員雇用

自宅警備の公務員ということで生活保護を増やした方が、いっそ速攻に効果がでるかも。

投稿: くま | 2009.11.23 22:35

>この毛利某は「科学の発展には犠牲はつきもの」みたいなことをシレっといってて大笑い。

大枠で言えば、「科学技術の発展には犠牲はつきもの」ってのは一面の真理かと。
というか人間には100%のものなんて製造不可能
と考えた方がいいだろうな。
下に書いてるけどその国の時代背景とか国の成り立ち
国民性とか社会風土も関係してくるからな。
例えば車なんてのは、いままでどれだけの人間がそれに
関わって死んだのかと計算すればとんでもない数になる
だろう(90年代に入るまで日本車のブレーキの性能は
欧米に追いついてないものもあった、またたとえ追いついているメーカーでさえブレーキに作動時に音がすることを嫌ってクレームを出す、ブレーキの摩耗にいちいちクレームを付ける日本人の変に細かい性質により国内投入しなかったという事情により・・・まあ日本人の自業自得による屍累々w・・・そりゃあ、良く効くブレーキパッドはそれなりにブレーキローターを摩擦で削るもんでっせという物理が理解できないユーザーが多かったんだから科学技術というよりも風土の部類に入るだろうけど。今でも鉄の
粉がホイールにつくことのクレームは良くあるらしい
)しかし完璧なる車の登場を待っておれないのもこれまた
真実だ。航空機もまたしかりだ。
事故率100万分の1だっけ?
でも、その数字も整備も交換部品の品質等もなんもかも
が確実であることが前提だ。
家電製品にしてもまたしかりだ。各メーカー、各製品
同じメーカーでもロットによって耐久性はまちまち
火事で焼け死ぬ人間のうちいったいどれだけの人数が、
家電の漏電など故障、欠陥によって死んでるだろうか

>専門家に任せておくと本当にロクなもんじゃねえことを立証した典型的組織に人生を捧げた男が言っておりました

ああちゃんと専門家にまかせておいたら良かったのに
ド素人の伍長閣下があれこれすき勝手やったあげくの
はてに負けてエライこちになっちゃったというドイツ第3帝国の実例も忘れずにw
たしかヒトラー氏も「専門家に任せておくと本当にロクなもんじゃねえ」って意味のことを言ってたなあ

教訓 世の中にはロクでも無い専門家もロクでも
   無い素人も存在する
   往々にして人はロクでも無い専門家にうんざりし
   たあと、必ずもっとロクでも無い素人になぜか
   まかせてしまう傾向がある
   

投稿: | 2009.11.23 23:33

いつも楽しくROMってますが
林業のお話で少々言いたいことが…。

30度の斜面にへばりつき夏の暑さに耐え
蝮やスズメバチの恐怖に耐え
山ビルにたかられるのも構わず
秋には餓えたKUMAに注意をはらい
嵐の後には山を見回り、
植林をし土留めをし下草を刈り
枝打ちをし間伐し
それら他色々を×30年
(最短での話50年は欲しい)
伐採、木馬、野猿、担ぎ出しで山から下ろし
乾燥(自然になら数年かかる)製材
優良材でも1本2~3千円との話を
林業やってる伯父の話

補助金出してもカ○ナ社長の坪単価19万8千円(24万8千円でも可)には敵いませんて←コレって関東圏CM?
林業ロボも現金の無い林業家には買えませぬ
(ひねた木には使えないし)
もしモノになる人物がおるならばサイレント・コアにでも入った方が良いと思いますね

投稿: ケムケム | 2009.11.23 23:39

トレッキーネタ
http://slashdot.jp/submission/36977/
幼児期の言語習得過程において、架空の人工語であっても、その他の人間語と同じように習得できるのか?という純粋な興味のため、誕生した息子に対し3年間にわたりクリンゴン語でコミュニケーションをとった。…なお、この言語学者はは、トレッキーではないと主張OTL
http://www.netlaputa.ne.jp/~qapla/asaga/stkc.html
お子さんたち大きくなりすぎてるし、今更無理だよね。

投稿: pongchang | 2009.11.24 05:36

>民主党戦略室の試案では数十万人規模で林業方面に振り向けるというのがありますね。
素人が林業・・・
ああ、なんか旧ソ連とかスターリン時代の「森の木を数える仕事」ってやつですね。
あれは思想犯とかの懲罰だったと思いますが。

投稿: | 2009.11.24 09:59

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