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2009.12.31

コバヤシ丸テスト

※ 100兆円の需要創出 4年後に失業率3%台 新成長戦略基本方針を決定
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091230/plc0912301141005-n1.htm

>平均成長率を名目3%、実質2%以上とすることを目指す

 随分謙虚に出たな、と思いません? せめて4%台を目指すと言って欲しいけれど。いずれにしても、政府は企業ではないんですから、政府というセクターがあれこれ主導することで、需要を創出しようなんてのは間違っていると思うし、不可能でしょう。高度成長期ならともかく。

※ 「勝てないゲーム」なら「ルール」を変えよう――脱「囚人のジレンマ」
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0909/29/news031.html

 今年後半、妙に私のツボにはまったのが上の記事でして、内容はともかくとして(ここはかなり議論がある所だと思う)、このタイトルは良いですよね。ぜひゲーム理論を研究した総理に捧げたいです。

 鳩山政権をどのくらい評価するか? 私は60点を上げます。ひょっとしたら75点くらい上げても良いかもしれない。
 まず普天間問題ですが。繰り返しますが、これは日米関係上は全く些末な問題です。もともと米民主党政権のジャパン・ハンドラーは日本に冷たいんです。クリントン政権時代のバッシングからパッシングを思い出して下さい。普天間問題も、片づいてみれば、なんでアメリカ政府はあんなにバカ騒ぎしたのだろう、という歴史的評価が下ることでしょう。
 藤崎一郎駐米大使、この人は君側の奸の典型ですね。なんでこんな凡庸な男が北米大使まで上り詰めたのか。自民党が仕込んだ時限爆弾としか思えない。
 不幸なのは、岡田外相がそのことを解っていない。外務省自体が、国益ではなく、米国益で回っている。私は昔から、外務省は一度解体して、まっさらの人材を採用育成すべきだと述べて来ましたが、この数ヶ月ますますその思いを強くしました。
 外交というのは、本来が喧嘩腰でやるものです。相手が同盟国であったとしても。それが誰も解っていない。恐らく、政権内の、普天間問題に関わっている人々で、大学の一般教養レベルを超えて、国際政治学や外交史を学んだ人間はいないのでは? と思います。本来なら、そこは専門家たる外務省がサポートすれば済むことですが、何しろチャイナスクールは北京の言うことしか聞かないし、北米課はジャンパン・ハンドラーの意のままですから、的確な suggestion が出来る人材が政権内にいないことが、この政権の外交上の不幸です。
 鳩山さんが、年内解決を約束するための親書を送ったのにそれを反故にしたからアメリカは怒っているんだというニュースがありましたが、たかが親書ですよ。そこにどんな文面があろうが、それは努力目標に過ぎません。そんな代物に一喜一憂して激怒するほどアメリカ人はナイーヴじゃありません。それもまたジャパン・ハンドラーが自己の利益を追求するために利用されただけのことです。

* 予算案。これはもの凄く良くやったと思います。これは田中康夫が長野県知事として登場した時も、あるいは大阪府知事選の直後も直面した問題ですが、誕生直後の政権がガチガチで数年回ってきた予算案を弄るというのは恐ろしく困難なことなんです。それを、公共事業をばっさり切って、社会保障費を大幅に増やした。それが吉凶どっちに出るかは不明ですが、政権発足100日の政権が、それをやってのけたというのは称賛に値します。

 ただ問題は、公共事業をばっさり削ったことがどう出るかです。実は、来年度予算で公共事業関連をばっさり削れたことには絡繰りがあります。財務省が、それで景気が冷え込むと解りきっているのに、内実は主計局主導だった予算編成で、そこまで削ることを許すはずもない。絡繰りは、麻生政権時代の巨額な補正予算なんですね。これがまだ効いている。未執行分もまだ残っている。だから一見、公共事業予算を削れたんですね。主計局が民主党に花を持たせたわけです。さすがですよ。君側の奸揃いの他省庁とは違って余裕がある。
 自民党が、この点で、「この予算編成は麻生政権の遺産あってのことだ」、とアピールしないのが不思議ですが。それどころじゃないんでしょうか。

* 問題は、やはり来年以降のことです。私は二番底は無いと思っていますが、来年もまた今頃、この巨額な赤字予算を組む必要に迫られるでしょう。仮に景気が回復基調に乗ったとしても、税収の回復は相当に後れて来ます。どんな特需や景気に沸いても、ここまで落ち込んだ税収不足が戻って来るには、4年5年掛かるでしょう。その間も、こんな無茶な国債発行が出来るか? 来年もこんなことをやっていたら、再来年には、間違いなく赤信号が点ると思います。国民のマジョリティが、この国債発行は無理だと判断する瞬間が来るでしょう。

* 繰り返しますが、私は労働力の流動化が景気回復の唯一の正しい道筋だろうと思っています。会社にしがみつかないシステムへの変更。それで人材を新規ビジネスへと誘導して、民間から需要を生み出す。政府に必要なのは、その転職時を埋めるための予防行政と、金融機関が新規ビジネスへ、敷居を下げて資金を流せるようにするための制度設計です。
 日本はこの十年、そろそろ20年になりますが、いろいろ頑張ったけれどうまくいかなかった。企業にも社会にも、膨大なレガシーコストを抱えて身動きが取れなくなっている。われわれは勝ち目の無いゲームを十数年続けてきた。そのたびに借金を膨らませてきた。
 どうも勝ち目が無さそうだ、と思ったら、ゲームのルールを変えましょう。日本は今、コバヤシマル・テストを受けているようなものです。勝ち目が無いと悟ったら、カーク船長みたいにプログラムを書き換えるくらいの荒技をしなきゃならない。もうそういう時期に来ています。
 昔は、革命や戦争という手段によってそれが成されたけれど、平和社会ではそうも行かない。私たちは自ら、平和的にルールを変える勇気を持つべきです。

※ <ロシア宇宙庁>「2032年に小惑星が地球に衝突」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091230-00000080-mai-int

 やっぱりアポフィスは仇役だった!(byスターゲイト・ヲタ)。恐いというより、その2032年に、自分らはどんな生活をしているか? ですよね。22年後。私はもう71歳です。どこかの公団アパートに潜り込んで、「生活保護遣せゴルウァ!」「いやあんたは基礎年金もあれば、細々ながらメルマガの稼ぎもまだあるだろう?」みたいな毎日を送っているかも知れません。
 ぜひこの歳になってもTSUTAYAに通いながら、「こいつらはエロスが解っとらん!」とぶつぶつ言っていたいものです。
 日本経済はどうでしょうか。私の子供たちは、順調に育てば社会に出ているはずですが、借家で自宅警備員とかやっていたらたまらんですが。
 中国はたぶんその頃、少子高齢化社会の矛盾に直面し、「日本病」に見舞われているでしょうね。ドルの地位はどうだろう。

※ 知的障害生徒向け「分教室」広がる 12年度には倍増
http://www.asahi.com/national/update/1230/OSK200912300141.html

 教育現場に於けるノーマライゼーションこそが、日本で、社会と障碍者を分断してきた不幸な歴史を変える第一歩だと私は信じているので、今後ともこういう動きが広がることを強く望みます。

 ↓その他の話題はメ-ルマガジソにて

※ サッチャー氏に女性空手警護団 訪日で計画、英は困惑
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009123001000117.html
※ 九州新幹線で急患搬送 11年春「ドクタートレイン」
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=21375
※ “ガラパゴス”から脱却? 海外で脚光を浴び始めた日本製ケータイ
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091230/biz0912301202007-n1.htm
※ ハイブリッドカーに不穏なウワサ 整備工場や事故現場が危ない?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091229-00000002-jct-bus_all
※ <薩摩藩>長崎の蔵屋敷の写真発見…坂本龍馬の活動拠点か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091231-00000008-mai-soci
※ 消防士が火事からDSを救う、奇跡を起こしたその町の名前は…!?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091231-00000002-isd-game
※ 地上波の日本ドラマ解禁に前向き=韓国文化相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091230-00000043-jij-int

※ 前日の空虚重量70.8キロ

※ AT&Tのメール・アドレスをお持ちの方から、28日から有料版のメルマガが届かない、というメールを頂戴しました。ご返事と供に、この三日間分のメルマガを転送したのですが、レスポンスがありません。恐縮ですが、ここをご覧になっていたら、それが届いたか届いていないのか? 再度ご連絡を頂戴できればと存じます。

※ 私は、今年年男でしたw。何も良いことはありませんでした(^_^;)。政権交代したじゃないか? 将来、10年20年後、この年を振り返った時に、あの年が節目になって、日本の未来が拓けたのだ、と懐古できるようなきっかけであってくれれば、と思います。去年の今頃、世界恐慌に怯えていたことを思えば、状況は遙かに改善されていますよ。

 では皆様、良い新年をお迎え下さいませ。お正月は、例年通り、3日からの配信、ブログの再開となります。

※ 有料版おまけ 今年を振り返る

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コメント

今年一年間お疲れ様でした。
鳩山政権に対する評価についてはほとんど同意できませんが、この一年を通すと著作もしっかりでたし、読者の一人として満足できた一年間でした。
健康に留意しつつ、来年もお仕事頑張ってください。

よいお年を。

投稿: ハスミ | 2009.12.31 13:43

※ 地上波の日本ドラマ解禁に前向き=韓国文化相

結局センセイはアジアというものを世界とは全く認めないんですな。
センセイの頭の中にある「世界」とは欧米だけなわけですな。
日本のドラマは普通に東南アジアで広く放送されているわけですが。
それは中国も同じ。韓国だけがアホなプライドと盗作制作から解禁が遅れただけの話。
いや、別に韓国は貶めませんよ。日本のドラマにも盗作が多々ありましたから。
今期だとリアルクローズですか。もろプラダを着た悪魔の盗作。原作が漫画だからって
テレビ局が免責はされませんがね。

投稿: | 2009.12.31 13:46

>まず普天間問題ですが

というか、日本の外務省問題ですが、入省時に研修言語を決めて、その言語を母語としている国に言語留学させるやり方が明らかに戦前的過ぎて、制度疲労を起こしているのではないでしょうか。研修言語がドイツ語かフランス語かスペイン語ならば、もはやヨーロッパ諸国(そしてメキシコを除く中南米諸国)は極東の安全保障問題に口出しする余裕はもはやないので危険性は低いですが、チャイナスクールやアメリカンスクールの魑魅魍魎が跋扈する外務省問題に手をつけるならば、「まず」でも「最後に」でも構いませんから、一つの方法として研修言語に英語・中国語・ロシア語・朝鮮語(場合によってはアラビア語も)を選択した入省者はできるだけ日本国内でのみ言語研修を済ませれば研修言語の母国に籠絡される危険が減るのではないか、と素人考えを披露してみました。

それから外務省に限りませんが、キャリア官僚が入省後に(主に)アメリカの大学院に留学するケースがあります。それなら入省前に国内外の大学院でMAを取得した人材を優先的に登用する制度を確立したらどうでしょうか。学部卒と院卒で登用を分けるのは学歴差別という声も上がるかもしれませんが、(外務省に限っては)学歴差別云々より国益重視を堂々主張してもよいのではないでしょうか。

投稿: 高橋和司 | 2009.12.31 14:18

予算案:
よく年内に仕上げたと思います。絶対無理だと思っていましたんで。

>年度予算で公共事業関連をばっさり削れたことには絡繰りがあります。

麻生政権のそれは緊急経済対策ですから、それをもって減っていないと
するのは筋違いでは。

むしろ、片山さつき氏のブログのほうが「からくり」を言い当てています。

>もっとも、21年度予算で、「経済緊急対応予備費」としてつけた、公共にも回せる予算を名前まで半分継承して、「経済緊急対応・地域活性化予備費」として、全く同額の1兆円を計上していますから、実質マイナス4%位かもしれませんが、、。<
http://agora-web.jp/archives/858630.html

こういうコソコソしたやり方では、アナウンス効果という点では
あまりよろしくないんじゃないですか。

投稿: 黒煎りゴマ | 2009.12.31 15:29

>政府というセクターがあれこれ主導することで、需要を創出しようなんてのは間違っていると思うし、不可能でしょう。

政府支出の大半は民間に支払われて、れっきとした需要になりますが?

>それで人材を新規ビジネスへと誘導して、民間から需要を生み出す。

この思考が全然解らんですね。
新規ビジネスが成長してないと、そもそも新規雇用をしませんがな。
1.他の業種が満たしていない需要を発見する→2.その需要を満たす新規ビジネスを立ち上げる→3.会社が成長してあらたな成長の為に新規の人材を必要とする→4.やっとここで新規雇用が発生する

これが通常の思考回路だと思いますが、なぜに人材の流動化→新規ビジネスが発生になるのか、解らん。

1.も無い段階で、人材の流用化ったて、失業者を増やして、政府は失業対策をしろの大合唱で終りです。

おまけ
>未執行分もまだ残っている。

残ってない、消しといて、新たに第二次補正を組むようなバカなマネはしてるけど

投稿: KAZ | 2009.12.31 15:59

>海外で脚光を浴び始めた日本製ケータイ
現在日本で主流の3G携帯電話は海外の通信方式と互換性があり、キャリア制限がなければSIMを差し替えるだけで海外でも使えます(ドコモ、ソフトバンクの場合)。

そのため、しばらく前から国内に携帯電話窃盗団が暗躍し、日本の携帯電話が中国などで富裕層向けに売れているという記事も出ていました。
元々日本の携帯電話は海外で手薄な高機能版が多いため、海外でも欲しがる人が多いのですよね。

i-modeが討ち死にした昔と違い、シェアを取れる可能性はけっこうあるかと。

投稿: 銀次 | 2009.12.31 16:25

民主党系の知日派は共和党の軍利権に冷ややかなようで面白いですね。外務省は共和党人脈とべったりなんでしょう。エドワード・リンカーンは、日本叩き時代の専門家でしたが、「この長い歴史(共和党系人士が、「日本叩き」を牽制してきた)を考えると、今起きていることは実に皮肉だと思わざるを得ない。」といってます。ポチウヨ御用達の雑誌『ウェッジ』で「日本政府は米軍基地に多額の財政支援を提供し、自民党政権は長年、地元の問題(騒音、公害、犯罪)に概ね目をつぶってきた。このため、国防総省は在日米軍基地に関する有利な取り決めについて、大きな自己満足に陥ったのではないか。・・だが筆者は、戦略的な重要性はいくらか誇張されていると思う。本当の問題は惰性だ。問題は、米軍基地が受けている今の優遇措置を手放したくないという米国側の単純な願いなのである。国防総省も当初のショックを乗り切って、新たな現実に適応していく必要がある。・・・妥協は親密な関係に欠かせない重要な要素なのだ。」と書いてます。こういう人は、靖国批判とか中国に融和的な傾向もあるのでポチウヨ的日本人もヨイショしないんでしょう。

投稿: popper | 2009.12.31 16:59

赤信号て何?無視して渡るとどうなるの?w

投稿: | 2009.12.31 17:14

年末に心温まるニュース。
次巻のゲスト?w

>ttp://news.goo.ne.jp/topstories/region/20091231/1685eb582ea60e7fa26f54f42c8b6b0f.html

それではよいお年をお迎えください。

投稿: 七師三等兵 | 2009.12.31 17:57

>教育現場に於けるノーマライゼーションこそが、日本で、社会と障碍者を分断してきた不幸な歴史を変える第一歩だと私は信じているので

10代の子供と言うのは格付けと同族によるクラスタ化が本能なので、極めて難しいでしょう。生存権さえしっかりと確保出来るなら分断されたままの方が幸せな事も世の中にはあります。


良いお年を。

投稿: | 2009.12.31 18:03

>鳩山政権

個々の問題がどうのこうのより、あっちにもこっちにもいい顔しようとしてその場その場で迎合する体質そのものにものすごく不安を感じます。鳩山自身の「『多少サービスをするか』という発想になって…」という発言が全てにおいて発揮されているようで、この先ますますグダグダブレブレになるのは目に見えていますよ。

>ガラパゴスケータイ

ガラパゴス云々って、何が悪いのかいつもさっぱり分かりませんね。市場のニーズに合わせた商品を投入するのなんて当たり前のことじゃないですか。海外で売りたけりゃ海外のニーズに合わせた端末を開発して売ればいいだけの話でしょう?

投稿: 00 | 2009.12.31 18:15

システムのルールを変えなければ日本はいつまでも勝つことはできないというのは常々言ってきたことだから、それ自体はまったく異論はない。カジノで儲けようとするのではなく、カジノを作れというのはそういう意味だ。
(システムのルールとプレーヤーのルール)

ただ、残念ながら、ルールの変更は囚人ではできない。そして囚人のジレンマが囚人のジレンマたるのはプレーヤーが利己的に振舞うからであり、他のプレーヤーが利他的に振舞う保証がないからだろう。すなわち、プレーヤーがすべて利他的に振舞えば全体の利得が最大化されるとわかっていたとしても利己的に振舞ってしまうのは、もし自身のみ利他的に振舞うと利己的に振舞う場合よりも利得が下がるとわかっているからだ。人は得することよりも損することに感受性が高い。人の非合理性はこの感受性の非対称性にある。それでは「利他的に振舞うこと」というルールを資本主義のゲーム(囚人のジレンマ)に導入することはできるだろうか。もちろん、それは今のところ不可能だ。将来的に人がより高次の存在(合理的存在)でありうるのであれば、それは資本主義とは呼ばないシステムにとって変わっているだろうからだ。また、人が完全な合理的存在となるならば、それは人とは呼ばない存在でもあるだろう。囚人のジレンマで言えば、利得を受ける囚人になるのではなく、利得配分をしている看守にならなくてはならないということだ。

ずるいとunfairの違い - 書評 - ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51355503.html

投稿: | 2009.12.31 18:29

>A.D.2032
いやあ、「自宅警備員なんてとんでもなく贅沢」という状況じゃないかね。そもそもすでに警備する家などはなく、大陸を遊牧民よろしく根無し草のように放浪するとかね。そのうち過激思想に染まって反国家主義者となり、世界各地で頻発する武装闘争に参加。年をとって何故か祖国愛に目覚めたので、蟹工船を乗っ取って日本をめざすが、相模湾に近づき富士山を望んだあたりで「日本か、何もかもがみな懐かしい」とか呟くんだろうよ。
まあそれはともかく、2035年の皆既日食が見られなくなるのは残念だなあ。

投稿: | 2009.12.31 18:45

>次巻のゲスト?w

このパターンがたまらん。

投稿: alpaca | 2009.12.31 19:06

>年賀状
宅の場合「終了のお知らせ」は5年前からですが。
まぁ、業界パーティーに皆勤して、名刺配るのと、年賀状で済ますのの、二者択一という考え方もあるし。冒険作家クラブが閉じてしまえば、フガフフということもあるので、先生にとって年賀状は大切でしょうね。旧友との邂逅も勿論のこと。

投稿: pongchang | 2009.12.31 19:14

popperさん
>ポチウヨ的日本人もヨイショしないんでしょう。

”ポチウヨ”なっつかし~~ww
副島隆彦かww 存在を忘れていましたw

投稿: | 2009.12.31 21:42

>労働力の流動化が景気回復の唯一の正しい道筋

社会保障費を大幅に増やすことは、労働力を固定化する方向に働きます。
民主党は、自民党が行ってきた公共投資と社会保障をすべて廃止し、企業への課税をすべて廃止、自民党が作った規制もすべて廃止してしまえば良かったのです。

そうすれば企業の活動は活発化し、労働力の需要が高まることで流動化は非常に大きくなったはずです。

ところが現実の民主党が行った政策は、自民党の政策そのまま。
おそらくは政権交代が実現するまでは日本は不況のままでしょう。

田中角栄以来の自民党政策をすべて否定する政党が政権をとれば、年率30%の成長も夢ではありません。

投稿: | 2009.12.31 21:43

失礼。投稿: | 2009.12.31 21:43 の書き込みは、ほるほるによるものです。

それでは、良いお年を。

投稿: ほるほる | 2009.12.31 21:44

>去年の今頃、世界恐慌に怯えていたことを思えば、状況は遙かに改善されていますよ。

えっ??w
そりゃアレですよ、状況が変わったんじゃなくて大石センセが変わったんですよ。いまどきの失業者に対してもこういう扱い↓するようになったじゃないですか
> でも仕事というのは、端から見れば大なり小なりクレイジーなものですよ。どんな業界でも、普通その稼ぎでそこまでやらんでしょう、みたいな無茶な仕事を今は強いられている。

>私は二番底は無いと思っていますが、
いざとなれば、自民党(とくにネトウヨが今でも支持する安倍さんとか)がなんとかしてくれると思ってますよね、センセw

投稿: | 2009.12.31 22:00

>繰り返しますが、私は労働力の流動化が景気回復の唯一の正しい道筋だろうと思っています。会社にしがみつかないシステムへの変更。

難しいのは、30代末ないしは40代頭から20代後半くらいまでの人たちの多くが正規雇用のレールから外された・もしくは脱落したままでいて、ろくな職能も身につけられぬままに滞留してしまってる事です。

労働力の流動化の議論の中では、この様な比較的ミクロな問題というのは置き去りにされがちですが、それが例えば一万二万の問題であれば、企業の需要を著しく満たさない人々は福祉で抱えればいいという話になりますが、現実に起こってるのは数百万かそれ以上の人が正規雇用のパイから外されて少なく見積もっても数十万単位で職能と企業需要のミスマッチにハマってる人が出てるという悲劇です。

この悲劇は労働力の流動化ではまったく解決しない。
原則的には労働力の流動化とは首を切る自由であり、それは裏返せば企業に需要レベルの高止まりを許容するという事になる。
解決するには企業の需要レベルを著しく下げるしかないのですが、タダでも低コスト体質か高付加価値商品への路線変更かという議論がされてるときに、企業的に見て低質の労働力を比較的高賃金で受け入れると言う事をやるか?と言えばまずやらない。
低質の労働力であれば中国やミャンマー並の低賃金でなければ割に合わないと言い出すだろうし、では質を上げようといっても職業訓練で職種転換して企業の需要にマッチ出来るのは精々30代中盤までになる。

どちらにしても企業のインセンティブなるものにたるのでは無理で、低質な労働力であっても比較的(今の製造業派遣労働者の二倍以上の時給)高い給料を出させないと経済の破綻や労働力のダブつきは解決しないと思います。
それと同時に比較的柔軟性を持ってる若い世代の労働の質を向上させる必要もある。
詰まりは、労働力の流動化は相当後の段階で、今は逆に固定化をあるラインまで急速に進めるべき段階ではないかと思いますよ。

森内閣以降、正確には中曽根内閣以降の自由化路線というものが日本に残した歪みと言うか、大企業天国にしすぎてつけを社会に押し付け続けてきた禍根と言うのは回復不能なほどに悲惨なものがあります。

来年は、この問題に伴う矛盾が今年以上に噴出して、一番日本経済を侵食して停滞に追いやってる元凶であることが露になってくるでしょう。
それを解決する道筋が続く事を祈りつつ、キーボードを置きます。
皆様、大石先生、よいお年を。

投稿: 業界インサイダー | 2009.12.31 22:22

>鳩山政権をどのくらい評価~
DDH通してもらいましたからねぇ。あまり悪いことはいえないので、62点って所ですか……。野党が不甲斐なさすぎですよ。


まぁ、来年は良い年になるといいですね。個人的には、来年早々よりスキルアップの為の諸々が始まります。こちらにはあまり顔を出せなくなりますが、先生の益々の御活躍を期待しております。

よいお年を

投稿: 名無し二等空士 オンステーション | 2009.12.31 22:40

投稿: | 2009.12.31 18:45

いいですね、それ。上中下3巻位の小説が書けそうw

投稿: | 2009.12.31 22:58

良いお年を

投稿: くま | 2009.12.31 23:07

来年も先生の作品を楽しみにしております。そうそう、先生がお考えの「将来の日本」を題材とした政治小説をお書きになりませんか? 是非、読んでみたい気がします。

どうぞ、よいお年をお迎えください。

投稿: アイゼンシュタイン | 2009.12.31 23:17

>森内閣以降、正確には中曽根内閣以降の自由化路線というものが日本に残した歪みと言うか、大企業天国にしすぎてつけを社会に押し付け続けてきた禍根と言うのは回復不能なほどに悲惨なものがあります。

自由化路線や大企業天国なんてどこに?
日本が行ってきたのは社会主義路線であり、利潤と雇用を作り出す大企業への不当な圧力です。


日本政府の支出が流れた先は地方自治体や中小企業です。
大企業が作った利益を再配分と称して、盛大にばら撒いていたfわけです。足りない分は借金をしてまで。
その結果、地方自治体も中小企業も政府からの補助金なしでは成り立たたなくなり、実質、国営化されています。

投資効率のよい大企業が作り出した利潤を、統治効率の悪い・皆無の中小企業へばら撒き続けた結果、新規に雇用を作り出せる産業が壊滅してしまったのです。
新たなビジネスを行うよりも、補助金を申請した方が儲かるのですし、補助金をもらっている企業とそうでない企業とでは、競争において前者がはるかに有利ですから。
現在の不況は、何の利益も生み出さない連中に投資を続けてきた結果です。

労働力の流動化なんて簡単です。
補助金をすべて廃止し、市場を制圧している補助金頼みの企業を壊滅させ、新たな市場と新たな企業が生まれるようにするだけでOKです。
労働者も経営者も、自分で考え、自分で行動し、それなりの場所を見つけることでしょう。


国が企業活動を管理し労働者の質も管理しようというのは、ソ連をはじめとする社会主義国が失敗することを示してくれました。
もっとも成功した社会主義といわれる日本でも、社会主義はやはり失敗に終わったのです。

投稿: ほるほる | 2009.12.31 23:54

新年 あけましておめでとうございます(^_^)
 対馬の戦況が気になる中、年を越してしまいました・・・・

 新年早々、目にしたニュースは、前原沖縄相が代案なければ現行案で連立解消へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100101-00000016-jij-pol
 鳩山、岡田、北沢と役者が多いのに、またもう一人増えた・・・・

>*繰り返しますが、私は労働力の流動化が景気回復の唯一の正しい道筋だろうと思っています。会社にしがみつかないシステムへの変更。それで人材を新規ビジネスへと誘導して、民間から需要を生み出す。政府に必要なのは、その転職時を埋めるための予防行政と、金融機関が新規ビジネスへ、敷居を下げて資金を流せるようにするための制度設計です。

 何だか懐かしい政策だと思いましたが、これは小泉-竹中ラインで行った構造改革路線じゃないですか(^_^) 

投稿: プレーリードック | 2010.01.01 17:05

>少子高齢化
流石アニキは「出来る」男だぜ
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20100101spn00m200011000c.html
哀川翔:初孫

投稿: pongchang | 2010.01.02 06:18

>雇用の流動化
某池田大先生の説に拠れば、いわいる大企業にいる潜在的に優秀な労働者が、
その企業にしがみ付くことへのインセンティブが大きいかもしくは離れることに
よる不利益が大きいため、なかなか外に出てきて他の企業に移ったり、起業したり
ということをしないから日本の経済が活性化しないとか。
また、既存の企業内にいる無能者が、ただいるだけで給料をもらえるという既得権益
にのっかて既得のポストにしがみついていることによって、企業の外にる人材が、
そのポストに就くことを妨げているのが日本の経済を停滞させている原因であると。
だから、経済活性化のために雇用の流動化が必要だといっているんですね。

その人の立場によって、この言葉の受け取り方は違うと思います。
日本の社会主義者たちなら、この言葉は「大企業優遇の政策の最もたるものだ」
どいうことになるでしょう。労働者は皆同じ立場にたっており、皆弱者であって、
共同して資本と対決して搾取された金を取り戻したり、既得の権利を守るのが正義
だと信じて疑わないからです。
自由主義者で企業家でない者の立場は違います。
同じ労働者だろうが企業経営者だろうが、皆それぞれの参加条件で市場に参加して
お互いに財やサービスを売ったり買ったりする対等なプレイヤーである。
その理屈からいうと、企業内部にいて既得のポストに不当にしがみ付いている無能者は、
自分がそのポストにつくのを妨げている邪魔者以外のなにものでもありません。
「どこか、もっと適当な企業なりどっかに行って、そのポストを明け渡してくれ」と
いうのが彼等の意見。そのための競争のスタートラインにすらたたせてもらえない。
競争を阻害しているのが現行の規制だ。と捕らえているのです。
あと企業経営者の立場から言えば、これも様々な考えの人がいるでしょうが、
皆思っているのは適切な人材をそれぞれの部署につけて企業の経営効率を高めたいと
いうのが本音でしょう。経営環境についてはそれぞれ一過言あると思います。
規制(労働法規以外にも大店法などがありますよね)が多いほうが儲かると思っていたり、
規制がないほうが自由にやれていいと考えていたりいろいろいるわけです。
一概に、自由化に賛成しているともいえないと思います。
むしろ、「自分達に都合のいい規制なら大歓迎」というのも本音じゃないでしょうか。
つまり、自企業の既得権益を保護するような規制です。

自由主義者が主張するのは、そんな規制全てを撤廃しろということです。

#ここにきている規制撤廃論者の全てが自由主義者とも思えませんが。

投稿: スサノオ | 2010.01.02 08:11

>いわいる大企業にいる潜在的に優秀な労働者が、

んなものが存在していると考えるのが幻想

大企業のバックアップ無しに裸の実力を測れば、大企業外の人材とかわらん

投稿: KAZ | 2010.01.02 09:21

>潜在的に優秀な労働者

流動化させるならさせればいいけど後になって「体よくクビ切られただけ。なんでこんな事になってしまったんでしょうか」なんて言っちゃ駄目ですよ

投稿: | 2010.01.02 16:33

>競争を阻害しているのが現行の規制だ。と捕らえているのです。

規制=寄生
「異議な~し」
年功序列だと転職した場合、一から始め直しですから社蓄化も止む無し。
米軍は学卒者で兵卒志願の場合、基礎教育終了後は上等兵になるそうです。

投稿: 誰是大英雄 | 2010.01.02 16:40

ほるほるは、ソシアルダーウィニストなのかねぇ。

投稿: | 2010.01.02 23:50

あけましておめでとうございます。
新年早々のネタとしては何ですが、スカパー280chのラブホ投資番組に、
ホリエモンが出演して一口50万の出資に、自分の馬が出走するときは、
それぐらい馬券買ってるし、とか何とか・・・。
3日の無料開放デーにも再放送があるようなので(17:30)、気が向いたらどうぞ。
さとう珠緒も出てますよ~( ̄▽ ̄)

投稿: ya-mana | 2010.01.03 01:06

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