高齢化社会という負け戦
昨日、私が介護問題に関して「面白い」と書いたら、不愉快に感じた方がいらしたようで、日本語の「面白い」にはいろんな意味があるけれど、英語の「interest」にもいろんな意味があって、両者ともに使い方が難しい言葉ですよね。
私が「面白い」という書く時には、だいたい「興味深い」という程度のニュアンスなのですが。
昨日の報道2001@CXの番組後半で、スウェーデンの「タクティールケア」というのが紹介されていました。98歳の、介護士に罵詈雑言を投げる惚け老人が、そのスキンシップを図る療法で受け答えが非常に人間的になると。その後の、スウェーデン式の福祉を普及させるために、入居費3000万円で月50万も取る有料ホームの紹介はどうかと思いましたが。
それで、真心の籠もった下手くそなケアと、真心の無い高度なケア、とどちらが良いか? と問われたら、私は「どちらも嫌です」と答えます。あるいは、せいぜい、運が良かったら、真心の籠もったそこそこなレベルのケアに巡り会えるかも知れない、という程度でしょう。
程度の問題に過ぎないとは思うけれど、もし今うちに父親がいたら、可能な限り付き合うでしょう。たぶん施設等に入れることなく。私の爺さんの場合はまだそういうレベルですから。
婆さんはどうか。たぶん引き取ったら虐待すると思いますね。朝から晩まで耳元で、「あんたは娘とそのアホな旦那のご機嫌取りのために、息子も可愛い孫も捨てたんだ。俺がまともな世話をするなんて思うなよ……」と毎日囁いて虐待の限りを尽くしそうな気がしますね。
(*余談ですが、経緯はどうあれ結果として私が親を捨てたことに関して、時々非難なさる方がいらっしゃいますが、子育てと親の介護が両者供に人間としての義務だという前提に立つ時、現実問題として、それを両立出来なかったら、少なくとも私にとって選択肢は一つしかありません。二兎を追って疲弊するより、社会を継続させるために、まず自分が親としての義務を最優先させることが第1です。つまり戦場に於いては、傷付いた兵士を置き去りにするか、負傷兵を守って全滅するかの選択が何処かで強いられるのと同様のことです。置き去りにした以上、その負傷兵の装備(遺産)が誰か第三者に没収されることに異議はありません。それが行政によって、リバースモーゲージされれば結構なことです。
こう考えると、小泉政権時代の国の政策であった、「老人介護はまず家庭で出来ることをしてから……」、という発想自体に無理があったのかも知れない。この半世紀、都会に若者を収奪することで日本経済は繁栄した。なのに一方で、故郷に残した親の面倒も都会に根を張るしかなかった世代に求めたことは矛盾していた)
※ 何度も書くように、日本は人類史上経験したことのない「長命」という危機に直面しています。これは出口の無い負け戦です。しかもこんなのは序の口、まだまだ悪化する。ゲリラは増える一方なのに、兵士は増えない所かこちらは減る一方。何処の国より長生きできるのに、若年人口は減り続け、介護の人手も予算も足りない。介護ロボットが戦場に出るには、恐らく四半世紀以上掛かる。
私たちの世代はそのことを知っています。われわれの老人介護が極めて困難な状況にあり、それが国家と社会のリソースを食い潰そうとしていることを。ところが一方で、それを自覚しない出来ない人々がいる。当の老人世代であり、予備軍です。
彼らには、甘美な成功体験しか無い。戦後の焼け野原から国を復興したという成功体験があり、団塊の世代には、この国を世界で最も富める国にしたという誇りがある。
その彼らはまた同時に、自分たちも、親の老いを看取ってきた記憶や経験もある。自分らが発展成功させた社会と国家が、先人がして来たように、自分たちの老後の世話をするのは当たり前だと思っている。後期高齢者医療制度への反発はそこにあったのでしょう。
金も人的リソースも無いのに、98歳の惚け老人のご機嫌を回復させることをよしとする文明と国民がいる。生命を尊ぶというのは、普遍的な概念です。それはなぜ普遍的かと言うと、命とは、かくも脆い存在だったからでしょう。
所が現状では、人格を喪失した老人たちにチューブやセンサーを繋いで永遠に生き存えさせることも可能となりつつある。精神も肉体も衰えて24時間のケアを必要としているのに、でも人が死なない時代がすでに到来している。果たして、命の本質とは何でしょうか? 単に脳波でしょうか? それとも自我? 一日中夢遊病者のように過ごし、たまに記憶や人間性を取り戻すボケ老人の人格や生命を尊重するのは、福祉や博愛なんかではなく、文明社会の自己満足ではないのか?
今ですら、そのケアの付けは、赤字国債という形で後の世代に回している状況です。
そんな状況なのに、甘美な成功体験に支配される強欲な世代は、「親の面倒を子どもが見るのは当たり前」「単なる順番」、「この国を一流にしてやったんだから、国が面倒見るのも当然、負担増はまっぴら」。それを履行するために社会が疲弊し、我が子が職すら失う状況になっても我関せずでいたりする。先細るリソースで、これまでの倍長生きできる世代をケアしなければならない状況を理解しようとしない。
圧倒的大多数の高齢者は成功体験しか記憶していない一方で、私より後の世代は、不景気な日本の姿しか知らなかったりします。私は、自分が惚け始めたら、息子達に負担を掛けないために、潔く自裁したいと思っているけれど、いざその時になったら、たぶんずるずると生き存えて、「腐っされ自民党! のせいでこんな衰退した国を、俺は長年納税者として支えてやったんだ。最後くらい下の世話しろよ、ゴルウァ!」と言い続けるんですよ。死ぬまで。たぶん20年も30年も。
子どもの親孝行は5歳で終わっている、と断言する私も、いざ70歳まで長生きしたら宗旨替えして、「子が親の面倒を見るのは日本社会の美徳です、キリッ!」とか言う羽目になるんですよ。
四半世紀後このメルマガやブログがあったら、「とはいえ、息子の世代も大変だろうから、基本は家族でケアということにして、公的扶助もしっかりするのが文明社会というものだ」と図々しいことをしれっと書いているんだろうと思います。
*苦しかった人生、目前に金が…元書記官詐欺事件、情状は
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201003230544.html
先日の事件、判決は11年の実刑という重いものでした。人間の寿命が40年だったら、どんなに濃密で素晴らしい人生を謳歌できるだろうかと思います。あっという間に毎日が過ぎ去り、子育てが終わる前にもう孫に囲まれて死んでいく。
人類社会は、長らく寿命が40年50年しか無かった時代から、たかだか1世紀で、その倍近くも生き存える時代へと進歩した。
なのに、ライフスタイルは昔とたいして変わらない。子を産める年齢は限られているのに、やたらと婚期も遅くなり文明の必然として少子化にもなり、でも、老いても生きる人間をどうしようか? という議論は一切回避して来た。
元気なうちに、祝福されて自裁できる習慣を普及させることが急務です。70歳のALS患者は生かす価値と義務があって、50歳の若年性惚けの壮年は生かす価値は無いのか? など、難しい議論が必要になるでしょう。
誰を生かす価値があって、どんな状態なら、もう彼岸に送って良いのか? の判断は、仮にそういう習慣が当たり前になっても難しい判断になるでしょうけれど、この負け戦を継続するリソースとアイディアが無い以上、果敢に進むしかない。日本人の平均寿命を下げるという明確な目的を持って挑むしか無いでしょう。
そして私たちが今、この議論を避けて封じ込めているのは、それが文明や人道に反するからではなく、われわれはぎりぎり逃げ切れる、という安心感があるからです。50歳代以降を除外して、この破綻の波をもろに被る世代だけで、国営姥捨て山の是非を問う国民投票でもして欲しいですね。
私たちは、これが今以上に酷くなる負け戦だということを自覚しなければならない。それを自覚した上で、戦場から撤退する出口戦略の議論を一日も早く始めるべきでしょう。老人が自然発生する以上、戦争は終わらないけれど、戦線をどこまでどうやって縮小するか? の議論が急務です。
この国の老人福祉は、アフガンの山岳地帯で、ゲリラの抱囲の中に取り残されたパトロール部隊と同様です。足手まといな負傷兵がいて、でも彼は幸い死ぬ兆しも無く、ただ身動きできないというだけ。しかし救出のヘリは来ないし援軍も来ない。ゲリラはますます抱囲網を狭めてくる。白旗を揚げることは許されず、かと言って負傷兵を射殺することはタブー。このままではどうにもならないことは解りきっているのに、無意味な希望を抱く兵士がいて、指揮官はタブーの前に、全員で討ち死にすることを覚悟している。そうやって思案している最中にも部下が次々と倒れていく。みんなが倒れて全滅する前に、負傷兵を楽にして脱出する勇気を持つしかないでしょう。せめて、こいつは運べるけれど、こいつはここで楽にしてやるしかない、あるいは、こいつは次男で独りもんだけど、こいつは所帯持ちで幼い子どももいるから無理をしてでも連れ帰るしかない、みたいな選別はやるしかない状況に至っている。
※ 【あれから15年…警察庁長官銃撃】(下)浮上したもう1人の男 テロとの戦い「現行法では限界…」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100328/crm1003282158013-n1.htm
所がこのワンマンアーミーなお年寄りは、八王子のスーパー事件に関しても、同様の見て来たような手記を発表して、警視庁は逮捕寸前まで行ったんですよね。所がこちらの案件は、その後(たぶん)真犯人が中国の刑務所で見つかる。今となっては、彼の線は薄いのだろうと思いますが。
※ 卒業後3年は新卒扱いに 大学生の就職、学術会議提案
http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201003290001.html
効果があるならやれば良いけれど、そもそもその新卒採用自体を無くす方向へ行った方がよろしいんじゃないでしょうか。
※ 21議員側に5500万円寄付 鳩山首相側、不自然さ残る「バラマキ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100329/crm1003290145001-n1.htm
普通に考えれば、こんな世間知らずなボンボンの所に人が集まってくる理由なんて一つしかないわけで、そらばらまいて無いなんて言っても通らないでしょう。
※ 「どこで吸えばいいのか…」灰皿求め“漂流”する神奈川の喫煙者
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100328/trd1003282136008-n1.htm
ヘイユー! 煙草吸い放題な町ノクチにおいでよw。マックより遙かに便利な煙草吸い放題なドトールがそこいら中にあるから。
↓その他の話題はメ-ルマガジソにて
※ 専業主婦キャッシングお断り…カード大手停止へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100328-OYT1T00908.htm?from=main2
※ 徳之島で基地移設反対大会=4200人が参加-鹿児島
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010032800192
※ 米国の新聞が「読者離れ」を起こした理由
http://www.j-cast.com/2010/03/24062883.html?p=1
※ 蓮池透さんの退会決議 拉致被害者家族会「方針に違い」
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201003280287.html
※ さらばジャック・バウァー! 米人気ドラマ「24」終了へ
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100328/tnr1003281212005-n1.htm
※ 前日の空虚重量72.9キロ
寒い(>_<)。鬱になりそう。冬場に寒いのは我慢できる。冬はそういうものなんだから。でも桜が咲く季節のこの天気は本当に憂鬱。ひょっとして今月の南関東の日照は、記録的に少なかったということになるのでは無かろうか。
※ 有料版おまけ Stargate Universeは凄いかも
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コメント
小泉政権ってほとんど超時空太閤ヒデヨシ並になって来てますなあ
>こう考えると、小泉政権時代の国の政策であった、「老人介護はまず家庭で出来ることをしてから……」、という発想自体に無理があったのかも知れない。
>その彼らはまた同時に、自分たちも、親の老いを看取ってきた記憶や経験もある。
ご自分で書いてるじゃないですか、老人介護はまず国が看るって時代は日本になかったですよ。
投稿: KAZ | 2010.03.29 10:59
>事実上の解任ですよね。
解任じゃなくて除名でしょ。増元が事務局長になり、政治運動にのめりこんだ挙句参議院選挙に出馬したときに今回の事態は想像されたこと。
そして横田滋が会長辞め、増元が仕事辞めて専従になって以降、運動がドンドン右旋回になり、特定の政治家の応援団体になり
初期からの救う会メンバーも元共産党とか人権派とかの左派系幹部がドンドン除名され、暴力団系会員がそのまま残った段階でね。
投稿: | 2010.03.29 11:00
>主婦のキャッシング
もともと貸金業者の収益の源泉としては、高い利率もさることながら審査を定形的に(スコアリングシステムで)行うことにより、信用コストおよび事務コストを下げていたのもあります。
年収制限や情報の制限(過払い利息返還請求の有無がシステムに載せられない)といったがために当然事務コストは上がるわけで、利率の上限の引き下げにより信用コストも抑えなければいけない状況と合わせ、当然貸出は細るでしょう。で、このような人に対するセーフティーネットってどれだけ整備されんたんですかね?
亀井さんもそうですが、もともと後藤田さんや渡辺さんってどこを見ていたんですかね・・・。
投稿: さまよえる人 | 2010.03.29 11:06
※ 徳之島で基地移設反対大会=4200人が参加-鹿児島
これはもう、鹿児島県が薩摩藩の時代からどんだけ沖縄に酷いことをしたかを全マスコミ総動員して報道し、沖縄の負担を鹿児島が受け入れるのは鹿児島県民の当然の義務という世論を形成するしかないですな。
それにしても岩国へ行った自民党政権時代の仕打ちを見ていれば、日本本土で何処も沖縄負担軽減の受入に手を挙げないのは当たり前ですな。
沖縄負担の軽減として部隊受け入れた岩国は、他の基地の負担もドンドン受け入れさせられ、国内別基地に受入の変わりに移動するといわれていた部隊も残留し
挙句トドメに空母艦載機まで移転して、海自の部隊は移転で住民減と散々な目にあってますからね。
投稿: | 2010.03.29 11:07
>>子どもの親孝行は5歳で終わっている
素敵な言葉ですね
投稿: クルックル | 2010.03.29 11:17
>子どもの親孝行は5歳で終わっている
「3歳まで」というのもよく聞きますね。
下の子が3歳になるあと一年強、たっぷり可愛がってやりますわ・・・。
投稿: 禿鷲 | 2010.03.29 11:31
>主婦のキャッシング
何も問題はない。高利貸しから金借りて、夫婦、親子、兄弟、親戚を巻き込んで破綻してしまう現在の状況を、主婦一人、ヤミ金に借りても少なくもと夫婦程度でそれ以上被害が広がるのが防げる。
そもそも高利貸しから借りる段階で終わっている。
投稿: | 2010.03.29 11:37
>家族会
これで拉致問題はどんどん先細りになるでしょうね。
蓮池さんの言動どうこうの問題以前に、
拉致問題が国民に関心を持たれたのは
めぐみさんと横田夫人への母娘の
引き裂かれた悲しみへの同情心です。
悲しみが自然発生的な怒りに変わったからこそ
国民の関心が高くなった。
しかし増元氏らが出すのは怒りだけです。
そりゃ本人には同様の悲しみもあるでしょうが、
蓮池氏の「追放」が示すように、あるのは
「怒りの強制」です。
「怒りの強制」では、国民は引くだけで
着いてきません。硬軟取り混ぜたバランスを
取らなければウヨサヨ両方の過激派圧力団体と
同じ末路です。
以前の小泉総理に対する増元氏らの罵倒が
国民からのバッシングを浴びた意味が
ここにいたっても
理解できなかったわけですな。
拉致問題解決のためには
国民を味方につけるべきなのに
無責任な強硬論ばかりを吹き込む
右派思想的な著名人や政治家に取り込まれて
自縄自縛になってしまった。
増元氏が家族会を事実上
主導するようになった段階で
拉致被害者支援の中からも
危惧する声はありましたが
やっぱりそうなってしまったかと
残念でなりません。
投稿: | 2010.03.29 11:43
介護老人を批判なさってますが他にも批判すべき対象はあるのではないでしょうか。
タバコの吸いすぎで肺がんになった人の医療費や
暴飲暴食の末、糖尿病になった人のインシュリン代などは
かなりの金額になると思います。
これらも国民に多くの負担をかけているわけですから
批判すべきだと思いませんか?
投稿: | 2010.03.29 12:16
>鹿児島
400百年前に奄美は薩摩に琉球から捥ぎ取られたのか、600年弱前からの琉球の抑圧から解放されたのか?
ごっちゃになるなぁ。
>卒業後3年は新卒扱い
もっとしっかり、留年や浪人をペナルティーととるというのも正しいと思う。
投稿: pongchang | 2010.03.29 12:20
>>投稿: | 2010.03.29 12:16氏
>タバコの吸いすぎで肺がんになった人
>暴飲暴食の末、糖尿病になった人
すべての肺ガン患者や糖尿病患者の中から、これらの人たちをどうやって峻別します? そういうのが理由でなくても肺ガンや糖尿病になる人だっているんですけどね。そんなこと言い出したらあらゆる病気が批判の対象になりかねません。
一方、老いは誰にでも公平に、どんな生活態度であっても間違いなくやってきますよ。
投稿: KWAT | 2010.03.29 12:27
>二兎を追って疲弊するより、社会を継続させるために、まず自分が親としての義務を最優先させることが第1です。
世の中には二兎を追うというか、二兎を押し付けられる人が多いので。鹿児島ならともかく、近隣に住んでいたら簡単に絶縁もできない。仮に横浜にいる奥様の御実家が実は毒親で、彼らと絶縁するにしても、物理的距離が近すぎて簡単にはできないと思います。
>卒業後3年は新卒扱いに
一括で新卒を4月採用というのはいい加減に時代遅れにしなければ。
>煙草吸い放題な町ノクチにおいでよw。
なんとタイムリーな。私事ですが、4月より担当地域変更で溝口の営業所にも週何回か訪れる事になりそうなので、マックや文教堂などでそれらしきお姿を見かけた際には声でもかけますわ。あいにく10年以上前から禁煙してますがね。
>蓮池さん
あらゆる意味で「長すぎた」。一番の責は当然北朝鮮(と政府)で、蓮池増元双方とも責められないね。もうなるようにしかならん。 それは当初から思われていたが。
投稿: 剣 | 2010.03.29 12:28
>真心の籠もった下手くそなケアと、真心の無い高度なケア、とどちらが良いか?
うんこ味のカレーか、カレー味のうんこか、のような究極の選択ではないのでは。
真心の籠もった、こもってないとか、下手くそとか高度なケアってなんですか?
「生活の質」を維持する、改善するのが介護だと思いますが。
投稿: 九頭竜 | 2010.03.29 12:47
>留年や浪人をペナルティーととる
新卒絶対主義だからわざわざ留年する学生が多数いるわけで。
迂回路をすべて遮断したら、学生は今ですら3年生から就職活動を強制されているのが、それこそ入学即就職活動になりかねません。まともな研究どころか基礎教養すらおぼつかなくなる可能性が高くなるかと。
投稿: 銀次 | 2010.03.29 13:03
>一方、老いは誰にでも公平に、どんな生活態度であっても間違いなくやってきますよ。
生活態度のいい老人はそれほど医療費がかかりません。
投稿: | 2010.03.29 13:31
現実問題として、うちの親はたいして大病することもなく70歳を過ぎて惚けたのに、近所の誰それさんは大酒飲みで糖尿になって医療費を使いまくっているのに80歳を過ぎても意識と自我だけははっきりしているから介護の世話にならずに済んでいる。
あっちは引き続き高度医療を受けられて、うちの親はただ惚けたというだけで姥捨て山送りなのか? という議論や矛盾は一杯出て来るでしょうね。
投稿: 大石 | 2010.03.29 13:47
母親が、まあ前から色々ありましたが、倒れまして。
駆けつけてみれば、動けない、ボケてしまってどうしようもない状態。
このままでは同居している父親も共倒れになりかねないので入院させてみたところ、
>そのスキンシップを図る療法で受け答えが非常に人間的になると。
は実感としてありますね。
毎日病院へいって面会時間に丁寧に1.5時間くらい話をするだけで、だいぶボケが治りましたし、リハビリもあって自分でトイレもいけるようになりました。
老人の話は決して否定しない、妄想だと思ったら夢かもしれないねぇ程度はいって流す。
ま、妄想まじりの話を集中して聞いたりしているから大分疲れますw
>つまり戦場に於いては、傷付いた兵士を置き去りにするか、負傷兵を守って全滅するかの選択が何処かで強いられるのと同様のことです。
支援要請はされましたか?(されているのでしたら失礼しました)
目が見えない方と下の世話の必要な寝たきりの方がお二人で暮らしていらっしゃるなら介護認定をしてもらって公的な支援を要請することもありかなと考えます。
(うちも次に倒れたら必要か、と考えています。)
戦線が崩壊する前に予備兵力の支援要請、実施をする場合もあるということでいかがでしょうか。
インパールはいやだw
投稿: 狸穴 | 2010.03.29 14:04
>小池百合子
化けの皮が剥がれたということでしょうか。。。。笑
どういう理由で反対しているのか聞いてみたいですね。
単に、政局への利用なら、これからこの人がどんなに立派に国防を語っても信用しません。ていうか元々信用していませんが、、、笑
投稿: 北のおじさん | 2010.03.29 19:22
>それを履行するために社会が疲弊し、我が子が職すら失う状況になっても我関せずでいたりする。先細るリソースで、これまでの倍長生きできる世代をケアしなければならない状況を理解しようとしない。
それを履行するために社会が疲弊し、我が子が職すら失う状況ってのは高齢化とは関係ないのでは?
職を失うってことよりも多くの労働者を養っていた工業があまりにも中国にシフトしてしまったことによって労働市場のパイが少なく
なったからですよ。そのうち車も中国から入ってくるでしょうね
オートバイやスクーターがすでにそうなりつつある。タイ工場から低価格のバイクを輸入して国内市場に
投入しはじめたメーカーも出てきました。
一種のズルですねwこれが成功しちゃうと我もわれもと雪崩をうつでしょう
もうオートバイの需要なんて20年前の最盛期の1/20くらいなんですよ
でもこれは少子化によるものだけのせいではありません。例の「3無い運動」や「駐車禁止の徹底取締り」によって
官民あげて一生懸命に産業を叩き潰してほとんど止めを刺してしまった例です。
これに輸入が拍車をかければ完全に死亡ですな
おまけにどこを見渡してもちょっとした工業製品はメイドインチャイナのオンパレードw
一時期に脱工業化社会を叫ぶのが流行って実際そうなったけれども、その次には何も用意してなかった・・・・・
スーパー、百貨店など流通は大手が過当競争を繰り広げて大消耗戦を繰り広げたあげく、あおりを食った街の商店街は叩き潰され
シャッター通りを増やしたあげくに、大手も自滅してどんどん撤退やら民事再生やら・・・・
なんとか台とかいう新興住宅地に住んでる住民が買物に行きたいけれど、近くの小さいスーパーが経営難で閉店してしまい
駅前までバスで行かないといかん。そのバスも一時間に数本とか(テレビじゃたしか東京だったような)。
そのバスと同じ理由で、モータリゼーションのあおりを受けて地方じゃバスも鉄道も減便廃線のオンパレード
その次は高速道路無料化の影響でフェリー会社の廃業が相次ぐだろう
(経済状況が悪化して高速道理のメンテなんて出来なくなったら、そのときにはどうするんだ?)
こう見てみると
工業化の次に期待されたサービス産業だって所詮は国内需要だけですから工業の代わりにはなりえなかったということです
そのサービス産業だって残されたわずかなパイの一つが老人介護でしょう。
(今後のサービス産業の浮沈の予想)
○の理由はジジ、ババが増える ×の理由は政策や少子化にせいで利用者減 △どっちにころぶかわからん
× 理容美容
△ 旅行 (ジジ、ババなど年金生活者が増えるが、修学旅行など大口が減)
× 娯楽(映画、サッカーなど)
× 自動車整備 etc..
○ 法務、税務
× エンジニアリング
△ 物品賃貸(リース)etc..
× 宿泊サービス (全体的には減)
× レジャーサービス
○ 金融サービス
○ 教育サービス (政策のおかげで親が余裕ができてその分塾に費用をあてるかも)
○ 情報サービス
○ 医療サービス(介護含む)
○ レンタルサービス
×専門技術サービス
○ アウトソーシングサービス
× 郵便
× 運輸(物流)
×交通
○通信
×外食
○エネルギー
×エンターテイメント
○コンサルティング
投稿: | 2010.03.29 19:38
>一時期に脱工業化社会を叫ぶのが流行って実際そうなったけれども、その次には何も用意してなかった・・・・・
アメリカにも日本にも欧州にも製造業は残っていますよ。
高品質の人材が必要なく、市場も外にある産業が出て行っただけ。
>あおりを食った街の商店街は叩き潰され
大規模小売店舗法で保護された結果、集客力を失ったのです。
>工業化の次に期待されたサービス産業だって所詮は国内需要だけですから工業の代わりにはなりえなかったということです
世界最大規模の大都市圏を3つも持つ日本のサービス産業は、莫大な利益と雇用を生み出していますよ。
>地方じゃバスも鉄道も減便廃線のオンパレード
人々が便利で雇用のある都市圏へ移動している結果です。
人口の増加が著しい地域ではバスも鉄道も民営で元気にやっています。
投稿: ほる ほる | 2010.03.29 21:10
まもなく3月も終わりますが…
>普天間、月内に政府案決めず=鳩山首相
>鳩山由紀夫首相は29日夕、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で政府案を一つにまとめる時期について、首相官邸で記者団に「今月中と決まっているわけではない」と述べた。首相は26日の記者会見では、普天間移設案に関し「3月いっぱいをめどにまとめる」と強調していた(時事通信)。
だそうです。どうなっているのでしょうかねぇ。
投稿: アイゼンシュタイン | 2010.03.29 21:59
>これで拉致問題はどんどん先細りになるでしょうね。
いやぁ?現状で希望に満ちていると言い難いのは勿論ですが先細るキッカケなんかにはならないでしょう、引くとか引かないとかいう次元の問題とは捉われていないと思いますよ。非が北朝鮮にあるのがハッキリしすぎてますからね。
民主党マンセー以上のメディアスクラム組んで先細らせようとしても少しの人数(ネトウヨ程度の人数で十二分)が騒いだだけで政権の一個や二個潰せるでしょう
投稿: | 2010.03.29 22:05
>以前の小泉総理に対する増元氏らの罵倒が
>国民からのバッシングを浴びた意味が
>ここにいたっても
>理解できなかったわけですな。
バッシング自体、当時2ちゃんで参加していたら田原総一郎あたりが過大評価した印象が強いんですが直後のアンケートで「(2回目の)訪朝を評価すべき」という意見が多数(6~7割くらいだったかな、もっとあったかも知れない)の一方で「家族会の怒りは当然だ」というのはもっと多数でした(だから数字自体は覚えていないw)国民としてはそんなものでしょう。粗探しして家族会に石投げる理由もないしね、北朝鮮に利権でもない限りw
投稿: | 2010.03.29 22:19
労働形態には3つある。頭脳労働、肉体労働、そして感情労働だ。
前2者はよく知られている労働だが、感情労働とは受付や案内係、サポートセンターなど感情をコントロールしなければ成り立たない職業である。介護職は肉体労働という面がある一方、感情労働でもある。従って、高度なケアというのは肉体労働の質を意味し、心のこもったというのは感情労働の質の面から見ていると言える。
介護職が重労働だと言われるのは一般的なサービス業というのは感情労働に比重が置かれているのに対し、このふたつの労働形態の両立を求められるからである。特にチップを払うことに違和感を感じたりする日本ではサービスというものに対価を払う習慣がない。これは海外でも評判の良い日本式ホスピタリティとも関係するのだが、この「サービスはタダ」という感覚が正当な対価、評価につながっていないことも事実だろう。
昔、CMであった「スマイル0円」というのが、本当に0円でいいのかという話でもある。
NHKで再生医療の番組をやっていた。
戦場で傷ついた兵士の肉体を米国陸軍の医療機関が「魔法の粉」を使って再生させる。仕組みはまだよくわかっていない。子供の病気を治すため、もうひとり子供を作ってその子の幹細胞を移植するということが広く行われている。「救世主兄弟」といわれているということだが、いわばスペアパーツということでもある。生まれた子に対する親の愛情は変わらないとしても、下の子を産んだ動機は部品取り基盤には違いない。
あるドラマで完ぺき主義の主人公が船の模型を製作するのだが、たったひとつ部品が足りないということで全く同じ模型をもうひとつ買うというシーンがあったのを思い出した。残った部品をどうしたのかは描かれていなかったが。再生医療が商業化されれば、ますます人間は死なずに長生きするようになるのかもしれない。
投稿: | 2010.03.29 22:58
お金ください! 「子ども手当て」に外国人殺到で大混乱
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100329/plt1003291201000-n2.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100310/plt1003101648003-n2.htm
いったい、どこの国に対しての少子化対策なんだろ…?
テロ組織の資金源に利用される予感。
投稿: ほる ほる | 2010.03.29 23:20
宇宙探査機の「泣ける話」 ネバーギブアップと「地球誕生の謎」
http://www.j-cast.com/tv/2010/03/29063228.html
ここは日本人全員で「オカエリナサイ」とペンライトで描いて出迎えるべき。
ただ、カプセルは開けないほうがいいと思うな。きっとウラシマ効果でry
グーグル市に改称してもいい!高速通信事業に自治体殺到
http://www.asahi.com/international/update/0329/TKY201003290171.html
ググレカス市に改称きぼんぬ。
投稿: | 2010.03.29 23:36
(また俺が悪者にならなければならないのかよ)
小沢心の叫び。
投稿: | 2010.03.29 23:48
>いったい、どこの国に対しての少子化対策なんだろ…?
テロ組織の資金源に利用される予感。
民主党は外国人参政権を通して地方から外国人に明け渡して、日本を転覆するのが目的なのでしょうね。
民団の支援を受けて選挙を戦い、中国人に金を渡して表を集める。いったいどこの国の政党なのでしょうね。
投稿: くま | 2010.03.30 00:27
>真心の籠もった下手くそなケアと、真心の無い高度なケア、とどちらが良いか?
こうやって自分に必要なケアを選択できる自由があることが重要。
いまの介護体制の不備は、まさに官僚組織がそれを立案・提供しているところにある。
やっぱ、サービス業は自由市場に任せないとだめだわ。
投稿: ほる ほる | 2010.03.30 01:02
随分思い切ったことを書いていて驚きました。小松左京さんの大ベストセラー「日本沈没」に示唆的なことが書いてあったように思います。
左京氏は「東京の学者はあてにならん」みたいなことを書いて、沈没してゆく日本の行く末を京都の学者に分析させた。
あらあら大変ですなあ、みたいに言っていた京都の学者は実は一睡もせず考えつづけ、いくつかの案を出して過労で死んでしまう。
確かみっつくらいの選択肢を出したと記憶しているのだけど、その中のひとつは「何もしない」というものだったはず。
私は、何もしなくていいとは思わないけれど、大石さんが言うほど奇矯な行動をする必要もないだろうと思ってます。
少子高齢化なんてものは先進国の必然で、少ない若者が多すぎる老人の面倒を見切れなくなれば、必然的に面倒は見られなくなるのです。
政治家や官僚と呼ばれている人たちががんばって何か考え、何かの政策を実行し、そして老人達は死んでいく。それでいいのではないかと、密かに思っています。
揺り篭から墓場まで国家が責任を持てる時代は──そんな時代があったのか知らないけれど、もはやどこの世界にも存在しないような気がします。
投稿: ピンちゃん | 2010.03.30 06:16
介護問題について、先生の言わんとするところは「そうだよな~」と思います。
高齢化率30%に近いおらが町では、待った無しなので、「自分たちの事は自分でやろうよ」的な方法を模索中です。要するにコミュニティでの老老介護とピンピンコロリ。これにコンパクトシティ化が可能となれば、意外とイケるかもと思っているのですが、どうなる事やら。
投稿: MURA | 2010.03.30 08:43
変な人をノクチに誘わないでください
ただでさえ、治安が悪いのに。。
投稿: ノクチの母 | 2010.03.30 09:30
老親の面倒を子がみられなくなったのは、子が都会にかりだされたからじゃなくて、家にいる女(専業主婦だけでなく、家や家の回りの田畑で家業を営む主婦も含みます)を勤め先にかりだされたからです。昼間の家が無人なのです。
先生は老人と子供の「二択」だとおっしゃるけれど、違います。老人の次は子供の面倒もみられなくなるのです。もうなりはじめてるかも。
子ども家庭省のやろうとしているのは、その名に反して、形をなくしていく家庭に代わって、国富論よろしく国が子供を育てるシステムです。
投稿: 彼岸過迄 | 2010.03.30 11:24
あーいや、うちの母は専業主婦でしたけど、それでも祖母の介護は大変でしたよ。
近所も専業主婦が多かったけど、みな介護には苦労してました。
結局、本来(←問題のある言い方だとは承知)は死んでいるはずの老人がいつまでも生きているのが問題なんですよ。
投稿: y | 2010.03.30 11:31
yさま
むろん大変です。大変だけど昔はやっていたのです。それが嫁の努めのひとつでした。
今は嫁の務めではなくなりました。嫁の務めは外に勤めにいくことになりました(いやもう「嫁」という語も差別用語かも)。国を挙げて推奨しましたしね。老親の世話はは外注で十分大丈夫な時代だと言ってね。
私は女なのでこれは悪いこととは思いませんが、「外注」に莫大なお金がかかり結局画餅になるだろな、とは、私の母親世代の「嫁」たちは皆思ってましたよ。
次は子供で同じことが起こります。
投稿: 彼岸過迄 | 2010.03.30 11:45
>大変だけど昔はやっていたのです。
そんなに大変なことになる前に死んでましたよw
少なくとも、私の祖母のようにチューブにつながれて生きる人なんて、その祖母が現役だった時代にはいなかったはずです。
投稿: | 2010.03.30 11:53
>あーいや、うちの母は専業主婦でしたけど、それでも祖母の介護は大変でしたよ。
>近所も専業主婦が多かったけど、みな介護には苦労してました。
新生児なんて4kgくらい。風呂だってだっこだっておむつ交換でケツをあげるのだって片手で楽々。
かたや40~50kgはあろうかという重量。
男だって苦労する。
寝たまま食べさせれば誤嚥性肺炎を起こすから起こして食べさせなきゃならない。
介護ベッドが必要。
もらしてたって赤ん坊のように泣くわけじゃないから、おむつかぶれや床ずれも起きやすい。
一人で面倒みるなら、子どもをとるほうが楽ですわ。
投稿: 狸穴 | 2010.03.30 11:55
高齢者社会により、「若者優先の企業の採用方針」が変わるでしょう。
投稿: くらま | 2010.07.28 07:31