死に際の儀式
オバマの医療改革がやっと前進したわけですが、アメリカでは元々メディケアというシステムがありました。主に高齢者向けと言っていいのかな。
先日、地上波からスカパーニュースバードに移ったCBSドキュメントで、この内幕に関するレポートがありました。私はたまたま生で見ていて、今時メディケアの特集なんかしてどうするんだろう、と思っていたのですが、そのレポートは向こうでピーポディ賞を取ったとかで、終わってみれば、確かに見応えのある内容だったんです。
末期癌患者に国家が負担する予算が去年は500億ドルに達したそうで、これは国土安全保障省の予算より大きい。しかもその2割から3割が、助かる見込みのない老人をチューブに繋いで延命するために浪費されている。向こうのICUなんて一日1万ドル掛かったりするのに、税金が野放図に出て行く。
病院側は、老人をチューブに繋ぎ止めることで稼ぎと赤字の補填を行っている。アメリカ人の20%もが、最期は病院でチューブに繋がれて死ぬんだそうですが。
85歳のお婆さんに対して、25人の専門医がやってきて、必要のない検査をしまくる。85歳の婆さんに、子宮癌の検査までする。尊厳死-リビングウイルの書類にサインして、「延命措置は望まない」ことを意思表示しているにも関わらず。
患者側家族は、どうしてそんな検査が行われるのか? ということを、「訴訟対策だろう」と理解している。
延命を希望する患者がいれば、どんなに高額な医療が行われても、メディケアは支払いを拒否できない。93歳の老人の、ペースメーカーの手術を拒否できない。
番組は、以下のように締めくくります。
「現行のメディケアによる末期医療の無駄を省けば、必要な医療が公平に行き渡るようになる」「われわれは、人間は死ぬものだと認めなければならない。そして考え直さなければならない。人間の尊厳ある死に方とはいかにあるべきかを」
公的医療が云々言われる国ですから、一方でこんな野放図な現状が放置されているなんて全く知りませんでした。みんな尊厳死にサインして、ポックリ逝っているんだろうと思ったら、そもそも医師たちは、担ぎ込まれた高齢者相手に、尊厳死の話はしないんだそうで。その話が出る前に、検査漬けにして稼ぐだけ稼ぐ。
いずこも、高齢化社会の悩みは同じですね。日本は今、老人医療の自己負担が発生するから、ここまでの無茶は起きないのでしょうが。
※ 雇用確保訴え連合メーデー
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20100429-OYT8T00884.htm
>「雇用を確保・創出する政策制度を実現し、働く者の生活を守ろう」
私なりに解釈すると、若者にただ働きさせて、連合組合員の豊かな老後だけはしっかり守りましょう! にしか聞こえないのですが。
※ 鳩山首相「世界で最も影響力ある100人」に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100430-OYT1T00125.htm
>「日本を事実上の一党支配から、民主主義が機能する国への変革を助けた」
仮にそうだとしても、その功績は選挙に勝ったオザーさんのお陰です罠。
※ なりたい職業、パイロット急降下 子どもも安定志向?
http://www.asahi.com/national/update/0429/TKY201004290247.html
ちょっとこの書き方はオーバーだと思う。その第一生命のサイトで実際にPDFファイルを開いてみると、
男子
1.野球
2.サッカー
3.食べ物屋さん
4.学者・博士
5.医者・警察官
7.電車・バスの運転手
8.学校の先生・消防士
10.大工、テレビのヒーロー系
医者と警官が同列というのはどうかと思うけれど、学者もちゃんと上位にあるし。ただちょっと気になるのは、食べ物屋さんとかがこんなにも上位に来るのは、普段の食生活で不自由している子どもが増えているからという理由だと嫌だなぁ、とは思いますが。
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/index.html
↑第一生命のサイトで、過去からの推移等を見ると面白いですよ。
※ 「偏屈女」発言で英首相が窮地に
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100429/erp1004292025006-n1.htm
これは移民を巡るやりとりが発端ですから、根が深い問題ですよね。単なる失言では済まされない。
でもイギリスは移民労働で大いに稼いだんですよ。だってイギリスの若者は、あんな低賃金労働もうしないもん。ドイツもそうですけど。生活保護を受給した方が遙かに良い暮らしが出来るんですから。
幸か不幸か、日本では若造が役場に行っても「働け」と門前払いされるけれど、今後ベーシック・インカムとか生活保護の拡大が進むようだと、日本も要注意ですよね。
※ セクハラ、不倫、盗作にチクリ…日大不祥事流出の“驚がく中身”
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100428/dms1004281623012-n2.htm
>《アクシデント事例としては、2歳女児に座薬を挿入する際過って
たまに家庭でのアクシデントとしてそういう話がネット上で転がっているけれども、いつもネタだと思っていた。こんなことが医療機関を舞台にして本当に起こるの?(^_^;)。
※ 高橋洋一の民主党ウォッチ、民主やっぱり官僚肩たたき 拒否ほぼゼロの理由はこれ
http://www.j-cast.com/2010/04/29065488.html?p=all
その準備も出来ていないのに、肩叩き止めます、みたいなことを言っちゃったことがそもそもの誤りですよね。そんな枠組みは、まだ何処にも無いでしょう。
※ 哨戒艦沈没:虚勢を張っている間に一撃(下)
http://www.chosunonline.com/news/20100429000031
>「海軍は過去10年の間に独島防衛などを前面に打ち出し、大洋海軍に執着してきた。
この傾向は強いですよね。対北朝鮮ではなく、いかに海自と肩を並べるかで装備計画が進行していた。ただ機雷掃討ヘリを買う余裕があったら、地道に掃海艇をアップデートした方が安上がりでしょう。韓国海軍としては。
※ 【書評】『中国人の世界乗っ取り計画』河添恵子著
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100425/bks1004250957012-n1.htm
最近、あちこちでこの本がネタになっていますよね。
>中国バブル経済で突如成金となった一部富裕層は、先進国に永住権を求めて世界中に飛び出した。
勿体無い!w。バブルならずっとその中にいて、バブルを楽しめば良いのに、そんなに自国民ですら嫌になるような国なのか? 中国は。
※ 小宮悦子の番組は低空飛行のまま墜落しそうだ
http://news.livedoor.com/article/detail/4746018/
つっこみのハラハラドキドキを楽しみたいのなら、勝谷誠彦なんてどうでしょうか。あるいはTVタッコーの大竹まことなんかも良いと思いますが。10年くらい続ける覚悟で、せめて40歳代後半のプレイヤーを抜擢して欲しいですね。私は支持しないけれど、宮崎哲弥なんてのもありかも知れない。
↓その他の話題はメ-ルマガジソにて
※ 事故:飛散した車部品直撃?男性死亡…直前に電柱激突死
http://mainichi.jp/select/today/news/20100429k0000e040007000c.html?link_id=RTH04
※ 若さゆえ?放鳥トキのペア、すべての卵放棄
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100429-OYT1T00638.htm
※ 「海外旅行より洋服や本」“巣ごもり男子”増殖中
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100429/biz1004292348010-n1.htm
※ マルヤガーデンズ 三越跡にオープン 2000人行列
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20100428-OYT8T01197.htm
※ バッグのひも、首に引っかかり男児死亡 木登り中転落?
http://www.asahi.com/national/update/0429/NGY201004290021.html
※ 父の財産を返して欲しい!
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0421/309815.htm?g=06&from=yoltop
※ 前日の空虚重量71.6キロ
やっと運動が効いて来た感じですね。昨日も4時間ちんたら歩きました。用水路沿いの坂戸2丁目に出来たファミマが凄く便利。用水路を渡った対角線上に、猫の額のような小さな公園があるんですよ。滑り台と鉄棒しかないのですが、ベンチがあるものだから、ファミマで焼き鳥一本とか買って、そこでマターリと休憩するんです。
※ 凄くどうでも良い話ですが、沢尻&高城さんの離婚話、私は良いカップルだと思っていたんですけどね。お互い、その業界でぶっ飛んでいる者同士がくっついたということで。そらまあ、世間からちやほやされてナンボの若い女優が、自分より二回り年上の旦那と世界放浪に出たら、いずれは飽きるでしょう。そこは仕方無い。
ただ高城さんのイメージを考えると、未練がましく写る今の状況はよろしく無いんじゃないでしょうか。むしろ飄々として、ま、人生てそんなもの、と振る舞って欲しいものです。ここはぜひ小田嶋先生の、ねちょっ! としたコラムが読みたい所ですが(^_^;)。
※ 木曜。終日、コメント欄の掃除に追われる。パソ通時代からそうですが、いわゆる不規則発言を繰り返す人々って、リアル社会では、意外と普通なんですよね。なんでこんな人がことネット人格になるとあんな暴言を繰り返すんだろう……、という感じで。貴方がたが心の平安を得るためにこそ、2ちゃんねるという便利な肥だめがあるんですw
昨夜は、こういう人が現れました。
>ボロカス言われて訂正もせずに、デタラメ書いてはメルマガで言い訳してる御仁ですから。
佐藤大輔が完黙、横山信義がSF設定でトチ狂って以降、<
一方では訂正を求め、一方では、その作業をデタラメ書いては言い訳だと罵るヽ( ̄∇ ̄|||)ノ オテアゲ。佐藤先生はほんのちょっと遅筆なだけであるし、そのSF設定とやらは、何をどう書いてもケチ付ける奴はいるしなという話かも知れないし。あ、ラバ空のことは私ではなく中公に聞いてください(^_^;)。
こういうことを書く人はしょうもない奴だと思うし、小説の善し悪しを論じる前に、人並みな礼節を身につけて欲しいんだけどね、といつも思います。
しかし一方で、他の作家さんなら許されスルーもされるだろう間違いが、私の場合は看過されることもなく、こういう公開された場で指摘され、私が知らない場所で袋叩きにされる。袋叩きはともかく、自分より知識を持つ読者が大勢いて下さり、間違いを正してくれるというのはありがたいことです。可能なら訂正もしましょう。
私は軍事ものだけ書きたいわけではないし、私にとって軍事問題は、関心があるテーマの一つに過ぎません。しかし、斯界で口うるさい読者の皆様の要求に応えるのが自分に課せられた義務だと思ってもいますから、たとえ牛歩ではあっても、日々精進したいと思っています。
※ 有料版おまけ Bloom Box & IDクライム
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