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2011.02.08

人材の流動化

 先日、漁業の未来像に関して少し考えることがあったのですが、担い手が減って高齢化しているのは、何も農業や林業だけじゃないですよね。漁業もそうです。農業や林業の衰退に関しては、語り尽くされた感があります。でも漁業の担い手はどうして減ったのか? 魚が居なくなったからなのか? それとも日本人が魚を食べなくなったからなのか? それだけでは説明できないですよね。日本は管理漁業が進んだ国だし、養殖等進んだ技術も持っている。マグロ一本釣れば外車が買える仕事です。
 だいぶ以前に、池田先生のサイトで、大学生の就職難に絡んで、企業社会というのは、学生にとってローコスト&ハイリターン、だみたいな表現がありました。一度入ってしまえば、後は楽だみたいなニュアンスですね。 Twitter の窓で読んだような記憶があるので、ひょっとしたら池田先生以外の執筆だったかも知れませんが。
 今、現役のリーマンの皆さんにとって、それがハイリターンかどうかの話はひとまず置きましょう(^_^;)。それを素で書いたら袋叩きに遭いそうな話ですが。

 日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。土地が無い次男坊の子ども達は、工業高校に行きました。普通高校は人気が無かった。農業高校と普通高校の偏差値が逆転したのはいつ頃のことでしょうか。
 日本は、地方から都会に人を集めることで発展して来ました。それと同じことが仕事の世界でも同時に進行していた。地方の第一次産業から都会の二次産業に若者を収奪して行った。国もまた二次産業を推進するためにあらん限りの庇護を与えた。
 その過程で、終身雇用サラリーマンという日本独特のシステムが完備されて行った。農業の場合は土地が絡むから、その特殊性閉鎖性が衰退の原因になったと説明できる。
 漁業にも利権は数多あるけれど、恐らくは農業ほどの参入障壁は無かったはずです。リーマンと比較して、危険なことは明らかだけど、リーマンよりきつい仕事かどうかは解らない。
 いずれにしても、漁業もまた高齢化が進み、衰退しようとしている。農業の場合は、ぶっちゃけもうどうにもならないかも知れない。今の現役世代が引退して、一度日本中の耕作地が草ボウボウにならなければ、改善は出来ないかもしれない。
 けれど、漁業に関しては、農業にあるような利権や規制も無い。海外との競争は今後ともあるでしょうが、それとて農産物ほどシビアではない。それでも人は入って来ない。

 それはなぜなのか? それだけ会社勤めが居心地が良くて、一次産業がリスキーだからですよね。資本主義社会ですから、会社という枠組みは今後とも残り続けるだろうし、それは大事だと思います。
 ただ、現実に、就社からあぶれる若者が大量に出ている。大学は増えすぎ、業務のアウトソーシングや海外移転が続いて、今後とも景気で若干改善はされても、しばらくは就職率が劇的に改善されることは無いでしょう(その過程で、公務員の待遇は悪化し続けて、今の公務員人気が嘘のような時代が来るはずです)。
 農業の改革を語る時には、もっぱら利権等、農業の内部にフォーカスが行きますが、二次産業三次産業が、若者を囲い込んでいるから、一次産業が衰退しているという部分は無視されがちです。
 もちろん、農産物は、海外から買えば良いんです。私はそういうスタンスをずっと取って来ました。もう日本の農業に変化する余地があるとは思えないから。やがて、魚も全部海外から買うしかない、という時代が来るかも知れない。

 しかし、日本の産業構造全体を俯瞰した時に、果たして今後とも二次産業三次産業が人材を囲い込む形で良いのか? もちろん、漁業や農業を会社組織化して、不作や不漁でも給料が得られる仕組みを整備する必要はあるでしょう。それを拒否して来たのは、内部の人々の責任です。ただ、若者の雇用に関して、産業構造の適切な配置を考えるなら、もう少し二次三次産業側にも歩み寄るべき所はあるんだろうと思います。
 将来、商社や重工メーカーが何処かの漁業組合を丸ごと買い取って、背広を着て入社して語学の社内資格も取ったのに、気がついたらマグロの養殖場に通っていたなんてことがあっても良いし、学校も行かずに15歳でイカ釣り船に乗っていた漁師さんが、組合ごと鉄鋼メーカーに買われて、そこの部課長の名刺を持ち歩くようになっても良いでしょう。

 これも繰り返しますが、就職難と言っても、中小企業は人手不足です。儲けている会社は、好条件で会社が望む若者を採用する権利がある。ただ、何処かでバランスを取れる社会に戻さないと、いわゆる会社だけでは社会は回らないでしょう。
 農業従事者の平均年齢66.1歳(平成22年度)。漁業従事者の平均年齢57.9歳(平成17年度)。

※ 【ヤフオク】一般人が初音ミクの油絵を描いて出品 / ネットユーザー「これは著作権侵害です」
http://rocketnews24.com/?p=72226

 原則論から言えば、明確に著作権法違反ですよね。これがミッキーだったらディズニーは許さないでしょう。ただ、二次創作を何処まで許容するかという問題は、きちんとした結論は出ていないんですよね。その辺りは、芸術性との絡みでグレーゾーンのままにして置いた方が良いような気がしますね。
 学校の壁に子ども達が描いたキャラ絵まで口出しすることが、著作権法の正しい運用だとは思えない。

※ 市営住宅の外国人入居制限の福井市で集い
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000001102070001

>日本語ができないことで住宅弱者になるのに、

 日本語が出来ても住宅弱者なフリーランスのこともたまには思い出して下さい!

※ 「北方領土解決に政治生命かける」前原外相が返還要求全国大会で言明
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110207/plc11020713020003-n1.htm

 政治家という人種はどうしてこう軽々に「政治生命」なる言葉を持ち出すのだろうか。てかこれ、俺に総理をやらせろ! 宣言です罠。

 ↓その他の話題はメ-ルマガジソにて

※ シャトル、民活で延命?NASAの下請け提案へ 米報道
http://www.asahi.com/science/update/0207/TKY201102070187.html
※ なぜか日本で未発売のアニメ作品ブルーレイ / 北米から取り寄せ購入する人が続出
http://rocketnews24.com/?p=72237
※ 英下院議長の妻、「シーツヌード」を後悔
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2784513/6771730
※ 山路氏、大桃には正月直接謝罪…麻木とは連絡取らず
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110207/ent11020714530013-n1.htm

※ ロッテが懐かしのガムを復刻、“ガム総選挙”の上位3品を数量限定で。
http://www.narinari.com/Nd/20110215000.html

※ 前日の空虚重量69.9キロ

※ 有料版おまけ やがて農協が魚を出荷する時代が来る

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コメント

>>農業高校と普通高校の偏差値が逆転したのはいつ頃のことでしょうか。

デザインやアイディアが社会的に地位を持ち始めたときじゃないかなぁ。根拠は大塚英志の著書の感想くらいだけど。

投稿: | 2011.02.08 10:07

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。土地が無い次男坊の子ども達は、工業高校に行きました。普通高校は人気が無かった。農業高校と普通高校の偏差値が逆転したのはいつ頃のことでしょうか。

前提条件が間違っている。それは大石先生の故郷での話で、日本全体の話じゃない。高度成長期前から高度成長期初期には中卒での就職も多かった。そもそも高校に行ってない。そして高度成長真っ只中ではもう普通校も多かったし、商業高校、工業高校も農業高校なんぞよりはるかに多くの学生を迎えた。「田舎の高校といえば農業高校」なんてのは鹿児島とか農業県だけの話じゃないですか?そんなものを日本全体の話のように言われてもね。

>これも繰り返しますが、就職難と言っても、中小企業は人手不足です。

民主党不況で苦しんでいないごく一部の中小企業だけの話です。ほとんどの中小企業は法人税も払えない赤字決算なのに。床屋の談義じゃないんだから、テレビ等で語られる一握りで語らずに、政府の発表する数字で語りましょうよ。

投稿: SS400 | 2011.02.08 10:13

 当時の地方は、何処でもまず農業、農業県だったと思いますが。
それに、その法人税は、果たして払えないのか、払わないのかも見ないとね。
 不況を民主党のせいにされるのも、なんだかなぁな感じもいたしますが。

 あと、床屋談義という表現は、床屋さんに対して失礼だそうです。

投稿: 大石 | 2011.02.08 10:25

>ほとんどの中小企業は法人税も払えない赤字決算なのに

赤字だから人手不足ではないと言うことはないのじゃないですか?人手がないから売上があがらないってこともある。
ミスリーディングだと思いますよ。

看護師さんや介護士さんなどは常に人手不足って聞きますよね。

投稿: たつや | 2011.02.08 10:26

>当時の地方は、何処でもまず農業、農業県だったと思いますが。

地方で一括りにしないでもらいたいもんですね。高度成長期に「田舎の高校といえば農業高校」なんてのは農業県だけですから。
それとも何が具体的な数字を示せますか?

>赤字だから人手不足ではないと言うことはないのじゃないですか?人手がないから売上があがらないってこともある。
>ミスリーディングだと思いますよ。

一度ハローワークに行って確認されたらどうです?中小企業の求人なんて有資格、経験者のものを除けば最低賃金のアルバイトみたいなものばかりですよ。

貴方方はちゃんと現実に裏付けされたご意見なんでしょうか?

投稿: SS400 | 2011.02.08 10:31

個人参入でしたら漁業権もない「編集者」が千葉で漁師になる
漁師vsインターネット 岩本隼著
をお読みになると、
>漁業に関しては、農業にあるような利権や規制も無い。
なんてことはいえないことがわかっていただけると思います。
いや、実際漁港に漁業権のない個人持ちの船一艘止めるだけでも大変なんですよぉ。
逆に一本釣り(釣りの仕掛けのみで魚を釣る)だけで港を渡り歩く漁師、なんてのも
存在するんですけどね。

>商社や重工メーカーが何処かの漁業組合を丸ごと買い取って
土地毎農協まるごと買いと同じことですよー。

>背広を着て入社して語学の社内資格も取ったのに、気がついたらマグロの養殖場に通っていたなんてことがあっても良いし、
こっちはチョウザメ課長さんあたりが参考になるかな。

投稿: 狸穴 | 2011.02.08 10:31

>人材の流動化

読まれたことと思いますが、昨日の産経新聞朝刊、石原慎太郎の「日本よ」にヨットマンの高齢化というのがありました。日本もヨーロッパもヨットマンの高齢化だそうです。IOCのロゲ会長との会話でその原因についての会話も載っていました。日頃感じていたことなので、なんとなく納得したのですが、農業従事者、漁業従事者の高齢化を二次産業三次産業の若者を囲い込みととらえるより、若者の意識が全く以前と異なっていると考えた方が良いのではないでしょうか。

投稿: k-74 | 2011.02.08 10:34

>中小企業の求人なんて有資格、経験者のものを除けば最低賃金のアルバイトみたいなものばかりですよ

有資格者、経験者そして安い賃金労働者を「求めている」のでしょ?
人手不足ですよね。

応募側の意見として「いい仕事がない」というのと
採用側の意見として「いい人が集まらない」というのが
そもそも両立しますよね。

投稿: たつや | 2011.02.08 10:40

>こんな事態になることを望んだのか!? 日垣先生よ。
 
 世間的には、大桃さんのツイッターからスキャンダルの発覚しているので、ワイドショーなどでは日垣先生の「ひ」の字も出てきません。
 日垣先生がマスコミ的に無視されているのか、小物扱いされているのか・・・・

 大桃さんの方は、先月の初めにNHKのラジオ番組で、相方の山本晋也監督から亭主に浮気された女と突っ込の洗礼を受けたから、もう大丈夫かな(^_^;)

投稿: プレーリードック | 2011.02.08 10:42

 SS400さん。私は貴方に数字を出せと言う気は全くありません。
しかし、人に数字を求める場合は、まずご自分が数字をお出しになるのが筋かと存じます。

 またそのハローワークの件にしても、貴方ご自身がそこに書いていらっしゃるように、有資格者や経験者の求人はあるわけですね。そのハローワークの状況にしてからが、一つの事実です。雇用のミスマッチは企業の大小に拘わらず起こるものだと思いますが。
 貴方が自分は現実を知っていると仰るのであれば、ぜひそれを紹介して下さい。

投稿: 大石 | 2011.02.08 10:45

ローコスト&ハイリターン ってちょっと聞いたことなくて。(と思ってググったら結構使用例はありますね。)
意味は通じるんですけど、言葉の対義語だと下のようではありませんでしょうか?

リスク  対 リターン
コスト  対 ベネフィット、もしくはプロフィット
メリット 対 デメリット
費用   対 効果

重箱の隅をつつくようでごめんなさい。もし今後の執筆活動のお役にたてれば幸いです。

投稿: | 2011.02.08 10:48

>>著作権
日本で誤解の種は、コモン・ロー(英米法)と、大陸法との区分がいまいち明確でないところからきていますよね。
英米法だとコピーライト、つまり出版社の権益確保ですので期間限定60年となったのですが、大陸法だと作り手、作家に対する永続的な権利の確保が目的なのですが、ここのところが込み合って何がなにやら。という次第で。
(結局は権益確保でしょ。というのがありありと見えてくるのでしらけくるときがあるのですが)

二次創作も日本じゃ昔から連歌、本歌どりという手法がありました。フルコピーは駄目だけど、半分まで引用して独自の趣向を凝らしなさいよ。というわけで、オリジナルの発句からしてみれば文化じゃないとか、過去の文学者は言ってはいるのですが。昔からやってることはかわりませんよね。

投稿: | 2011.02.08 10:55

大石先生。私は数字を出して話を進めたいと思います。
例えばですね。
昭和35年に就業人口の32%を占めていた第一次産業従事者は昭和40年には24.7%、昭和45年には19.3%にまで減少しているわけでしてね。
総務省統計局に色々データがあるからご確認ください。
また、ほとんどの都道府県において農業高校生徒よりも普通高校、工業高校、商業高校のほうが生徒数も多いんですよ。そもそも学校数が違う。
例えば全国平均的な県である静岡県で見れば農業高校3校に対し工業高校は6校と倍ですよ。
出身地の鹿児島県でも同様ですよね。

投稿: SS400 | 2011.02.08 11:03

 すみませんが、SS400 さんがご覧になっている個別のURLをご紹介頂けますでしょうか?

投稿: 大石 | 2011.02.08 11:11

>個別のURLをご紹介頂けますでしょうか?

例えばここですね。こういったことを語るのなら統計調査は基本でしょう。過去の統計調査もここで見れますしね。

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/index.htm

投稿: SS400 | 2011.02.08 11:19

 たびたび申し訳無いのですが、その大元のサイトではなく、SS400 さんがその数字をご覧になられた頁そのものの個別のURLをご紹介頂きたいのですが。

投稿: 大石 | 2011.02.08 11:24

投稿: 狸穴 | 2011.02.08 11:26

狸穴様。ありがとうございます。
大石先生。あと学校の件でしたらサンプルとしてあげた静岡県と鹿児島県のHPで農業高校、工業高校数を確認し、それぞれの高校のHPでその高校の来歴と生徒数を確認した結果ですよ。

投稿: SS400 | 2011.02.08 11:33

 狸穴さんありがとうございます。

>表3-1 産業(3部門)別15歳以上就業者数の推移-全国(大正9年~平成17年)
>昭和35年に就業人口の32%を占めていた第一次産業従事者は昭和40年には24.7%、昭和45年には19.3%

 全国平均ならこんなものでしょう。一応地方の話をしているわけですが…。
 静岡県がどういう理由で全国平均になるのかはさておき、その学校の話も、SS400 さんが実際にご覧になった統計を教えて欲しいのですが。

投稿: 大石 | 2011.02.08 11:43

>漁業にも利権は数多あるけれど、恐らくは農業ほどの参入障壁は無かったはずです。

他の方も書いてますけど、漁業権もガチガチですよ。
簡単なもんだったら種子島の打ち上げも困ってないって

もっとも近海の場合は、それだけ固めても漁獲量が減ってるので
利権が悪いとは思ってません。参入し放題、取り放題だったら
もっと以前に枯渇してたはずです。

農業の場合は、営農経験があり営農用のトラクター一式をそなえてないと
農民と認められず新規営農が出来なかったって話もありますが。
漁船一隻を用意する方がもっと大変じゃないかと思います。

外洋の場合は、とにかくキツイので、サラ金処理のなれの果てぐらいでないと
そりゃ参入者が入りませんって。

~な現状はおかしい!って感情が先生の場合は強いようですが、現状ってのは
得てして状況から最善を導き出した状態である事が大半ですよ。

>背広を着て入社して語学の社内資格も取ったのに、気がついたらマグロの養殖場に通っていたなんてことがあっても良いし、

養殖マグロへ商社は参入済みです、素人が考えつく儲け話を見逃すと思うなら
務め人を舐めすぎ。

投稿: KAZ | 2011.02.08 11:46

>養殖
水槽に水を入れるのも一苦労なので、水利権があるのは一つ有利でしょう。
でも、塩水の排水をどう処理するのか?それはそれで、見ものですね。
下流の農地が塩で汚染される。
下水に流すと下水道代?スーパー銭湯のように抜け道配管する?
塩が問題にならない、マスとかでも汚水の課題はあるんですが。

投稿: pongchang | 2011.02.08 11:53

大石先生は鹿児島県のHPもご存知ないのですか?
鹿児島県の農業高校は
鹿児島県立鹿屋農業高等学校と廃校になった
吾平町立鹿屋農業高等学校吾平分校
同じく工業高校は
鹿児島県立薩南工業高等学校
鹿児島県立鹿児島工業高等学校
と廃校になった
鹿児島県立栗野工業高等学校
それぞれの学校のHPを見ればいいじゃないですか。

鹿児島県改めて見ると何のことはない農業県鹿児島ですら農業高校って大石先生のおられた鹿屋くらいしかないのですね。
なんか田舎=鹿屋でそれ以外は全部別ってんならわかりますけど。
大石先生かまいませんから全国どこでも普通高校と農業高校の数比較されたらどうですか?
Wikipediaでも各都道府県の高校一覧がそれこそ廃校も含めて載ってますよ。
何処の都道府県を数えても農業高校の数が普通高校を上回る県なんてありませんから。

投稿: SS400 | 2011.02.08 11:56

漁業人口の場合、200海里問題、大陸棚条約等により北洋サケ・マスや
以西底引き等いわゆる沖合漁業の漁場が大きく制限されたことが
減少に影響しているのではないでしょうか。
耕作放棄ではなく、田んぼや畑自体がなくなってしまい、転職を
余儀なくされた訳です。

同じように高齢化が進む内航海運ですが、一時は北転船から更に
転船される20台、30台の方々が重要な人材供給源でした。
最近はそうゆう方もいなくなってしまいましたが…。

投稿: ひさ | 2011.02.08 12:18

>内航海運

 こちらの世界は漁業より遙かに高齢化が進んでいるんですよね。
 こちらは会社組織が多いのに高齢化しているのは、業種ごとの新卒者のイメージみたいなものもあるんでしょうね。

>養殖マグロへ商社は参入済みです、

 私のたとえが乱暴だったかも知れませんが、昔から大きな水産会社もあったし、商社も地球の裏側に出て行って海産物を買いまくっていたんですよね。欧州での養殖事業も早くからやっていた。

>農業高校の数が普通高校を上回る県なんてありませんから。

 昔も今も無いでしょう。
 所でSS400さん、私は学校の数の話はしてません。それと、現代の話もしていません。

>農業高校って大石先生のおられた鹿屋くらいしかないのですね。

 それはごく最近のお話で、鹿児島県で学校の統廃合が加速したここ10年前後の話です。どうして昨日今日の状況をお出しになるのか理解できません。あるいはご意見の出発点で何か誤解があったのでしょうか?
 私は昨日からSS400さんの書き込みを読んでいて、ちょっと自説への思い入れが強い方だなと思っていたのですが、もう少し歩み寄って頂ければと思います。

投稿: 大石 | 2011.02.08 12:29

あの~既に廃校になった高校もちゃんとあげてるんですが?

投稿: SS400 | 2011.02.08 12:34

>北洋サケ・マス
の禁漁を受けて、商社、水産会社、漁業者がタッグを組んで
育てたのがチリ産の鮭。
元々南半球には鮭鱒類がいないんだが、(せいぜいニュージーランドにイギリス人が持ち込んだくらい)
チリの漁業者とも組んで、日本から発眼卵をチリに送って養殖場を起し、
現地の河川へ回遊する鮭を育て、加工場も作って塩鮭の生産をやった。
このおかげで安く塩鮭が食べられるということ。

投稿: 九頭竜 | 2011.02.08 12:37

>ちょっと自説への思い入れが強い方だなと思っていたのですが

こちらが逆に問いたいですね。

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

これって何も根拠無いわけでしょ。

投稿: | 2011.02.08 12:37

>一次産業

なんか、汗水たらして・手塩にかけた農・海産物しか認めないって空気もなんだかなぁ?
そんなに安い魚や誰でも収穫できる農産物を大勢で別けあっても食っていけないだけでしょ。
昔のようにたくさんの人手も必要なくなった。

>企業社会というのは、学生にとってローコスト&ハイリターン、

池田砲かなぁ...。
なんかごくごく一般的な卑しい考え方の見本ですね。

投稿: nao_c/w | 2011.02.08 12:38

面白そうな話なので、一地方に限ったデータは分かりませんが
全国でしたら
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo10/shiryo/1299768.htm
文部科学省キャリア教育・職業教育特別部会(第30回)配付資料の頁ですが
資料2-3.参考資料(データ集)1 (PDF:1628KB) 28頁に
高等学校の学科別生徒数の攻勢割合の推移(昭和30年~平成22年の5年毎)があります。
職業科の生徒数割合が多かったのは昭和35年の41.5%でした。

ついでに
資料2-3.参考資料(データ集)2 (PDF:1516KB) 29頁、30頁には
分野別高卒就職先データがあります。

資料2-3.参考資料(データ集)1 (PDF:1628KB) 14頁の
若年者の失業率、非正規雇用率のデータも実に興味深い

投稿: KAZ | 2011.02.08 12:41

>あの~既に廃校になった高校もちゃんとあげてるんですが?

 すみませんが、貴方のその情報は極めて不完全です。
 一例を示しますと、加世田農業高等学校というのがありました。宮之城農業高等学校というのもありました。他にもあるでしょうが。

 これらは学校名を変えたり、統廃合や廃校になったり普通高校に変身したりしました。
 その名前で検索すれば出て来ますが、基本的には、それらの学校があったことを知っている地元民でなければ知らない情報です。私は常識という言葉は嫌いですが、普通に考えれば解ることです。どうして農業県の私の田舎で、農業高校がそれっぽっちしか無かったと貴方がお考えになるのか理解しかねますが、そういうことだとご理解下さい。
 ちなみに工業高校に関しても貴方の情報は間違っています。

投稿: 大石 | 2011.02.08 12:50

>なぜか日本で未発売のアニメ作品
日本の漫画・アニメの売れ筋は日本と海外では少々異なり、欧米ではSF・ファンタジーが売れ筋です(攻殻機動隊がいい例)。
この作品も、日本ではBD普及率の問題もあり、採算がとれないため見送られているのでしょう(DVDは2007年に出ているようです)。また北米と違い日本にはレンタルがあるので、コレクターしか買わないという事情もあるかと。

投稿: 銀次 | 2011.02.08 13:07

じゃあ、詳しい地元の大石先生にお聞きします。工業高校の数は少なかったんですか?
また、

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

これには何か資料を裏付けがありますか?自分の経験=鹿児島県のことでしかないのでは?

投稿: | 2011.02.08 13:08

投稿: | 2011.02.08 13:08はSS400です。

投稿: SS400 | 2011.02.08 13:10

 工業高校は、農業高校ほどは無かったですね。うちの田舎に関して言えば、たぶん農高の半分も無かったはずです。ただ、数の話ではないんです。

 エントリーの中で、私は偏差値云々のことを書きました。
 強いて言うなら、その地元に於ける権威や格のことです。
うちの田舎では、ずば抜けて成績が良い中学生は、地域社会が総掛かりで鹿児島市内の進学校に送り込みました。その次に成績が良い子どもは、まず農業高校から受験したんです。それは恐らく、私の田舎だけで起こった現象ではないでしょう。
 恐らく団塊以上の世代の地方人にとっては、そう違和感の無いお話だと思いますが。

投稿: 大石 | 2011.02.08 13:26

昭和30年代の全国調査の値とKAZ様が示された文部科学省キャリア教育・職業教育特別部会(第30回)配付資料の頁からも職業高校の生徒が職業高校全部合わせても普通高校に及ばないことも明らかですが?
結局大石先生は自分の生まれ育った環境のイメージだけで語られているのですね。何も裏付けとなるものが無いんですから。

投稿: SS400 | 2011.02.08 13:31

>はつねミクの油絵
大っぴらに売ったら不味いですよね。
ただまあ、あるていどグレーゾーンを取ってもらわないと。
長男坊の巾着袋にカミさんがアソパソマソのアップリケを付けています。ママ友から頼まれて作るときもあります。でまあ、謝礼として手作りの御菓子を頂いたりするのですが。
これも本来なら「良くない事」に属するのでしょうね。
もちろん世間の言い分なんぞより、家庭の平和と安定を希求する「お父さん」としては、カミさんに余計な口出しをする気は毛頭ありませんが。

投稿: 営業マネージャー(所長) | 2011.02.08 13:34

>恐らく団塊以上の世代の地方人にとっては、そう違和感の無いお話だと思いますが。
秋田の片田舎(当時は冬になると盛岡との道路交通も途絶するような)ではそんなことはないですねえ。
農業高校へ行くのは跡取りで、次男坊以下は職のある都会へ出ましたし。
のちには出稼ぎもある、そんな豊かではない農村ですけどねぇ。
田分けって言葉があるくらい、農家がごろごろ家人を抱えている時代でもない。

>それは恐らく、私の田舎だけで起こった現象ではないでしょう。
うーん、そうなのかなあ。北と南の差とか鹿児島という土地柄とかではないんでしょうかねぇ?

投稿: 狸穴 | 2011.02.08 13:49

 SS400さん、何度でも書きますが、私は数の話はしていません。第二に、私はもともとのエントリーでも、地方の話だと断っています。貴方はどうしてそこを無視なさるのですか?

投稿: 大石 | 2011.02.08 13:50

>政府の発表する数字で語りましょうよ。

政府の発表する中小企業には従業員10名以下の零細は含まれていません。
また計算省の統計では協力者が得られないので、身内に調査を受けるように頼んで
いるようなものもあります。

それに統計は全て過去のモノ。参考にするなとはいいませんが、政府統計をありがたがるもいかがかと思います。

投稿: 小石 | 2011.02.08 13:54

ですから、その地方というのは結局、大石先生の故郷での感想でしかないのでは?と言っているのです。
数は客観的なものですからね。そこに主観は入らない。

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

このご意見がせいぜい鹿児島でしか通用しないのでは?と申し上げている。そしてそれも大石先生の主観でしかないと。
これが全国の地方における普遍的なものであるという根拠をお示しください。
このご意見は地方ですらなく、あくまで大石先生の故郷でのことでしかないのでは?

投稿: SS400 | 2011.02.08 13:55

>うちの田舎では、ずば抜けて成績が良い中学生は、地域社会が総掛かりで鹿児島市内の進学校に送り込みました。その次に成績が良い子どもは、まず農業高校から受験したんです。

だから、それが鹿児島県の田舎以外では通用していない理屈ではないかと申し上げています。
大石先生が鹿児島県ではそうでしたと主張されるのはいいでしょう。
でも、鹿児島県以外の地方の田舎もみな

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

であるかのように言われるのはいかがなものか?

投稿: SS400 | 2011.02.08 14:00

>これには何か資料を裏付けがありますか?自分の経験=鹿児島県のことでしかないのでは?

千葉でも茨城でもそうでしたよ。


全ての統計を調べてからでないと何も書くなと。
で、その統計もリアルタイムじゃないと突っ込まれるわけです。
統計はとった段階から陳腐化していますよ。

最近コメント欄で些細なことを針小棒大に吹聴してブログ主を非難する人がふえてますが、議論の本質からずれるだけだと思いますよ。


まあ、大石氏をやりこめたという満足感を得たいというのが目的なのでしょうか。
そういう心の根の貧しい人の楽しみ方もあるのでしょうが、余り関心しませんね。

投稿: | 2011.02.08 14:03

>このご意見がせいぜい鹿児島でしか通用しないのでは?
>鹿児島県の田舎以外では通用していない理屈ではないか

主張の根拠となる統計を挙げよ。
他人に根拠を示せと、すごむ本人が単なる印象や思いつきで詰問するのは
滑稽。

個人的な経験だがやたらとデータ?ソースは?
と繰り返す人間は知的議論も仕事も出来ない傾向が強かった。

投稿: | 2011.02.08 14:07

農業について話しているときに
「むかしは田舎では若者が職業訓練として農業高校を選んでいた」
「いつかしら若者が農業を将来の職業として選ばなくなった」
「農業に活力を求めるにはどうしたらいいだろう」

って話の流れに、偏在を無視した平均値をもちだして
「都会の農業高校はもとから少ない」
ってなにを主張したいんだろう。

投稿: たつや | 2011.02.08 14:07

>数は客観的なものですからね。そこに主観は入らない。

 少なくとも貴方がご紹介なさった数字は、都市部も地方も一緒くたにしてがらがらぽんした数字でした。都市と地方で人口や社会構造に偏りがある以上、それは客観的とはとても言えません。それは半世紀前の鹿児島の進学率と東京の進学率を足して2で割り、若者の進学率を論じるような乱暴なお話です。

>このご意見がせいぜい鹿児島でしか通用しないのでは?

 私が、その数字が全国の平均値だということを指摘したら、貴方は私の田舎の高校や静岡の現在の高校の数を出して来られた。静岡はどうか知りませんが、鹿児島に関しては、申し訳無いけれど酷く出鱈目な数字でした。そこを指摘したら、貴方はまた最初の全国区の数字に戻って話をなさっている。

投稿: 大石 | 2011.02.08 14:08

じゃあ、はっきりと聞きますが、大石先生は客観的な根拠を何かお持ちになって

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

と言われているのですね。それでは謝罪します。
素晴らしいですね。ぜひともその根拠をお示しください。
私はてっきり大石先生が自分の故郷鹿児島での実体験以外の何の根拠もなくそう主張しておられるとばかり思ってましたので。

>私が、その数字が全国の平均値だということを指摘したら、

平均値は平均値でしょう。平均値はその通り全国の平均なんですから、都市も地方も含めてのもので、しかも昭和30年代はまだそこまで都市と地方の人口差も無いですから、平均値だからといって地方の実情が全く反映されてないなんてことはない。
客観的な数字を示せとおっしゃられるから平均値をお示しした。
で、そちらは平均値批判をするばかりで、他の客観的なデータを何もお示しにならない。

投稿: SS400 | 2011.02.08 14:18

高度成長期には「金の卵」と言う言葉も有りましたねえ。地方から上京して来る若年労働者と言う理解で良いかな。
70年代でもそうでした、オタキングが週アスのコラムで実家の昔話を書いてましたね。

局所的な話しですが、高校の存在を意識したのは高校受験時70年代末ですが、そのころの熊本市では、農業高校、工業高校より普通の高校の方がはるかに多かったです。

投稿: 774 | 2011.02.08 14:23

はいはい落ち着いてくださいな
印象論ではどうにもならないので数字をどうぞ
平成15年からしか学校基本調査は電子化されてないので、
昔のはちょっと探すのに手間取りました。

学校基本調査 昭和30年度 / 文部省(編) 文部省 昭和31年10月刊
p.197 在学者の項、第80表 課程別 生徒数 (a)総数-計より
(計ってのは、別に国立、公立、私立別の表があるから)

鹿児島
   男 33,838 女 19,122 計52,960

内訳
普通 男 15,853 女 10,678
農業 男  6,812 女  660
水産 男  489 女  6
工業 男  5,610 女  21
商業 男  5,074 女  3,444
家庭 男  0 女  4,313

投稿: KAZ | 2011.02.08 14:31

本日も「SS400」さん大暴れですか _| ̄|○
主観の話、それも過去の実質イメージ話に全国平均の統計を盾に食い下がる労力は、日中もっと他に向けた方が幸福になれる気がしますし、地域毎に「地方」の実態が異なることなど皆承知してるはず。
悲壮感溢れるPC検索の引用だけでなく、「私の田舎では・・・」等、もっと穏やかで知性感じさせるコメントを期待しますよ。

投稿: moonwalker | 2011.02.08 14:33

ああ、肝心な事が抜けてました、当然ながら高等学校の数字です。

投稿: KAZ | 2011.02.08 14:36

>客観的な数字を示せとおっしゃられるから平均値をお示しした。
って、人に数字を示せと言うからには自分から数字を出すべきでしょといわれただけで。
大石さんは最初から自ら数字を出すとは言っていないでしょ。
なにを熱くなっているんですか?

投稿: | 2011.02.08 14:36

>SS400さん
つ「ぎゃふん」

投稿: | 2011.02.08 14:40

やっぱり普通高校が上でしたか。
所詮、鹿児島の鹿屋の印象をそのまま語っただけでしたね。
全国の地方をまるで自分の故郷と同じようにおっしゃった大石先生は結局何も根拠なく
自分の経験だけでものを語っていただけでしたか。

投稿: SS400 | 2011.02.08 14:45

>大石先生は客観的な根拠を何かお持ちになって

 そんなわけはないでしょう(^_^;)。
 所詮当人の体感や記憶で言っていることに疑問を持って、本当はどうなのか? と疑問を持つのは正しいスタンスだと思います。

>客観的な数字を示せとおっしゃられるから平均値をお示しした。

 私はそのようなことは言いません。私は、人に数字を出せとかは滅多に言わない主義です。数字の読み方で自分がミスを犯す可能性がありますから。そもそも統計が客観的だとも全く思っていませんし。統計が客観的であるためには、多くの前提条件が必要だと思います。ただ、最初に政府統計に触れらたからには、ご存じだろうと思って求めたのみです。

>内訳
普通 男 15,853 女 10,678
農業 男  6,812 女  660

 数で言えばこんなものでしょうね。鹿児島市内の進学校は伝統校として何校も昔からありましたから。
 ただ、数の問題で言うなら、昔から普通高校の方が多かったではなく、その後の普通科と農高&農業科の比率を論ずべきですよね。

>つ「ぎゃふん」

 こういうのは止めましょう。勝ち負けで終わるとしたらわれわれが費やしたが時間が無駄になる。
 皆さんがいろいろ面白い数字を紹介して下さって勉強になりました。

>全国の地方をまるで自分

 貴方がそのようなご意見を繰り返されるのでしたら、それで結構です。いささか残念ですが。

投稿: 大石 | 2011.02.08 14:48

じゃあ、

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

これにちゃんと、「鹿児島では」とか主語をつけるべきでしたね。

投稿: SS400 | 2011.02.08 14:50

>やっぱり普通高校が上でしたか。
ん、これって、普通高校の割合は約48%(男子)で、半分いってないって見るんじゃないの・・・?

投稿: | 2011.02.08 14:52

>「私の田舎では・・・」等、もっと穏やかで知性感じさせるコメントを期待しますよ。

大石先生と1歳違いで、2歳から22歳まで都内(新宿区柏木、中野区上鷺宮、杉並区和田)で育ちましたが。
少なくとも1970年代中期までは、中野・杉並・練馬以東は、まだ里山と野菜畑でしたね。1960年代だと、中野区も中央線沿線以外は
一面の麦畑やら養鶏場やら。青梅街道に都電があった時代は、まだ柏木にも戦後のバラックが残っていました。

そんな世代で、都立の学校郡時代の高校受験だったわけですが、工業・商業高校はあっても農業高校というのは聞いた覚えがありません。
『田舎・地方』という括りで統計数字を弄るより、例えば、今高齢化している漁業者の実際の学歴を調査したほうが参考になるのでは?

学生時代(1970年代末~1980年代初)まで北海道をよく旅しましたが、現地で仲良くなった知床の漁師さんたちは、家が裕福なので、
稼業を継ぐのを条件に、東京での大学生活を謳歌した方が多かったです。私が厳冬期に2シーズンほどステイさせて貰った30歳前後の
方は、国学院大の出身でした。『要は、家を継ぐ条件に、みんな、東京で4年遊ばせてもらうんだよ。女は短大だから2年だけな』と
言ってましたっけ。女性は商業高校~地元信金あたりでなきゃ、そんな感じだったみたいですね。

投稿: 田舎じゃないけど | 2011.02.08 14:56

>ん、これって、普通高校の割合は約48%(男子)で、半分いってないって見るんじゃないの・・・?

大石先生のご意見は

>日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。

なので48%でも関係ありません。
それとこれは感想なのですが、大石先生は鹿児島からバブル直前の東京、そして川崎に出られたので、地方の成長課程というものを理解されていないのじゃないかな?
正直、鹿児島市も昭和30年代の福岡よりも遅れてますから。その福岡も東京には劣る。


投稿: SS400 | 2011.02.08 14:57

>SS400

平日随分とリソースを割いていらっしゃいますが、結局貴殿は何を云いたいの?

この部分の先生の主旨は、「二・三次産業が一次産業の成り手を奪った歴史」であり、貴殿の指摘は論旨とはかなり離れた場所にある。

「農業高校の卒業者数は普通高校の卒業者を超えたことなどないから、一次産業の就業者の他産業へのシフトは起こっていない」とでも云いたいの?

よくいますよね、主題には触れず、抹消な部分のみをあげつらい、だからおまえの主張は一切正しくない、今の不況は民主党のせいだ(笑)と云いつのる手合いが。

別に貴殿がそうだとは云ってませんがね。

投稿: アライグマ | 2011.02.08 15:03

訂正
>抹消
末梢ね。失礼致しました。

投稿: アライグマ | 2011.02.08 15:06

男子高校生の場合

普通科を農業科を上回る都道府県はひとつもありませんが、その他をひっくるめて
普通科が5割を切るというのは46都道府県中19県でした。(男女計は面倒なので計算してません)

普通科の割合が一番低かったのは意外な県でした。…岡山です。
岡山、島根、鳥取、宮崎、佐賀、栃木、富山、香川、群馬、三重、岐阜、山形、福島、福井、滋賀、静岡、山梨、愛知、山口の順で普通科男子学生が5割を切ります。

鹿児島は21位、普通科50.3% 男女込みだと53.7%です。

投稿: KAZ | 2011.02.08 15:11

今までの流れを要約すると
大石氏の主張は
昔の田舎は、志望校の順番が「一部普通進学校」→「農業高校」→「工業高校」→「その他普通高校」だった。

SS400氏の主張は
統計資料によると、学校数、生徒数共に普通高校>農業・工業高校だから、志望校順位は間違ってる!!

でO.K.?

外野から見ると全く噛み合ってないんですが。

投稿: 土建屋ともゆき | 2011.02.08 15:29

大石さんでも誰でもいいけど偏差値示せば終わる話ではないかな
大石さんの主張されるような順番が当時あれば
偏差値に現れるでしょう
当時は偏差値まだない?

投稿: | 2011.02.08 15:43

>農業の場合は、営農経験があり営農用のトラクター一式をそなえてないと
農民と認められず新規営農が出来なかったって話もありますが。

永住すれば地域が耕作放棄地と空き家を無償で貸してくれるなどの動きも一部じゃあるようですが
機械は自腹ですので
稲作の場合だけでも機械一式揃えたら中古でも1千万くらい資金を用意して買わないと
とてもじゃないと生活は出来ないでしょう
参考までに中古農機のサイトです。中古トラクターでも年式の新しくて大きいのになると300万近くします
http://www.agristage.jp/


投稿: | 2011.02.08 15:59

県別の課程別志望順位なんて統計には残ってないから、客観的に証明せよとなると
ちと難しいかなあ、地方紙で高校入試関係記事を拾っていくぐらい?

学校基本調査には、県別の志望倍率はありますが課程別がない、全国の課程別志望数は
あるが県別ではないって状況。

参考までに昭和30年全国のデータで志望者/入学者を計算してみた。(県別データなし)
(複数志願とかあったと思うので、本当に参考の意味しかなし)

普通 1.34倍 農業 1.21倍 水産 1.39倍 工業1.62倍 商業 1.45倍 家庭 1.31倍 商船 6.37倍 その他 1.33倍

鹿児島県全体 1.29倍(こっちは課程別データがない)

投稿: KAZ | 2011.02.08 16:02

>こんな事態になることを望んだのか!? 日垣先生よ。

本日(2/8)発売予定で「予約受付中」だった日垣隆氏の『デジタル総痴呆化社会の空気を読め!(仮)』 (ワニブックスPLUS新書)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E7%B7%8F%E7%97%B4%E5%91%86%E5%8C%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%81%EF%BC%81%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89-%E3%83%AF%E3%83%8B%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9PLUS%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E5%9E%A3-%E9%9A%86/dp/4847065190

出版先のワニブックスPLUS新書の最新刊リストにもなく、どうやら発売中止となったようです。
http://www.wani-shinsho.com/

日垣氏とワニブックスとの間に、なにやらトラブルでもあったのでしょうか。TBSラジオの時と同じく、日垣氏はワニブックスに対してTwitterで悪口雑言。今回もトラブルメーカーぶりを遺憾なく発揮しています。

http://twitter.com/hga02104/status/34487764011450368
《ワニブックスは、史上最低の会社に。詐欺の連発。社員は、独裁社長のポチばかり。優秀な社員は全員退社し、新たな会社で大活躍。いずれ倒壊するでしょう。詳細は、倒産後に》

また、『週刊現代 2011.2.19号』などで

《昨年夏から中国で日本と同額のメルマガを実験的に始めてみたところ、10年かけて日本で毎月コツコツ増やして7倍までもってきたメルマガの購読者数を、中国ではたった2ヶ月で抜いた》

と豪語している「日垣氏の中国人への有料メルマガ」は、どうやら全く存在しないらしいことが明らかになりつつあります。日垣氏はこの件について、Twitterで訊かれても、逃げるだけです。

日垣氏、最近はなんだか完全に壊れた感じですね。山路氏はスキャンダル太りしているのに、逆に日垣氏は完全に干されているようですね。

投稿: 無名草子 | 2011.02.08 16:04

ああそうそう漁師も、もし漁業権が手に入った(例えば嫁さんの実家が漁師で婿が後を継ぐとか)としても漁船に結構投資がかかります
中くらいのそこそこのでも600万は越えますね
http://www.kanno-marine.com/gyosen-dx.html
中古サイト、エンジン単体でもいい値段しますね
http://www.chukotei.com/Sale.aspx?p=6

投稿: | 2011.02.08 16:05

横から失礼。
高校の話ですが、時代が違うと「進学率」も影響してくるのでは?
それこそ「金の卵時代」は「手に職付けて就職」も多かったと思いますので、商業高校、工業高校が
多かっただろうな、と思います。
後に普通科に替わった高校もありますので。

>Twitter

気軽に書けるのが災いの元かも。
芸能人でも自滅している人が多いですから。
(多いと言っても私個人の感想で数値は出せませんw)

投稿: 通りすがり | 2011.02.08 16:13

>投稿: 土建屋ともゆき | 2011.02.08 15:29
いやいや、根本的に違うでしょう。

大石氏は、漁業の未来像から今日の第一次産業従事者の高齢化と人手不足を嘆く(問題提起?)流れの中で、自身の記憶から高度経済成長期日本の地方の一般的原風景だった農業の衰退を、当時の農業高校の存在を単に引例して強調しただけ。
ところが・・・私にとって「田舎の高校といえば農業高校」ではない!政府の発表する数字で語りましょうよ!
と、木を見て森を見ず的に猛然と自我で噛み付いてるのが「SS400」さん。

投稿: moonwalker | 2011.02.08 16:14

 昔の話ですが、選挙があって、農高出身の人が当選したんですよ。若い衆が、今時農高かよ~、みたいに口を滑らせたら、何言ってんだ! この人の時代、農高の方が難しかったんだぞ、なやりとりは、うちの田舎では、たまにある話でした。

>中国版メルマガ

 私は存在すると思うんですけどね(^_^;)。部数のことはともかくとして、日垣隆名義ではない、何かそれ用の法人名でも名乗って発行しているのでは、と思っているのですが。
 ただ、日本人相手のメルマガより伸びが凄いということは、話半分にしても、どうやってそれを集めたんだろうという疑問はありますよね。それをやるにはたぶんサイトを立ち上げなければならないだろうし、それをやったら当然中華当局の検閲も受けなきゃならないだろうし。そもそもの疑問として、そういう形で中国マーケットを睨むなら、まず在日華人相手に商売するのが筋というか、手順でしょう。反応も得やすいし、親切な人は日本語でアドバイスもくれるだろうし。
 でも、彼のサイトにすら、その紹介は無いんですよね。

投稿: 大石 | 2011.02.08 16:33

>投稿: | 2011.02.08 15:43
>当時は偏差値まだない?

ありましたよ、っていうか、偏差値による高校ランク付けで輪切り化が一番言われていた時期です。
(1970年代半ばの高校受験事情)

ただし、偏差値って相対値ですからね。絶対値としての学力とは別。更に言えば、受験技術と学力も別。
当時の高校受験で、同じ偏差値で鹿児島と福岡と名古屋と長野と東京を比べても意味がない。

また、私や先生の時代というのは、一種のゆとり教育第一期だったんです。例を挙げれば、1950年代後半までに生まれた
ひとにとっては、サインコサインは中学で習うもの。また、極座標の概念は高校の理系数学で習うものだった。
共通一次試験元年の洗礼を浴びた身としては、理系大学に進んで一番困惑したのが極座標でしたね。なんせ浪人生は当り前に
極座標や微分方程式、偏微分を操る。微積分は概念の延長で済むけれど、極座標は概念そのものをまず把握しないとならない。

偏差値云々より、もっと手っ取り早い言い方として、大石先生の中学の同級生の方々の進学先を概略述べていただいた方が
元来の議論の骨子には沿うように思えるのですが。半数以上は農業高校に進んだ、との事実が言えれば、他の統計数字を弄くる
より、本日のエントリの主旨にはフィットするでしょう。先生個人の概念がソウである、との前提で展開されている論の範囲
内ではそれで論証終わり。
漁業者の後継者難云々の議論については、必ずしも進学先とマッチしないのでは?、という例示を先に書いた通りです。

投稿: 田舎じゃないけど | 2011.02.08 16:36

>大石先生の中学の同級生

 すみません(^_^;)。高度成長期をどの時代に設定するかにも拠りますが、一応、このお話は、せいぜい1960年代初頭、つまりわれわれが生まれた頃とご理解頂ければと。

投稿: 大石 | 2011.02.08 16:46

> でも、塩水の排水をどう処理するのか?それはそれで、見ものですね。

陸上養殖の場合、ほぼ循環です<排水しない。

海水くみ上げではないので雑菌も基本的にはないので、循環でもやっていけます<陸上養殖だと殺菌関係の薬も不要になるので、下手な海水養殖より安心。

投稿: 一般書店で | 2011.02.08 17:23

>投稿: | 2011.02.08 15:43
>当時は偏差値まだない?

高校受験に偏差値が用いられたのは、桑田昭三さんによって1957年(昭和32年)始められたというのが通説です。
その後、桑田さんが1963年(昭和38年)に学習塾会社に移ってから全国的になったらしいので、
全国的なデータが取られ始めたのは、昭和40年ごろかと推測します。

投稿: KAZ | 2011.02.08 17:24

先生の鹿児島では高校の進学は普農工商?(さすが薩摩)だったのでしょうが、栃木では普商工農でした(^_^)
 今では農業高校は絶滅危惧種で、総合高校に変わっています。
 
 農家のじいちゃんと話をしたのですが、昔は農家の子女は貴重な働き手で、長男は農業高校に行って跡を継いだ。
 しかし現代では農業の機械化が進んで、米を作る分には農業は人手が昔ほど必要がなく、農業従事者の平均年齢66.1歳でも農業がこなせてしまいます。 
 従って、農家の子女は農業高校以外の進路を選択し、農業以外の業種に従事するようになりました。
 また、機械化により土日祝日、有給利用の(農業高校出身以外の)工場勤務の兼業農家も多数を占めています(^_^)

投稿: プレーリードック | 2011.02.08 17:45

>すみません(^_^;)。高度成長期をどの時代に設定するかにも拠りますが、一応、このお話は、せいぜい1960年代初頭、つまりわれわれが生まれた頃とご理解頂ければと。
なーんだ。ゲバ学生の投石用に砕かれるから、歩道のコンクリの敷石が東京から無くなった頃ね。w
その頃なら田舎なら中卒で親の仕事継いで農業やる人も多かったし、高校行くっていったら上等、
駅弁大学、大学はでたけれど、といへど、今より大学生に価値があった時代ですよう。
鹿児島は地方都市でそんだけ高校生を支援する風土があったのですねー。うらやましいわん。

投稿: 狸穴 | 2011.02.08 17:56

今日もにぎわってますね。

文科省の統計資料を見ましたが昭和30年あたりでも農業・水産高校への進学率は少数派ですね(偏差値は分かりませんが、それなりに優秀な人も職業教育に行っていたとは缶上げます)。

昭和39年度で職業教育に関する学科の生徒数は、190万人(40.9%)、学科別にみれば、商業17.0%、工業12.2%、家庭5.8%、農業および水産で5.7%となっています。地域差はあるんだとは思いますが。

で、驚いたことに昭和29年からそれらの進学者数がほとんど変わらないんですね。普通科だけが伸びている。中卒で働く人が減ったぶん、それらが普通科に進学したってことなんですが、農業・水産人口ってもしかして余り昔から変化ないってこと?(調べたら分かるとおもうけど)

ttp://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad196401/hpad196401_2_010.html#fb1.2

>農業従事者の平均年齢66.1歳でも農業がこなせてしまいます。 

特に稲作ですな。やっぱ農業・水産人口ってあまり変化ないんでしょうかね。っていうか、普通に流通と市場のこと考えたら、昔が多いわけないと思うのだが。生鮮食品は、鮮度が命なんで流通できる範囲しか獲らない作らない。

投稿: k-74 | 2011.02.08 18:15

>すみません(^_^;)。高度成長期をどの時代に設定するかにも拠りますが、一応、このおはなしは、
>せいぜい1960年代初頭、つまりわれわれが生まれた頃とご理解頂ければと。
私の出身校の前身が農業高校で、私が入った頃もまだ一クラス農業科が残っていましたが、とりあえず私の高校で説明すると。
1950年代後半・・・全日普通科が設置される。(この頃は農科が主体ですね。)
ここから年を追うごとに普通科が増設され、農業科削減や山間分校の廃止。
1970年代初頭・・・農業科が一クラスのみとなる。
ここまでくると農業後継者を目指す生徒自体も減ってきて、この手の実業科は半分落ちこぼれ収容所と化した感があります。
1970年代後半・・・農業科廃止。
と、割と「高度成長期」と言われる時期の中で変化して行っています。
この動きは農業科に関して言えば、宮城福島などで見聞きした動きと大差ありません。
そう考えると「高度成長期に地方の第一次産業から都会の二次産業に若者を収奪して行った。」とまで言えるかどうかはわかりませんが、少なくとも教育は「農業従事者育成より、他業種への転換の効く人材の育成」にシフトしているように思えます。
大石さんはこの一番大きな転換期の中幼、少年期を過ごしているんじゃないでしょうか?

投稿: ヒグマ | 2011.02.08 18:26

>すみません(^_^;)。高度成長期をどの時代に設定するかにも拠りますが、一応、このお話は、せいぜい1960年代初頭、つまり
>われわれが生まれた頃とご理解頂ければと。

あれ・・・ 鹿児島の事情は判り兼ねますが。
少なくとも、1960年代には『もはや戦後ではない』で、一般的に言うところの“食糧難”は過去のものになっていた。
(もちろん、相対値や家庭毎の差(貧困問題は、むしろその当時のほうが普遍的だけ逆に特視されていなかった)はあるけれど)

農業、特に米の需給バランスについては、既に1960年代の小学生に『古々々々米』の存在、なんて教えられ方をしてました。
『地方』で言えば、高校といえば農業高校、という文脈は、そうすると根底から前提が変わりそうな気がしますね。
今や、都心の一部とされる中野・杉並・練馬でさえ、『せいぜい1960年代初頭』なら、未だ麦や野菜畑、鶏舎で埋められてたよう
な時代です。その中で育った私でさえ、農業高校って聞いたことが無いんですよ?

>投稿: k-74 | 2011.02.08 18:15 さんの言われる数字のほうが、実感がありますね。例えば、減反政策は1970年ころから実働
しましたが、コメ余りと逆ザヤは先生の小学生時代には既に問題視されていたはず。シンボルとして言われた八郎潟の干拓事業は、
私の中学時代には、既に失敗と評価がほぼ決まっていたし。(着工1957年、入植開始1967年、完工1977年)

農業高校の方が普通高校より進学が難しかった、高校と言えば農業高校だった、というと、戦後の食糧難で農作物(特に米)増産が
言われていた時代・地区(地方)ということでは?と思いますので、大石先生の実感認識としては少しズレ・ブレがあるように感じ
られます。もしそういうコトが(鹿児島に限っても)あったとすれば、せいぜい1950年代半ばまでではないでしょうか。

高度成長期、というと、傾斜生産政策が軌道に乗って以降、所謂55年体制の確立時期以降で、所得倍増計画の時期、というのが私の
実感ですし、その中での工業化へのリソース結集の結果、農業は相対的に遅れたピークを迎えつつ衰退に転じた。その文脈の中で、
『高校といえば農業高校だった』という大石先生の個人的認識は、むしろ、自世代よりも上の世代の回顧からきているのではないか
と感じます。

『日本が高度成長に乗った頃、田舎の高校と言えば、農業高校のことを言いました。土地が無い次男坊の子ども達は、工業高校に
 行きました。普通高校は人気が無かった。』というのは、部分的には合理的にも感じますが、『普通高校は人気がなかった』、と
いうのは言い過ぎということになりますまいか。高度成長に乗って、高学歴者が所謂リーマンを目指して熾烈な進学競争が起こった
時期で、だからこそ都立高校普通科は学校郡制度で階層化され、カリキュラムも丁度1950年代末を境にレベルダウンした事実が
あります。ただ高校教諭はその前からのツワモノが多かったし、物理教諭などは、ヲタ系の学生から議論をふっかけられても、シュレ
ディンガー方程式の純粋条件を逆に問い返してケムに巻いていた。それが悔しくて、宇宙戦艦ヤマトを初端に量子力学の教授になった
奴さえ居ましたし。


投稿: 田舎じゃないけど | 2011.02.08 19:09

>二次創作

グレーゾーンだからと安心していると、いきなり逮捕されたりしますからね。つい先日も、仮面ライダーか何かのフィギュアを別物に改造して売って逮捕された事件があったばかりです。そろそろ線引きを明確にしないと警察が喜ぶだけです。

投稿: | 2011.02.08 19:15

>ハローワーク
テレビなどで騒いでいるのはもっぱら大学新卒の話。希望が有名企業に集中して中小はともかく中堅企業でさえ新卒の応募が少ないところがあるそうですね。数ヵ月後にはハローワークに回ることでしょう。
>東京の農業高校
学校群のころでも多摩には青梅の都立農林(今はない)と瑞穂農芸(今でも健在)がありました。

投稿: 痴本主義者 | 2011.02.08 20:29

>ほぼ循環です
そりゃ人工海水ワンウェーな訳はないのは存じてますが、エアレーションもろもろの雫も含めて、上手の手から零れるでしょう。
浄化槽だって洗う訳だし、希釈して排水はホッかむりが関の山ではないですか?
脱窒・脱硝して、汚泥も出ない。
そんな、EMやマイクロバブルな養殖が出来れば、食料問題も解決しますが、餌は喰い残す、糞はする。
http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/old/toretatetopic/okutama/okutama/57/index.html
逆に言えば、希釈できるだけの水利権と用水路へ放流しても口封じできるヲレヲレ力が試されるでしょうね。
「鹿屋香水」とか、養豚では言うらしいですけど。

投稿: pongchang | 2011.02.08 20:52

>今や、都心の一部とされる中野・杉並・練馬でさえ・・・中略・・・その中で育った私でさえ、農業高校って聞いたことが無いんですよ?
単にあなたに縁がなかっただけでは?
都のHPを見れば今でも都内に何校か、しかもあなたの仰る杉並にも「農芸高校」という結構歴史のある学校が存在しますよ。
また「前身が農業学校」というのも探せば結構ありますね。
>大石先生の実感認識としては少しズレ・ブレがあるように感じられ・・・中略・・・せいぜい1950年代半ばまでではないでしょうか。
むしろ大石さんの「田舎では」からすると、ズレがあるのはむしろあなたではないかと。
東京というのはある意味特殊なんですよ。
1960年代に田舎(というより地方全般)には、まだ「農繁休業」というのが(今でも結構ある地域もあります。)ありましたが、東京都とその周辺では既に殆ど死語でした。
当時のいろんな事柄というのは全国に先駆けて首都圏で行われ、順次遠い地方へと波及していましたから、あなたの感覚で50年代ならば、大石さんとかだと60年代は不思議じゃありません。
私の長野でも3~5年のズレはありますよ。

投稿: ヒグマ | 2011.02.08 21:34

>SS400
ハッキリ言って不快ですね。

ブログ主にはデータを示せと騒ぎまくるが、その根拠は自分はこう思う。客観性の欠片もない。

ハッキリ言って卑怯。
更にいえば知性も感じられない。有用な議論を深めていこういう意思も全くない。単にブログ主の揚げ足を取りたいだけ。

自分は偉いんだ、大石をへこましたやった。それがやりたいだけ。
そんなにお偉い人ならご自分でブログでもやればいいが、恐らく自分は他人から批判される立場に立ちたくない。ガラスのようにもろい肥大した自意識が耐えられない。

自慰行為は自宅でこっそりとやるものだ。
他人を巻き込むな。

投稿: 小石 | 2011.02.08 21:59

>担い手が減って高齢化しているのは、何も農業や林業だけじゃないですよね。漁業もそうです。

農林水産業だけでなく、第2次産業においても若年技能者(後継者)不足が問題になっていました。所謂2007年問題ですね。大半の企業は、退職後の再雇用で対応しました。また、手順のマニュアル化や社内における技能継承への取り組みを行いました。ただ、ほぼ同時にリーマンショックが生起し、受注減を招いたこともあって相対的に小さな問題ですみました。
かなり以前から若年者の志向として、機械系への進学や就職を嫌う傾向があります。不況が続く中、一時的に中国バブルによって機械系の景気がよかった時期もありましたが、それでも機械系への進学を志望する学生は少ないままでした。

>日本は、地方から都会に人を集めることで発展して来ました。それと同じことが仕事の世界でも同時に進行していた。地方の第一次産業から都会の二次産業に若者を収奪して行った。

議論の趣旨から、あえて承知の上で“収奪”と表現されたのでしょう。なので、書くのも憚られますが、“収奪”というより、“生計の提供”というべきでしょう。長男が家とともに家業を継ぎ、次男以下は田舎で燻るしかないときに、都会が職と生活の場を与えてくれたわけですから。


人材不足の分野へ若年者を誘導する方策として、「人材の流動化」を訴えているのでしょう。
この“流動性”がくせ者です。日本は間違いなく流動性の高い社会-言い替えるとダイナミックな社会でしょう。ヨーロッパなどは流動性の低い階層社会であり、子供の意識の中にも職業階層が存在しています。ジェフリー・アーチャーの短編「アラカルト」は、そのような職業意識をテーマにした佳作です。
日本の強みは、流動性の高さにあると思います。といっても、農林水産業へのベクトルだけは極細ですね。
一方で、製造業の縮小によって、人材の再配置も今後重要な課題でしょう。残念ながら、名案はないと思います。農林水産業への就業に、田舎(辺境)住まいを帳消しにするメリットがあるかといえば苦しいです。基本的に農産物価格は廉いし、不作だと大打撃を受けるし、豊作でもやはり値が安くなるしで辛いものです。若年者を第1次産業へ誘導する方策を思いつきません。

投稿: ペンチ | 2011.02.08 22:07

数字にこだわるのも大事かもしれませんが、少なくともそういう印象を抱いていたことに着目することも重要かと思います。
これは井沢流か…

投稿: oka | 2011.02.08 22:48

>国もまた二次産業を推進するためにあらん限りの庇護を与えた。

庇護を与えたと言うよりは、変化が急すぎて何も出来なかっただけだと思います。


>その過程で、終身雇用サラリーマンという日本独特のシステムが完備されて行った。

なぜ、完備されたかといえば、当時の経営者は人材を確保し続けることの重要性を理解していたからです。

1次産業は多様な補助金を与えることで素人経営者を有利にしてしまい、まともな経営者を他の産業へ移してしまい、残された素人経営者は若者を確保するために高い給金を積むという程度のことすら理解できなくなりました。
2次産業も経営者がサラリーマンからのあがり組ばかりになってしまったので、やはり人材を確保することの重要性が理解できなくなり、妙なリストラやら何やらで苦しんでいます。


人材が欲しければ金を払え!
それを理解できない産業は滅びるべきでしょう。

投稿: ほる | 2011.02.08 23:13

>投稿: ヒグマ | 2011.02.08 21:34

大石先生自身が、
>うちの田舎では、ずば抜けて成績が良い中学生は、地域社会が総掛かりで鹿児島市内の進学校に送り込みました。
>その次に成績が良い子どもは、まず農業高校から受験したんです。

と言われている時点で、逆に『農業高校の方が普通科(進学)校より難しいことはなかった』と解釈したうえで、数点の補足のみ。

>単にあなたに縁がなかっただけでは?
当時の時点では、将にそうでしょうね。自身にとっては普通科だけで十分でした。中学生の視野視点ですから。
同じ中学から工業高校に進学する男は多かったので認識はしました。当時でいうボンタンリーゼントの連中で、遊び仲間としては
楽しい奴等でしたが、残念ながら、かなりの割合で中退してます。

>「農繁休業」
農休、というのは知っていますよ。父親は北海道の農家出身で、1970年代~80年代にかけて、田畑を継いだ伯父の家に良く行って
いましたし、従兄妹たちから農休や、冬の朝の繰り上げ始業(寒いので)の話は聞いています。その従兄妹達も、農業高校へは進んで
おりません。また、父の実姉は夫婦で小学校教諭で、1月足らず前に93歳で逝った伯父は、樺太守備隊から除隊以降は、北海道の辺地
教育で褒賞を受けた方(身内最後の軍人)でした。北海道に足繁く旅していた時期に、樺太や美唄の話をよく聞き語りされましたが
やはり、『農業高校のほうが普通科より上』というのは寡聞にして聞きません。『(戦前は)師範学校が旧制中学より格上だった』
とは聞きましたが。

>あなたの仰る杉並にも「農芸高校」という結構歴史のある学校が存在しますよ。また「前身が農業学校」というのも探せば結構ありますね。
そういう視点で後付け調査すれば、見つかるでしょう。私の受験時期は35年前ですし。調べる必然性も方法も乏しかっただけ。
その意味では、北海道大学にしてからが、基は『札幌農学校』です。杉並には普通科都立高で、前身が高女、というところは知っていました。

投稿: 田舎じゃないけど | 2011.02.09 05:17

投稿: KAZ | 2011.02.08 15:11の
>岡山、島根、鳥取、宮崎、佐賀、栃木、富山、香川、群馬、三重、岐阜、山形、福島、
>福井、滋賀、静岡、山梨、愛知、山口の順で普通科男子学生が5割を切ります。
>鹿児島は21位、普通科50.3% 男女込みだと53.7%です。

これは間違えて公立高校のみの計算をしていました、国立、私立を含む男子高校生の数字は
岡山,島根,鳥取,宮崎,富山,栃木,福島,鹿児島,香川,岐阜,群馬,愛知,静岡,山形,佐賀,福井,三重,山梨,滋賀,大阪,長野の20府県で5割を切ります。

鹿児島は8位、46.8%です

となります。申し訳ありませんでした。


投稿: KAZ | 2011.02.09 09:01

KAZさんのデータに、現岡山県民としてはある意味納得です。
上記のデータに高専が含まれているかどうかは分からないのですが、とにかくそのような実業高校は多いですね。(とにかく、公立(県立)志向が高い県ですし・・・。)
ただ、今では実業高校が(合併等で)減っている分普通高校の中に商業科等がある学校も増えているのでは? なので、単純に高校単位で線引きするのも違ってきてしまうのかな、と思います。
(KAZさんはもともと普通科、農業科と書かれているので、こういうことを考慮したデータとお見受けしますが。)

投稿: さまよえる人 | 2011.02.09 10:36

>上記のデータに高専が含まれているかどうかは分からないのですが、

昭和30年のデータですので高専については含まれておりません。
高専創設は昭和37年らしいです。

岡山の男女込みの課程別では
普通 28,119 農業 6,975 工業 4,523 商業 8,576 家庭 10,367(女子のみ)
となっていて商業と家庭が多いのが効いてますね。お嬢さん学校が多かったのでしょうか?

学校基本調査は、調査項目自体は変わらず現在も続いています。
平成15年度以降のものが文科省統計ページに公開されてますので
興味がおありでしたら、御一読を

投稿: KAZ | 2011.02.09 11:48

>漁業や農業を会社組織化して、不作や不漁でも給料が得られる仕組みを整備する必要がある

これは、ごもっとも。でも、なぜか農協も漁協も、会社組織を作らないですね。なぜなんでしょうか。当の漁民・農民さんが、人民公社方式じゃうまく回らない、と考えているからではないでしょうか。
また、カネもコネもない若者にとって、いきなり漁業・農業を始めるのは難しいと思います。

>二次産業三次産業が、若者を囲い込んでいるから、一次産業が衰退している

これは、本当でしょうか? 農家・漁師のオヤジ達が、息子や娘に、家業をぜひ継がせたい(「こんなに儲かるから、お前継げ」)とは聞かないように思います。

一次産業+サービス業化(付加価値をつけて出荷する等)するのなら良いのですが、単なる一次産業のままでは、生産性が低すぎるように思います。一次産業華やか成りし頃は、皆、貧しかったと聞きます。


> 将来、商社や重工メーカーが何処かの漁業組合を丸ごと買い取って、背広を着て入社して語学の社内資格も取ったのに、気がついたらマグロの養殖場に通っていたなんてことがあっても良いし、学校も行かずに15歳でイカ釣り船に乗っていた漁師さんが、組合ごと鉄鋼メーカーに買われて、そこの部課長の名刺を持ち歩くようになっても良い

大石先生、これは「人材の流動化」とは呼べないと思います。「解雇規制の為、人材の無茶な配置転換をしている」状態です。とても生産性が上がるとは思えない。
人材の再教育+(適性・能力に応じた)配置転換なら良いのですが、残念ながら、現実は難しいように思います。

投稿: abcdefghijk | 2011.02.09 23:44

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