透析費用1兆4千億
※ 人工透析で荒稼ぎ、移植を勧めない日本の病院。週刊文春現在発売号
【人工透析の実態は、毎週3日一日4時間、しかも一日、コップ2、3杯の水しか飲めない。挙げ句に動脈硬化が静かに進行するので、心筋梗塞等で死ぬ率が高い。平均余命は透析6年で移植10年。昔は透析患者を一人捕まえると医者はベンツを買えたらしい。
一人当たりの年間医療費が500万円。患者の自己負担は月1万円。透析患者は90年に10万人だったが、09年末には25万人を越えた。とりわけ糖尿病腎症の増加は激しく、全体の45%にも達している。09年の1年間だけで1兆4千億円が人工透析に投じられた。今や人工透析は、医療界のビッグビジネスとして期待されている……】
とんでもない金額です。記事中で、恐ろしい事例が紹介されているのですが、奄美のある人口1700人の自治体で、10年度の総医療費が1億7千万だったと。所が、その村で暮らす8人の透析患者の内、国保に加入している4人の医療費だけで1.440万円に登っている。実に8%。これじゃたまらんということで、村は移植推進のための助成制度を立ち上げたと……。
全体のこの記事の論調は、日本の医者は透析利権に縛られて、移植という選択肢を患者に提供しない、というものです。腎臓は、最も移植に適した臓器で、血液型が違っても移植できる。夫婦間での移植も何ら問題無い。移植費用は掛かるけれど、一度それをやってしまえば、あとは免疫抑制剤を飲むだけなので、患者のQOLは格段に向上する。
この件でググッてみると、ドクターの反論等もすでに出ています。「透析利権」とは言うが、そもそも、日本ではドナーがいないのに、移植もクソも無いでしょうが? と。
それで、移植に関しては、これは進めるしか無いでしょう。透析に関して、これをもっとコストダウンしようというのは、無理があるだろうと思います。ただ、国として患者として出来ることは無いか? と言えば、糖尿病の進行を遅らせることで、より良い薬の誕生を待つことは出来る。時間稼ぎが出来るのが糖尿病の良い所です。逆に言えば、時間稼ぎが出来ることが患者側に油断を招く。
インシュリンの自己注射にしても、欧米では楽な器具が一杯出ているのに、日本では認可されていなかったりするでしょう。私の周囲には糖尿病患者が大勢いるけれど、私より軽いという人は一人もいません。私より重い患者さんは、全員私より太っていて、もちろん酒飲みです。
恐らく彼らの念頭には、透析がどれだけ辛いかの自覚は無いでしょう。自分がそうなる頃には、何か特効薬が出来ていると信じている。もちろん特効薬は出来るでしょう。しかしそれが10年後なのか四半世紀後なのかは解らないし、もちろん、駄目になった腎臓を、移植ナシに復活させるまで辿り着けるとは思えない。そこまで行くにはさらに年月が掛かるでしょう。
人工透析だけで1兆4千億というのは、どう考えても異常な数字です。金額のみならず、人員面も含めて、医療のリソースがそこに割かれているということでもある。
糖尿病の進行を遅らせるということに関して、国はもう少し本腰を上げて取り組むべきでしょう。透析で何とかなるじゃなく、透析がどれだけ肉体的精神的に辛いかを、予備軍にきちんと自覚させて自己管理を徹底させ、薬の開発もさることながら、糖尿病の薬も決して安くはないですから、確実に患者に飲ませ続けるために何が出来るかも考えるべきだし。
透析利権なんてのがあるとは思わないけれど、もう少し、国も医療界もそこに至る最悪の結果を阻止するために、出来ることは何かを積極的に考えて実行すべきでしょう。
*同じ号の冒頭に、中国の原潜がどうのこうのと書いてあるけれど、こちらは読む価値なし。あんなヘボイ艦隊のたった11隻+アルファを捕まえて騒いでどうすんの? おらが八八艦隊で一瞬で海の藻屑になります罠。
※ 「国からお金、泥はかぶらず」 安住氏、被災首長を批判
http://www.asahi.com/politics/update/0730/TKY201107300399.html
もちろん適切な発言ではないし、明らかに認識不足。地方が置かれた実情が全く解っていない。若者を都会に収奪され、町工場は中国に持って行かれ、県自体が限界集落と化しつつある。もちろん地方債も目一杯発行した後で、こんな大災害に見舞われた。自治体として自助努力の余地があるのは、大都市仙台を抱える宮城県くらいのものでしょう。その仙台も人助け所じゃない。
お金が無い、借金の術もすでに尽きている人々を捕まえて、「泥を被っていない」というのは地方自治の現実を知らなさすぎる。
それはさておき、たとえば、東京圏には東北地方の出身者がいるわけでしょう。しかも財政的にはまだまだ余力がある。被災県に代わって、首都圏の自治体が債権を発行して無利子で貸し付ける程度の親切はあって良いと思いますが。
↓その他の話題はメ-ルマガジソにて
※ F22戦闘機、長期の飛行停止=操縦士体調不良続出で-米空軍
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011073000185
※ 27時間テレビ 5億円以上つぎ込んで電気も使い放題だったフジの悪フザケ番組
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/gendai-000150741/1.htm
※ 茂木健一郎氏がフジの不視聴運動を批判 / 幼稚な自国文化主義はアホ! フジテレビみろ
http://rocketnews24.com/2011/07/30/117339/
※ 前日の満腹重量72.2キロ
週明け、定期検診だということをすっかり失念していたため、大急ぎで歩く。次男を騙して、竹馬の練習をする、と竹馬を持って久地駅往復を試みたら、結構重たいんだ、この竹馬がorz。おまけにスコールは来るし。
途中、霊園でカラスの大群と遭遇し、次男が「カラスにも気持ちはあるんでしょう?」とか聞く。「いやぁ、カラスは頭が良いけれど、それでも本能で動くだけだろう」「本能って何?」
小学2年生に「本能」を説明するにはどう言えば良いんだろう。
夕食後、雷鳴の中、第三京浜インター近くの靴の流通センターまで遠回りしつつ歩く。使い捨てに出来る運動靴を1980円で買う。
※ 有料版おまけ アクアトーン&オックスカート計画&パラダイス牧場
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コメント
>透析患者
働けないから生活保護を受けてる人もいるらしい。ということは、医療費を一切払っていないことになる。オイラも糖尿病冠者だけど、医者に通って、医者の指示通りに暮らしていれば、透析するような事態にはならない。困ったことですね。
投稿: | 2011.07.31 11:28
>夫婦間での移植
健常者が腎臓を一つ摘出されて片腎になると、残った腎臓の機能は徐々に低下していくようです。
今まで2つの腎臓でやってた仕事を1つの腎臓で行うわけですから当然ですよね。
ドナーに対する侵襲性が高すぎるので生体腎移植は治療として成立しないのではないかと思います。
ドナーも将来透析になったではシャレになりませんし。
件の記事にはそういうリスクは一切書かれていませんでしたね。
新聞・雑誌の医療記事はレベルの低いものが非常に多いです。
投稿: かつを | 2011.07.31 11:34
> そもそも彼の立ち位置なら「テレビなんぞ見ている暇があったら、本を読め」が正解ではなかろうか。
そのとおりですが、そもそもで言えばもう彼はメディアお抱えの元研究者でしょう。先端切ってる研究者はメディアにひょこひょこ出てくる暇なんてないですから。
投稿: | 2011.07.31 11:46
そもそも腎移植しても、ほとんどは10年前後しかもちません。
免疫抑制剤は病気のもとです。そして大抵が癌が発生して免疫抑制剤投与の中止と透析再導入の道が待ってます。
そもそも透析=糖尿病ってのが間違い。医者の言うこと聞いていようが患者の半数を占めるIga腎症は20年程度で透析導入となります。
それと糖尿から透析導入になるような人間は5年程度で死ぬから。
シャント作ってHDやるのも、お腹にチューブ入れてPDやるのも辛い。
でも、腎移植したらその腎臓が永遠に使えるなんて甘いもんじゃないし最終解決にもならない。
糖尿からの透析患者は移植しても10年も持たず数年で再導入の場合が多い。
投稿: | 2011.07.31 12:26
先日の「オマケネタ」
>Battleship
ですが、予告編の動画が公開されるようになりました。で、リムパック演習中にエイリアンと遭遇…という展開のようです。リムパックなので海自も参加。もしかして、日米でエイリアンに立ち向かうのでしょうか。予告編では「アイオア」が主砲をぶっ放していましたが…
>安住氏、被災首長を批判
入院中の元復興相と言い、発言に慎重さがかけていますね。
投稿: ブリンデン | 2011.07.31 12:38
>入院中の元復興相と言い、発言に慎重さがかけていますね。
入院中の人のほうがまだマシな気がしますね。
「頭を使え」と言ったわけだから。
これの主語が被災県民みたいに騒がれたけど、これは知事とか自治体でしょう?
最近、安住が話すのを見てると「嫌なら辞めろ!」って言いたくなるのは私だけでしょうか?
投稿: oka | 2011.07.31 13:04
私も透析してますが、時間的制約はあるけれど、全然普通に生活できてますよ。
水分が1日コップ2~3杯?そんなことはないですよ。
私は血液検査の結果も腎機能以外はコレステロールも中性脂肪もみんな正常値です。
最近透析導入される人は糖尿病からよりも腎症からの方が多いように思います。
私は原因不明の腎炎からですが。
とにかく、この週刊誌の記事は透析に対する認識不足過ぎですね。
投稿: | 2011.07.31 13:08
>透析
ググるとIga腎症の方が深刻ですね。どっちにしても腎臓系疾患は長期的には予後不良のようで。
>茂木
彼の本来の研究について批判が多いこと多いこと。こういう輩こそ「御用学者」と呼んでいい。
>安住淳
モロに被災地が選挙区なのに、彼についてはズレたトンデモ発言しか聞いたことがない。これじゃあ地元も泣くだろう。
投稿: 剣 | 2011.07.31 13:14
>>腎臓移植
なんだか、人工透析の大半は糖尿病であるかのようなミスリードが目立ちますが、実際には先天性の腎疾患を抱えてる人やクローン病などの不可避の病気で身体が弱って腎臓が使えなくなったしまった人が受けてるほうが多いのではないかと思いますが。
今の流れだと、腎疾患自体が糖尿病の一般認識と同じような「贅沢病」だとされかねない…故に、透析患者は無駄飯喰いの極地たるものだから、腎移植できないなら死んでくれとか…
実際、私の友人にはそういう病気を抱えてる人が結構いまして、先天性の腎疾患の友人はなんとか透析受けないように傍から見てて涙ぐましいほどに頑張ってるけど歳を取ったら仕方ないと将来を悲観して考えてるし、
クローン病の友人はごくごく普通に働いて暮らしていたのに突然発病して腎機能が著しく低下して週数回受けてますが、異常な高熱や血管系の問題に由来する卒倒などで頻繁に入院しています。
透析を無闇に切り捨てるということは、要はこういう人たちがまっさきに切り捨てられる事になりかねない。特にクローン病の友人は腎移植ではどうしょうもない所でやってるし、先天性の腎疾患の友人に至っては、腎疾患の原因がなんであるのか殆どわかってない状況でずっときてるから腎移植で症状が良くなるという保証が全くない。
投稿: 業界インサイダー | 2011.07.31 13:30
>>安住淳
逆に、彼が「首長は…」といったのは、よく理解できますね。
選挙区が宮城なので、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E4%BD%8F%E6%B7%B3
宮城県の村井知事が漁業権の外資や大企業への開放やら野村総研に書かせて地元を排除して作られてる・(すでに時代おくれである)新自由主義丸出しの「復興策」、治安強化にかまけて実際の被災者救済に関する政策や予算措置をとことん怠けてしまってる
…今最も浮上してる漁業権問題については地元が猛反発してるので、復興予算や人員配分を人質に取ってるとすら思える…
福島県については、原発災害への具体的対策を福島県の側が拒否もしくは歪曲して「安全デマ」の山下俊一を県立医大の副学長に据えて県民の健康問題を無視させるような統制を逆に強めてるのが見えてきてる。
要は、松本前復興大臣の時にも書いた記憶がありますが、このような出鱈目放題やってる知事達に対する批判であって、そこそこマトモに動いてる達増岩手県知事などにたいする批判じゃないですよ。
私は安住の今までやってきたことを全く支持してないけど、この発言については全面的に同意しますよ。
投稿: 業界インサイダー | 2011.07.31 13:39
>>F22
>>本当は他の理由なんだけど、それは表に出せないからそういう話にしたりして
普通はそう考えますよね...
少し調べてみましたが(調べ方が稚拙で)、時事の記事以上の話はあまり見つかりませんでした。
◆飛行中に意識障害が発生しており、飛行中操作すべき手順を逸したアクシデントが起きている。
◆去年の525TFS所属機の墜落原因としてもこの不具合が考えられている。
◆機上酸素発生装置における一酸化炭素の混入が疑われているが、それ以外の毒性物質、化学物質が原因である可能性もある。
◆搭乗員の血液検査などでは、CO以外にもPAO(ポリオレフィン、石油系物質)などが検出されている。
◆ (時事のスクープというわけでもなく)、5月の飛行停止の時点で、米空軍から発表はあったが、飛行停止は確かに長引いている。
@以上ソースはググる先生日本版です
14件という発生件数や、墜落との関連性、飛行停止の期間の長さから、結構重大なトラブルで、原因も単純でないのでしょう。
毒物の可能性はステルス関連物質を示唆しているのかもしれませんね。
投稿: 素人の疑問 | 2011.07.31 13:59
提供する側の負担を考えたら、「夫婦間での移植も何ら問題無い。」
なんて簡単に言えるはずもないのに。
なんか臓器移植を推進したい力が働いているのでしょうか。
投稿: | 2011.07.31 14:07
http://docs.jsdt.or.jp/overview/pdf2011/p11.pdf
糖尿病に起因する透析1万6千名強(43.5%)、2位の慢性腎不全の倍。圧倒的。
投稿: pongchang | 2011.07.31 20:28
私は幸い健康で、今の体にも愛着はありますが、
早いとこゴーストライダーのごとく交換可能な体に
引っ越せるようになってほしいです。
>カラス
あいつら気持ち、あるんじゃないですかね‥‥
人が下にいるのを狙って爆撃してくるとしか思えない。
電線をくぐるとき確認する癖がついちゃいましたよ。
投稿: jaguar | 2011.07.31 20:47
気になったんでググってみたら1999年に透析の原因の一位が慢性腎不全から糖尿病腎症に逆転したそうですね。
かなり最近の話ですが、これが糖尿病急増?からなのか、医療方針の変更のせいなのかはちょと気になりますね。
投稿: | 2011.07.31 21:16
糖尿病になって1年2年で透析に至るわけではない。10年20年掛かる。逆に言えば高齢で血糖が上がっても透析になる前に御迎えが来れば済むが、若くして成れば、余程腰を入れて低く長く保たないと、「ゴーォーールゥ」してしまうし、母集団が大きくなれば、確率的に増える。
1990年に糖尿病で透析になるには80年か70年に発症する糖尿病患者が母集団。でもそのころは高齢化率も低く、有病率も低く、分母が少なかった。一方、学校検尿でつかまる慢性腎不全などにたいする治療も普及しておらず、リウマチ熱の残り香も多かった。
血糖コントロールがよければ、逆に減るのは、失明の原因としての糖尿病を裏返してみれば判る。血糖と光凝固で失明だけは逃れられる(視力低下は避けられないにしても)
http://www.dm-net.co.jp/twmu/news/094.htm
ただし、糖尿病性腎症は、降圧剤をしっかり飲むことも平行して求められるのが、眼との違い。正常では駄目で、正常以下を保つ必要が血圧についてはある。
http://www.dm-net.co.jp/seminar/27_/
投稿: pongchang | 2011.07.31 21:38
カラス、本能。
本能とは言語(言葉)によらない、生き物の反応のすべてとでもなるのでしょうかね。
だから、人間は、本能以外の言葉による活動によって生きているが、人間以外の生き物は言葉を知らず、外界から来る刺激や自分の身体の生理的反応によってのみ生きている、となるでしょうね。
当然のことながらカラスには言語がないので、カラスには知性や知能はありません、知性や知能は言語なしには考えられないのです。
思考とは言語を使用することそのものですので(ものを考えるとは言葉を使用することそのものである、と言い換えてもいいでしょうね。)、カラスには言語はありませんし思考もありません。地球上の人間以外のすべての動物には言語を使用できません。(誰でも知ってますね)
カラスは視覚と身体のバランスを取る能力が優れているので、カラスには知能があるように間違える人もいるのでしょうね。
人間であれば、身体が不自由なホーキングにも知性があります。ホーキングに知性があるのは、言語使用能力に秀でているからである、というのは誰でもわかりますね。
では、カラスの身体が不自由になったらそのカラスは知性を出せるだろうかと言うと、それはないですね。カラスには言語がないからです。
カラスの気持ちと言うのが、知性や知能であるとするならばそれはないです。カラスはカラス自身の感覚器官へ入ってくる刺激に反応して行動しているだけです。
投稿: まえやま | 2011.07.31 21:54
>被災県に代わって、首都圏の自治体が債権を発行して無利子で貸し付ける程度の親切はあって良いと思いますが。
えっとこれ出来るんでしたっけ?法律上。
東京都が宝くじの枠を被災地に譲る形で復興宝くじを発行しますけど、その時に都知事が「東京都として直接的に何か財政支援出来る事はないかと色々探ったが、その結果この方法をひねり出した」というような説明をしていたと思うのですが。
個人レベルであればふるさと納税制度が有りますし、被災地出身じゃないからそれは出来ないとなれば義援金という手段もあるし、あるいは復興支援のファンドで被災した中小企業の復興を支援しようという動きだってあります。
ただこれが地方自治体レベルの話となれば、地方自治体がやるべき話なのだろうかとは思いますね。
投稿: ロック | 2011.08.01 00:22
透析関係の数字を表面でしか読めないと文春のような記事になる。
大石さんもかなりデタラメなことを言っているけど、それは元の文春の記事がデタラメなんだから仕方ない。
移植腎は長期もたない(特に糖尿からの腎移植だと5年程度で再導入多し)し、常にガン化のリスクを負う。
平均余命が6年なのも糖尿病患者が透析導入した後に早期死亡するので平均を短くしているだけ。
また、70~80代で透析導入した老人も平均余命を短くしている(死亡前の透析導入は結構多い)。
慢性腎炎からの透析患者は30年存命の4人を筆頭に長期存命者が多い。
糖尿病患者の余命が短いのは節制ができないからの場合が多い。
特に手足切断や失明などが重なり生きる意欲がなくなり自暴自棄になることも原因の一つ。
投稿: | 2011.08.01 09:13
>>カラス
>あいつら気持ち、あるんじゃないですかね‥‥
個人識別可能。顔で人を識別しています。それに遊びが好き。均されたスキーゲレンデで斜面の上に行ってはひっくり返って滑り下り、また上がってと自分の体でソリを楽しむカラスが見つかってます。
投稿: | 2011.08.01 09:25
>>安住淳
>逆に、彼が「首長は…」といったのは、よく理解できますね。
>選挙区が宮城なので、
>宮城県の村井知事が漁業権の外資や大企業への開放・・・。
安住出演のその番組を見ていたが、批判した首長は福島県知事だよ。
原発毒饅頭喰らうて東電ドップリのあの知事。SPEEDIの情報も福島県に伝わっていたしな。
それから、宮城県知事だが、民間資金を使って民民で漁業再生をという狙いは間違っていない。
過疎化と漁業従事者の高齢化、後継者不足で次の世代、未来を考えた上での政策判断。
震災直後に漁港再生はすべてを復旧せずに選択と集中といって反発されたが、勇気のある知事だ。
あの竹中平蔵もこの知事はハッキリしている、使えると誉めていた。
まあ、既得権益者が自分のことだけ考えるのはどこでも同じだがね。
投稿: | 2011.08.01 10:01
民間とか言ってるけどその開放先が韓国系企業なのは理解しているのかな?
投稿: | 2011.08.01 10:07
韓国系企業が駄目で、米国系企業ならokなのかな?
投稿: | 2011.08.01 10:28
韓国系の企業はモラルがなってないから
平然と規制量以上に採っちゃうから駄目でしょ。
日本の排他的経済水域でどんだけ無法な
漁業していると思っているんだ?
投稿: | 2011.08.01 10:45
>思考とは言語を使用することそのものですので(ものを考えるとは言葉を使用することそのものである、と言い換えてもいいでしょうね。)
これは、まあ、まずおいとく(w)としても
>地球上の人間以外のすべての動物には言語を使用できません。(誰でも知ってますね)
あー人間同様に発音できないだけであって、たとえば手話を習得し、それを自らの子どもにも教えたサルだっているんですがねえ。
そもそも鳥の鳴き声の意味(言語)だって、昔からかなり知られています。「バードコール」って知りませんか? 狩猟やバードウォッチングで、ずいぶんと昔から使われているものですよ。
カラスくらいになるとかなり知的で、ナショナルジオグラフィックの記事によると、アメリカではカラスに人語(英語)で「話しかけられた」経験のある人が相当数いるそうです(自然公園を歩いていると「挨拶」してきたり、明らかに「文脈」を読んで「発言」したりするらしい)。ポーの『大鴉』もそういった経験が基にあるのでは、といわれているそうです。
オオカミに関する本の中で、カラスと「会話」するエスキモーの話も読んだことがありますよ。
カラス-オオカミ-人間と連携して狩りをするそうな。
これは半ば民間伝承でしょうが、とにかくそれくらい頭がいいし、気持ちだって当然ありますよ。
それに、室内犬を飼ったことがある人なら全員同意すると思いますが、犬だって人間たちの会話を相当理解してますよね。
投稿: y | 2011.08.01 12:02
>カラス
になったことないのに言語がないと断言できるのがある意味すごい。
投稿: 痴本主義者 | 2011.08.01 20:20
>>先生のご次男
>>カラスにも気持ちはあるんでしょう?
良いお話ですね。この一言だけでも、子育てのご苦労も報われるのでわと。
"気持ち"をどう解釈するかにもよりますが、それを"感情"とすると、カラスも存外持ち合わせているかも、知れません。
他の方がコメントされている様に、カラスは遊ぶことが知られています。つまり、楽しむ気持ちがあるだろうという事になります。
その延長で、悲しみ、怒り、恐れといった感情が、あっても不思議ではありません。
まあこれらの感情も本能のうちと言えなくもないでしょうが、カラスもいろいろ想っているかもねと、諭してあげると情操教育上は良いんじゃないかなぁ、と思ったりもします。
ところで、
>>知性や知能は言語なしには考えられない
というコメントが付けられていますが、こりゃまたどでかい釣針ですね。
釣針にまじレスもあれですが、こんな話はどうでしょう?
秋、夕日が沈む富士山を見て、綺麗だなあと思ったとします。
キレイだなあと口からついて出た、或いは心の中で思ったとして、その言葉は綺麗と感じたことを追認しただけであり、別に言葉にしたから綺麗だと思った訳ではありません。
では、このキレイだと思った感情は、単なる生理反応なんでしょうか、それとも知性の証でしょうか?
もう一つ、大石ワールド的に。
東シナ海上空で、空自のイーグルが、某国のフランカーと戦っていた、鹿屋出身のイーグルドライバーが、フランカーのバックを取ろうとして、右のラダーを蹴り込んだその瞬間、
彼は"俺は奴の後ろに付きたい。その為、ここで右のラダーを踏み込んで、その後スティックを倒すんだ!"なんて、言葉で考えて闘ったりはしません(笑)
ですが、どう考えてもこの行為(操縦によりフランカーのバックをとる)は、"知性"がないと出来ない行動です。
まあ斯様に、知性知能の有無と、言語能力は、それはそれでまた別個のものでしょう。
うわ〜、長文ご容赦。
投稿: 素人の疑問 | 2011.08.01 21:43
そもそも自分に「気持ち」「感情」があることを、自分が「思考」していることを、例えば、この掲示板で客観的に証明できる人間がいるんだろうか?w
投稿: | 2011.08.02 13:32
私は哲学や言語学の知識を念頭において発言しました。私のコメントはあくまでも、哲学、言語学の知識に基づいた基本事項の確認に過ぎません。勝手な私見の部分はほぼありません。文献を出すべきかどうか迷ったのですが、小学生に説明すると想定したら、文献まで出すのはなんだか相応しくないかと考えて省いたのですが、以下に引用と文献を書いておきます。参考にしてください。
以下は引用。
わたくしが言語で考えているとき、言語的表現と並んでさらに〈意味〉が私の念頭に浮かんでいるのではない。言語そのものが思考の乗り物なのである。(ウィトゲンシュタイン『ウィトゲンシュタイン全集8「哲学探究」』212ページ、329節)
ものを考えるとは言葉を使用することそのもの、という意見は上の引用箇所や、それに近い箇所を意識しながら書きました。ウィトゲンシュタインの意見のどこがどう間違っているのか、わかる人はご指摘ください。(ウィトゲンシュタインは間違いも多く書いていますが、引用箇所は間違った意見ではない)
動物には言語がないというのも、これもあまりにもわかりきったことですので、詳しく説明する必要がないと思ったのですが、説明しましょう。
サルには言語は使えません。
人間であれば5、6歳の子どもならば、指を折り曲げたり伸ばしたりして数を数えることができますね。これは、人間の子どもが数というものの概念を感覚的に把握しているからできることなのです。しかし、サルは指を折り曲げたり伸ばしたりして数を数えることはできませんね。できるというのであれば証拠を出していただきたいですが、出せないでしょうね。サルは数というものの概念を理解できないので指を折り曲げたり伸ばしたりして、数を数えることができないのです。サルがバナナをほしがるときにも指を2本立ててバナナを二本くれ、あるいは指を3本立ててバナナを三本くれ、と意志表示することはないです。なぜそういう意志表示をしないのかというとサルには言語がないからです。
私は上のコメントを含めて言語と言う語を使用した際には言語学者ソシュールのいうLangue(ラング)の概念を意識して書いています。
ソシュールの意見を引用しておきます
ランガージュは、人類を他の動物から弁別するしるしであり、人類学的な、あるいは社会学といってもよい性格をもつ能力と看做される。(丸山圭三郎『ソシュールの思想』80ページ)
人間にはランガージュがあるので、ラングを用意できます。動物にはないものです。
人間にはlangueがあるので、なんらかの理由で喋れなくなったら、字を書く事ができるし、手話なども用いることができるのです。そうして複数の手段をもちいて言語を使用できます。人間が複数の手段をもちいて言語を使用できるのは、langueがあるからです。Langueは動物にはありません。
動物に言語がないとは、動物にはlangueがないという意味です。
あとは、私が以前自分のブログで書いた記事のリンクを貼っておきます。参考にしていただければ幸いです。
http://ameblo.jp/45998877/entry-10936211215.html
投稿: まえやま | 2011.08.02 21:05
知性と言語はイコールではないと思います。
即ち、人類のみが言語を習得したというのは正しいかもしれない。
(ただし、合図やボディランゲージによる意思表示まで言語とみなすと必ずしも人類だけとは言えないかもしれない)
しかしながら、それは知性の一部分でしかないと考えます。
なぜならば、たとえば
・カラスは固い餌を鉄道の線路の上において殻を割る
・ライオン等は獲物をわざと生かしておいて、子供に狩の練習をさせる
・群れで役割分担や合図をしながら狩をする肉食獣が存在する
・ある種の類人猿は道具を作ったり使ったりする
という行動は全て本能なのでしょうか?
これらをどこまで本能とし、どこから知性とするかの線引きは単なる決めごととしか思えません。
本能をある刺激に対して決まった行為を行うことというレベルまで落とすと上記は知性ということができるかもしれません。
さて、知性とはなんでしょうか?私はまだ結論を持っていません...
投稿: Nori | 2011.08.02 21:26
ははは、そんな昔の人文学系の学者の記述で現実を否定されてもねえ。
とりあえず、アイちゃんの爪の垢を煎じて飲んでみては?
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/
ところで、貴方は貴方が「思考」していることを、客観的に証明できますか?
投稿: | 2011.08.02 21:38
知性の定義を明確にできないのに、知性のあるなしを議論しても無意味。
投稿: | 2011.08.02 21:46
>右のラダーを踏み込んで、その後スティックを倒すんだ!
自転車は「乗りこなす」という場面で、自転車と人間は一体化して「サイボーグ」となります。思考がいちいち介在していては自転車に乗れないのはあきらかで人馬一体というか機械をあたかも身体の一部であるかのように扱えることが必須になります。
表現としては「道具を操る」という言い方もできますし、自転車はオランウータンでも言葉の喋れない子供でも乗れますしね。
その延長線上で戦場の戦闘機はサイボーグといってなんら不都合はないと思います。また「飛ぶ」という場面では思考や判断が介在しなくてもよいような気もします。
そこには当然戦術的なものが存在して知性が関与してないわけではないですが、棋士の方々がコンピューターのように全ての手を「理屈」で確立計算して盤面を処理してるわけでもないと思われますので、この部分もいちいちに思考が介入していると断言できるようにも思えません。
投稿: たつや | 2011.08.02 22:15
>>私は哲学や言語学の知識を念頭において発言しました。
哲学により、ヒトの知性がより深化したという事実は云うまでもないことです。
しかし、言語能力の有無が、知性知能の有無を決定するという主張は、首肯出来かねます。人に類する言語能力がなければ知性を持たないとする立場は、私から見れば狭量に過ぎます。
しかし、他の方のコメントの通り、知性の定義がこの場で為されていない点から、これは、知性知能に対する解釈の違いということになるのでしょう。
◆大石先生の元記事
>>次男が「カラスにも気持ちはあるんでしょう?」とか聞く。
そもそも、カラスに気持ちはあるんでしょうか?
◇気持ち
1 物事に接したときに心にいだく感情や考え方。
2 ある物事に接したときに生じる心の状態。気分。感じ。
(大辞泉@小学館)
気持ちが、上記にある、感情、心の状態、とすると、ヒト以外の幾つかの生物にもそれが存在することは、今までの"自然科学"の研究により、明らかにされています。
それは、"サル"が、"指を折って"数を認識出来るかとは、残念ながら異なる話です。
確かに、哲学が正に具現化している様に、言語能力の有無(高低かも知れません)により、"知性"のレベルが異なると云う考えはあり得るものでしょう。
しかし、そこから、カラスには"気持ち"は全く存在しないと主張するのは、論理の飛躍に過ぎます。
◆追記
ある宗教が、進化論を認めず、人と他の動物を区別し、科学の知見と対立している事は良く知られた事実ですが、カラスに知性があるかという話も、同様に、その立ち位置によって大きく主張が異なる事柄なのかも知れません。
投稿: 素人の疑問 | 2011.08.03 00:23
連投ご容赦下さい。
>>「飛ぶ」という場面では思考や判断が介在しなくてもよいような気もします。
件のカラスの「気持ち」の有無を、カラスが「思考」するか否か、とするなら、思考の一手段であるところの言語能力の有無(高低)に基づき、それは無いという考えは、理解は出来ます。
しかし、思考と気持ちは同義でしょうか?
知性知能とはどうでしょう?
で、戦闘機の話です。
BVR時はともかく、アイボールで相手の背後を取るような状況では、戦いに於て言語で思考し行動に移す時間的余裕がありません。思考してから行動しても良いですが大方殺されます。
では、上記の「思考」をしない行動は、知性によらない行動なのでしょうか?
書籍や表現によっては、これを生存本能による戦いとしているものもありますが、残念ながら本能だけでは操縦も火器の操作も出来ません。ここには言語を用いた思考にはよらない、しかし本能でもない人間の行動があります。
これ、自動車の運転でも野球の打撃でも構いません(笑)
こうした行動が可能なのは、脳がその様な働きをしているからですが、どうしてこんな事が出来るのかは、実は分かっていないのは、皆様御存知の通りです。
‐〉意識のハードプロブレム
投稿: 素人の疑問 | 2011.08.03 02:36
言語
赤ん坊を例に出せば、気分が悪ければむずがりますし、嬉しければよろこびます。
オムツが汚れてる、お腹が減った、お腹がいっぱいになったなど母親に確実に伝えることができます。感情が備わっており、コミュニケーションツールとして声があります。
ゴリラなど集団生活をおくるものについては、敵が来た、求愛、遊びに声が使われています。彼らは明らかに社会生活を営んでいる。幼いゴリラは遊びの中で戦い方、求愛の仕方、生きる術の練習を積む。ゴリラの群れと魚や鳥の群れは少し異なりますが、境界線を明示するのは困難だと思いますが群れで暮らした方がよいという本能であることは間違いないと思います。
本能に近い求愛行動には蝉の鳴き声、蝶の羽の色、熱帯魚の色などがありこれもまた求愛における言葉との差異を明示することは困難かと思います。
人間はよく「こういう理由だから悲しいのだ」とご託を並べますが、悲しいから泣くといった風に感情が先なのではないかという話もあります。理屈が先ではなく精神性の問題であって理屈は後付けだと。
言語が有効なのはコミュニケーションツールとしてではなく、物事を抽象化、概念化することだと理解しています。たとえば「敵」「狂犬」「求愛」「食事」言葉や絵を理解させることは赤ん坊や動物には難しいことです。兵士に「敵だ!」と叫べばほぼ動物と同じレベルでアドレナリンは放出され即座に行動をとれるでしょう。それは「敵」という概念を理解し体得しているから。
体得の段階で概念化された「敵」という言葉は大変有効です。
多くの知識は言語という抽象化、概念化されたものによって「獲得」できます。赤ん坊が「まんま」「まま」と生きるのに大切な言葉から獲得していくように。戦闘機での戦闘も言葉があるから獲得できたことは間違いないと思います。
他方畳の上の水練という言葉があります。操縦などの「獲得」には言語は大変役立っている気はします。がまた、別の何かがあるようには思います。それは将棋の戦術的な部分もそうです。(将棋は遊びの発展したものと理解しています。)
本能があり欲求を満たそうという行動を取る。取れるように技能を獲得する。
「泣くのは~~だから悲しいから泣くのだ」とうのは頭でっかちであり、その時に素直な気持ち(=本能)に従っているだけだと考えていますが、そういう意味で「戦闘行動で相手の後ろをとる」というのは「生きるため」という本能的な行動を取っているに過ぎないのではないでしょうか。ただしそこに存在する高度な技能(道具を使える、戦術をとれる)の獲得には言語が必須であることには間違いありません。
投稿: たつや | 2011.08.03 10:03
いまさらですけど
>人間にはランガージュがあるので、ラングを用意できます。動物にはないものです。
って理解の仕方は、「人間には他の動物には無い『言語本能』があるのだ」と言っているに過ぎないから意味が無いって、当の丸山圭三郎が戒めていたはずですよ。
ところで、最近の脳科学の知見(漫画の『刃牙』で極めて不正確に引用されてましたけどw)によると、意識は現実と肉体に最大で0.5秒くらい遅れているそうです。
たとえば、私たちがテーブルの上のペンを手にとろうと「意識」する0.5秒前に、もう私たちの腕は動き始めているとのこと。つまり、「(私という)意識」は、私たちの主人ではなく、後づけの錯覚みたいなもんだそうですよ。
これって、かねてから、ニーチェやフロイトや夢野久作『ドグラ・マグラ』や宮沢賢治「私という現象は……」が主張してたとおりですね。
投稿: y | 2011.08.05 12:00