狂気であり凶器の時代
大晦日なのにニュースが多いです。今午前8時。この8時間掛かりの作業を終えたら寝ます。一年を締めくくる所感から書きます。
※ Facebookはこうやってフランスを引き裂いた
https://www.buzzfeed.com/jp/ryanhatesthis/france-paris-yellow-jackets-facebook-1?ref=hpsplash
一度も説明する機会がありませんでしたが、私はブログ上でのニダー語は止めました。最初のれいの焚書事件が発生した前後に、Twitter やYoutube を舞台にネトウヨのバン祭りが始まった。確かに酷い言葉を使っているけれど、言葉狩りのような時代になって嫌だなと思ったことは事実です。ただし、それらアカウントを剥奪されたユーザーの中で、真に守られるべきユーザーがいたかどうかは甚だ疑問ですが。
ただ、私がニダー語を使うことで、万一、仕事仲間に迷惑を掛けては拙いだろうと思って使わないことにしました。一方で、そんなに深く考えたわけではないし、反省してのことか? と問われると、それは無いと言うしか無い。その時点では――。
この夏前後のことだったと記憶しますが、ある航空業界関係者の Twitter の存在を知りました。仮にB氏としましょう。その人は、以前からブログを開設していて、そのURLは、昔から私のブックマーク上にありました。ただ、頻繁に更新されるサイトでは無かったので、たまに読者から、こういう解説がありますよ、と教えて貰った時に、覗きに行く程度だったと記憶しています。専門家として適切な解説をなさる人だと思っていました。
その人の Twitter を読むようになって、このインターネットの世界で、とんでもない異常事態が進行していることに気付きました。
※ こうして私たちは、SNSで「極論」に染まってゆく
https://www.buzzfeed.com/jp/ryanhatesthis/brazil-jair-bolsonaro-facebook-elections-1
>インターネットで起きている戦争。それは僕らを極論へと駆り立てる。
バン祭りが始まったことで、いわゆる左派(便宜上「左派」という言葉を使うが、そこに批判的なニュアンスはない)は、優勢な戦いを繰り広げています。私は古いネット・ユーザーで、ネット上で起こっていることは、酸いも甘いも噛み分け、大凡承知しているつもりでした。しかし、B氏の Twitter 上で起こっていることは、私が経験した、過去の左右対立とは全く異次元のものでした。ここ数日、B氏は、日韓の問題を巡って、殴り掛かってくるネトウヨと戦っていらっしゃるけれど、それまでの彼のTweetは、ほぼ1日中、起きている間中、自分が気にくわない者への揶揄と嘲笑で埋め尽くされていました。主にそれは、ネトウヨと、なぜか軍事ライターや航空評論家へと向けられていた。
つい昨日も、こんな書き込みがありました。
>本邦の自称航空評論家は全部クソ
この一行をもってしても、少なくとも、今の彼の精神状態がどうかは良く解る。
Twitter というのは、そもそもが議論には向かないメディアです。何かを時間を掛けて論ずるにも全く適さないツールです。
私たちがパソコン通信に衝撃を受けた時代から、左右の喧嘩はありました。全然珍しくなかった。それ専用のフォーラムまで作られたほど。ただし、その空間では、敵であっても某かのリスペクトはあったものでした。あいつが言うことは全くの出鱈目だし、出鱈目だから叩きのめすが、それにもギャラリーはいるから、論を尽くすというのが当時の流儀でした。それが2ちゃんねるの誕生で、論を尽くさず誰かを罵倒し、嘲笑して構わない世界が構築された。ギャラリーなんてガン無視。匿名だから自分の名誉もくそもない。誰かを説得しようなんて露ほども思わない。ただ誰かを殴って、群れをなして仲間意識を高揚させて快楽に浸るだけ。
一部エリートの所有物に過ぎなかったパソコン通信が、インターネットとして万人に開放されて劣化し、知性を喪失したと言われる所以です。
※ 大規模調査でわかった、ネットに「極論」ばかり出回る本当の理由
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58264
>「ネットを使うほど、人は極端になる」
>「発信したい人」しかいない世界
>極論の持ち主が、最も多く書き込んでいた
1日中、起きている間中、Tweetを繰り返すSNS中毒者がいます。1日10件を越えたら危ないですね。20件ともなるともう中毒。その書き手がいつ起きていつ寝ているかが解るほどの頻度で書き込みがあったら、専門医の治療を受けるべきだと私は思っています。そもそも Twitter 社自身が、ユーザーの一日の発言数に制限を設けるべきです。
私がブログを始めた頃、読者はほんの400人でした。まだ今のようなブログのフォーマットはなくコメント欄があったわけでもない。更新も不定期でした。
その400人の読者数は、私にとてつもないプレッシャーを与えたことを覚えています。私のブログの読者数は今、平日で8千人前後です。このB氏のフォロワー数は、間もなく6万人に達します。一般人が、匿名ながら6万人もフォロワー数を持つと、そのプレッシャーが何をどう変えるのかの悪い見本になっている。彼は、実名実社会なら決して使わないだろう野卑な言葉と応酬をネトウヨと繰り広げ、そのままの口調で誰彼無く口汚く罵っている。その6万人が、壊れていく一人の人間の様を愛でているだけだということも気付かず。
※ 「敵か味方か」を区別する感情は「事実か嘘か」を考える論理より強力で普遍的。
(↑数日前のノビー先生のTweetから)
彼は、自分が罵倒した評論家諸氏からブロックされていることを度々自慢するんだけど、その人たちは、虚栄心と承認欲求の虜となり、暗黒面に落ちた人間が吐き出す毒に付き合って、自分が同化されたくないから貴方をブロックしたのだということに全く気付いていない。
私が彼の Twitter を読み始めたこの数ヶ月の間だけでも、彼の人格はどんどん壊れていき、暴走の度合いが酷くなりました。こんな人間が、エンジニアとして航空機の開発に携わっているとしたら驚きです。私が過去に知己を得たエンジニアの皆様は、まるで世間がイメージする大学教授のように穏やかで、あるゆる知識に貪欲な方々でした。この人が携わった飛行機は大丈夫だろうか?
余談ですが、彼はヲタクのことも「ただ消費するだけだから嫌いだ」と仰るんだけど、それっていつのヲタク観だろうと思いますね。数多の日本文化がヲタク文化から生まれ、数多のクリエーターが誕生してインバウンドにも日本経済にも貢献しているのに。私は、B氏が正気を取り戻してくれることを切に願っています。
※ インターネッツの瘴気、解明される
https://togetter.com/li/1301602
>一部のツイッタラーが、先鋭化、極端化、攻撃性が増す、
私はこの数カ月間、日々壊れていくB氏の Twitter を読みながら、とんでもない事態がインターネット上で進行していると気付きました。
ロシアは、アメリカの大統領選挙で何をやってのけたか? 別に親ロシアの世論工作をやったわけではない。彼らは、心理工作のテキストに則って、極めてオーソドックスな手法を使いました。それは、群集にまず対立を起こさせることです。両極端な偽情報を流し、群れを分断させ、秩序ある社会を見事に崩壊させた。
SNS、中でも Twitter は、社会を分断するツールとして、今もこの日本でフル回転しています。それは24時間一瞬の休みも無くフル回転し、人々の憎悪を掻き立てて社会を分断している。そのことに気付こうとせず、ただひたすら正義を追求して戦っているつもりの人々がいる。
私は新刊のラストで、「権力と同様、正義も抑制的であるべきだ」と書きました。人は時に、自分の正義に酔いしれて暴走する。彼を暴走させたものはネトウヨと、フォロワー数です。私はいかなる文脈に於いても、彼を攻撃するネトウヨを誰一人擁護しない。その一方で、ネトウヨと戦っている左派の人々が、誰かが書いた右への攻撃(よく言えば批判)のテキストを使い回して一斉にフォローし合う状況を危惧しています。たとえば、百田氏のパクリを暴くTweetが現れると、一斉にそれをみんなで回覧する。同じことは右もやっています。たとえば蓮舫や辻元が失言すると、みんなで一斉にそれを回覧して笑いものにする。そこに中庸が入り込む余地は無い。そうやってネットの中は、左右の両極端に分断されていく。Twitter は、言葉の兵器として究極に進化し、他者を攻撃するために最適化されたツールです。
私はこの狂気染みた世界を覗いて、せめて自分のブログは軌道修正しようと思いました。何も自分から社会の分断を煽るようなことをする必要は無いと思いました。だから二度とニダー語は使いません。私のニダー発言で傷ついた在日の方がいらっしゃるでしょう。お詫びします。以前からも主張して来たように、貴方たちは大事な隣人です。川崎でまたヘイト・デモがあれば、可能な限りカウンター・デモに参加します。政権批判はするけれど、「アレ総理w」のフレーズもなるべく使わないようにしましょう。
※ 哨戒機映像公開の波紋続く…韓国軍「非紳士的な威嚇飛行」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181230-00000002-cnippou-kr
*今度は「JAPAN NAVY」に韓国反応 「野心明らかに」「安倍政権の志向投影」
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12144-157170/
>150メートル上空で威嚇的に飛行した」との見解を載せ、これは北朝鮮船の救助を妨害する「非紳士的な行動」
P-1のアプローチが威嚇的だったとは全く思わない。高度も150メートルを割っているかなぁ……、という感じだし(ただし、動画に無いだけでその辺りの高度まで降りた可能性はある)。そもそも、高度が低ければ威嚇的だというロジックは成り立たない。たとえば、高度が200フィートを切っていたとしても、艦艇から十分な距離を取っていれば別に問題は無い。ただし、韓国側が「威嚇的な飛行だった」と抗議するのはあちらの自由であり権利。それが国際的に通用するか否かに過ぎない。現状、防衛省が公表した動画から、それを威嚇的だったと解釈するには無理がある。百歩譲って、友好関係にない軍隊からそれをやられたら無茶苦茶不快だよね! という程度の話に過ぎない。敵では無いのだから、無線で状況を説明し、意図を尋ねれば良いだけの話。
※ 韓国レーダー照射の動画公開で新たに見えた重大問題
http://agora-web.jp/archives/2036427.html
>韓国海軍駆逐艦「広開土大王(クァンゲト・デワン):971」は韓国警備艦の護衛任務に就いていた可能性がある
面白いポイントですね。仮に、あれが事実として救難活動だったとしたら、その日本漁船を脅した時の経験から、韓国側が、EEZの境界線を動かすという明確な意思を持って、警備艦を派遣し、その護衛として、新しくは無い軍艦を付けた可能性は大いにあるでしょう。
韓国軍としても、北との融和が事実として進むなら、彼らは勢力維持のために仮想敵国を新たに設定する必要がある。これまでも事実上、新しいおもちゃを導入する時には、日本を仮想敵国としていたわけだけど、竹島周辺で火遊びするわけには行かないから、大和碓まで出て来て、タイマン張って見せた可能性もあるでしょう。その辺り、どこまで韓国側がやり抜く気があるのか、慎重に、しかし急いで、その戦略を検証分析する必要がある。
※ ゴーン元会長「拘置所で9キロやせた」娘ら米紙に語る
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39585720Q8A231C1000000/
>拘置所は寒いため容疑者は何度も毛布を求めたほか、ペンと紙さえ使わせてもらえない
憲法&近代刑訴法下では、全ての容疑者&被告人は、判決が下るまでは推定無罪の大原則が適用される。しかるに、日本では拘置所が事実上の刑務所と化し、そこに長期間収容することで、裁判前の罰が遂行される。これがいかに異常なことかを、大学出の新聞記者が気付かないのは誠に面妖なお話です。拘置所にエアコンを入れることにいったいどんな不利益があるのかさっぱり理解出来ない。
結局この辺りのことは、法治を巡る日本の民度が、中国としてさして変わらないほど遅れているということですよ。みんなが、逮捕=有罪だと思っているから、拘置所のあり方に誰も文句を言わない。
※ ユーロ20年、ドルに及ばず 導入時より実効相場も低下
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39492130Y8A221C1MM8000/
円もさして上がる要素はないけれど(でも下がる要素も無い)、ユーロはもう駄目でしょうね。可能性としてユーロの価値がダダ下がりして、それに仏独が耐えられなくなってユーロが解体するということはないんだろうか? 政治的理由では無く金融が原因でユーロが解体する。もしどこかで、下がったポンドが反転してユーロより価値を持つようなら、そういう事態も起こるのではなかろうか。
※ 経営者としての「ゴーン礼賛」への大きな違和感
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/113000194/
先週の朝日だったと思うけれど、実はルノーの経営て滅茶苦茶なのね。ここ10年近く、日産からの上がりだけで稼ぎの5割以上を占めていた。そらフランス政府としては日産を完全統合したいと思ったはず。ただその前に、なんでルノーの経営を建て直さなかったの? と日産関係者のみならず、経営を見ている世界のプロたちは思うのではなかろうか。
※ パイロット飲酒 人員不足、余裕のない勤務……現場の声を聞いた
https://mainichi.jp/articles/20181230/k00/00m/040/054000c
回転翼パイロット不足や整備士不足の問題も含めて、当事者能力を持たずに民間に丸投げして放置した国交省の責任は大きいですよ。
※ 陸上イージスのレーダー開発に日本企業参加見送り
https://www.sankei.com/politics/news/181230/plt1812300011-n1.html
>SSRは富士通製の半導体素子の使用などをアピールしていたことから、日本の国内産業が開発に関与できる
いやぁ、防衛省がこんな話を真に受けたとは思えないけどなぁ。
※ 防衛省、高出力レーザー兵器開発へ=ドローン、迫撃砲対策
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018123000216
今から掛かって中国に追いつけるんだろうか。
※ 先端技術研究、中国が8割で首位 ハイテク覇権に米警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39587340Q8A231C1MM8000/
この記事にコメントする人は、ちゃんと全文を読んでからにしてね。あの国の政治体制を一日も早く崩壊させないと、この世界は共産主義にひれ伏すことになる。
※ 安倍首相、北方4島返還「国民、困難さをよく理解」
https://www.asahi.com/articles/ASLDZ5JM9LDZULFA005.html?iref=comtop_8_05
だからって、札束を付けて、くれてやる必要は無いんだぞぅw。
※ 安倍首相があの百田尚樹『日本国紀』を「購入した」とPR! 一国の総理が“Wikiコピぺ”指摘の歴史修正本を宣伝する理由
https://lite-ra.com/2018/12/post-4459.html
コラでしょう、これ。いくら馬鹿ボンだからってこれはあり得ないでしょう。
※ アマゾンの「あわせ買い」、対象拡大で雑誌に波紋
http://news.livedoor.com/article/detail/15813628/
でもね、Prime会員なら、本を買ったら送料無料とか、それはそれで虫が良すぎる話でしょう。サービスにはコストが伴うという当たり前の話を無視して虫のいい話に乗るから痛い目に遭う。
※ 高速道路で事故車両を手で押していた男女はねられ死亡 雪規制中
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181230-00000018-kyt-l26
働き盛りで家族もいただろうに、親切が仇になるなんてorz……、と言ったら女性にも非があるような誤解を招くか……。合掌。
※ 首が折れても暴行ではない…? 石郷岡事件「全てが奇妙な判決」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59196
検察自体のやる気の無さを感じざるを得ないけれど、社会全体に、そういう事故は仕方無い、という認識があるからこういう判決が出るんでしょうね。
※ 運動会で心肺停止、医師夫妻が居合わせ救命 後遺症なし
http://news.livedoor.com/article/detail/15812656/
>伊佐市出身で、その日は2人そろって帰省し、運動会に
こんな田舎から医学部に行ったんだ……。きっと神様が差配したんだよね。貴方は20年後、ある所で人の命を救うことになるから、それまで医者として精進しなさいと。
※ 「イオンがあるから転居も」そのイオン、閉店まで2カ月
https://www.asahi.com/articles/ASLDS45PRLDSTTHB005.html?iref=comtop_8_03
ここは目達原駐屯地のすぐ東側で、もう住宅街のど真ん中なのね。目達原駐屯地から西側って、そんなに大きなお店はないのに、やっぱりみんな久留米に出ちゃうんでしょうね。
※ 大学入試に異変 早慶など私立難関の志望者大幅減
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181230-00000530-san-soci
もう酷い虐め! 去年から始まった受験生虐めがまた来年も加速するんだもんorz。確かに早慶は人を取りすぎだとは思うけどね。ろくでもない奴を入れるから、事件を起こして大学の名を落とす。規模を追うようになった大学は本当に駄目だと思う。
※ 多くの謎、捜査続く 世田谷事件
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018123002000100.html
犯人のDNAはあるんですよね? もし犯人の親族なり、その子供たちのDNA情報を入手できたら、ひょっとしたら50年後でも真犯人は見つかるかも知れない。巷間囁かれるように韓国人でないことを祈りたいですが。でも日本人ならもう見つかっていそうな気もする。
※ 図書館から消えた松本清張全集 防カメ8カ所すり抜けた
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181230-00000025-asahi-soci
カバーに図書館の印が押してあるから、そう簡単に売りさばくのは無理では無かろうか。
※ 二子玉にパン店「オハナ」 ベーカリーのセレクトショップ目指す
https://nikotama.keizai.biz/headline/1332/
>玉川税務署近く「BREAD & BUTTER FACTORY 二子玉川」跡
今度行ってみよう。ここはまだ土地が余っていて、アンテナ・ショップとか一杯できるんだけど、駅から相当歩くので、出来ちゃ潰れるのね。もう少し、東急がアイディアを出して、駅からの導線を工夫して欲しいといつも思っています。
※ 和久峻三さん死去 88歳「赤かぶ検事」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018123002000093.html
うちの業界で電子入稿を推進した作家は、私と和久先生です。誰も誉めてくれないんだけどw。私は、付き合いのあった編集者全員に、「私の書いた原稿は自分でも読めませんw。プリントアウト原稿を渡しても良いけれど、パソコン通信で送れば、編集部で受け取れます。貴方が私の原稿を取りに外出してお茶して帰る3時間から4時間の時間を有効に使えます。他の作家と打ち合わせする時間に充てられます」と説いて回りました。
和久先生は、あのご年齢にしては、非常に早くからワープロを導入された方で、和久先生の原稿を貰うためにパソコン通信のIDを取った編集者は多かったです。もちろん和久先生の原稿を貰うためなら、新幹線に乗るくらいみんなしただろうけれど、その辺り、合理的な考えをする方でした。ご冥福をお祈りします。
※ 前夜の帰宅時重量76.0キロ
日曜。いつものコミケ流れの忘年会。
今年は災害が多い一年でした。そして年末の株価はアベノミクスに留めを刺す数字で終わりました。
ただ私は、こと経済に関して、政権のせいにするのはもう止めようと思っています。いくら何でも6年も続いている政権に仕事ができないとしたら、無能な働き者を雇用し続ける側の責任です。国民一人一人が当事者意識を持って変革しないことには、日本経済の復活はありません。
MRJは、まだまだ多難な日々が続きます。去年FarnboroughでMRJのブリーフィングに出た時に、もろもろの進捗状況が50%であると聞いた時には息が止まりそうになりましたw。このプロジェクトは、明らかにコンコルドの罠に陥っています。私が株主なら、早期の事業撤退を求めます。ではそこに生き延びる芽は無いのか? というと、そうでもありません。航空需要は、この後もずっと右肩上がりです。景気の浮き沈みは多少あるだろうけれど、その需要が止まることはない。そうすると、何が起こるか? それぞれエアバス、ボーイングの傘下に入ったライバル社の製品ですが、その2社で、求められる需要の全てを引き受けられるかといえば、それも無理です。航空機というのは軍用機にしても民航機にしても発注してから手元に届くまで年単位の時間が掛かります。工場を無限に拡大して工員を雇えれば良いけれど、経営判断として無限にそれが出来るわけでは無い。どこかで需要を取りこぼすことになる。MRJは、そこで需要を拾って行けば活路はある。ただそこまで資本が持つか、株主や国が辛抱できるかです。
F3開発。空幕は今年、F3シフトの人事を敷いたそうです。ただ個人的な見通しを言えば、トランプ政権の帰趨を待つんじゃないかと思います。来年にはもう二期目の準備が始まる。トランプ政権下のアメリカと交渉して、こちらが有利にことを運べるような状況はあまり期待できないから、トランプが引きずり降ろされることを期待して、結論は急がず、大統領選挙の行方を睨んでスロースタートということになるのでは、と思っています。
「神サイ」文庫ですが、先週、今年最後の重版が掛かりました。この1年間で重版された冊数を重ねると、私のノベルズ新書の一冊分の刷り部数を楽に超えますw。先週、担当編集者と話していて、そろそろハードカバーも入れなきゃね、という話をしました。残念ながら、その一冊を書いている間、我が家の家計が持たずになかなか取り掛かれないという状況ですが。
ポケGO。クリスマスが過ぎてから昨日まで、実は夕方の時間帯がべらぼうに忙しくて、私はいつも荷物を抱えて走り回っていました。なので、私に対戦を申し込んでも無反応だったことが多かったと思います。
今夜も明日も、別に紅白は見ないし、ずっとパソコンの前にいます。起きるのはもう夕方ですが、22時前後に入浴したりするけれど、最悪でも23時台から1時頃まではポケGOを起動させておきますので、遠慮せずに対戦を申し込んで下さい。私の方からもその時間帯にギフトを開けた方には片っ端から申し込むようにします。1時を過ぎると、さすがに当たりが悪くなるので、諦めて消してますが。
平成とは何だったのか? 平成元年は1989年。その2年後、バブル景気が弾け、日本経済は長いトンネルに入り、今も抜け出せない。この時代を象徴するものは、紛れもなく、携帯電話とインターネットです。私たちのライフスタイルを劇的に変化させたけれど、このツールは、その凶暴さを発揮して、今や社会を分断しようとしている。一部の国ではそれが成功した。私は社会の分断を恐れています。人々が左右に分かれて、極論を投げ合い、不毛な感情に支配されていく社会を恐れています。社会や、そして個人が、このツールの危険性、中毒性に広く気付いてくれることを切に願っています。
最後に、いつものように一年で今日だけ、公務員の皆様にお礼を申し上げます。尖閣の警備に当たる海上保安官、ジブチの閉鎖空間で、厳しい気候と戦っている自衛官、街の灯りを見守る交番のお巡りさん、消防隊員(先日、高津区の火災情報を調べたら、毎日何件もボヤが起こっている)、救急隊員&消防団。そしてERのドクターやナース。介護施設でお年寄りを見守る介護士の皆さん。公のために日々尽くす全ての人々に、心より感謝を申し上げます。
来年は、例年通り3日からのメルマガ&ブログのスタートになります。皆様良い新年をお迎え下さい。
※ 有料版おまけ 逃げ切り世代
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